- 三菱UFJ eスマート証券の特徴とメリットを知りたい
- 三菱UFJ eスマート証券がおすすめな人を知りたい
- 三菱UFJ eスマート証券の注意点やデメリットを知りたい
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)は、2025年1月31日に三菱UFJ銀行の100%出資の完全子会社となり、2025年2月1日に現在の社名へ変更したネット証券会社だ。
旧社名のとおり、Pontaポイントやau PAY カードなどKDDIグループ関連サービスとの連携がある一方で、三菱UFJカード決済による投信積立や、三菱UFJ銀行とのマネーコネクトなど、MUFGグループとの連携も強まっている。
結論から言うと、三菱UFJ eスマート証券は、Pontaポイントを投資に使いたい人、au PAY カードや三菱UFJカードで投信積立をしたい人、三菱UFJ銀行・auじぶん銀行との入出金連携を活用したい人に向いている。
ただし、クレカ積立の積立日は毎月1日固定であること、グローバルポイントはPontaポイント投資に使えないこと、国内株式手数料の無料化にはSOR注文などの条件があることには注意したい。
この記事では、三菱UFJ eスマート証券の特徴やメリット、利用前に知っておきたいデメリットをわかりやすく整理する。
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)の特徴とメリット|ポイント・銀行連携・少額投資を使いやすい

三菱UFJ eスマート証券の主な特徴は、以下の5つである。
- Pontaポイントやグローバルポイントを活用できる
- 投資信託を100円から積み立てやすい
- 三菱UFJ銀行・auじぶん銀行との自動入出金を使える
- プチ株で1株から投資できる
- 国内株式手数料はSOR注文を条件に無料化予定
それぞれ詳しく見ていこう。
クレカ積立は100円〜10万円|Pontaポイントとグローバルポイントを貯められる
三菱UFJ eスマート証券では、au PAY カード決済や三菱UFJカード決済による投資信託の積立ができる。
au PAY カード決済ではPontaポイント、三菱UFJカード決済ではグローバルポイントが貯まるため、普段使っているカードやポイントに合わせて選びやすい。
| カード決済 | 貯まるポイント | 基本還元 | 積立条件 |
|---|---|---|---|
| au PAY カード決済 | Pontaポイント | au PAY カード:200円につき1ポイント(0.5%) au PAY ゴールドカード:100円につき1ポイント(1.0%) | 毎月100円〜10万円 積立日は毎月1日 |
| 三菱UFJカード決済 | グローバルポイント | 三菱UFJカード:1,000円ごとに1ポイント(0.5%相当) 対象ゴールド・プラチナカード:1,000円ごとに2ポイント(1.0%相当) | 毎月100円〜10万円 積立日は毎月1日 |
少額から積立設定できる点は便利だが、ポイント付与単位には注意が必要だ。たとえば三菱UFJカード決済では、1,000円未満の決済に対してグローバルポイントは付与されない。
なお、Pontaポイントは投資信託やプチ株の購入にも利用できる。ポイント利用単位は1ポイント=1円で、投資信託は100円以上1円単位、プチ株は1株単位で利用できる。
一方、三菱UFJカード決済で貯まるグローバルポイントは、三菱UFJ eスマート証券のPontaポイント投資には利用できない。ポイント投資を重視するなら、「どのポイントが貯まるか」だけでなく「投資に使えるポイントか」まで確認しておこう。
また、対象料金プランやNISA口座、対象カードの保有状況によってポイント還元率が上乗せされる特典が用意される場合もある。特典は変更されることがあるため、利用前に最新条件を確認することが大切だ。
投資信託は購入時手数料0円|信託報酬などの保有コストは確認が必要
三菱UFJ eスマート証券では、すべての取扱投資信託の購入時手数料が無料(0円)となっている。クレカ積立も毎月100円から設定できるため、少額から投資信託を始めたい人にとって使いやすい。
NISA口座でも課税口座でも利用できるため、まずは毎月の積立額を抑えながら、投資信託の値動きに慣れたい人にも向いている。
ただし、購入時手数料が0円でも、投資信託には運用管理費用(信託報酬)、監査報酬、売買委託手数料、信託財産留保額などのコストがかかる場合がある。購入前には目論見書やファンド情報で、保有中・売却時の費用も確認しておこう。
三菱UFJ銀行・auじぶん銀行とのマネーコネクトで自動入出金できる
三菱UFJ eスマート証券は、三菱UFJ銀行またはauじぶん銀行との「マネーコネクト」に対応している。
