- 2枚目のクレジットカードは国際ブランドを分けるべきかが分からない
- 国際ブランドごとの違いと2枚持ちのメリット・デメリットが知りたい
- 2枚目におすすめのクレジットカードを教えて欲しい
「クレジットカードを複数持ちたいけれど、2枚目って発行できるの?」といった疑問を持っている人もいるはずだ。
そこで本記事では、クレジットカードの2枚持ちに関するいくつかの疑問を解消していく。
クレジットカードを複数持ちして日々のキャッシュレス決済を強化したい人は、ぜひ参考にしてほしい。
クレジットカードは2枚持ちできる?
結論から書くと、クレジットカードは2枚持ちできる。
2枚どころか、審査に通過すれば3枚でも10枚でも所有できる。クレジットカード専門家の中には90枚以上所有している猛者もいる。
ただ、2枚持ちする具体的なメリットが分からない人もいるかもしれない。
そこでこの段落では、クレジットカードを2枚持つメリットや持っている枚数の平均を解説する。
2枚持ちのメリット
クレジットカードを2枚持ちするメリットは下記のとおりだ。
- 国際ブランドを使い分けられる
- キャッシュレス決済を使い分けられる
- ポイントが貯まりやすくなる
- さまざまな特典を受けられる
- 利用限度額が増える
このとおり、クレジットカードを2枚持ちするメリットは多い。
クレジットカードを複数所有する人は、メリットを最大限引き出すために、状況に応じてクレジットカードの使い分けを行っている。
たとえば、普段の利用は通常ポイント還元率の高いリクルートカード(1.2%還元)を使い、対象のコンビニ・飲食店ではポイントアップ特典がある三井住友カード(NL)を利用するといった使い分けだ。
また、ポイント還元率ではなく利用できる特典に注目する人も多い。
たとえば三井住友カード(NL)は海外旅行傷害保険から他の保険に無料で切り替えられるサービスがある。
1枚目で旅行保険が付帯していれば、2枚目の三井住友カード(NL)は「ゴルファー保険に加入する」といった使い分けが可能だ。
平均保有枚数は「3.0枚」
では、クレジットカードの平均保有枚数は何枚かというと、JCBの調査では「3.0枚」と発表された。
平均携帯枚数は「2.0枚」なので、多くの人がクレジットカードを3枚以上保有し、2枚以上を携帯していると言える。
また、2番目によく使うクレジットカードを保有する理由として「ポイントやマイルが貯め易いから」と回答している人が最も多い。
クレジットカードの複数持ちをしている人は、1枚目のメインカードの弱点を補うために、2枚目以降のカードを持っていると言えるのだ。
2枚目のクレジットカードは国際ブランドを分けるべき?
2枚目のクレジットカードを申し込むにあたって「国際ブランドは分けるべきか?」「2枚目も同じブランドにすべきか」と迷っている人もいるはずだ。
結論からいって、2枚目のクレジットカードは国際ブランドを分けるのがセオリーとなる。
その理由について、解説していこう。
国際ブランドを分けるメリット
クレジットカードの国際ブランドを分けるメリットは、「クレジット決済を利用できる店舗が増える」ことだ。
たとえば1枚目の国際ブランドがJCBの人の場合、国内で決済に困ることは少ない。
一方で、海外ではまだまだ加盟店舗数が少ない状態なので、VisaやMastercardのどちらかを2枚目として持っていると安心だ。
逆に1枚目の国際ブランドがVisaやMastercardの人の場合は、国内の決済で「VisaまたはMastercardが使えない」という場面に直面することがある。
1枚目と2枚目で国際ブランドを分ければそれだけカードを利用できる店舗が多くなるため、やはり国際ブランドは分けるのがおすすめだ。
国際ブランドごとの特徴の違い
国際ブランドの違いをまとめたので、2枚目のクレジットカード選びの参考にしてほしい。
発行枚数 | 国際ブランドの特徴 | |
---|---|---|
Visa | 43億枚 | 世界の加盟店舗数が多いため、Visaがあれば決済に困ることは少ない。 北米圏に強いとされている。 |
Mastercard | 32億6,300万 | 世界の加盟店舗数が多いため、Mastercardがあれば決済に困ることは少ない。欧州圏に強いとされている。 |
JCB | 1億5,400万 | 日本初の国際ブランドであり、国内の加盟店舗数が多い。 プロパーカードを発行している。 |
アメリカン・エキスプレス | 1億3,300万枚 | ステータス性の高い国際ブランドであり、付加価値の高いプロパーカードを発行している。 日常生活で使える特典が豊富。 |
ダイナースクラブ | 非公表 | ステータス性の高い国際ブランドであり、付加価値の高いプロパーカードを発行している。 Mastercardのコンパニオンカード(サブカード)が無料で発行されるのがメリット。 |
出典:JCBの価値|JCB
