- 富裕層がどんな資産運用を行っているのか知りたい
- 自分も富裕層になりたい
- 投資に関する基礎知識を身につけたい
富裕層になりたいと考える人は多いが、どのようにすればいいか分からない人も多いのではないだろうか。結論からいえば、資産を増やすには富裕層から学ぶのが最も効率的だ。
そこで今回は、富裕層が行っている資産運用や考え方について解説する。富裕層の考え方や投資法を学んで、自身の資産形成に活かそう。
日本の金融資産
日本には、どのくらい富裕層がいて金融資産をいくら保有しているのか気になる人も多いだろう。ここでは日本の富裕層の数や金融資産総額、都道府県別のランキングなどを紹介する。
金融資産とは
金融資産とは、実物資産とは異なりそれ自体には価値はないものの、現金や有価証券などの形で経済的価値が認められているものをいう。具体的には下記のようなものが金融資産にあたる。
- 現金や預貯金
- 株式
- 債券
- 投資信託
- 貯蓄型の生命保険
- 小切手や商品券
日本円や国内商品だけでなく、外貨や外貨建て商品も含まれる。
日本の富裕層は何世帯?
株式会社野村総合研究所が2021年に行った調査では、日本の富裕層は149万世帯、資産合計額から借入等の負債を差し引いた純金融資産総額は364兆円と推計される。
野村総合研究所が定義する保有資産の階層分類では、純金融資産保有額が1億円以上5億円未満は富裕層、それ以上は超富裕層となっている。
2021年の富裕層と超富裕層の合計世帯数は、2019年調査から約16万世帯増加した。
都道府県別金融資産ランキング
総務省統計局が2019年に行った全国家計構造調査によると、金融資産残高が最も多いのは神奈川県で約1607万円、最も少ないのは沖縄県で約603万円となっている。
1.神奈川県:約1607万円
2.奈良県:約1564万円
3.愛知県:約1557万円
4.富山県:約1546万円
5.岐阜県:約1480万円
ちなみに東京都は約1420万円で第9位となっている。家計資産では全国1位となっているため、不動産等の実物資産が占める割合が大きいと考えられる。
金融資産をいかに増やすのか
どうすれば金融資産が増えるのか、誰しも気になるところだが、決まった正解があるわけではない。ただし、増やすヒントは学ぶことができる。富裕層を目指すなら富裕層から学ぶのが最も確実で早い。
ここでは富裕層が投資する金融資産や考え方を解説する。
日本で一番の富裕層は誰だ
日本で最も保有資産が多いのは誰だろうか。フォーブスジャパンが公表している2023年の日本長者番付によると第1位は柳井正氏(株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)で資産額は4兆9700億円となっている。
トップ5は2022年と同じ顔ぶれで、2023年は全員1兆円を超える資産を保有している。柳井氏の2022年の資産額は3兆500億円であり、1年で約1兆9200億円増加している。
富裕層が投資する金融資産ランキング
資産が1兆円を超え、柳井氏については1年で2兆円近く資産が増えており、一般層からは想像できないような規模であるが、富裕層はどのような商品に投資しているのだろうか。
三菱UFJ国際投信株式会社が2021年に発表したレポートによると、ファミリーオフィスのアセットアロケーションの平均は株式や債券等の伝統的資産が60%近くを占め、未公開株式や不動産、ヘッジファンド等のオルタナティブ投資にも資産が振り分けられている。
同レポートにおける投資先ランキングは下記のようになっている。
- 株式:29%
- 債券:17%
- 非公開会社株式:16%
- 不動産:14%
- 現預金等:13%
調査内容や方法等によって細かいランキングや内容は変動することが考えられるが、富裕層が株式や債券等の伝統的資産の運用を重視していることが分かる。
貯蓄から投資の世界へ
世界を含めた富裕層が株式や債券、オルタナティブ投資に資金を振り分けている一方で、我々日本人の金融資産は「現金・預金」が50%以上を占めている。
日本銀行が公表した「2022年第4四半期の資金循環(速報)」によると、家計金融資産総額は2000兆円を超え、「現金・預金」が約1100兆円となっている。
資産の半分以上を貯蓄しており、運用されていない実態が浮き彫りになった形だ。富裕層を目指すためには、貯蓄で眠っている資金の一部を投資に移行させることが重要といえるだろう。
投資の基本
ここからは投資の基礎知識を解説する。そもそも資産運用は何から始めたらいいのか分からないケースも少なくない。
