カードローンは年齢制限がある？キャッシングの借入条件や注意点を解説

お金が必要になった時に利用できるカードローンは、非常に便利なものだ。

しかし、カードローンには年齢制限があり、誰でも利用できるわけではない。

金融機関によって、18歳から利用できるものもあれば20歳からしか利用できないものもある。

また、年齢上限は65歳〜80歳と幅が広く設定されており、審査に通るためには注意しなければいけないこともある。

そこで今回は、カードローンの年齢制限や、キャッシングの借入条件・注意点について解説する。

カードローンについて正しく理解し、自分にぴったりのカードローンを見つけよう。

カードローンには年齢制限がある

カードローンには基本的に年齢制限が設定されている。

多くの金融機関では、申込時の年齢が20歳以上であることが条件として定められている。

ただ、2022年4月に成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことに伴って下限年齢を「18歳以上」にしている金融機関もある。

また、年齢制限の上限は「65歳〜80歳」で、金融機関によって金額は異なる。

カードローンで年齢の上限が決められている理由は、借り手が返済出来なくなるリスクを防ぐためだ。

各金融機関によって返済能力があると見なす年齢が異なるため、上限年齢に差が出ている。

原則としてカードローンには年齢制限があるため、「年齢制限なし」と宣伝されている場合は危険だ。

貸金業法を無視した闇金業者の可能性が高く、高い利息で借金が高額になってしまうかもしれない。

カードローンの属性について詳しくは知りたい方はこちら。

年齢制限以外にもある？カードローン・キャッシングの借入条件とは

カードローン・キャッシングの借入時には必ず審査がある。審査をすることで、申込者に返済能力があるかを見極めているのだ。

返済能力を確かめるために重要視されるのが、「年齢」と「安定した収入の有無」だ。それぞれどのような条件が求められるのか、確認しよう。

年齢

カードローンの審査には「年齢」が影響する。

民法によれば、「法定代理人の同意を得ずに契約締結をはじめとした法律行為を行えるのは成人から」とされている。

そのため、未成年である18歳未満はカードローンを利用できない。

また、18歳以上でも高校生（定時制高校生および高等専門学校生を含む）は申込できないため、注意しよう。

さらに、各金融機関が定めた年齢制限を超えた場合も、カードローンの利用は出来ない。

年齢上限は金融機関によって異なるため、キャッシングの際には必ず確認して欲しい。

安定した収入

カードローンの審査では、安定した収入があるかどうかも重要だ。

そのため、年齢制限内の18歳や19歳でもアルバイトなどで定期的な収入がなければカードローンの審査には通らない。

また、年齢制限内の高齢者の場合、審査に通るには年金以外の収入が必要になることがほとんどだ。

自営業収入がある、不動産所得の副収入があるなどで十分な返済能力があることを示せれば、年齢上限に近い人でもカードローンを利用できる。

消費者金融カードローンと銀行カードローンの年齢制限

カードローンには、消費者金融系のカードローンと銀行系のカードローンの2種類がある。

消費者金融のカードローンの下限年齢はほとんどが20歳だが、大手消費者金融の中で唯一プロミスは18歳から利用できる。

また、上限は65歳〜80歳の範囲で消費者金融によってさまざまである。

銀行のカードローンの下限年齢は20歳だ。上限は65歳や69歳と定めている場合が多いが、地方銀行では74歳まで利用できるケースもある。

自分の年齢や収入から、適切な金融機関を選ぼう。

消費者金融

大手消費者金融の年齢制限は以下の通りだ。

消費者金融	年齢制限
プロミス	18歳～74歳
アコム	20歳～72歳
アイフル	20歳～69歳
SMBCモビット	20歳～74歳
ベルーナノーティス	20歳～80歳
レイク	20歳～70歳
ダイレクトワン	20歳～69歳