出典:Mastercard Incorporated|Mastercard
出典:AMERICAN EXPRESS Proxy Statement 2023|American Express
出典:UnionPay International
上記5つの国際ブランドはクレジットカードの「5大国際ブランド」と呼ばれている。
最近では、これに中国のブランドである「銀聯(ユニオンペイ)」を加えて6大国際ブランドと呼ぶことが多くなってきた。
ユニオンペイは中国初の国際ブランドで、世界中でユーザー数を伸ばしている。
中国国外での発行数は2.3億枚を超えており、183の国と地域で利用可能だ。
アジア圏では特に知名度が上がっている国際ブランドなので、アジア旅行を検討している人にはおすすめとなる。
特に中国・香港に行く予定がある人は必須の国際ブランドだと言える。
2枚目のクレジットカードを選ぶポイント
2枚目のクレジットカードを選ぶ際は、「国際ブランドを分ける」だけでなく以下2つのポイントも押さえて欲しい。
メインカードとの使い分けを考える
クレジットカードの機能は「国際ブランドに対応した店舗でのキャッシュレス決済」だけではない。
ポイントプログラムや旅行保険などさまざまな機能が付帯しているため、メインカードとの使い分けを考えることが大切だ。
たとえば1枚目に三井住友カード(NL)を持っている人は、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を利用すると、ポイント還元率が最大7%にアップする。
ただ、通常のポイント還元率は0.5%と心許ないので、不足分を補えるカードを選ぶといい。
リクルートカードや楽天カードなど、通常のポイント還元率が1.0%以上のクレジットカードを2枚目として検討してみてほしい。
このように特典面でのメインカードとの使い分けを考えると、よりお得なクレジットカードライフを過ごせる。
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗あり
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿して支払い必要な場合あり
その場合、支払い分はタッチ決済分のポイント還元の対象外となる
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、利用店舗によって異なる場合あり
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合あり
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済は利用不可、ポイント還元も受けられないので注意
付帯サービスが重複していないか
クレジットカードの中には、カード発行会社が違っても付帯サービスが重複していることがある。
たとえば、旅行保険を付帯しているクレジットカードは多いため、保険内容の重複に注意してほしい。
なぜなら、旅行保険の補償のうち「死亡・後遺障害保険金」は複数のクレジットカードの中の最高額が上限となるからだ。
クレジットカードの枚数に比例して増えるわけではないので、重複している場合はその分が無駄になってしまう(ただし、その他の補償内容は合算金額が上限となる)。
また、ポイントアップ特典が重複しているケースもあるので注意しよう。
たとえば、三井住友カード(NL)とJCBカード Wは、どちらもセブン‐イレブンで利用するとポイント還元率がアップする。
ポイントアップが重複したクレジットカードでは、ポイントの使い分けが難しいので注意しよう。
以上の点を意識して、2枚目のクレジットカードを選ぼう。
様々なブランドを比較しよう!2枚目におすすめのクレジットカード7選
それでは、2枚目におすすめのクレジットカード7選を紹介する。
カード名 | 三井住友 カード(NL) | JCB カード W | イオンカードセレクト | 楽天 カード | エポス カード | セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード | dカード |
---|---|---|---|---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 1,100円(税込)/初年度無料 ※1円以上の利用で翌年の年会費無料 | 無料 |
国際 ブランド | Visa Mastercard | JCB | Visa Mastercard JCB | Visa Mastercard JCB American Express | Visa | American Express | Visa Mastercard |
