- FXのリアルな体験談が知りたい
- FXでの成功体験や失敗体験について知りたい
- FX取引を続けるモチベーションが知りたい
「FXに興味があるけど、実際のところどうなのだろう?」「FXでリアルな声を参考にしたい」このようなFXに関する実際の声に興味がある人も多いのではないだろうか。
資産運用をしている友人や知人からFXを始めたという話を聞き興味を持った方もいるかもしれない。
FX(外国為替証拠金取引)は株式や暗号資産と同様、個人投資家に人気のある資産運用の一つだ。
外貨預金に比べて通貨を替える(TTS)、通貨を戻すレート(TTB)の差が小さく、コストを抑えた外貨への投資ができる点が魅力だ。
他にもレバレッジをかけた取引が可能な点、買い持ちのロング、売り持ちのショートどちらのポジションも取りやすい点、原則24時間いつでも取引できる点、金利の高い通貨を持つことで日々得られるスワップポイントなど投資家を惹きつける要素は多い。
一方でFXはリスクが高い、ギャンブルだというネガティブな意見を聞くこともあり不安を感じている人もいるだろう。
本記事では、FX経験者60人に行ったアンケートをもとにFXで儲かった体験談やFXで大損した、FXの自動売買で大損した、などリアルなトレーダーの声をお届けする。FXとどう向きあっていくか考える際の参考にしてもらえれば幸いだ。
FXの体験談:実際に儲けたトレーダーの声
まずはFXで実際に儲けたトレーダーの声から見ていこう。トレーダーの声は大きく分けて以下の8つに大別できた。
- 学習した知識や分析を活用
- 市場のタイミングを予測した
- 短期取引やスキャルピングを活用
- ビギナーズラックで儲けることができた
- 長期保有やスワップポイントを活用
- 自動売買ツールを活用
- ニュースや経済指標の情報を活用
- 資金管理やリスク分散を徹底した
特にFXを学ぶ際に参考になりそうな声を重点的に取り上げたので、参考にしてみてほしい。
学習した知識や分析を活用
学習した知識や分析を活かすことで儲けることができたというトレーダーの声があった。特に学びとなりそうな具体的な声を紹介するので参考にしてほしい。
FXで儲かった時の体験談を詳しく教えてください。
チャートの基本の動きをYouTubeで学んだあとに、その学んだチャートに沿って動いている時に合わせて取引したときです。
AさんはYouTubeでの学びをFXの取引に生かして儲かった人だ。
YouTubeは玉石混交だがFXに関する動画が多くアップされている。FXに限らずYouTubeで何かを学び役立てたという経験を持つ人も少なくないだろう。
FX会社が公式に運営しているチャンネルもあれば、草の根の個人FXトレーダーがリアルな取引を配信しているチャンネルなど様々だ
。動画で学べると記憶に残りやすい、理解しやすいという人はYouTubeでFXに関する気になる配信を見ることで学べることも少なくないだろう。
注意点としては、YouTubeというプラットフォームの特性上、体系的に学びづらく必要な情報を順序よく押さえづらいことだ。また、発信者によって質や考え方が様々で何をどう信じるか迷いやすい点はあるかもしれない。
しかし、上手く活用すればYouTubeの学びはFXでも儲ける際に活用できる。情報の取捨選択を上手くしながら上手にYouTubeのような媒体は活用したい。
ネットで調べた知識だけで儲けられた。ただしすべての情報を鵜呑みにするのではなくて、正しそうな情報、価値がある情報を見出すことが出来る力は必要だと思った。
Bさんはネットで調べた知識だけでFXで儲けを出したそうだ。Bさんの回答ではネットの情報を鵜呑みにせずに、情報を選ぶことの重要性が指摘されている。YouTubeに限らずネットでFXに関する情報はあふれている。
ネットでFXについて学習する際は、価値ある情報を自ら判断できる力が必要だと改めて確認できる意見だ。
2016年、トランプ前大統領政権時の話です。 当時、為替レートがとある水準に達すると要人発言がでる状態でした。牽制発言ですね。それを活かして自分のテクニカル手法と連携させデイトレードをするようにしたら利益を伸ばせるようになりました。