富裕層は特別な方法で資産を増やしているイメージがあるかもしれないが、本当の富裕層ほど凡事徹底を心がけていると思われる。投資の基本を学んだうえで自分に合った運用方法を見つけよう。
投資に関する基礎知識
そもそも投資とは資金をさまざまな資産に投入して、将来的な利益を追求する行為をいう。投資には必ずリスクがともなうが、適切な知識や情報をもとに運用することでリターンを狙うことができる。
リスクとリターンは基本的に比例する。つまり高いリターンを求める場合は、ハイリスクを受け入れて対策する必要がある。一方で低リスクであればあるほどリターンも狙いにくい。自身のリスク許容度を把握し、リスク管理を行うことが重要である。
富裕層も実施 分散投資の重要性
投資の格言の1つに「卵は一つのカゴに盛るな」というものがある。特定の資産に多額の資金を投入すると、万一大きな価格変動が発生して損失が膨らむと、資産が大きく減少するおそれがある。特定の資産に依存するリスクを避けるためにも分散投資は必須といえるだろう。
自分に合った運用方法を見つけるために
自分自身に合った運用方法を構築することは、富裕層を目指すうえでも非常に重要なことである。
- リスク許容度
- 運用資金の規模
- 出口戦略(いつまでにいくら構築する必要があるか)
資産運用を行う前に、必ず上記のポイントは確認しよう。
IFAとの協力が不可欠
自分自身に合った運用方法を見つけて、確実に資産を増やしていくためには専門家の力を活用することは欠かせない。
ここからは数ある専門家の中でもIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を活用するメリットを説明する。
IFAとは何か
IFAとは「Independent Financial Advisor」の略称で、特定の金融機関に属することなく独立的な立場から資産運用に関する提案やアドバイスを行う。
投資に関する豊富な知識や経験を持ち、投資家の目標やリスク許容度に合わせて適切な投資戦略を策定できるのが強みだ。
IFAと投資戦略策定
投資で資金を増やすためには、自身に合った運用手法や金融商品の選定が欠かせない。一方で金融商品は仕組みが難しく、自分に必要かどうか見極めるのは非常に難しい。
IFAは投資家である顧客との面談等を通して投資目標やリスク許容度を明確にし、ポートフォリオの構築や資産配分の提案を行う。IFAに依頼すると個別では困難な市場分析や各業界の動向も確認できるため、時間や手間が効率化できる。
また、投資戦略と同じように、あなたに最適なIFAも投資の経験値や目標、資産状況によって異なる。検索プラットフォーム「わたしのIFA」などを活用し、自身の条件にあったアドバイザーを探すことも忘れないようにしよう。
IFAの利用がもたらす投資成功への道
IFAを利用することで、具体的にどのようなメリットがあるのだろうか。さまざまな内容が考えられるが、豊富な知識や経験を背景にプロの第三者の視点で、冷静な分析や提案をしてくれる点も大きい。
資産運用を行う際はどうしても感情的に判断してしまうこともある。相場状況が悪化するほど冷静な判断ができなくなり、損失が膨らむおそれもある。
このようなリスクを回避するためにも、運用のプロであるIFAに判断を任せるのも重要といえる。
IFAは市場動向や金融トレンドを常に収集しており、必要に応じて投資家である顧客に対しても情報提供を行う。最新情報や市場動向の分析を一般投資家が全て行うのは困難で、時間的なことを考えても効率的ではない。
その点IFAと連携することで、一般投資家は自身の投資目標や出口戦略の策定等に専念することが可能となる。餅は餅屋という言葉があるとおり、できる限りプロに任せるのも投資成功への近道といえるだろう。
まとめ
今回は、様々な金融資産ランキングをもとに富裕層が行っている投資に関する基礎知識を解説した。
投資を行う際には専門的な知識が必要であり、また自分に合った運用方法で賢く運用することが重要である。一方で自分1人のみで知識を身につけて最適な運用方法を構築するのは容易ではない。
その点IFAは専門的な視点から投資に関するアドバイスを提供してくれる。投資詐欺など無駄なリスクや損失を避けるためにも、IFAなどの専門家の力を活用することが重要だ。
検索プラットフォーム「わたしのIFA」では、相談内容や地域などで絞り込みを行って条件にあったIFAを探すことも可能だ。投資や将来のお金に関する疑問など、些細なことでも気軽にIFAに相談してみよう。