プロミスのみ18歳から申込ができるようになっている。

その他の消費者金融は満20才から申込可能だ。

また、ベルーナノーティスは80歳まで審査の対象である。

消費者金融はおもに個人向けの融資をメインに扱っている。

そのため、借入金額や条件によっては上限に近い年齢でも借入が可能だ。

高齢での借入は、返済期間が短くなったり、収入が減って返済が難しくなる可能性がある。

返済可能かどうか、よく考えてから利用するようにして欲しい。

銀行

銀行のカードローンの年齢制限は以下の通りだ。

銀行	年齢制限
三井住友銀行	20歳～69歳
みずほ銀行	20歳～65歳
りそな銀行	20歳～65歳
オリックス銀行	20歳～68歳
セブン銀行	20歳～69歳
auじぶん銀行	20歳～69歳
イオン銀行	20歳～64歳
ソニー銀行	20歳～64歳
楽天銀行	20歳～62歳
住信SBIネット銀行	20歳～65歳

銀行のカードローンの下限は20歳になっている。

また、銀行は消費者金融に比べて上限年齢が若い傾向にある。

さらに、地方銀行だと74歳まで利用できるケースもある。

お近くの地方銀行の上限年齢をチェックして欲しい。

高齢者がカードローンを申込する際の注意点

高齢者でも利用できるカードローンは多くある。しかし、申込したからといって誰でも審査に通るわけではない。

高齢者が利用できるカードローンには条件がある。収入が年金のみの人は、銀行系カードローンを利用しよう。

消費者金融系のカードローンは、年金以外の収入がないと申込できないことが多い。

個人事業やアルバイトなどで年金の他に安定した収入がある人は、消費者金融系のカードローンを利用できる。

また、多くの銀行の年齢上限は60歳台だ。

そのため、申込時に70歳以上の人は消費者金融系カードローンで借りることになるだろう。

また、追加融資を受けたいなら、上限年齢まで余裕がある消費者金融のカードローンを選ぶのがおすすめだ。

年金収入のみでは融資が受けられない可能性がある

大手消費者金融のカードローンの借入条件として、年金以外の安定した収入が必要だ。

そのため、年金のみの人は融資が受けられない可能性がある。

年金しか収入がないと、返済能力が低いと判断されてしまうためだ。

一方、銀行系カードローンなら年金収入のみで申込できる場合がある。

銀行のカードローンは消費者金融に比べて金利も安い傾向にあり、年金収入しかない人にもおすすめだ。

上限年齢に達すると追加融資が受けられない

通常、借入中さらにお金が必要になったら追加融資を受けられる。

ただ、年齢上限を上回った時点で追加融資は受けられなくなる。

例えば、年齢上限が69歳の金融機関でカードローンを契約したら、借入中に70歳になった時点で追加融資が受けられなくなる。

年齢上限が近いカードローンを選んでしまうと、すぐに追加融資が利用できなくなる。

長く利用するためにも、年齢上限に余裕がある金融機関を選択して欲しい。

年齢上限は銀行よりも消費者金融の方が高い傾向にある。

高齢者で追加融資を受ける可能性がある場合は、消費者金融系カードローンを選ぶ方がいい。

高齢者を狙う闇金に気をつける

年齢上限を超えていたり年金以外の収入がなかったりすると、銀行や大手消費者金融ではカードローンを利用できないケースもある。

そのような高齢者を狙った闇金業者がいることを覚えておいて欲しい。

闇金業者とは、違法金融業者の総称だ。貸金業の登録の有無に関わらず、法定金利を超える高金利で金銭の貸付を行う。

通常、銀行や消費者金融のカードローンの返済は月に1回になる。

一方で、闇金の返済は1週間や10日ごとに1回としている業者が多い。

年齢上限がないからといって一度闇金で借りてしまうと、返済額がどんどん増えてしまう可能性があり危険だ。

闇金と中小消費者金融は見分けが難しいことがある。

闇金を見分ける方法として、賃金業者として都道府県に登録しているかを確認しよう。

金融庁の検索サービスで登録番号を検索し、貸金業者の名称や住所が出てこなければ闇金の可能性が高い。

65歳以上でも申込可能なおすすめカードローン5選

65歳以上で申込できるカードローンを5つ紹介する。

それぞれの特徴を押さえ、自分にぴったりのカードローンを選んで欲しい。