Cさんは要人発言を分析して、学んだテクニカル手法を応用してトレードすることで利益を伸ばせたという回答。
学んだことをそのまま使うだけでなく、自分なりの分析を通して自分の勝ちパターンを確立することの大切さを学べる回答ではないだろうか。
- YouTubeやネットの情報は学びになる
- 情報は取捨選択することが大切
- 学んだ内容や分析をもとに自分なりの勝ちパターンがつくれると儲けにつながる
市場のタイミングを予測
市場のタイミングを予測して儲けたトレーダーの回答を紹介する。
ドル円が上昇トレンドだった時にロングポジションでエントリーしたところ、順調に値が上がり、利益確定すると約5万円の利益になりました。
Dさんは上昇トレンドがそのまま続くと予測し、トレンドに乗って儲けを出したという回答。
これは順張り、またはトレンドフォローと呼ばれる手法にあたる。「The trend is your friend」という米国の有名トレーダーの格言がある。トレンドには逆らわず味方につけようという趣旨の格言だ。
FX会社では各種チャートソフトを提供しているがトレンドの強さをはかる様々な機能を用意している。
順張り、トレンドフォローはトレーダーの世界では広く知られた手法なので興味がある方は勉強してみるのも良いだろう。
円安が大幅に進んだときに、流石に日銀が介入するだろうと思ってポジショニングを変えたら案の定介入が入って差額分儲けた。
Eさんの回答は逆張りで儲かった事例と言えるだろう。行き過ぎた円安が為替介入で円高に反転するとの予測が功を奏した形だ。上手く反転するタイミングを捉えることは難しいが、短期間で大きく利益が狙えるメリットもある。
トレンドが続くタイミングから入るのが得意か、転換するタイミングで入る方が得意なのかはトレーダーの気質やスタイル次第だが、自分なりのタイミングの捉え方を確立できるとFX取引に取り組みやすくなるだろう。
- トレンドに乗る順張り(トレンドフォロー)でタイミングをはかり儲けることができる
- トレンド転換に仕掛ける逆張りをはかっても儲かる
短期取引やスキャルピングを活用
FXには短期取引、例えば1日で売買を完結させるデイトレード、秒単位、分単位で取引を完結させるスキャルピングと呼ばれると呼ばれるスタイルで参加するトレーダーもいる。
ちなみにスキャルピングは皮を剥ぐという意味で、皮ほど薄い利幅を積み重ねていく地道なスタイルだ。
短期取引で利益を出したトレーダーの回答を紹介する。
スキャルピングをしていて、空いた時間に数千円を稼ぐことをやっておりました。結果的には儲かっていました。
会社員なので始めた当初はFXの本を参考にスイングトレードをしていましたが、会社員でもNY時間ならスキャルが出来ると考えて、スキャルの方法(チャートの見方、経済指標、各種通貨ペアの値動き等を参考にすること(スキャルの鉄則のようなこと)で短時間で利益を出したことは何度も有ります。
短期取引、特にスキャルピングは売買の結果がすぐに出る。そのため忙しい人でも空き時間や、深夜のNY時間にリアルタイムで参加しやすい良さがあることが、FさんとGさんの回答からも分かる。
ドル円でのスキャルピング取引を何度も繰り返していましたが、その結果短期間で資金20万円が数倍になりました。
また、短期トレードは1度あたりの利幅が小さいが、何度も繰り返すことで、まとまった利益が出せたという回答もあった。
短期トレードには難しさはあるが、売買がすぐに完結できる点、FX市場が昼夜関係なく開かれていて参加するタイミングの融通が効きやすい点はメリットだ。
- 短期売買は隙間時間を活用できる
- 利幅が小さくとも繰り返し利益を積み重ねればまとまった利益が得られる
ビギナーズラックで儲けることができた
FXに限らず投資の世界では、ビギナーズラックで儲かることもある。
金額は少ないですが、前日に少し利益があったのでどうするか悩みながら寝てしまい、 朝起きたら利益が自分の目標を上回っていたのですぐ利確しました。
ビギナーズラックと言いますか、何も考えずにその場の雰囲気で適当にトレードしたら、買った瞬間に爆上がりして、いきなり10万円ぐらい儲かりました。
ビギナーズラックを味方につけて景気良くトレーダーとしてのスタートを切れるのは有り難いことだ。
