- プラチナカードを見せると店員はどのように反応するのか?
- プラチナカードを持つには年収がどのくらい必要か?
- プラチナカードを持つメリットは何か?
プラチナカードは、持っている人のステータスを証明するカードである。
プラチナカードを人に見せたことで、驚嘆や賞賛といった魅力的な反応を得たい人も多いのではないか。
では、プラチナカードを見せると店員の態度はどうなるのだろうか?
この記事では、店員の反応やその理由を解説する。
さらにプラチナカードを持つことで得られるメリット、持つための条件なども紹介する。
プラチナカードの申し込みを考えている人は、ぜひ比較参考にしてほしい。
プラチナカードを見せたときの店員の態度
結論からいえば、プラチナカードを見せると、店員の対応が変わることがある。
ここではその時の様子を、具体的な経験を交えて紹介する。
それはプラチナカードが珍しいというだけではない。
店員の対応が変わった理由についても解説する。
明らかに変わった店員の対応
かつて著者は、アメリカのサンフランシスコに友人たちとグループ旅行をしたことがある。
街中のアパレルショップで買い物をしたときのこと、全員クレジットカードでそれぞれが支払いを行った。
外交官を父親に持つ友人が支払いをしようとしたときに、店員の驚いたような声が聞こえた。“Oh! Diners!!”
友人はダイナースクラブ・プレミアムカードで支払おうとしたのだ。
その後、店長らしき人が小さな袋を持ってきて、友人に渡した。“Present for you!”
なんと、支払いをしただけで、そのブランドオリジナルのスカーフがもらえたのである。
そのときに見せた、店内すべての店員の笑顔が、私たちや他の客に見せた以上のものだったことを記憶している。
海外での店員の反応
先ほど説明したようなシーンを海外ではしばしば見かけるものだ。
海外では、ホテルのチェックインやレンタカー利用の前にクレジットカードの提示が求められる。
カードのグレードが高ければ、ユーザーのステータスが店舗側に伝わり、サービスが良くなることもある。
著者が海外のレストランでプラチナカードを使ったとき、店員は支払い時までカードのグレードを知らなかった。
数日後に同じ店に行くと、夜景が見える席に誘導してくれるなど、前回と比べて店員の対応が良くなっていたのだ。
これは再来店したためか、それとも著者がプラチナカードのユーザーであるためかは不明である。
ただ、その両方が理由のような気がしてならないのだ。
日本国内の反応
日本では、プラチナカードとゴールドカードとのステータスの違いに、店員が気付くことは少ない。
これはプラチナカードのステータスへの認識が低いためであり、日本では先ほど紹介した海外のような事例が起こることは稀だ。
「お客様は神様」という考え方が浸透しており、えこひいきを嫌う国民性もあって、カードのグレードで対応が変わることは少ない。
ただし、プラチナカードのコンシェルジュサービスを通じてレストランを予約すれば、店員から様々な配慮がなされることがある。
これはカード会社が店を予約する際に、会食などの食事の目的を事前に伝えてくれているためだ。
プラチナカードのユーザーを特別扱いする理由
プラチナカードは、その持ち主のステータスと経済力を証明してくれる。
海外のレストランではチップを払う習慣がある。
経済力があり、チップを多くもらえる可能性がある客には、おのずとウエイターやウエイトレスのサービスは手厚くなる。
また、店舗側はプラチナカードユーザーのような優良顧客にリピートしてもらいたいと考えている。
これは何もレストランに限った話ではなく、ホテルやゴルフ場など特定の施設にも当てはまることだ。
このような理由から、店員も店舗側もプラチナカードのユーザーを特別扱いすることがあるのだ。
プラチナカードの所有率と持つために必要な年収
プラチナカードは所有率が低いため、希少価値が高い。
プラチナカードを持つには、一定額以上の年収が必要であるために、学生やフリーターなどは申し込みすらできない。
しかし、カード会社からどの程度の収入が必要かは公開されていない。
また、プラチナカードの所有率が低い訳は、ユーザーの年収以外にも理由がある。
ここでは、プラチナカードの所有率とその理由を解説し、なぜ希少性が高いのかについて説明する。
プラチナカードに必要な年収
ここでは三井住友カード・プラチナを例にして、このカードを持つには、どの程度の収入が必要かを考察する。
このカードの収入条件は公開されていないが、カード利用可能枠は300万円以上であることが明らかにされている。
つまり、ユーザー側の利用可能枠が、カード利用可能枠の下限(300万円)を超える額に設定されなければならない。
個人の利用可能枠は割賦販売法により収入に応じて定められている。
可能枠が300万円以上なければ、カード審査に落ちてしまうのだ。
割賦販売法により定められる個人の利用可能枠は、以下の計算式で算出される。
4人世帯以上 | 3人世帯 | 2人世帯 | 1人世帯 | |
