- 生命保険の加入条件について理解したい
- 持病があっても生命保険に加入できるのか知りたい
- 自分に適した生命保険へ加入するポイントが知りたい
生命保険は、万が一の際に契約者やその家族の生活を保障する役割を持つ。
いざという時に備えて加入しておきたいと考えている方も多いと思うが、そんな生命保険には加入する際には審査を受ける必要がある。
本記事では、生命保険の加入条件や持病があっても加入できる保険、さらに自分に合った保険を選ぶためのポイントについての解説を行う。
生命保険への加入を検討しているという方には、ぜひ参考にしてほしい。
生命保険の加入条件とは
現在約9割の世帯が加入している生命保険。
しかし、生命保険の仕組みや、果たしている役割をしっかり理解している人は少ないのではないだろうか。
まずは生命保険の基礎を解説していく。また、自分の健康状態に不安がある人や健康診断の結果が悪かった人は、生命保険加入時にどのような審査が行われるのか、またなぜ審査が行われるのか知りたい人も多いだろう。
告知義務違反をした場合のペナルティについても解説していくためぜひ参考にしてほしい。
生命保険の仕組みや果たしている役割
まずは生命保険の仕組みと役割について詳しく解説する。
お互いに助け合う相互扶助の精神
生命保険とは、大勢の加入者がそれぞれの年齢や健康リスクに適した保険料を支払い、誰かに万が一のことが起きた場合に大きな給付金や保険金が支払われる仕組みだ。
この仕組みは「相互扶助」と呼ばれ、生命保険の基礎となる精神である。
また、不公平にならないために死亡率を元に性別、年齢などによって保険料が決められている。
生命保険の用語
しっかり理解するためにも、生命保険の基礎用語を確認しよう。
主に使われる用語は下記のとおりだ。
契約者 | ・保険契約を結び、請求や解約、保障内容変更などの権利をもつ人 ・保険会社に保険料の支払いを行う人 |
---|---|
被保険者 | 保険対象となる人 |
受取人 | 保険金などの受け取りをする人 |
給付金 | 入院や手術をした際に保険会社から支払われるもの |
保険金 | 死亡、高度障害状態のときに受取人が受け取るもの |
保険料 | 生命保険会社に支払うもの |
更新 | 契約が満了し、保障を継続させること |
満期 | 保険契約の満了を意味するもの |
死亡保障の役割
生命保険の役割としてまずあげられるのが死亡保障としての役割だ。
日々生活するなかで、誰にでも死亡リスクはひそんでいる。病気や事故などで死亡した場合、自分の葬儀費用はもちろん、家族を養っている人は残された家族が安心して暮らしていけるように死亡保障を備えることが重要である。
生命保険は契約を結び、責任開始日からすぐに大きな保障を確保することが可能だ。
たとえば預貯金として月々貯金をしたとしよう。家族を養うだけの生活費が貯まるまで、一体どのくらいの期間を要するだろうか。
生命保険であれば保険料を数ヶ月分しか支払っていない場合でも、責任開始日を過ぎていれば何百万、何千万といった大きな金額を家族に残すことが可能である。
死亡保険は、万が一に備え自分の葬儀費用の準備や家族の生活を守る役割を担っているものだ。
入院や手術に対する保障の役割
民間の医療保険は、病気やケガで入院、手術をした際に給付金を受け取れるのが特徴だ。
一般的には入院した日数、手術の種類、治療の種類によって給付金が算出され、請求後2〜3日程度で給付金を受け取れる仕組みになっている。
「公的医療保険制度があるから医療保険に加入する必要はないのでは?」と疑問に思う人もいるかもしれない。
しかし、生命保険文化センターの調査によると、1日にかかる自己負担分の入院費用は約2.1万円となっている。
ベット差額代、食事代、入院に必要な備品購入、テレビ使用代、交通費などはすべて公的医療保険制度の対象外となるため、自分で負担する必要があるのだ。
5日間の入院で10万円以上かかる計算になる。また、がんなどの大きな病気を患った場合、入院や治療が長期化して医療費が高額になりがちだ。
思うように働けなくなり、収入が減少することもあるだろう。
医療保険は、このような経済リスクを軽減する役割を担っている。
病気やケガに対する保障の役割
大きな病気を患ったときの高額費用の備えとして加入する保険も多数ある。
主な商品はがん保険、3大疾病特約、7大生活習慣病特約などだ。
