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【40代から始める新NISA】毎月いくら積み立てる?おすすめの活用法と運用戦略を解説

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この記事で解決できるお悩み
  • 40代で新NISAを始めるなら、毎月いくら投資をするべきか知りたい
  • 40代から新NISAを上手に活用したい
  • おすすめの運用法が知りたい

40代で新NISAでの投資を始めるにあたって、「どんな銘柄を選べば良いか」「つみたて投資枠と成長投資枠をどのように活用すべきか」など、さまざまな悩みや不安を抱えている方もいるのではないだろうか。

今回の記事では、40代が新NISAを始めるメリットや毎月いくら積み立てていけば良いのか、非課税枠をどのように活用すべきか、などについて詳しく解説していく。

おすすめの証券会社や運用商品についても紹介しているため、これから新NISAに挑戦したいと考えている40代の方は、ぜひ本記事を参考にさっそく証券会社での口座開設から始めてみてほしい。


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目次

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40代が新NISAを始める5つのメリット

「新NISAに興味はあるが、40代で始めても遅いのではないか」と悩んでいる人がいるかもしれないが、実は全くそのようなことはない。

40代が新NISAを始めるメリットとしては、下記のような点が挙げられる。

40代が新NISAを始めるメリット
  • 老後を見据えた中長期的な資産運用にぴったり
  • 急な資金ニーズにも対応しやすい
  • まとまった資金の運用にも適している
  • 退職後の生活をイメージした運用がしやすい
  • 投資や金融についての知識を深めやすい

改めて、新NISAの概要および40代が新NISAを始めるメリットを詳しく確認していこう。

新NISAの概要

NISA制度は、2014年から始まった少額投資非課税制度のことだ。

本来、投資によって得られた売却益や配当に対しては20.315%の税金がかかるが、NISA口座での取引によって得られた利益は全て非課税で受け取れる。

2024年にこのNISA制度が改正されて「新NISA」となったことで、より幅広い投資家に利用されるようになった。

旧NISAと新NISAの主な違いをまとめると下記の通りだ。

  • 非課税保有期間が無期限になった
  • 口座開設期間が恒久化された
  • 非課税保有限度額が増えた
  • 成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能になった

非課税保有限度額の再利用ができるようになった

特に押さえておきたいポイントとしては、成長投資枠とつみたて投資枠が併用可能になったことだ。

これまでの旧NISAでは、「一般NISA」と「つみたてNISA」のどちらかを選んで利用する必要があったが、新NISAでは2つの非課税枠を併用できる。

成長投資枠とつみたて投資枠の違いをまとめると下記の通りだ。

スクロールできます
 成長投資枠つみたて投資枠
非課税保有期間無制限無制限
口座開設期間恒久化恒久化
年間投資枠120万円240万円
非課税保有限度額1,800万円
(うち成長投資枠は1,200万円まで)
投資対象商品長期の積立・分散投資に適した投資信託
(金融庁の基準を満たした投資信託に限定)
上場株式・投資信託等
対象年齢18歳以上18歳以上
出典:金融庁「NISAを知る」