マネーコネクトを設定すると、株式や投資信託などの買付に必要な資金を銀行口座から自動で入金できる。証券口座にある余剰資金を銀行口座へ自動出金することも可能だ。
さらに、auじぶん銀行では、au PAY・au PAY カード・対象証券会社との連携など指定の条件を満たすことで、円普通預金金利が上乗せされる「まとめて金利優遇」もある。2026年2月1日時点では、通常金利と上乗せ金利を合わせて最大年0.51%(税引前)となる。
ただし、円普通預金金利は変動金利であり、優遇条件や金利は変更される可能性がある。また、プレミアム金利優遇を適用中の場合は、まとめて金利優遇が適用されない点にも注意したい。
プチ株は1株から購入可能|Pontaポイントも使える
三菱UFJ eスマート証券では、「プチ株(単元未満株)」を使って、通常の売買単位に満たない株式を1株から売買できる。
単元株では購入金額が大きくなりやすい銘柄でも、1株単位なら少額から投資しやすい。保有株数に応じて配当金や株式分割の割り当ても受けられる。
また、Pontaポイントを使ってプチ株を購入することも可能だ。現金を大きく使う前に、少額で個別株投資を試したい人に向いている。
なお、公式発表では、2026年5月16日のシステムメンテナンス終了後の発注分から、プチ株の取引手数料も無料化される予定である。ただし、メンテナンス開始前に発注した注文は、2026年5月18日に約定した場合でも従来の手数料が適用されるため、利用時点の手数料条件を確認しておこう。
国内株式手数料は2026年5月18日からSOR注文を条件に無料化予定
三菱UFJ eスマート証券は、2026年5月18日約定分から、SOR注文を選択した場合の国内現物株式・国内信用取引の手数料を原則無料とする予定だ。
SOR注文とは、複数の接続先から有利な条件を検出して発注する仕組みである。国内株式の取引コストを抑えたい人にとっては大きな変更だが、すべての取引が無条件で無料になるわけではない。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 無料化の主な条件 | 国内現物株式・国内信用取引でSOR注文を選択 |
| 対象外になりやすい取引 | 名証・福証・札証など地方市場、電話注文、強制返済など |
| 手数料コース | 2026年5月18日約定分から「1日定額手数料コース」は廃止予定 |
| 各種割引 | シニア割引、NISA割、auで株式割、au割+などは廃止予定 |
なお、NISA割は廃止予定だが、公式発表ではNISA口座内の国内株式取引にかかる手数料は無料と案内されている。「NISA割の廃止=NISA口座の取引が有料化」と早合点しないようにしたい。
そのため、従来の「割引サービスが豊富」という見方よりも、今後は「SOR注文などの条件を満たせば国内株式を低コストで取引しやすい」と理解する方が実態に近い。
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)のデメリット・注意点

三菱UFJ eスマート証券には多くのメリットがある一方で、利用前に知っておきたい注意点もある。
- クレカ積立の積立日は毎月1日固定
- ポイントの貯め方と使い方が異なる
- スムーズ入金(リアル口振)の対応金融機関は限られる
- 国内株式手数料無料の対象外取引がある
それぞれ詳しく解説する。
クレカ積立の積立日は毎月1日固定|日付を自由に選べない
au PAY カード決済と三菱UFJカード決済による投資信託の積立は、毎月1回、1日(休業日の場合は翌営業日)が指定日となる。
1日以外の日付は選べないため、給料日や家計管理のタイミングに合わせて積立日を自由に設定したい人には不便に感じる可能性がある。
毎日積立や任意の日付で積立したい場合は、クレカ積立以外の方法も検討しよう。
ポイント連携は条件確認が必要|グローバルポイントはPontaポイント投資に使えない
三菱UFJ eスマート証券では、Pontaポイントやグローバルポイントを活用できるが、カードやポイントの種類によって使い方が異なる。
たとえば、au PAY カード決済で貯まるのはPontaポイントだが、三菱UFJカード決済で貯まるのはグローバルポイントである。グローバルポイントは、三菱UFJ eスマート証券のPontaポイント投資には利用できない。
また、Pontaポイント投資の利用にはau IDの登録が必要になる。ポイント還元率の上乗せ特典も、対象カード・NISA口座・料金プランなど複数の条件が関係するため、「最大還元率」だけで判断しないようにしたい。
特に三菱UFJカード決済は、毎月100円から積立設定できる一方で、1,000円未満の決済ではグローバルポイントが付与されない。ポイント還元を重視する場合は、積立額とポイント付与単位の相性も確認しておこう。