ポイント還元率 | 0.5%~7% | 1.00%~5.50% ※最大還元率はJCB PREMO (or nanacoポイント)に交換した場合 | 0.5〜1.0% | 1.0〜3.0% | 0.5〜15% | 0.1〜3.0% | 1.0〜15% |
ポイントの種類 | Vポイント | Oki Dokiポイント | WAON POINT | 楽天ポイント | エポスポイント | 永久不滅ポイント | dポイント |
家族 カード | 永年無料 | 無料 | 無料 | 無料 | なし | 無料 | 無料 |
ETC カード | ETCカード 550円(税込) ※初年度無料 ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料 | 無料 | 無料 | 年会費550円 (税込) | 無料 | 無料 | 年会費550円 (税込)/初年度無料1回以上利用で翌年度無料 |
スマホ 決済電子マネー | iD(専用) Google Pay Apple Pay PiTaPa WAON | Google Pay Apple Pay QUICPay | イオンiD Apple Pay 電子マネーWAON | 楽天Edy Apple Pay Google Pay | Google Pay Apple Pay EPOS PAY 楽天Edy 楽天Pay PayPay d払い モバイルSuica | Google Pay Apple Pay QUICPay iD | iD Apple Pay |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円 (利用付帯) | 2,000万円 (利用付帯) | なし | 最高2,000万円 (利用付帯) | 3,000万円 (利用付帯) | なし | 2,000万円 |
国内旅行傷害保険 | なし | なし | なし | なし | なし | なし | 1,000万円 ※29歳以下限定 |
その他の保険 | なし | ショッピングガード保険 | ショッピングセーフティ保険 カード盗難補償 | カード盗難保険 オンライン不正利用保険 ゴルフ保険 | なし | カード盗難補償 | スマホ保険 ショッピング保険 カード盗難保険 |
申し込み条件 | 満18歳以上の方 (高校生を除く) | 18歳以上39歳以下で 本人または配偶者に安定継続収入のある方 (高校生を除く) | 18歳以上 (高校生不可) | 18歳以上の方 (高校生を除く) | 満18歳以上の方 (高校生を除く) | 18歳以上の連絡可能な方 | 満18歳以上であること(高校生を除く) 個人名義であること 本人名義の口座をお支払い口座として設定すること その他当社が定める条件を満たすこと |
詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら | 詳しくはこちら |
クレジットカードごとの特徴・メリットをみていこう。
三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を利用すると、ポイント還元率が最大7%にアップする。
簡単に高還元率を実現できるクレジットカードだ。
対象のコンビニ・飲食店をよく利用する人は、2枚目としてぜひ検討してほしい。
三井住友カード ゴールド(NL)には国内旅行傷害保険の利用付帯や、年間100万円以上の利用で10,000ポイントが進呈されるなど特典面が充実している。
1枚目のクレジットカードに代わるメインカードを探している人なら、三井住友カード(NL)がおすすめだ。
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗あり
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿して支払い必要な場合あり
その場合、支払い分はタッチ決済分のポイント還元の対象外となる
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、利用店舗によって異なる場合あり
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合あり
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済は利用不可、ポイント還元も受けられないので注意
JCBカード W
JCBカード Wはポイント還元率がいつでも2倍になるお得なクレジットカードだ。
ただし申し込みは「18〜39歳限定」なので、条件を満たしている人は申し込みを急ごう。
JCBが発行するプロパーカードなので、一般カードの中ではステータス性が高い。
JCBカード Wのポイント還元率は、スターバックスコーヒーで利用すると他のクレジットカードよりも圧倒的に高くなる。