2024年からの新NISAでは、つみたて投資枠では年間120万円、成長投資枠では年間240万円まで投資できるため、併用すると合計で年間360万円まで投資できる。

また、生涯を通しての非課税保有限度額という考え方も新たに設けられ、上限として1,800万円が設定された。

NISA全体の上限は1,800万円だが、成長投資枠はそのうち1,200万円までが上限となる。

続いて、この新NISAを40代で始めるメリットについて確認していこう。

メリット1:老後を見据えた中長期的な資産運用にぴったり

40代は、一般的に退職する人が多いと考えられる65歳前後まで約20年という期間がある。

そのため、老後の生活に向けて時間をかけてじっくりと運用を行うことができるだろう。

NISAでは、運用によって得られる利益が非課税となるため、利益が大きいほど節税効果も大きくなる。

長期投資を継続すると、その分利益も短期投資に比べて大きくなることが期待できるため、NISAの恩恵も得やすくなる。

老後までの時間が十分にあり、じっくりと時間をかけて運用できる40代という年代は、NISAでの中長期的な資産運用に適していると言えるだろう。

メリット2:急な資金ニーズにも対応しやすい

NISAと似た非課税投資を応援する制度にiDeCo(個人型確定拠出年金)がある。

iDeCoは、原則として60歳以降でないと運用資金を受け取れないため、運用途中に突然お金が必要になったとしても、取り崩すことが難しい。

一方、NISAは運用期間中であっても、売却や解約を行って資金を自由に引き出せるため、急な支出にも対応しやすい。

40代という年代では、今後も病気やケガ、災害、冠婚葬祭などによって思わぬ支出が必要となるケースも少なくない。

また、趣味や自己啓発などにまとまったお金が必要となることも考えられるため、運用資金を自由に引き出せるNISAと相性が良い。

ただし、投資信託や株式などは途中で解約する場合、その時点の時価での売却となる。

相場の状況によっては購入時よりもマイナスになっている場合もあるため注意しよう。

メリット3:まとまった資金の運用にも適している

2023年までの旧NISAでは、つみたてNISAで年間40万円または一般NISAで年間120万円のどちらかを選択して投資する必要があった。

年間で投資できる金額は最大でも120万円と、まとまった資金の運用には物足りなさを感じる人もいただろう。

しかし、2024年に改正された新NISAでは、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円、合計で年間360万円の投資が可能となった。

旧NISA制度の3倍の金額を運用できるようになったことで、まとまった資金の投資先としても検討しやすくなっただろう。

40代では、ボーナスやこれまでの貯金などでまとまった資金を投資したいと考えている人も少なくない。

そのような方も、新NISAを活用することで、余剰資金を無駄なく投資に速やかに回しやすくなるだろう。

メリット4:退職後の生活をイメージした運用がしやすい

40代は、20代や30代といった若い頃に比べると、ある程度自分のライフスタイルや今後の人生計画が明確になってくる年代でもある。

毎月生活するのにどのくらいのお金が必要か、老後はどのような生活を送りたいか、などもイメージしやすくなるため、退職後の生活を想定した運用計画を立てやすい。

老後の生活を具体的にイメージして運用計画を立てることで、新NISAでどのような商品に投資すべきか、どのような資産配分で分散投資を行うか、なども決めやすくなるだろう。

メリット5:投資や金融についての知識を深めやすい

40代は、一般的に仕事がある程度落ち着いてくる年代であり、余暇時間を投資の勉強などに充てやすいというメリットもある。

また、仕事や社会との関わりによって、若い頃に比べて自然と経済や金融についての基礎が身についていることも多く、投資を始めるのに適した年代だと言えるだろう。

これまで投資に挑戦してこなかった人でも、NISAでの投資をきっかけに、改めて投資について勉強し直す機会になるはずだ。銘柄で損失を補填できる。


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40代の新NISAはつみたて投資枠から始めるのがおすすめ

40代で新NISAを始める場合、つみたて投資枠から挑戦するのがおすすめだ。

ここでは、つみたて投資枠から始めるべき理由やどのような商品に投資したら良いのか、どのような証券会社がおすすめか、について解説していく。

40代がつみたて投資枠から新NISAを活用すべき理由

40代で新NISAに挑戦する場合は、つみたて投資枠から始めるのがおすすめだ。

新NISAのつみたて投資枠は、年間投資枠が120万円に設定されており、毎月10万円まで積立設定を行うことが可能だ。

証券会社によっては、毎月100円という少額から投資できるため、まずは少しずつ投資を始めてみたいという方や、いきなり大金を投じるのは怖いという方にも適しているだろう。

リスク許容度や家計の状況に合わせて柔軟に投資金額を変更できるため、自分の状況に合わせた運用が可能だ。

また、つみたて投資枠は積立投資でのみ利用できる非課税枠となっていて、一度積立設定をしておけば、あとは毎月自動で買付手続きが行われる。

そのため、毎月決まった日に投資を行うのが面倒だという方や、仕事や家事が忙しくてつい投資のことを忘れてしまうという方にもおすすめだ。

加えて、つみたて投資枠の対象商品は、国が定めた条件を満たした投資信託および一部のETFに限られているため、安心して運用しやすい。

そのため、「どんな運用商品を選べば良いかわからない」「初心者なのであまりにもたくさんの運用商品を比較するのは難しい」と感じている方も、自分に適した運用商品を選びやすいだろう。