スムーズ入金(リアル口振)の対応金融機関は4行に限られる
三菱UFJ eスマート証券のスムーズ入金(リアル口振)に対応している金融機関は、以下の4行である。
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- auじぶん銀行
- みずほ銀行
普段使っている銀行が上記に含まれていれば便利だが、対象外の銀行をメインに使っている場合は、別の入金方法を確認する必要がある。
ただし、登録不要で使えるフルタイム入金(ネット振込)や、都市銀行・ネット銀行等に対応する銀行引落、定期自動入金など、他の入金方法も用意されている。単に「入金しづらい」と判断するのではなく、自分の銀行がどの入金方法に対応しているかを確認しておこう。
手数料無料の対象外取引がある|地方市場や電話注文には注意
2026年5月18日以降、国内株式手数料の無料化が予定されているが、すべての取引が無条件で無料になるわけではない。
国内株式の手数料を無料にするには、原則としてSOR注文を選択する必要がある。また、名証・福証・札証などの地方市場、電話注文、信用取引の強制返済などは無料化の対象外となる。
取引コストを抑えたい人は、発注画面でSOR注文の設定や手数料の表示を確認してから注文しよう。
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)がおすすめな人

メリットとデメリットを踏まえると、三菱UFJ eスマート証券は以下のような人に向いている。
- Pontaポイントを投資信託やプチ株の購入に使いたい人
- au PAY カードや三菱UFJカードで投信積立をしたい人
- 三菱UFJ銀行またはauじぶん銀行との自動入出金を活用したい人
- プチ株や投資信託で少額から投資を始めたい人
- SOR注文などの条件を確認しながら国内株式を低コストで取引したい人
三菱UFJ eスマート証券は、Pontaポイントやau PAY カードを使いたい人だけでなく、三菱UFJ銀行や三菱UFJカードを日常的に使っている人にもメリットがある証券会社だ。
特に、投資信託のクレカ積立、Pontaポイント投資、プチ株、銀行連携をまとめて使いたい人は、候補に入れやすいだろう。
一方で、クレカ積立の積立日を自由に選びたい人、Pontaポイント以外のポイントを投資に使いたい人、地方市場や電話注文など対象外取引を利用する可能性が高い人は、他社サービスとも比較しておきたい。
三菱UFJ eスマート証券はポイント・銀行連携重視なら候補になる
三菱UFJ eスマート証券は、ポイント活用、クレカ積立、銀行連携、少額投資を重視する人に向いたネット証券会社である。
とくに、au PAY カードやPontaポイントを使っている人、三菱UFJ銀行やauじぶん銀行を利用している人、プチ株で少額から個別株投資を始めたい人には使いやすい。
利用前には、以下の点を確認しておこう。
- どのカードで投信積立をするか
- 貯まるポイントと投資に使えるポイントの違い
- クレカ積立の積立日が毎月1日固定でも問題ないか
- 自分の銀行口座がどの入金・自動入出金サービスに対応しているか
- 国内株式手数料無料の条件や対象外取引
証券会社は、手数料の安さだけでなく、使っている銀行・カード・ポイントとの相性も大切だ。
資産運用に不安がある場合は、自分のリスク許容度や投資目的を整理したうえで、必要に応じて専門家に相談する選択肢もある。
納得したうえで投資を始めるためにも、口座開設前に自分に合う使い方を確認しておこう。
出典
三菱UFJ eスマート証券株式会社「auカブコム証券が三菱UFJ銀行の完全子会社に(1月31日・予定どおり)『三菱UFJ eスマート証券』として新たにスタート(2月1日・予定どおり)」(公開日:2025年1月31日)
三菱UFJ eスマート証券株式会社「5/18予定 国内株式取引手数料無料化等のお知らせ(信用取引金利・貸株料は6/1より引き下げ)」(公開日:2026年4月8日)
三菱UFJ eスマート証券株式会社「au PAYカード決済(投資信託)」
三菱UFJ eスマート証券株式会社「三菱UFJカード決済(投信積立)」
三菱UFJ eスマート証券株式会社「ポイント投資機能拡充のお知らせ」(公開日:2026年1月23日)
三菱UFJ eスマート証券株式会社「ポイント投資」
三菱UFJ eスマート証券株式会社「投資信託 手数料等」
三菱UFJ eスマート証券株式会社「プチ株®(単元未満株)」
三菱UFJ eスマート証券株式会社「マネーコネクト(三菱UFJ銀行/auじぶん銀行)」
三菱UFJ eスマート証券株式会社「入金」
三菱UFJ eスマート証券株式会社「スムーズ入金(リアル口振)」
auじぶん銀行株式会社「まとめて金利優遇」