---|---|---|---|---|
持家かつ住宅ローン無or 持家無かつ借賃負担無 | 200万円 | 169万円 | 136万円 | 90万円 |
持家かつ住宅ローン有or 持家無かつ借賃負担有 | 240万円 | 209万円 | 177万円 | 116万円 |
上記の計算式をもとに、三井住友カード・プラチナを持つために必要となる最低限の年収額は、以下の通りとなる。
4人世帯以上 | 3人世帯 | 2人世帯 | 1人世帯 | |
---|---|---|---|---|
持家かつ住宅ローン無or 持家無かつ借賃負担無 | 534万円以上 | 503万円以上 | 470万円以上 | 424万円以上 |
持家かつ住宅ローン有or 持家無かつ借賃負担有 | 574万円以上 | 543万円以上 | 511万円以上 | 450万円以上 |
国税庁調査による日本人の平均給与(433万円)から考えると、誰もが持つことはできないカードとも言える。
- 出典:三井住友カード株式会社「三井住友カード プラチナ:基本情報一覧」
- 出典:国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」P19「(第14図)年齢階層別の平均給与」引用
プラチナカードの所有率とその理由
フジサンケイグループのリサーチ会社による調査結果によれば、プラチナカードの所有率は、1.4%と非常に低い。
年会費が無料のクレジットカードに比べ、多くのプラチナカードの年会費は20,000円〜50,000円と割高となっている。
また、年会費が100,000円以上になるものも少なくない。
スーパーなどでの普段使いでは、一般カードやゴールドカードで事足りることがほとんどだ。
加えてプラチナカードの審査は厳しく、申し込んでも審査落ちすることが多いことなどが、所有率が少ない理由だ。
プラチナカードを持つことでのメリット
「選ばれたプラチナカードのユーザー」は、カード会社からも特別扱いされる。
このカードのユーザーは信用力があり、一定額以上の安定収入もあるため、カード会社の売上に貢献してくれる可能性が高いからだ。
ここでは、カード会社がプラチナカードのユーザーだけに提供する、サービスや特典を紹介する。
それぞれのプラチナカードが提供する特別な体験
各プラチナカードは、ユーザーだけに与えられる「特別な体験」を提供してくれる。
例えば、三井住友カード・プラチナでは、以下のような特別サービスを用意している。
- プラチナオファー
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のカウントダウン・イベントなどユーザー限定イベントへの案内
- 宝塚歌劇優先販売
- 三井住友カード貸切公演のSS席をユーザーへ優先的に販売
- USJでの特別サービス
- ユニバーサル・エクスプレス・パス:USJの人気アトラクションの待ち時間を短縮できる特別パスをプレゼント
- 三井住友カード・ラウンジサービス:USJ内にある三井住友カードの専用ラウンジが利用可能
- 三井住友VISA太平洋マスターズの観戦:国内を代表する男子プロゴルフトーナメントのペア観戦入場券をプレゼント
このような通常では受けることが難しいサービスは、「選ばれたプラチナカードのユーザー」だけの特権だ。
あなたのプライベートアシスタント「コンシェルジュサービス」
プラチナカードの多くでは、コンシェルジュサービスを24時間365日電話することで利用することができる。
具体的には、以下のようなサービスがある。
- 目的に応じた最適なレストランを探し、予約を代行
- 旅行プランの相談対応や手配
- 観光や出張時のホテルを探し、予約を代行
- 航空券・新幹線のチケット手配
- 音楽・演劇・スポーツ観戦などのチケット入手
- ゴルフ場の案内や予約
- フラワーギフトの用意
- カードについての質問対応
コンセルジュサービスは、チケットぴあで入手できなかったボンジョヴィのドームツアーのチケットも入手してくれたという話も聞く。
レストラン探しも、会食の目的や同席者の嗜好をカードユーザーから伺い、最適な店を提案してくれる。
さらに、コンシェルジュサービスから店への予約の際には、店側の配慮を促すために、会食の目的を伝えてくれる。
プラチナカードを持てば、あなた専用のプライベートアシスタントが、さまざまなサポートをしてくれるのだ。
プラチナカードが持つ一般的なサービス
プラチナカードが提供する一般的なサービスを、以下に紹介する。
- レストランやホテルの優待サービスがある
- コンシェルジュサービスが利用できる
- 同じサービスを持つゴールドカードと比べて、ワンランク上のサービスが受けられる
- 旅行時の保険:保障内容が手厚い
- 空港ラウンジ:利用可能な空港ラウンジがより多くなる(プライオリティ・パスが利用できる場合もある)※
- プライオリティ・パス:全世界にある1,300ヵ所以上の空港ラウンジが利用できるサービス
年会費の安いカードのなかには、上記のサービスの一部を提供していないカードや、ゴールドカードと同じレベルのものもある。
