- マイルの有効期限に対する不安を解消したい
- 有効期限が無期限で気にせずに済むクレジットカードを知りたい
- 有効期限が迫ったマイルの有効活用方法を知りたい
航空会社のマイルは有効期限が3年間と短いため、提携クレジットカードを活用することが重要となる。
本記事では、マイルとポイントの違いやANAマイル、JALマイルの特徴、そして有効期限のないポイントを持つおすすめクレジットカードを紹介する。
さらに、有効期限が迫ったマイルの使い道についても詳しく解説する。
クレジットカードを賢く活用し、マイルの有効期限切れを防ぐようにしたい。
マイルとポイントの違い
航空会社のマイルとクレジットカードポイントについて、理解を深め、どちらが自身のニーズに適しているかを判断できるようにしよう。
マイルについて
マイルとは、航空会社が利用者に提供する会員プログラムに参加することで貯められるポイントシステムのことだ。
クレジットカード会社が発行するポイントのように、貯めたり使ったりすることができる。
特典航空券や座席のアップグレード、商品や電子マネーとの交換など、さまざまな用途に利用できる。
そして、マイルを運用するプログラムを「マイレージ」という。
多くの航空会社では、独自のマイレージサービスを展開しているが、日本で主力なのは、「ANAマイレージクラブ」「JALマイレージバンク」の二つだ。
ANAマイル、JALマイルに対応したクレジットカードも持っていなくても、マイレージサービスに加入すれば、各マイルは獲得できる。
だが、効率よくマイルを貯めるには提携クレジットカードを持っていた方がいい。
ANAマイル
全日空(ANA)が提供する ANAマイレージクラブは、Webサイトから手続きすることで、無料で入会することができる。
ANAマイレージクラブに入会すると、ANA便のフライトやクレジットカードの利用、提携先でのショッピングなどによってANAマイルを貯めることができる。
貯めたマイルは、航空券や座席のアップグレード、提携先のポイントとの交換など、さまざまな特典に交換することが可能だ。
なお、全日空の正式名称は、全日本空輸株式会社といい、1952年に設立された航空会社である。
スターアライアンスという、航空会社約30社からなる世界最大級のネットワークを提供するアライアンスにも加盟している。
ANAマイルは、ANAの便に搭乗するときだけでなく、スターアライアンス加盟の航空会社の便に搭乗することで貯めることもできる。
JALマイル
日本航空(JAL)が提供するのはJALマイレージバンクだ。
JALマイレージバンクに入会すると、JAL便のフライトやクレジットカードの利用、提携先でのショッピングなどによってJALマイルを貯めることができる。
貯めたマイルは、航空券や座席のアップグレード、提携先のポイントとの交換など、さまざまな特典に交換することが可能な点は、ANAマイレージクラブと同様である。
日本航空は、ワンワールドアライアンスという、世界170ヶ国以上のグローバルネットワークを提供する航空会社のアライアンスにも加盟している。
2010年に、財務状況が悪化して、一度は財政破綻に陥ったが、経営方針の見直しやさまざまな改革を行い、日本を代表する航空会社として復活している。
なお、ANAマイル、JALマイルともに有効期限は3年である。
正確には、どちらもマイルを獲得した日から36か月後の月末が有効期限であり、有効期限が切れると、そのマイルは失効してしまうので注意が必要だ。
たとえば、2020年11月1日に飛行機に搭乗して1,000マイル獲得したとすると、2023年11月30日までが有効期限ということになる。
これは、他のクレジットカードのポイントサービス(例:楽天ポイント)であれば、有効期限内に新たにポイントを獲得すれば保有ポイント全ての有効期限が延長されるものがあるが、それとは仕組みが異なるため注意しよう。
クレジットカードポイントとマイルの違い
一方、通常のクレジットカードでも、独自のポイントサービスを提供している。