しかし、運だよりのトレードを続けていくと、いつか実力通りの勝率に収まっていくだろう。ビギナーズラックの後こそ気を引き締めたい。
- ビギナーズラックで儲かることもある
長期保有やスワップポイントを活用
FXはトレーディングだけではなく、長期投資でも利益が出せる。
2年ほど前から始めたが、今後も円安傾向が続くと見て、積極的にドル買いを続けていて、ある程度利益がでた。
Kさんのように積立投資のように外貨を買い続けるようなやり方でもFXで儲けることができる。
2021年のドル円相場は1ドル100円台だったが、2024年6月現在では1ドル160円台を記録する歴史的、円安ドル高だ。振り返ると米ドルを積立投資するだけでも、かなり円建てで利益が出せたことになる。
アメリカの利上げするタイミングでドル円ロングを少しずつ買いました。 毎日スワップポイントが入り、含み益も増えて幸せでした。
またFXでは高い金利の通貨を買い、低い金利の通貨を売るポジションを取ると金利差分のスワップポイントを受け取れる。スワップポイントは長期保有と相性が良い。
特に近年はドル買い円売りのポジションを取っていれば含み益、スワップポイントと二重に儲かる状況だった。
- FXは長期保有でも儲けることができる
- スワップポイントと長期保有の相性は良い
自動売買ツールを活用
少し上級者向けの話になるがFXでは自動売買を使った取引も盛んだ。
数十個のEAでポートフォリオを組んで運用しました。 スキャルピングやトレンドフォローなど色々なタイプのEAでポートフォリオを組むとリスク分散でき相場の状況に合わせやすく利益が出ました。
マネースクエアのトラリピ(トラップリピートイフダン)を使って自動売買をすることで300万円ほど利益がでました。
EAとは自動売買システムのことだ。自動売買ではあらかじめ決められたプログラムで、ルール通りに売買を繰り返す。
自分で売買せずに済むため手間と時間がかからない。また売買の意思決定の負担がない点もメリットだ。
ただし、自分でシステムを考えて実際に運用するのは難しいと感じる方もいるかもしれない。
FX会社によってはマネースクエアのトラリピのように初心者でも、取り扱いやすい自動売買サービスを提供しているところもある。興味があれば調べてみると良いだろう。
- 自動売買ツールでポートフォリオを組んで、リスク分散しつつ相場の状況に合わせて利益を出せる
- マネースクエアのトラリピのようなFX会社側で初心者にも使いやすいシステムもある
ニュースや経済指標の情報を活用
為替相場はニュースや経済指標などの「材料」で大きく動くことで知られている。
FOMCの見通しをある程度予想して、現地のライブ配信やネットの速報などを利用して利益が出たことはあります。
OさんはFOMCの見通しを予想しつつ、現地の情報をうまく活用して利益を出したと回答している。
FOMCとは、米国の金融政策が決定されるイベントで為替相場が大きく動くきっかけになりやすい。多くのFX会社が経済指標カレンダーを提供していることからもニュースや経済指標の重要性がわかるだろう。
- 経済指標やニュースはうまく活用すると儲けのチャンスになる
資金管理やリスク分散を徹底した
FXで儲けるためには利益を出すだけでなく損失をおさえることも大切だ。
資金管理のルールを決めたことで、損小利大のトレードができるようになりました。損失はできるだけ小さく、利益はできるだけ大きくすることを大事にしています。
Pさんの回答からは資金管理の重要性が分かる。FXにおける資金管理では、例えば1回あたりのトレードでどれだけポジションを取るのか、どの程度の損失を1回あたりに許容し、どの程度の利益を期待するのかといったことを決めて実行する。ちなみに、有名な資金管理の方法としてアレクサンダー・エルダー博士の提唱した1回のトレードで損失は2%以内に抑えるという「2%ルール」はよく知られており参考になるだろう。
こまめに損切りできるようになった時に、収支で少しプラスに持っていけました。始めた頃は損切りできずに、所謂コツコツドカンで度々やられてきました。