3大疾病 | がん 急性心筋梗塞 脳卒中 |
---|---|
7大生活習慣病 | がん 急性心筋梗塞 脳卒中 高血圧症疾患 糖尿病 肝硬変 慢性腎不全 |
たとえばがんは、2人に1人が罹患する時代だ。
がん保険に加入するとがんと診断されたとき、がんの治療で入院、手術をしたとき、抗がん剤治療や放射線治療を受けたときなど、さまざまな場面で給付金を受け取ることができる。
大きな病気にかかった際の保障は複数種類があり、また主契約に付加する特約として選択できる保険会社がほとんどだ。
医療費の負担を小さくし、安心して治療に専念できる役割を担っている。
身体障害や要介護状態を保障する役割
身体障害や要介護に認定されたときの備えとして加入する保険もある。
生命保険文化センターの調査によると、毎月かかる介護費用は在宅で平均4.8万円、施設で平均12.2万円だ。
その他に介護用ベッドを購入したり、住宅をバリアフリーに改造したりと高額な自己負担が必要となる。
このような経済リスクの負担を軽減する役割も担っているのが生命保険である。
各保険会社で給付金を受け取る基準は異なるのでよく確認しよう。
たとえば「身体障害者手帳◯級以上の交付をうけたとき」、「要介護◯以上に認定されたとき」のように国と連動し受取基準が決められている保険会社もあれば、保険会社ごとに受取基準を決めていることもある。
どちらの場合も、どのようなときに支払われるのかをよく確認することが重要だ。
働けなくなったときの保障を確保する役割
病気やケガで長期間働けなくなったときに必要なのは治療費だけでなく、生活費の保障だ。
収入減少による困窮を防ぐために「就業不能保険」がある。
たとえば会社員が仕事を4日以上続けて休んだ場合は、傷病手当が利用できるため給与の2/3を受け取ることが可能だ。
しかし多くは通算で1年6ヵ月までという期限が設けられている。
また、自営業やフリーランスの場合は傷病手当そのものがないため、働かなければ確実に収入減少に直結するだろう。
このような収入減少のリスクをカバーする役割もあるのが生命保険だ。
将来へ向けて効率よく貯蓄する役割
「生命保険は万が一のために加入するもの」というイメージを持つ人が大半だろう。
間違いではないが、生命保険には保障性が高い商品と貯蓄性が高い商品があり、貯蓄性の高い商品を活用することで将来へ向けて効率よく貯蓄することが可能だ。
また、商品によっては保障を確保しながら資産運用し、払いこんだ保険料よりも多くの解約返戻金を受け取ることもできる。
さらに生命保険を活用することで、貯蓄しながら税金を軽減できるのも魅力だ。
金利が低い今は銀行に貯めていてもプラスにならないため、積極的に生命保険を活用するべきである。
このように将来へ向けて効率よく貯蓄できるのも生命保険の利点であり大きな役割だ。
生命保険加入時の審査
生命保険加入時には審査があるのが一般的だ。
商品によって告知書の提出が必要ないものもあるが、ほとんどの保険には審査があると念頭におこう。
ここからは、生命保険に審査を行う理由と審査の流れを解説していく。
審査を行う理由
生命保険が審査を行う理由は、公平性を保つためである。リスクの度合いに関わらず、全員が同じ保障内容で同じ保険料を支払うのはあまりに不公平だからだ。
たとえば、20歳と70歳だったらどちらが死亡、病気、介護状態などになる確率が高いだろうか。
健康診断でA判定だった人と、3ヵ月前にがんと診断された人ではどちらが入院や手術をする確率が高いだろうか。
このように、健康リスクの高さはそれぞれ異なるため、公平性を保つために生命保険には審査を行う必要があるのだ。
審査を行った結果「健康リスクが高い」と判断された場合は、保険料が高くなったり、保障に制限がかかったりする可能性がある。
また、加入できないこともあるので注意が必要だ。なお、保険の審査に落ちてしまった場合の対処法については以下の記事でまとめている。
審査の流れ
審査は、申し込む商品や被保険者の年齢によっても異なる。
ほとんどの場合が質問事項に答える「告知」だ。
申し込みと同時に告知するのが一般的で、申し込み・告知・保険料の支払い→担当者が保険会社に提出→申込内容・告知書・書類の確認という流れで行われる。
書類に不備がなくスムーズにいけば7〜10日ほどで成立となる。
また、最近はインターネットで申し込みができる商品も増えている。