40代は新NISAのつみたて投資枠でどんな商品に投資するべきか

新NISAのつみたて投資枠で運用を行う場合、「長期・積立・分散」投資によって、安定的な成果が期待できる運用商品を選ぶのがおすすめだ。

具体的には、以下のような特徴を持つファンドを選んでみよう。

  • 世界中の国や地域に分散投資ができるファンド
  • 過去の値動きが比較的安定しているファンド
  • 信託報酬(運用コスト)が安いファンド

複数の国や地域に分散投資することで、特定の国や地域の運用パフォーマンスが悪化した際に、資産全体の値下がりを避けやすくなるというリスク低減効果が狙える。

加えて、指数に連動するインデックスファンドや、さまざまな資産にバランスよく投資するバランスファンドを選ぶことで、安定した値動きを期待しやすくなるだろう。

リスクを覚悟の上で、効率よく資産を運用したいという方は、アクティブファンドを選ぶのも良いだろう。

また、信託報酬は運用期間中ずっとかかるコストとなるため、なるべく0.5%以下の低いファンドを選ぶのがおすすめだ。

上記を踏まえて、新NISAのつみたて投資枠で運用するのにおすすめの商品を紹介する。

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分類/おすすめな人商品名
インデックスファンド(コストを抑えて運用したい人におすすめ)eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim先進国株式インデックス
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
バランスファンド(複数の国や地域、資産にバランスよく分散投資したい人におすすめ)eMAXIS Slimバランス
たわらノーロードバランス(8資産均等型)
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
アクティブファンド(リスクをとって積極的に運用したい人におすすめ)日経平均高配当利回り株ファンド
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド

初めて資産運用に挑戦するという人や、わかりやすい仕組みの運用商品が良いという人は、全世界の株式に投資するインデックスファンドや、米国株式に投資を行うインデックスファンドがおすすめだ。

中でもeMAXIS Slimシリーズは信託報酬が低く設定されているため、運用コストを抑えやすいというメリットがある。

40代の新NISAにおすすめのネット証券

40代で新NISAを始める場合、SBI証券または楽天証券を利用するのがおすすめだ。

まずは、2社の違いを簡単に確認しておこう。

 SBI証券楽天証券
売買手数料(つみたて投資枠)無料無料
取扱銘柄数(つみたて投資枠)250銘柄241銘柄
積立頻度毎月・毎週・毎日毎月・毎日
ボーナス月設定
最低積立金額100円100円
クレカ積立還元率最大3.0%最大2.0%
クレカ積立上限金額10万円/月15万円/月
(楽天キャッシュ併用時)
投信残高ポイント還元率最大0.25%0.017%〜0.053%
貯まるポイントVポイント
Pontaポイント
dポイント
JALマイル
PayPayポイント
楽天ポイント
出典:SBI証券「投資信託パワーサーチ」
出典:楽天証券「投信スーパーサーチ」
出典:SBI証券「クレカ積立」
出典:SBI証券「投信マイレージ」
出典:楽天証券「楽天証券はポイントが貯まる・使える」
出典:楽天証券「投信残高ポイントプログラム」

ポイント還元率を重視するならSBI証券

SBI証券は、投資信託のクレカ積立を行うと、最大3.0%のポイント還元を受けられる。

貯まるポイントはVポイントやPontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントと幅広く、さまざまなポイントを貯めている人にも適しているだろう。

また、SBI証券では投資信託の保有金額に応じて、毎月ポイントを獲得できる「投信マイレージ」というサービスも提供している。

このサービスは、SBIプレミアムセレクト銘柄を保有している場合は最大0.25%、通常銘柄を保有している場合は最大0.2%の還元を受けられるというものだ。

楽天証券では最大0.053%の還元しか受けられないのに対して、ポイント還元率が非常に高いのはSBI証券のメリットと言えるだろう。


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楽天経済圏を利用しているなら楽天証券

楽天証券では、SBI証券と同様に投資信託のクレカ積立や保有金額に応じてポイントが貯まるだけでなく、ポイント投資を行うとSPUで楽天市場のお買い物ポイントが最大+1倍されるという魅力がある。

単純なポイント還元率はSBI証券にやや劣るものの、楽天市場をよく利用するという方や、楽天ポイントを積極的に貯めているという方には楽天証券がおすすめだ。

また、SBI証券ではポイントで投資できるのは国内株式や投資信託のみとなるが、楽天証券ではこれらに加えて、米国株式やバイナリーオプションも対象となる。

ポイントでさまざまな投資商品を購入したいという方にも、楽天証券は適しているだろう。

40代は新NISAで毎月いくら積み立てるべき?将来いくらになる?