損切りは思惑が外れたときに損失を確定させることだ。損失を最小限におさえつつ利益を伸ばすことを繰り返せば、勝率が100%でなくともトレードでは勝ち越すことができる。うまく損をすることもFXで勝ち越すには大切だ。
- 資金管理と損切りで損をおさえることが結果的に、トレードで勝ち越すことにつながる
FXの体験談:損失を経験したトレーダーの声
次はFXで損失を出したトレーダーの声を確認してみよう。失敗談は大きく分けて以下の8つに大別された。
- 損切り遅れ/不適切な損切り
- レバレッジの過剰利用
- 市場変動への対応不足
- 情報の誤信/過信
- 初心者のミス
- テクニカルエラー/操作ミス
- 心理的要因
- 市場イベントの影響
失敗から学べることは多いので、ぜひ参考にしてみてほしい。
損切り遅れ/不適切な損切り
損切りが大切とFXトレードではよく言われるが、実際に上手く損切りするのは難しいものだ。
損切りを設定せず勢い任せにトレードしたところ200pips以上の損切りをする羽目になりました。放置していても損失が利益に変わるケースが多々あったのを鵜呑みにしたのが間違いでした。
損切りするのが惜しくて含み損が大きくなってしまい、いろいろな情報に惑わされ怖くなり、大きな損が出ている時に焦って決済してしまいました。
Aさんの回答からは、決めたレートを下回ったら自動的に売るストップロス注文を置かず、結果として損を出してしまったことが分かる。
ストップロスを設定して、損切りした後に価格が戻ることは珍しくない。そのため、損切りのルールを守らずにトレードを続けてしまうこともあるだろう。
しかし、損切りのルールを守らずにいると、どこかで価格が戻らずに大きな損失に繋がってしまうこともある。
Bさんの回答からも損切りのルールを守る難しさが読み取れる。損を確定してしまうのは、トレードの失敗を認めることで心理的な苦痛もあるだろう。
判断が遅れて狼狽売りをして、大きく損を出してしまうことも珍しい話ではない。
損切りが大切だと分かっていても、実際にうまく損切りをするのは難しいかもしれない。しかし、ルールを守り切ることが資産を守ることにつながる。
- 損切りが大切だと分かっていても、実際にうまく損切りするのは難しい
- 損切りのルールを徹底することが大切
レバレッジの過剰利用
FXではレバレッジをかけて預けた証拠金以上のポジションを取ることができる。しかし、レバレッジをかけたトレードが思惑に反して裏目にでると大損してしまう。
レバレッジで大勝負をして大負けしたことがある。小さく負けた時に大勝負で少し取り戻したのでいい気分になっていた。
レバレッジをかけて大勝負をかけると、当然、勝つこともあるが負けることもある。大勝負をかけること自体が悪いわけではないが、レバレッジをかけて大負けしてしまった後のことも考えたトレード計画を立てたい。
勝ちが続いていたので、調子に乗ってしまい、海外のFXの口座でレバレッジ1000倍にしたまま、仕事に行き置いていたら、休憩時間に見ると一気に100万円がなくなっていました。
Dさんは海外FXでなんと1000倍ものレバレッジをかけて、大損してしまったという。
国内のFX会社は個人のトレーダーの場合25倍までという規制がある。
しかし、海外業者の中にはレバレッジの制限が緩いところも存在しており、一攫千金をめざす野心的なトレーダーが海外業者を利用するのは珍しい話ではない。
しかし、高すぎるレバレッジは本当に危ない。FXには証拠金維持率が一定の割合を下回ると強制ロスカットされてしまうことがある。
計算式は「証拠金維持率=時価評価総額÷必要証拠金×100」なのだが、強制ロスカットが怖いのは一瞬でも下回ると、後から価格が戻っても売り注文が執行されて損失が確定してしまうところだ。
高すぎるレバレッジをかけてしまうと、少しの値動きで簡単に強制ロスカットされてしまい、多額の損失が確定してしまう。
FX会社の強制決済のルールをよく確認して、どの程度の値動きで規定の証拠金維持率を下回るかをよく計算して適切なポジションサイジングを心がけることが大切だ。
- レバレッジをかけて負けると当然、損失は大きい
- 海外業者には国内では考えられないレバレッジをかけられるところもあるが、扱いが難しい