インターネット申し込みの場合は1〜2日で成立するのが一般的だ。
告知以外の診査には「診査扱い」があり、健康診断扱い・医師の診査(社医、嘱託医)・面接士扱いの3つの方法に分類される。具体的な内容は下記のとおりだ。
健康診断扱い | 告知書とともに、所定の期間内に行った健康診断書のコピーを提出する |
---|---|
医師の診査 | 血液検査や尿検査などの医師の診査を受け、面談をしながら告知書にて申告をする |
面接士扱い | 告知書とともに生命保険面接士が面談・聞き取りを行う |
内容を読んでわかる通り、告知書扱いに比べると手間や時間がかかる方法である。
年齢や職業に対して、基準を超える大きな保障金額の商品に申し込むときは診査扱いとなり、契約成立までは時間がかかるのが一般的だ。
事前にこのような保険契約時の手順や必要書類を把握しておき、保障開始までスムーズに進めていけると良いだろう。
健康状態に対しての告知内容
「具体的にはどのような内容を告知するのだろう」と気になっている人もいるだろう。
保険会社によって細かい部分は異なるが、生命保険の告知内容は主に下記のとおりだ。
- 3ヵ月以内の診察や投薬の有無
- 5年以内の入院や手術、投薬の有無
- 健康診断や人間ドックでの指摘(要再検査・要精密検査など)の有無
- 身体障害(視力や聴力など)の有無
- 5年以内の妊娠・分娩に伴う入院や手術歴の有無
- 現在妊娠しているか
このような質問に対して「はい」「いいえ」で答えていき、該当する項目に関しては詳しく記載する必要がある。
職業に対しての審査
生命保険の審査は、健康状態だけ見られるわけではなく、職業も重要だ。
危険性が高い職業の場合は保障金額が制限されるケースや、加入できないケースが考えられる。
ほとんどの保険に加入できないのが下記のような職業だ。
- レーサー
- 登山家
- プロレスラーやプロボクサー
- サーカス団員
- スタントマン
また、高い場所での作業が多い職業や長距離ドライバーなども、事務職などに比べるとケガや入院するリスクが高いのは明白だ。
したがって、保険会社や商品によっては保障金額の制限や保険料が割増する可能性がある。
また、専業主婦や無職のようにケガなどの危険性が低い場合でも、審査に落ちる可能性がある。
生命保険は収入によってどの程度の保障額が妥当か判断するからだ。
つまり、専業主婦や無職で収入がない人が高額な死亡保険に申し込むと審査に引っかかり、加入できない可能性が高いので注意しよう。
生命保険の審査は健康状態に意識が偏りがちだが、危険性の高い職業かや、収入に対してふさわしい保障金額がどうかも審査内容の1つである。
モラルの審査
反社会勢力やその関係者は、どの保険会社であっても生命保険に加入することはできない。
保険金詐欺や悪用、不正請求などを防ぐため、契約者・被保険者・受取人に関わらず禁止されているのだ。
また、生活保護受給者も加入できない可能性が高い。
告知義務に違反するとどうなるのか
告知の際に入院歴や手術歴を隠す、持病や過去の病歴を偽る、などの行為は告知義務違反になる。
「もし違反してしまったらどうなるのか」と気になる人もいるのではないだろうか。
そこでここからは、告知義務に違反するとどのようなペナルティがあるのかを解説していく。
告知義務違反のリスクを理解し、参考にしていただければ幸いだ。
調査が行われる
告知義務違反が疑われた場合、まず保険会社、または調査会社によって事実かどうかの調査が行われることになる。
告知内容や診断書をもとに、契約者や医師などと面談が行われたうえで結果が出るため、長期間にわたる可能性がある。
なお、この期間は保険料を支払っていても給付金や保険金が支払われない可能性が高いため、念頭においておこう。
契約の取り消し・解除
契約日から2年以内に告知義務違反が判明した場合、保険会社は契約者の意思に問わず契約の取り消し・解除が可能だ。
取り消し、または解除となった場合、解約返戻金があれば受け取れるが保険料は返ってこないので注意しよう。
また保険会社によって扱いが異なるが、主に下記のような例が挙げられる。
- 告知義務違反に関係のある疾患のみ保障対象外となる
- 給付金・保険金が一切支払われない
- 条件付きで契約が継続できる
告知義務違反をした場合はさまざまなトラブルにつながり、得することは何もない。必ずありのままを申告しよう。
告知内容を間違えていた場合は?