続いて、40代は新NISAで毎月どのくらい積み立てていくべきなのかについて考えていこう。

ここでは、新NISAの年間投資枠と非課税保有限度額の考え方や、投資金額を考えるときのポイント、実際の運用シミュレーションを紹介する。

新NISAの年間投資枠と非課税保有限度額

まずは、そもそも新NISAでは最大でどのくらいの金額を運用できるのかおさらいしておこう。

新NISAでは、成長投資枠で年間240万円、つみたて投資枠で年間120万円の合計360万円の投資が可能だ。

生涯の非課税投資枠は1,800万円となっているため、年間360万円の投資を5年間続ければ、最短で非課税枠を満額使い切ることとなる。

もちろん、いつまでに投資枠を使い切らなければいけない、などの決まりはないため、自分の投資できる範囲で無理なくコツコツ投資を継続することが重要だ。

ただし、生涯投資枠の1,800万円のうち成長投資枠で利用できるのは1,200万円までとなっている点には注意が必要だ。

投資金額を考えるときのポイント

新NISAでは、最大で年間360万円までの投資が可能だ。

とはいえ、いきなり投資を始める場合、いきなり満額の年間360万円を投資に回すのは難しいと考える人が多いだろう。

投資を行う際は、余剰資金で始めるのが基本的な考え方だ。

将来の生活に向けて投資をするのに、現在の生活が困窮してしまっては元も子もない。

まずは、無理なく投資を続けられる範囲で、投資金額を検討してみよう。

参考までに、40代の平均的な貯蓄額や保有している金融商品をチェックしていこう。

金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)(令和5年)」によると、40代の金融資産保有額(金融資産保有世帯)は、平均で1,236万円、中央値で500万円となっている。

また、種類別の金融資産保有額は下記の通りだ。

預貯金501万円
金銭信託23万円
生命保険168万円
損害保険41万円
個人年金保険73万円
債券25万円
株式231万円
投資信託123万円
財形貯蓄38万円
その他金融商品14万円
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)(令和5年)」

保有額が最も多いのは預貯金となっているが、2番目は株式、3番目は生命保険、4番目は投資信託と金融商品が続いている。

まずは、金融資産全体の2割〜3割程度を運用に回すことをイメージして、NISAでの投資を始めてみてはいかがだろうか。

新NISAでの積立投資シミュレーション

毎月1万円・3万円・5万円をそれぞれ積み立てていった場合、将来どのように資金が増えていくのかシミュレーションしてみよう。

想定利回りは年率3%、運用期間は10年・20年・30年として試算する。

毎月1万円を積み立てたケース

スクロールできます
運用期間投資元本運用収益合計
10年120万円20万円140万円
20年240万円88万円328万円
30年360万円223万円583万円
出典:金融庁「つみたてシミュレーター」

毎月3万円を積み立てたケース

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運用期間投資元本運用収益合計
10年360万円59万円419万円
20年720万円265万円985万円
30年1,044万円617万円1,748万円
出典:金融庁「つみたてシミュレーター」

毎月5万円を積み立てたケース

スクロールできます
運用期間投資元本運用収益合計
10年600万円99万円699万円
20年1,200万円442万円1,642万円
30年1,800万円1,114万円2,914万円
出典:金融庁「つみたてシミュレーター」

長期間運用を継続するほど、投資元本に対する運用収益の割合が大きくなる。

毎月の積立金額が大きいほど資産が増えるスピードも早いが、長期運用を実践した場合の運用効果も非常に高い。

そのため、まずは「投資を長期的に継続する」ことを目的にして、無理なく運用を続けられる金額を検討してみよう。


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成長投資枠との併用は必要?40代が新NISAが上手に活用するコツ

40代が新NISAを始める場合、つみたて投資枠から挑戦するのがおすすめだが、成長投資枠との併用はした方が良いのだろうか。

成長投資枠の活用方法や成長投資枠で投資すべき商品などについて解説していく。

40代の新NISAでは成長投資枠も併用しよう

40代の新NISAでは、つみたて投資枠に加えて成長投資枠の併用もおすすめする。

成長投資枠では、つみたて投資枠で投資できない幅広い商品に投資できるだけでなく、2つの枠を併用することで年間の投資上限も大きく増える。

40代では貯金がある程度貯まっている人も少なくないため、つみたて投資枠の年間120万円の投資枠だけでは、物足りなさを感じる場合もあるだろう。

成長投資枠も併用することで、資金を無駄なく運用に回せて、効率よく資金を増やしていける。

また、成長投資枠ではつみたて投資枠で購入できない商品にも投資可能なので、配当を重視した投資やハイリスク・ハイリターンな積極投資など、自分のニーズに合わせて運用戦略を立てられる。