たとえば、楽天カードであれば楽天ポイント、JCBカードであればOki Dokiポイント、セゾンカードであれば永久不滅ポイントというように。
各社ごとにポイント還元率や有効期限は異なるので、それぞれを調べて使う必要があるが、多くのクレジットカードポイントでは、直接あるいは他のポイントサービスを経由してマイルに変換することができる。
この仕組みをうまく使って、有効期限のないポイントを一定期間貯めていき、まとめてマイルに変換して、無料航空券などに交換することで有効活用できるだろう。
有効期限のないポイントとして、楽天ポイント、永久不滅ポイント、リクルートポイントを紹介する。
楽天ポイント
楽天グループ共通で使える通常ポイントの有効期限は、最後にポイントを獲得した月を含めて1年間となっている。
ただ、その1年間に1度でもポイントを獲得すれば、有効期限はそこからさらに1年間となるため、楽天カードを普段使いしていれば、有効期限が切れることはない。
永久不滅ポイント
セゾンカードで貯まる永久不滅ポイントは、名前の通り、永久になくなることはなく、有効期限はない。
一度獲得したポイントは、途中で失効することなく、ずっと保持される。
リクルートポイント
リクルートカードで貯めることができるリクルートポイントの有効期限は、最終のポイント加算日から12か月後の月末となる。
楽天ポイントと同様、その間に1度でもポイントを獲得すれば、有効期限はそこからさらに1年間となるため、実質、有効期限が切れることはないだろう。
マイルを貯めるのにおすすめなクレジットカード3選
有効期限をあまり意識しなくてもいい、以下3種類のクレジットカードを紹介する。
- 楽天ANAマイレージクラブカード
- セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
- リクルートカード
楽天ANAマイレージクラブカード
- 国際ブランド:JCB、VISA、Mastercard
- 年会費(税込):550円 (初年度無料)、年1回以上の利用で実質無料に
- 楽天ポイント還元率 : 1.0%
- ANAマイル還元率:0.5%
- 特徴:クレジットカード、楽天Edy、楽天ポイント、ANAマイレージクラブの4つの機能が1つのカードに集約
- 楽天ポイント2ポイント→ ANAマイル1マイルに交換可能
「楽天ANAマイレージクラブカード」は、楽天カードとANAカードが統合されたカードだ。
初年度の年会費は無料であり、2年目以降は年会費550円(税込)かかるが、年に1回以上の利用で無料となるため、実質無料といえるだろう。
ANAマイルでも貯めることはできるが、おすすめは楽天ポイントで貯める方式だ。
通常の楽天カードとして使え、ショッピング時100円(税抜)ごとに1ポイントと、ポイント還元率は1.0%となる。
また、楽天では、SPU(スーパーポイントアッププログラム)というキャンペーンを頻繁に開催しており、うまく使うと楽天市場でのショッピング時のポイントを何倍にもすることができる。
キャンペーンを効果的に活用して、ポイントアップを最大化し、ある程度まとまったら、楽天ポイントからANAマイルに交換しよう。
楽天ポイント2ポイント→ ANAマイル1マイルで、還元率0.5%のまま交換できる。
楽天ポイントだと、有効期限を気にすることなく貯めることができるのが特徴だ。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
- 国際ブランド:American Express
- 年会費(税込):1,100円 (初年度無料)、年1円以上の利用で翌年度無料に
- 永久不滅ポイント還元率 : 0.5%(QUICPay利用時は2%)
- JALマイル還元率:0.25% (QUICPay利用時は1.0%)
- ANAマイル還元率:0.3% (QUICPay利用時は1.25%)
- 特徴:最短5分でデジタルカード発行も可能
- 永久不滅ポイント200ポイント→JAL500マイル、ANA600マイルに交換可能
有効期限が無期限!