告知内容の申告が故意ではなく、間違えによるものだとしても、告知内容と事実が異なる場合は告知義務違反となる。
「入力ミスをしてしまった」「忘れていて後から思い出した」と言っても違反となるため、告知書に入力する際は正しい内容か確認して慎重に申告することが重要だ。
もし入力方法に迷ったときや、申告するべきかわからないときは、担当の生命保険募集人やサービスセンターなどに電話をして判断を仰ごう。
持病があっても生命保険の加入条件はクリアできるのか
持病がある場合や健康状態に不安がある場合「生命保険には加入できないだろう」とあきらめている人も多いのではないだろうか。
たしかに健康な人と比べると、持病がある人は制限されたり加入を断られたりするケースもあるが、現在では審査が緩く健康状態に不安がある人でも加入できる商品が複数ある。
そこでここからは下記の内容にそって解説していく。
- 持病があると生命保険に入りにくくなる理由
- 審査が緩く持病があっても入りやすい保険の紹介
- 審査が緩い保険に入る時の注意点
持病がある人はぜひ参考にしてほしい。
持病があると生命保険に入りにくくなる理由
持病がある場合、健康な人と比べると給付金や保険金を支給する確率が高くなる。
生命保険は大勢の人が保険料を支払い、公平に給付金や保険金を支払う仕組みになっている。
しかし持病があると公平性に欠ける危険性があるため、生命保険に加入しにくくなるのだ。
また持病がある場合は、上記で解説した告知項目に対してほとんどが該当するのではないだろうか。
持病があると健康リスクが高く、すぐに給付金や保険金の支払い事由に該当する可能性が高いため、保険会社は慎重にならざるを得ないのだ。
審査が緩く持病があっても入りやすい保険
ここからは持病がある人向けの保険商品を紹介していく。現在は持病があっても加入できる保険商品は多数ある。
一般の商品と比べて、審査が緩い・保険料が割高になることが特徴だ。
しかし通常の保険と同じように手厚い保障や特約を確保することが可能なので、持病があっても保険に加入することをあきらめないでほしい。
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZワイド」
持病がある人におすすめの終身医療保険である。告知項目が3つのみなので加入しやすいうえに、一生涯の保障や持病の悪化・再発も保障される手厚さが魅力だ。
自分の必要な保障を選べるため、なるべく保険料を抑えたい人、保障を充実させたい人、バランス良く保障を確保したい人などさまざまなニーズに応えることが可能である。
引受基準緩和型の医療保険にも関わらず、保障内容が幅広く、健康還付給付金が受け取れるのも嬉しいポイントだ。
40歳男性、入院給付金5,000円、入院一時金5万円、保険期間・保険料払込期間終身の月額保険料は3,650円だ。
詳しい保障内容は下記の表で確認してほしい。
入院給付金 | 1日につき5,000円 (1入院の支払限度日数60日) |
---|---|
手術給付金 | 入院中1回につき5万円 外来1回につき2.5万円 |
放射線治療 | 1回につき5万円 |
骨髄ドナー給付金 | 1回につき5万円 |
入院一時金 | 1回につき5万円 |
先進医療給付金 | 技術料と同額 (通算2,000万円まで) |
保障内容を自分で選べるため、自分にあったプランを作成することが可能だ。
メディケア生命「メディフィットRe」(リリーフ)
メディケア生命の「メディフィットRe」も告知事項が3つのみの、持病がある人向けの医療保険だ。
リーズナブルな保険料と、選べる保障内容が魅力の商品である。
主契約は病気やケガによる入院、手術、放射線治療、骨髄移植の保障となっている。
また、告知事項を増やすと先進医療、入院保障の上乗せ、死亡保障の3つの特約を付加することが可能だ。