市場変動への対応不足
FXでは材料が出ると大きくレートが変動することがある。
コロナ禍で市場が混乱する中、リスクを無視して大きなポジションを取った結果、急激な為替変動に対応できず、大損失を被りました。リスク管理の重要性を痛感しました。
Eさんは市場が混乱する中で大きなポジションを取り、急激な為替変動に対応できず大損してしまったそうだ。
市場が混乱しているときはポジションサイジングを小さめにするなど、リスク管理がEさんの言う通り重要だろう。
また、FXでは市場がいつ大きく変動するか予測ができないことも多い。そのため市場が大きく変動してもリスク許容度以上の損失を出さない仕組みをトレード計画の中に組みこんでおくことも大切だ。
- 市場が大きく変動することを前提にリスク管理の仕組みをトレード計画に入れておくことが大切
情報の誤信/過信
FXの世界にも情報発信しているインフルエンサーが存在する。
SNSで投資関係の情報を追っているとタイムラインにFXのインフルエンサーの発信が届き、フォローしたり影響を受けたりすることもあるだろう。しかし、インフルエンサーの発信が常に正しいとは限らない。
適当にFXのインフルエンサーの予想に乗ってポンド円で勝負したら、見事に大外しをしてしまい損しました。
このようにFさんは、インフルエンサーの予想に乗って、見事に外れてしまったそうだ。
インフルエンサーを参考にすることは良い。しかし、参考にするインフルエンサーを間違えると、偏った知識や相場観ばかりが入ってくるため注意しよう。
- インフルエンサーの情報発信が常に正しいとは限らない
初心者のミス
FXでは初心者であるため、知識や経験が不足して損をしてしまうことがある。
FXを始めた頃は勉強もせずに直感で上がる、下がると思っていましたが勘が外れて大損していました。 きちんと勉強しないといけないですね。
GさんはFXの勉強をせずに直感だけでトレードをして、大きく損をしてしまったそうだ。
知識や経験があってもFXで必ず勝てるわけではない。しかし、知識と経験なしに場当たり的なトレードを続けてしまうと、トレードの結果は完全に運任せになってしまう。
根拠を持ち筋の通った一貫性のある態度でトレードができるようにしたい。
- 知識や経験なしに勉強せずにトレードを続けると、その場の勘や運任せになってしまう。
テクニカルエラー/操作ミス
FXの取引ツールや注文方法は慣れていないと分かりづらく間違えることも多い。
誤発注や操作ミスなどで損をしてしまうケースもある。
まだツールに慣れていなく、誤発注してしまった。注文数を1桁間違えてしまい、多く買ってしまった。すぐ損切りをする勇気もなく、ズルズル引きずってしまった。
Hさんは、ツールに慣れないときに誤発注をしてしまい、損切りにも踏み切れなかったそうだ。FXのツールは慣れていないと操作が分かりづらい。
慣れていたとしても短期間で売買する場合、間違えて注文してしまうこともあるだろう。最初はデモトレード、または少額からの投資で取引ツールや注文の出し方に慣れておきたい。
- 取引ツールに慣れるために最初はデモトレードや少額取引で練習が大切
心理的要因
FXで売買を繰り返すことは心理的な負担がかかる。利益を出したい想いと損してしまわないかという恐怖を抱えながら取引を続けていくのは難しいことだ。
一度で大損したのではなく、連敗が続くとメンタルが機能せず、根拠のないトレードを繰り返していた。連敗時に一喜一憂の状態になると、残金もメンタルも崩壊します。
損失を取り戻そうとして全く動きがない時間にもかかわらずエントリーを繰り返し、気付かぬうちに大きな損失を繰り返していました。
IさんとJさんは冷静な判断ができずに損をしてしまったようだ。心理的な要因を排除する方法として決められたルール通りに取引を繰り返すシステムトレードがある。
他にもルール通りに取引をするなど、心理的な恐怖を克服するための工夫が必要だ。また心理的に負担が大きくなりすぎないようにポジションサイズを調整することも有効だろう。
- FXの売買は心理的な負担が大きく損失につながることがある
- システムトレード、取引ルールの徹底、ポジションサイジングの調整などで心理的な負担を和らげる工夫も考えよう