たとえばスターバックスコーヒーのeGiftを購入すると、ポイント還元率が基本の21倍(2.1%)だ。
獲得したポイントはスターバックスカードに1ポイント=4円としてチャージできるため、実質のポイント還元率は8.4%となる。
\最大15,000円キャッシュバック※/
※キャンペーン期間:2024年4月1日(月)~2024年9月30日(月)
イオンカードセレクト
イオンカードセレクトはイオンカード(クレジット機能)、WAON POINTカード、そしてイオン銀行のキャッシュカードが一体になったクレジットカードだ。
「1枚3役」という機能性に優れたクレジットカードなので、2枚目としておすすめしたい。
イオンカードセレクトのポイント還元率は、対象のイオングループ店舗でいつでも2倍になる。
イオングループ店舗を対象とした優待サービスも多いため、近隣にイオングループ店舗がある人はぜひ検討してほしい。
また、年間50万円以上利用すれば年会費永年無料でイオンゴールドカードに招待される。
最高5,000万円の海外旅行保険などゴールドカードらしい特典が付帯するので、メインカードとしてもおすすめだ。
\期間中の入会から1か月間対象店舗で請求時5%OFF/
さらに Web限定!最大7,000ポイントもらえる
楽天カード
楽天カードは通常のポイント還元率が1.0%、楽天市場で利用するといつでも3.0%になる高還元のクレジットカードだ。
1枚目のポイントプログラムが弱いと感じている人は、2枚目のクレジットカードとして検討してみよう。
ちなみに、楽天市場では様々なポイントアップキャンペーンを実施している。
楽天カードを所有している人なら、オンラインショッピングのポイント還元率を毎回10%以上に引き上げることも可能だ。キャンペーンを積極的に狙っていこう。
さらに、最高2,000万円の海外旅行保険も付帯している。
ポイントプログラムに加えて旅行保険も強化したいという人におすすめの1枚と言える。
\ 新規入会&利用で5,000ポイントプレゼント /
エポスカード
エポスカードは、マルイやモディといった丸井グループ店舗の利用でポイント還元率が通常の2倍(1.0%)になる。
さらに、マルイ・モディ全店で年4回実施される「マルコとマルオの7日間」期間中はオンラインショップを含めて買い物代金が10%OFFになる。
なので、マルイやモディをよく利用する人はぜひ検討してほしい。
また、エポスカードは比較的審査に通りやすいと言われている。
「1枚目のクレジットカードで支払い遅延をしてしまい審査に通れるか不安だ」という人や、社会人よりも審査に通りにくいと言われる学生は2枚目のクレジットカードとして検討してみよう。
\ 入会金・年会費永年無料! /
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは券面にアメリカン・エキスプレスのロゴが大きく表示されていることで人気が高い。
しかも、年会費無料な点も嬉しい。もちろん、特典面も非常に充実しているカードだ。
主な特典として、国内外でさまざまな優待を受けられる「アメリカン・エキスプレス・コネクト」を利用できる。
クレディセゾンの独自特典として約140万券の優待を受けられるため、優待特典を強化したい人におすすめだ。
有効期限が無期限!
\ 永久不滅ポイントがお得に貯まる!/
dカード
dカードは通常ポイント還元率が1.0%と高く、29歳以下なら海外・国内旅行保険のどちらも付帯するお得なクレジットカードだ。
マツモトキヨシや高島屋などのdポイント加盟店ならいつでも2.0%の還元率でポイントを獲得できる。
さらに、dカードで貯まるdポイントは使いやすさにも優れている。
ローソンやマクドナルドなどdポイント加盟店で1ポイント=1円として使えるほか、iD決済利用分に充当することも可能だ。
対象のスマホ料金をdカードで支払うと毎月187円割引になるため、ドコモユーザーにもおすすめしたい。
クレジットカードの2枚目は国際ブランドも考慮して作成しよう!
本記事では2枚目のクレジットカードを持つメリットや国際ブランドごとの違い、おすすめのクレジットカードを紹介した。
クレジットカードの複数持ちは今や当たり前であり、支払いの長期遅延といった金融事故のない人なら審査に通る可能性は高い。
使い分けをしっかり考えることで1枚目の弱点を補いつつ、クレジットカードライフをよりお得なものにできる。
2枚目のクレジットカードを検討している人は、まず1枚目の弱点・不満点を整理した上で、それを補えるクレジットカードを探してみよう。
ちなみに、本記事で紹介したクレジットカードはそれぞれ、新規入会キャンペーンを実施している。
入会・利用の条件を達成すると10,000円相当以上のポイント還元・キャッシュバックを獲得できるクレジットカードもあるため、お得な機会を逃さないでほしい。
クレジットカードは何枚まで作れるのかと気になる方は下記記事も参考にしてほしい。