もちろん、つみたて投資枠で投資している運用商品と同じ商品を購入することや、成長投資枠で積立投資を行うことも可能だ。

成長投資枠とつみたて投資枠を併用することでより柔軟な資産運用をしやすくなるだろう。

成長投資枠で投資すべき商品とは

成長投資枠の活用方法としておすすめなのは、以下の3つの方法だ。

  • つみたて投資枠と同じ運用商品に投資する
  • つみたて投資枠と異なるアクティブファンドに投資する
  • つみたて投資枠では購入できない株式・ETFに投資する

新たに銘柄を選ぶのが難しいという人は、つみたて投資枠と同じ運用商品に投資するのも良いだろう。

つみたて投資枠と別の銘柄に投資をして分散投資を行いたい方は、つみたて投資枠とは異なるアクティブファンドや株式、ETFなどを検討するのがおすすめだ。

選び方のポイントとしては、値上がり益(キャピタルゲイン)を重視するのか、配当や分配金(インカムゲイン)を重視するのかが重要となる。

値上がり益を狙う場合は、成長が期待できる企業の株式や業績好調な企業の株式に投資を行うファンドがおすすめだ。

また、インカムゲインを期待する場合は、配当利回りの高い株式や分配金の水準が高い投資信託が選択肢に入るだろう。

以上を踏まえ、成長投資枠でのおすすめ銘柄を以下の表にまとめた。

スクロールできます
おすすめな人銘柄
日本株に投資をしたい人イーストスプリング・ジャパン中小型厳選バリュー株ファンド
明治安田セレクト日本株式ファンド
先進国株に投資をしたい人キャピタル世界株式ファンド
インベスコ世界厳選株式オープン
新興国株に投資をしたい人ピクテ新興国インカム株式ファンド
JPMアジア株・アクティブ・オープン

つみたて投資枠と成長投資枠を併用する際の注意点

NISAは非課税の恩恵を受けながら投資ができる魅力的な制度だが、元本保証の制度ではない。

そのため、つみたて投資枠と成長投資枠を併用する際も、「長期・積立・分散」投資を意識することが重要だ。

資産運用の基本を守って運用することで、リスクを軽減する効果が期待でき、安定的な資産運用を行いやすくなる。

40代はまだまだ老後まで時間がある年代ではあるが、許容できるリスクは人によって異なる。

自分がどの程度のリスクを許容できるかシミュレーションした上で、自分のリスク許容度に合わせたポートフォリオを検討するのが大事だ。

運用方法に悩んだら専門家への相談もおすすめ

自分のリスク許容度に合わせた運用商品を選ぶのが難しいと感じる場合や、運用戦略の立て方がわからないという場合は、資産運用の専門家への相談もおすすめだ。

資産運用の専門家に相談することで、自分の運用ニーズに適した運用商品を選びやすくなり、投資初心者でも安心して運用を継続できるだろう。

つみたて投資枠と成長投資枠を併用する際のポイントや運用商品ごとのリスクについても相談できるのもメリットだ。

40代が新NISAを始めるなら「資産運用ナビ」で専門家に相談しよう

40代が新NISAでの投資を始めるなら、専門家に相談するのがおすすめだ。

なぜ専門家に相談した方が良いのかや、自分に適した専門家の選び方について解説していく。

40代から始める新NISAの難しさとは

40代で新NISAを始める際に、最も注意すべきことは、自分のリスク許容度に合わせた運用商品を選ぶということだ。

リスク許容度に合わない商品を購入してしまうと、運用商品の価格が上下することがストレスになってしまったり、期待したほどリターンが得られなかったりするかもしれない。

最悪の場合は、運用を途中で辞めざるを得なくなってしまう可能性もあるだろう。

特に、投資に初めて挑戦する初心者にとっては、自分の許容できるリスクを正しく見極め、求めるリターンに適した運用商品を幅広い選択肢の中から見つけ出すことは、非常に難しく感じられる可能性が高い。