市場イベントの影響
FXは市場イベントに大きな影響を受ける。特に歴史的なイベントが起きるときは、普段の常識的な動きの範囲ではおさまらないような値動きをすることもあるため注意が必要だ。
2015年に起きたチャイナショックに巻き込まれて、100万円以上の損失が出ました。中国経済はまだ安心できないと思ったきっかけになりました。
英国離脱イベントでは資金の40%は持っていかれました。米国大統領選挙でも30%やられました。 やられましたが半分は回収できました。
KさんとLさんは、大きな市場イベントに巻き込まれて損失を出してしまったようだ。
FXではこのような市場イベントに巻き込まれて思わぬ損失を被るリスクがある。値動きだけではなく世界経済の動向などにも気を配り、市場イベントになるべく備えておきたい。
- 市場イベントに巻き込まれて大きく損をすることがある
- 世界経済の動向にも気を配っておこう
FXの体験談:モチベーション維持の方法
FXでモチベーションをどのようにトレーダーが維持しているのかもアンケートで答えていただいた。回答は大きく分けて5つに分類できた。
- 目標設定とビジョン
- 情報収集と学習
- コミュニティと交流
- 取引のルールと戦略
- 休息と気分転換
モチベーションを維持する際の参考にしてほしい。
目標設定とビジョン
目標を設定したり、儲けた後の未来を考えたりすることがモチベーション維持につながる。
月にいくら稼ぐなど、目標をあまり高くせず、欲を出し過ぎないのがモチベーション維持にはおすすめだと感じました。
Aさんの場合は、具体的にいくら稼ぐか目先の目標を設定することがモチベーション維持につながっているようだ。
現実味のない大きすぎる目標や遠い未来よりも、目先に小さな目標を設定していく方がFXを続けやすいのかもしれない。
自分なりに目標を作ること 「1日の利益%」や「トータルでプラスにする」などなんでもいいと思います。
Bさんは、自分なりの目標を設定することがモチベーション維持につながるという回答。モチベーション維持のために何か目標を設定するのも有効だろう。
私の場合は成功した自分を思い浮かべて取引して資産が増えたら、あれこれしようというのを考えると、次の取引の励みになります。
目標を作ると良いと思います。私は子供の長期休みの時に旅行に行く事を目標にしています。だいたいの金額も設定しています。
CさんとDさんは、FXで儲けた後の未来のビジョンをモチベーションにしているようだ。
例えば旅行に行く、少し良いものを食べる、欲しいものを買うなどFXで儲けた先に何か明るいビジョンがあれば、FXを続けやすいのかもしれない。
- 目先の実現可能な目標設定をする
- 自分なりの目標設定をする
- FXで儲けた後のビジョンを描く
情報収集と学習
情報収集や学習がモチベーション維持につながっているという回答もあった。
たくさんプラスになっている人のブログやSNSで情報を集めて、自分も頑張ればたくさんプラスになるはずだと思うようにする。
FX会社が提供している無料セミナー動画を見ることがモチベーションアップに一番繋がるかと思っています。分かりやすく自分でも儲けられそうだという気分にさせてくれるからです。
EさんのようにFXで成功している事例を目にして、モチベーションを維持する人もいれば、FさんのようにFXのセミナーなどを勉強すること自体がモチベーション維持につながっている人もいるようだ。
- FXで成功している人の事例を目にすることがモチベーション維持に役立つ
- FXのセミナーなどでの学習がモチベーション維持に役立つ
コミュニティと交流
コミュニティと交流がモチベーション維持につながるという意見も見られた。
投資に関する情報を交換できる仲間を作ることも、モチベーションの維持に繋がる。
FX取引を積極的に行っている友人たちとのコミュニケーションを頻繁にもち情報交換や意見を言い合うことです。
やはり一番は同じような境遇の人を見つけることではないかなと感じています。特に同じ手法で取引を行なっている人には共感が持てます。
一人で続けるよりも人との繋がりを意識しながらの方が、FXのモチベーションを維持しやすいという人も多いのではないだろうか。