一口にプラチナカードといっても、カードごとにサービスレベルには大きな幅があるので、注意してほしい。
店員の態度が変わるかもしれないプラチナカード3選
先に述べたダイナースクラブ・プレミアムカードは、カード会社から招待状が届いた人にしか申し込めない。
しかし、招待状がなくても、申し込みが可能なプラチナカードも多い。
そのようなカードのなかで、特にステータスの高いプラチナカードを紹介する。
これらのカードを使えば、店員の対応が変わる可能性もあるかもしれない。
あなたのカード選びの参考にしてほしい。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
年会費(税込) | 165,000円 |
---|---|
発行会社 | American Express International, Inc. |
レストランやホテルの 優待サービス | 〇 |
コンシェルジュサービス | 〇 |
空港ラウンジ利用 (プライオリティ・パス付帯) | 〇 |
旅行保険の最大保障額 (カード会員本人) | 1億円 |
このカードはメタル製のため、店員はカードを受け取った瞬間に、カードの違いをわかってくれるはずだ。
2019年4月までカード会社から招待状が送られてきた人にしか申し込みができなかったこともあり、カードのステータスは高い。
また、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードのユーザーには、高級ホテルのメンバーシップの上位権限が付与される。
- ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス
- Marriott Bonvoyゴールドエリート会員資格
- プリンスステータスサービス・プラチナメンバー
- Radisson Rewards Premiumステータス
このプラチナカードのユーザーが、上記のホテルを利用する際には、細かい配慮とさまざまな特典が受けられる。
JALカード・プラチナ
年会費(税込) | 34,100円 |
---|---|
発行会社 | 株式会社JALカード |
レストランやホテルの 優待サービス | 〇 |
コンシェルジュサービス | 〇 |
空港ラウンジ利用 (プライオリティ・パス付帯) | 〇 |
旅行保険の最大保障額 (カード会員本人) | 1億円 |
このカードは、旅行や出張が多い人に、おすすめしたいカードだ。
入会後の初回搭乗には5,000マイルがもらえ、その後も毎年最初の搭乗の際には2,000マイルのボーナスが付与される。
さらに毎回の搭乗時にも25%プラスのボーナスがもらえるため、JALの航空機利用によるポイント還元率は2.5%にもなる。
貯まったJALマイルは、アメリカン航空やカンタス航空などワンワールドに加盟している航空会社でも使える。
さらにJALの国際線を利用する際には、エコノミークラスでも、JALビジネスクラス・チェックインカウンターの利用ができる。
ここを利用すれば、空港が混雑している時でも、スムーズにチェックインが可能になる。
JCBプラチナ
年会費(税込) | 27,500円 |
---|---|
発行会社 | 株式会社ジェーシービー |
レストランやホテルの 優待サービス | 〇 |
コンシェルジュサービス | 〇 |
空港ラウンジ利用 (プライオリティ・パス付帯) | 〇 |
旅行保険の最大保障額(カード会員本人) | 1億円 |
その他 | 申し込み可能年齢は25歳以上 |
\最大64,500円キャッシュバック※/
※キャンペーン期間:2024年10月1日(火)~2025年3月31日(月)
家族がいる人には、JCBプラチナは最適だ。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内や京都駅内の専用ラウンジが、家族旅行の際にも活用できる。
また、カード会社に申し込めば、このカードと同じサービスが受けられる家族カードを、1枚無料で発行してくれる。
以前までJCBは海外で使える店舗が少ないといわれていたが、現在では世界4,300万の店舗で利用できる。
アメリカン・エキスプレスやアメリカ第3位のカード会社Discover Cardと提携し、利用店舗を増やしているからだ。
また下記記事ではおすすめのプラチナカードについて紹介しているので参考にしてほしい。
店員の態度が変わるかもしれないプラチナカードでそのステータスを体感しよう
この記事では、プラチナカードに対する店員の反応と、その理由を解説した。
また、プラチナカードのユーザーが受ける特典やサービスについても説明した。
このカードのステータスは、自分にプライドと自信を与えてくれる。
仕事やプライベートを、さらに充実させたいと思っている人には、持っておきたいクレジットカードとなるのだ。
自分の生活をより良くしてくれるプラチナカードを持ち、そのステータスを体感してほしい。