40代の新NISAでは専門家への相談が成功の鍵

上記で解説した通り、40代で新NISAに挑戦する場合、銘柄選びや運用戦略の立て方が難しく感じられる可能性がある。

そこでおすすめなのが、資産運用の専門家に相談して、疑問点を解決しながら投資を進めていくことだ。

正しい知識や豊富な経験を持つ専門家を頼ることで、投資初心者であっても安心して新NISAでの投資を始められるだろう。

資産運用について相談できる専門家には、証券会社の営業担当者やFP(ファイナンシャルプランナー)、IFA(資産運用アドバイザー)といった種類がある。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較して、自分に適した相談先を選ぶのがおすすめだ。

「資産運用ナビ」のメリットと活用方法

「自分にどんな専門家が適しているかわからない」「身の回りに運用について相談できる人がいない」とお困りの方は、ぜひ「資産運用ナビ」を利用してみてほしい。

「資産運用ナビ」は、年齢や金融資産などを入力すると、自分に適した資産運用のプロが検索・表示されるサービスだ。

全国のIFAの中からあなたにぴったりのアドバイザーが自動で診断されるため、自分で専門家を探す手間が省ける。

検索されたアドバイザーの経歴や得意分野などは一覧で確認できるため、しっかりと内容を確認した上で、面談を依頼するかどうかを決められる。

相談料や利用料は無料となっているため、これから新NISAを始めたいと考えている方は、ぜひ気軽に利用してみてはいかがだろうか。

40代の新NISAでは長期・積立・分散投資が重要

40代で新NISAを始める場合、まずはつみたて投資枠から挑戦するのがおすすめだ。

毎月コツコツ投資を継続することで、リスクを抑えながら安定した運用成果を期待しやすくなる。

無理なく投資を継続できる範囲で投資金額を決定し、中長期的な運用を行うことを心がけよう。

つみたて投資枠での運用に慣れてきたら、成長投資枠も併用して、さらに投資金額を増やしていくことも検討してみよう。

非課税枠の併用を行う際も、投資の原則である「長期・積立・分散」投資を意識して、リスクをコントロールすることが重要だ。

本記事では、銘柄選びのポイントや具体的なおすすめ銘柄、運用シミュレーションなどを紹介した。

これから新NISAでの運用を始めようと考えている方は、ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、自分に合った投資商品を選んで口座開設から始めてみてほしい。

銘柄選びに悩む場合や、投資についての不安・疑問がある場合は、資産運用のプロに相談しながら進めることで、初心者でも安心して新NISAでの運用を始められるだろう。

自分に適した専門家探しを行いたい方は、「資産運用ナビ」を利用してみてはいかがだろうか。

いくつかの質問に答えるだけで、自分に適したアドバイザーが簡単に検索できて、スムーズに面談まで進める。

相談料や利用料は無料となっているため、ぜひこの機会に気軽に利用してみてほしい。

40代の新NISAに関するQ&A

40代で新NISAを始めるにはどのような準備が必要ですか?

まずは新NISAの口座を開設しよう。

口座は一つしか開けないため慎重に選ぼう。

投資する前に運用目標を決めるため家計の状況、ライフプランを考えることも重要だ。

運用の目的を決めたら、ポートフォリオを作り、それに沿って具体的な商品の選定に進もう。

自分一人で最適なポートフォリオを作るのは難しいと感じたら、IFAに相談することをおすすめする。

きっとあなたに合った提案が受けられるだろう。

中期・長期の投資計画はどのように立てれば良いですか?

老後の資金を用意するならいくら必要になるのかを考えた上で、期待できる運用利回りを実現できる投資対象や期間設定、万一のことが起きたときの対処法を予め決めておこう。

投資リスクを管理するための基本的なテクニックは何ですか?

分散投資と損切りだ。

投資では、資産がリスクに常にさらされることになるため、予めリスクに強い仕組みを運用に組み込もう。

価格が購入時より20%下がったら、損切りするというように具体的に決めておく。

「まだ持ち直すのではないか」などと気持ちに左右されずに実行することが何より重要だ。

投資に関するアドバイスを受ける際、どのような専門家を選べば良いですか?

中立な立場で提案してくれる専門家が良いだろう。具体的にはIFAがおすすめ。

IFAは金融機関に所属していないため、ノルマがないのが特徴だ。

そのため、あなたに合った商品や運用方法を提案してくれる。

ぜひ「資産運用ナビ」から見つけてみてはいかがだろうか。

新NISAの口座開設に必要な書類は何ですか?