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「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」は、セゾンとアメリカン・エキスプレスが提携して発行するクレジットカードで、付与されるポイントは永久不滅ポイントである。
前述のとおり、永久不滅ポイントには有効期限はない。
年会費は1,100円(税込)だが、初年度は無料、また年間で1円以上のカード利用があれば、翌年の年会費も無料になる。
永久不滅ポイントは、通常1,000円(税込)で1ポイント付与となるが、電子マネーQuicPayを利用すると1,000円(税込)で4ポイントとなる。
1ポイントは5円相当なのでポイント還元率にすると通常時0.5%、QuicPay利用時の還元率は2%換算となる。
また、永久不滅ポイント200ポイントをマイルに交換するときは、JALマイルだと500マイル、ANAマイルは600マイルになる。
リクルートカード
- 国際ブランド:JCB、VISA、Mastercard
- 年会費:永年無料
- リクルートポイント還元率 : 1.2%
- JALマイル還元率:0.6%
- 特徴:利用100円ごとや1,000円ごとではなく、毎月の利用合計金額の1.2%がまるまるポイント還元となるので無駄がない
- 年会費無料でコストがかからずに、JALマイル還元率0.6%はおトク
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「リクルートカード」は、株式会社リクルートが提供するクレジットカードである。
年会費は永年無料で、毎月の利用金額合計の1.2%がリクルートポイントとして付与される。
また、じゃらんやホットペッパービューティーなどリクルート系のサービス利用で最大4.2%還元となることも特徴である。
リクルートポイントも、通常使用していれば有効期限は自動で延長していくため、長期で貯めることができる。
また、リクルートポイントは、等価交換のPontaポイント/dポイントを経由して、JALマイルへ交換できる。
Pontaポイント/dポイントからJALマイルへは50%の交換レートとなるため、実質的なマイル還元率は0.6%となる。
【番外編】学生専用カード:JALカード navi
- 国際ブランド:JCB、VISA、Mastercard
- 年会費:在学期間中無料
- JALマイル還元率:1.0%
- 搭乗ごとのボーナス:10%
- 入会ボーナスマイル:1,000マイル
- 毎年初回搭乗マイル:1,000マイル
- 特徴:通常年会費4,950円(税込)のショッピングマイル・プレミアムに加入不要でマイル2倍に
- 学生限定だが、年会費無料でJALマイル還元率1.0%はおトク
「JALカード navi」は、JALが発行する学生専用のクレジットカードである。
JALマイル有効期限は、在学期間中は無期限となる。
年会費は在学期間中無料で、ショッピングでのマイルは100円(税込)で1マイルと、高還元率となる。
18歳以上が対象となるため、大学、短大、専門学校、大学院の学生であれば、うれしいだろう。
有効期限間近のマイルの使い方
ANAマイルやJALマイルを保有しているが、3年の有効期限が迫っているときは、「ANA SKYコイン」や「eJALポイント」に交換するのがおすすめだ。
ANA SKYコインに交換
ANAマイルの有効期限が迫っていて、直近使い道がないときは、ANA SKYコインに交換しよう。
ANA SKYコインは、1SKYコイン=1円相当として、ANAの航空券やツアーの購入代金の支払いに利用できるコインである。
交換するマイル数や所有しているANAカードのステータスによって、交換倍率が変わってくるが、1万マイル未満は1倍、1万マイルを超えると1.2-1.7倍で交換できる。
ANA SKYコインの有効期限は1年間なので、マイルの有効期限を1年間延長できる、と理解できるだろう。
eJALポイントに交換
JALマイルの延命は、eJALポイントに交換しておくといいだろう。
eJALポイントは、1,000マイル=1,000ポイント、10,000マイル=15,000ポイントから、1,000マイル単位で交換することができる。
1eJALポイント=1円相当として、航空券購入やツアー代金充当として使うことが可能だ。
ANA SKYコインと同様、eJALポイントの有効期限も1年間なので、失効する前にいったん交換しておき、1年間のうちに使い道を決めるようにしたい。
マイルの有効期限がほぼ無期限のクレジットカードを選択して上手に活用しよう
ANA/JALマイルの有効期限は3年間である。
一方、通常のクレジットカードはそれぞれ独自のポイントを持っているが、有効期限や還元率はまちまちだ。
各クレジットカードの特徴を理解したうえで、有効期限のないポイントが貯まるクレジットカードを日々利用し、必要なポイント分が貯まったタイミングでマイルに交換する方法がおすすめである。
その際のおすすめのクレジットカードとして、楽天ANAマイレージクラブカード、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード、リクルートカードの3種類を紹介した。
マイルやクレジットカードポイントを正しく理解して、期限切れとなることのないよう、賢くクレジットカードを利用してほしい。