死亡保障は低解約返戻金型のため、解約したときに解約返戻金を受け取れるのも楽しみの1つになるだろう。
先進医療特約以外の項目については支払削減期間がないため、責任開始日から保障を受けることが可能だ。
40歳男性、入院給付金5,000円、入院一時金5万円、保険期間・保険料払込期間終身の月額保険料は3,910円である。
詳しい保障内容は下記の表で確認してほしい。
入院給付金 | 1日につき5,000円 (1入院の支払限度日数60日) |
---|---|
手術給付金 | 入院中1回につき5万円 外来1回につき2.5万円 |
放射線治療 | 1回につき5万円 |
骨髄移植給付金 | 1回につき5万円 |
入院一時金 | 1回につき5万円 |
先進医療給付金 | 技術料と同額 (通算2,000万円まで) |
先進医療一時給付金 | 5万円 (支払削減期間中は2.5万円) |
オリックス生命「引受基準緩和型医療保険キュア・サポート・プラス」
オリックス生命の「引受基準緩和型医療保険キュア・サポート・プラス」も、持病や入院、手術歴があっても入りやすい医療保険だ。
支払い対象の手術は約1,000種類となっており、入院や手術の保障に加えて死亡保障も確保することができる。
3大疾病一時金・入院保障上乗せ・通院保障の特約を付加でき、幅広く手厚いサポートが魅力の商品だ。
また、不慮の事故で身体障害状態や高度障害状態になった際は、以後の保険料の払込が免除されるのも嬉しいポイントである。
入院給付金日額は3,000円(60〜85歳限定)・5,000円・10,000円から選択できるためさまざまなニーズに対応できるだろう。
40歳男性、入院給付金5,000円、入院一時金5万円、保険期間・保険料払込期間終身の月額保険料は4,335円である。
詳しい保障内容は下記の表で確認してほしい。
入院給付金 | 1日につき5,000円 (1入院の支払限度日数60日) |
---|---|
手術給付金 | 入院中1回につき5万円 外来1回につき2.5万円 |
入院一時金 | 1回につき5万円 |
先進医療給付金 | 技術料と同額 (通算2,000万円まで) |
先進医療一時給付金 | 先進医療給付金の10%相当額 |
アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのはいりやすい医療」
さまざまな保険商品でランキング上位を獲得しているアクサダイレクト生命。
引受基準緩和型医療保険においても高い人気を誇っている。
アクサダイレクト生命の強みといえばシンプルでわかりやすい保障内容ながら、特約を付加して手厚く備えることもできる点だ。
主契約は入院、手術となっており、特約を付加すると通院、長期入院、先進医療に備えることが可能である。
3大疾病保険料払込免除特約や女性疾病入院保障の上乗せもあり、給付金の支払いが3年間なかった際は健康祝い金を受け取れるのも嬉しい特徴だ。
40歳男性、入院給付金5,000円、入院一時金5万円、保険期間・保険料払込期間終身の月額保険料は4,629円である。
他のアクサダイレクト生命の商品と比べて割高だが、支払削減期間もなく、手厚い保障を備えることが可能だ。
詳しい保障内容は下記の表で確認してほしい。
入院給付金 | 1日につき5,000円 (1入院の支払限度日数60日) |
---|---|
手術給付金 | 入院中1回につき5万円 外来1回につき2.5万円 |
入院一時金 | 1回につき5万円 |
先進医療給付金 | 技術料と同額 (通算2,000万円まで) |
先進医療一時給付金 | 治療1回につき10万円 |
審査が緩い保険に入るときの注意点
現在は診査が緩く、加入しやすい保険が多数あるので持病がある人も少し安心するのではないだろうか。
しかしさまざまな種類があるからこそ、審査が緩い保険に入るときに注意すべきポイントもある。