新NISAの口座開設には、マイナンバーカードと本人確認書類が必要になる。

本人確認書類とは、具体的には以下の書類だ。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • 日本国内パスポート
  • 健康保険証
  • 印鑑登録証明書
  • 住民票の写し
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書、など

金融機関によっては、必要書類が異なる場合があるので、詳しくは金融機関に確認しよう。

新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の違いを詳しく教えてください。

新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠を比較した場合には、以下の違いがある。

スクロールできます
 成長投資枠つみたて投資枠
年間非課税枠240万円120万円
非課税枠上限1,800万円
※成長投資枠は1,200万円まで
非課税期間なし
投資方法一括または積立投資積立投資のみ
併用可能
投資可能商品国内海外の個別株式
投資信託
ETF
投資信託
ETF
※長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託やETF(債券やREITの投資信託やETFは対象外)

新NISAの運用開始の最適なタイミングはいつですか?

結論からいえば、いまだ。

将来の市況変動は誰にもわからないが、世界から資本主義が消滅しない限り、世界経済は成長し続けると思われる。

投資とは、成長し続けている世界経済に投資することで、自分の資産を拡大させる方法だ。

その投資を始めるタイミングは、早ければ早いほど良い。

新NISAの非課税限度額を最速で埋めるにはどれくらいの投資が必要ですか?

毎月30万円の積立投資を5年間続ければ、新NISAの非課税限度額(1,800万円)を、最速で埋められる。

毎月30万円を捻出することが難しい場合は、毎月10万円の積立投資と年間240万円の一括投資を行えば、5年間で埋められる。

新NISAの利用を考えている40代にとって最もリスクが低い投資手段は何ですか?

新NISAで投資できる金融商品のなかで、最もリスクが低いものは債券の投資信託だ。

債券はリスクもリターンも低い金融商品だが、債券そのものはNISAで購入できない。

しかし債券に投資する投資信託は、成長投資枠で購入できる。

特に国内債券の投資信託には為替リスクもないため、NISAで投資できるもののなかでは、もっともリスクが低い金融商品だ。

40代の投資家に適した株式の特徴とその選定基準を教えてください。

40代になると収入も増える一方で、住宅ローンの支払いや子どもの教育費などの支出も増えていく。

このような状況のために、投資を始めることを迷っている40代の人には、個別株式の高配当銘柄をおすすめする。

このような銘柄は市場価格の上昇を期待しながら、定期的な配当金収入が得られるため、家計への負担が抑えられる。

ソフトバンクの場合

  • 株価
    • 1,953.5円(2024年5月10日終値)
  • 配当利回り
    • 4.4%
  • 1,000株(1,953,500円分)所有している場合の配当金(見込み)
    • 85,954円

ただし高配当銘柄は、常に高配当を約束しているわけではないため注意しよう。

また一時的に配当金が高い場合もあるので、投資先企業のIR情報などで、経営状況や配当方針などを調べたうえで投資しよう。

新NISA口座で損失が発生した場合はどのように対処すれば良いですか?

新NISA口座で損失があったときには、自分の投資資産のなかで、損失を生んだものを確認しよう。

損失があったものが投資信託の場合には、しばらく静観した方が良いだろう。

投資信託は、さまざまな投資先へ投資を分散しているため、市場全体が一時的に下落しているだけの場合もある。

このような場合には、しばらくすると回復することもあるので、安易に売却することは控えよう。

一方で個別株式が下落した場合には、見切りをつけなければならない場合もある。

このため個別株式に投資する前には、「〇〇%値下がりしたら損切りする」というマイルールを作っておくべきだ。

新NISA口座で資産を売却すると、手数料はどのくらいかかりますか?

新NISA口座で資産を売却する場合には、投資信託では信託財産留保額、個別株式やETFでは売却手数料がかかる。

信託財産留保額は、投資信託の基準価格の0.2〜0.3%ほどだが、信託財産留保額が無料の投資信託も増えている。

また個別株式やETFへの売却手数料を無料にしているネット証券会社も増えてきた。

例えばSBI証券では、一定の条件を満たせば、国内・米国株式や海外ETFの売却手数料を無料にしている。

さらに国内ETFも、123銘柄の売却手数料を無料にしている。

このように手数料を無料にしている証券会社に、新NISA口座を作るようにしよう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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