プロミス

プロミスの特徴は審査から融資までのスピードが早いことだ。

最短15秒で事前審査が可能であり、本審査から融資までの所要時間は最短20分となっている。

また、プロミスレディースという女性専用ダイヤルがあるため、借入をしたい女性にもおすすめである。

アコム

アコムも最短20分で融資可能であるため、急いでいる人におすすめだ。

また、アコムを初めて利用する人は最大30日間利息が0円で利用できるため、お得である。

アイフル

アイフルは最短18分のスピード審査と、最大30日間金利がかからないことがうれしいポイントだ。

さらに、カードレスでの借入が可能で郵送物を無くすことができる。

これは、家族に知られたくないという方にぴったりの特徴だ。

SMBCモビット

最短30分で融資可能というスピード感がうれしいのがSMBCモビットだ。

Web完結申込なら職場への電話連絡をなしにできるため、プライバシーへの配慮もされている。

SMBCモビットは返済時にTポイントが貯まり、返済にTポイントを使うこともできる。

普段からTポイントを貯めている人におすすめだ。

三井住友銀行カードローン

銀行の中でも、三井住友銀行カードローンは69歳まで申込可能である。

金利は年1.5％～14.5％で、消費者金融よりも安いのが特徴だ。

都合に合わせて返済日や返済方法を変えられるため、給料日に合わせて設定できる。

18歳からカードローンの借入をする方法

18歳で申込できるカードローンには、消費者金融・学生・信用金庫と信販の3種類のカードローンがある。

そもそも18歳でカードローンを利用するには、下記の3つの条件がある。

18歳でカードローンを活用するには、安定した収入があることが重要だ。

アルバイトによる一定額の収入があれば、即日融資を受けられる可能性がある。

ただし、登録制アルバイトや日雇いアルバイトで収入にばらつきがあると、審査に落ちることがある。

また、カードローンの申込の際に収入証明書の提出が求められる。

アルバイト先から発行される直近2ヶ月分の給与明細書が必要だ。

そのためにも、最低3ヶ月間アルバイトを継続してから申込しよう。

なお、18歳であれば誰でもカードローンに申込できるわけではない。

18歳でも、定時制高校や高等専門学校を含む高校生は利用不可だ。

高校生でお金が必要になった場合は、奨学金など他の手段を考えよう。

18歳から申込可能な消費者金融カードローンを利用する

消費者金融とは、個人に対して融資を行っている事業者のひとつである。

消費者金融の特徴は、銀行などと比較して申込から融資までのスピードが早いことだ。

即日融資を受けられるため、緊急の資金が必要な方に向いている。

また、定められた利用可能額の範囲内であれば、審査を受け直さずに追加融資を受けられる。

Webからの申込でATMからお金を下ろすことができ、急な出費があった時に便利だろう。

学生カードローンを利用する

学生ローンは、学生を対象にした貸付サービスのことを指す。

18歳・19歳の大学生でも申込可能だ。奨学金の場合、借入したお金の用途は学費の支払いに限られている。

一方で学生カードローンの場合は学費や家賃だけでなく、旅行費や日用品の購入などさまざまな用途で使える。

学生ローンは通常の消費者金融よりも金利が高くなりやすい傾向があるため、注意が必要である。

これは、学生の返済能力が社会人よりも乏しいと判断されてしまうからだ。

借入額は、返済可能な範囲内に留めよう。

信用金庫・信販のカードローンを利用する

18歳でもカードローンを利用する方法として、信用金庫や信販会社に申込する方法がある。

信用金庫の審査では、信用情報だけでなく信用金庫の利用状況も審査の対象になる。

給与振込口座や公共料金の引き落とし口座を使用している場合、審査が有利になるとされている。

普段使用している信用金庫があれば、カードローンの利用を検討して欲しい。

18歳が申込可能なカードローンは？

銀行のカードローンを18歳の方は、利用できない。20歳以上の年齢制限が設けられているからだ。

18歳からカードローンを申込できる大手消費者金融は、プロミスのみである。