- 人との繋がりがFXのモチベーション維持につながる
取引のルールと戦略
FXの取引の仕方を工夫することで、モチベーション維持をしているトレーダーの回答も見られた。
FX取引のモチベーションを維持するために、大きな金額を入れて損失を出すと立ち直れなくなるので、少額投資でコツコツと取引するようにしました。
長期で取引する際はチャートを見すぎないことも大切だと思います。チャートの変化を見続けるのは心臓に悪い時があります。
一度でも利益がでると、楽しくなり、モチベーションがあがるとおもう。取引時期を分散し、リスクも分散すると、失敗もへり良いと思う。
例えば、大損をしたり、チャートの前に1日中張り付いたりする日々が続くと、FXに対するモチベーションを保つのは難しいだろう。
取引のやり方を工夫することでモチベーションが削がれる状況に陥らないようにするのも有効な手立てと言えそうだ。
- FXの取引ルールのなかにモチベーションを維持できる工夫を取り入れる
休息と気分転換
モチベーションを保つためにFXから一時的に離れると言う回答もあった。
有効な方法は今の所、見つけられていません。負け続きで精神的に追い込まれた場合は、相場から離れたほうが良いでしょう。
負けが続いた時は、取り戻そうとはせずに、一定の期間取引しないようにすることで、冷静さを取り戻すことができると思います。
楽しむためにとにかく日頃から息抜きをすることです。 気分が乗らない日や時期は、無理にトレードをせず、休んでご自身の趣味を楽しむ。のめり込み過ぎてしまうと、燃え尽き症候群になってしまいますからね。実際に私が体験しました。
モチベーションを維持するために、一時的に相場から離れたり、休んだりすることも有効だ。
特にトレードが思うようにいかない時に悪い流れを断ち切る、冷静になるという意味でもメリハリをつけて市場から意識的に離れることで状況が好転することもあるだろう。
- ときには相場から離れることも、FXのモチベーション維持につながる
体験談から考えるFX取引に必要な心構え
FXトレーダーの体験談から考えられる特に重要な心構えは以下の3つだ。
- 継続的な学習
- リスク管理の徹底
- 冷静な判断
それぞれ整理してみよう。
継続的な学習
継続的な学習が、モチベーションの維持や儲けにつながったという回答が目立った。FXは奥が深く、学習しなければならないことが多い。
また、日々、相場を動かす世界経済の動向を追う必要もあるだろう。
テクニカル分析をメインとしたシステムトレードをする場合は、以前、通じた手法が突然、使えなくなることも多い。
常に学び続けていくことがFXで成功する際には重要な心構えと言えそうだ。
リスク管理の徹底
リスク管理を徹底することもFX取引では重要だ。トレーダーの回答でも資金管理や損切りの重要性を示唆する内容が目立った。
そもそもFX取引はデリバティブ取引の一種でレバレッジもかけられるリスクの高い商品だ。
だからこそ、損切りルールの徹底やポジションサイジングの工夫を徹底することで大負けしない仕組みをトレード計画に組みこむことが大切だ。
冷静な判断
トレードは心理的な負担が大きい。特に大きなポジションを取っているとき、大きく損をしたときは冷静な判断が難しい。
冷静な判断ができずに負けトレードが続き、市場から退場してしまうこともあるかもしれない。
FXで狼狽せずに冷静に判断できるようにレバレッジをかけすぎない、事前に決めたルールを一貫して守るなど慌てない工夫が必要だ。
FXの体験談を参考に自分なりのFX取引について考えてみよう
FXのリアルな体験談とそこから学べる心構えを紹介した。
FX取引の成功体験と失敗体験を知ることで、自分の取引の参考になるはずだ。
また、FXを続けていくためのモチベーション維持に関しても、トレーダーがそれぞれ工夫している回答が見られた。
自分に合うモチベーション維持の方法があれば取り入れてみるのも良いだろう。
継続的な学習とリスク管理を徹底することで、FX取引で成功する可能性が高まることも、トレーダーの回答から感じ取っていただけたのではないだろうか。
トレーダーのリアルな回答を参考にあなたのFX取引に役立ててほしい。