プロミスは名前を耳にしたことがある人も多いだろう。Webで簡単に申込可能で、最短20分で融資が受けられる。

また、借入利率は4.5％〜17.8％である。また、学生ローンであれば18歳から申込できる。

おすすめの低金利学生ローンは次の通りだ。

フレンド田は実質年率12.0〜17.0％で、金利が安いのが特徴である。

店舗は高田馬場にあるが、Webや電話での申込もできる。マルイの実質年率も12.0〜17.0％である。

16:30までの契約で即日振込、店舗来店であれば17:00まで即日融資が可能だ。

アミーゴの実質年率は14.4％〜16.80％で、Web申込により手続きが完結する。

来店が不要なのは時間がない人にとってありがたい点になるだろう。また、融資決定後、最短10分で送金してもらえる。

カレッヂは12.0％～18.0％の低金利ローンだ。カレッヂの特徴としては、唯一全国のセブン銀行ATMでキャッシングと返済ができることが挙げられる。

返済時の手数料が無料なのもうれしいポイントだ。ただ、審査に通るためには、安定した収入が必要となる。

また、高校生は申込できないので注意して欲しい。

年齢制限をクリアしていても審査に落ちる理由

年齢制限内でも、必ずしも審査に通るとは限らない。

年齢制限の上限や下限に近い場合・信用情報に問題がある場合・借入額が年収の3分の1を上回っている場合には、審査に落ちる可能性があるだろう。

審査を通るために、落ちる原因について理解して対策を行おう。

年齢制限の上限・下限に近い

カードローン審査では「十分な返済能力があるか」が重要視される。

そのため、申込時点で年齢制限の上限・下限に近い場合は審査に通らない可能性がある。

成人したばかりで勤続期間が短かったり十分な収入がなかったりすると、返済能力が低いと判断されてしまうかもしれない。

また、年金受給者で他に収入がない場合も、審査に悪影響を及ぼす可能性がある。

逆に、上限・下限年齢に近い場合でも十分な返済能力があることを証明できれば、問題なくお金を借りられるだろう。

信用情報に問題がある

信用情報とは、カードローンやクレジットカードなどの金融サービスの利用に関わる情報である。

各個人の契約内容や返済状況などの情報が記録されており、信用情報機関を通じて各金融機関が照会できる。

過去に返済の延滞を繰り返したり自己破産の手続きをしていたりすると、その情報も信用情報に載ってしまう。

その結果、新規カードローン申込の際に返済能力が低いと判断され、審査に落ちてしまう可能性がある。

信用情報を傷つけないために、高額な借入や返済の延滞は避けよう。

借入額が年収の3分の1を超える

カードローンは、利用者の年収の3分の1までの額しか借りられない。これは「総量規制」という、賃金業者を対象とした賃金業法で定められている。

総量規制は、利用者1人あたりの貸付金額の上限を規制する制度だ。複数の金融機関から借入をしている場合は、全ての借入の総額に総量規制が適応される。

例えば、年収が300万円の人の借入上限額は100万円になる。もし他の金融機関で30万円借入していた場合は、70万円が借入上限である。

銀行や信用金庫は貸金業者に該当しないため、総量規制の対象外だ。とはいえ、いくらでも借りられるわけではない。

銀行や信用金庫も自主的に借入上限額を設定している。

カードローンは年齢制限内で無理なく活用しよう

銀行や消費者金融で利用できるカードローンには、年齢制限が設けられている。年齢が未成年の場合はカードローンへの申込はできない。

また、安定した収入がない学生も審査に通らない可能性が高いので注意して欲しい。また、借入の年齢上限は金融機関によって異なる。

上限年齢に達すると追加融資が受けられなくなるため、追加で借入をする可能性がある人は年齢制限を事前に確認しておこう。

また、高齢者は急に病気にかかったり予期せぬ入院になったりと、返済が難しくなる事態になりやすい。

そのため、高額な借入はせず、返済期間を長期化させないようにして欲しい。

カードローンを申込む際には、各社の「返済シミュレーション」を活用することをおすすめする。

毎月の返済額・利息・完済時期などが分かるので、返済計画を立てやすくなる。

自分に合ったカードローンを見つけ、計画的に活用することで生活を豊かにしよう。