ここからは、審査が緩い保険に入るときの注意点について解説していく。保険への加入を検討している人はぜひ参考にしてほしい。
保障内容を確認する
審査が緩い生命保険に入るときは、必ず保障内容を十分に確認しよう。
とくに持病に関わる入院や手術などが支払い対象になるのかは、必ず確認するべきだ。
主契約でどこまでカバーできるのか、どのような特約が付加できるのかをぜひチェックしてほしい。
他にもがん、3大疾病、生活習慣病、女性疾病などの年齢とともに罹患リスクが高まる疾病については特に注意するべきだ。
どこまで備えるべきなのか、またどこまで保障対象になるのかをよく確認しよう。
支払削減期間を確認する
審査が緩い生命保険には支払削減期間がある商品とない商品がある。
支払削減期間がある商品の場合、高額になりやすい先進医療給付金が半分しか支給されないケースや給付金のすべてが半分しか支給されないケースが考えられる。
支払削減期間がない商品であれば、責任開始日以降給付金が満額受け取れるので安心だ。
審査が緩い生命保険に入る場合、支払削減期間の有無を必ず確認しよう。
複数の商品を比較する
審査が緩い生命保険は複数あり、告知内容・保障内容・支払削減期間・保険料など、比較すべきポイントがいくつも存在する。
また、受け入れ範囲も保険会社ごとで異なるためA社では審査が通ったけどB社は落ちてしまった、ということも珍しくはない。
それぞれの特徴やメリットも異なるため、1社に絞らないように注意しよう。
審査が緩い生命保険に入るときは必ず複数の商品を比較して、自分に適した商品を見つけてほしい。
なお、今回は告知内容が3つなど限定された引受基準緩和型の保険を紹介したが、告知なしで加入可能な「無選択型保険」保険も存在する。さらに保険料は高くなるが、必要に応じて検討するのも選択肢だろう。
加入条件をクリアして自分に適した生命保険へ入るポイント
ここまで読んだ人は、持病があっても加入できる生命保険があることや、審査が緩い生命保険の審査ポイント、注意点などが理解いただけだだろう。
ここからは、自分に適した生命保険へ入るポイントについて解説していく。
上記を踏まえたうえで、ぜひ参考にしてほしい。
生命保険に加入する目的を明確にする
生命保険を選ぶ際は、生命保険に加入する目的を明確にすることで自分の選ぶべき商品を絞ることができる。
「死亡保障を備えたい」「入院や手術に備えたい」「資産運用をしたい」というように、人それぞれ生命保険に加入したいと思う理由や目的は異なる。
持病に対しての保障を手厚くしたい人もいれば、万が一の際に家族や子どもに残してあげたいと思う人もいるだろう。
生命保険に加入する際は、誰のために、何のために、どのような保障を確保したいかを明確にすることが、自分に適した生命保険へ入るポイントである。
ライフプランに合わせて保障期間を検討する
生命保険には、5年、10年、15年という一定期間を保障する商品と、加入後生きている限り保障が続く商品がある。
生命保険に入る際は、この保障期間も慎重に選ぶべきである。
たとえば、生まれたばかりの子どもが自立するまで保障を確保したい場合、保障期間を5年や10年にしてしまったらどうなるだろうか。
子どもが5歳や10歳のときに保障期間が終了し、更新がくることになる。
まだ保障が必要なときに更新がきてしまうと保障金額を低くできないため、保険料が高くなってしまうのだ。
この場合、保障期間を20年に設定していれば、途中で保障が終了することも保険料が高くなることもない。
自分のライフプランに合わせて保障期間を設定することで、無駄なく必要な保障を備えることが可能だ。
生命保険に入るときは、保障期間も慎重に検討してほしい。
保険料と保障内容のバランスを意識する
保険料と保障内容のバランスを意識することも、生命保険に入るときの重要なポイントだ。
生命保険の商品によって保障内容は異なるが、現在は特約も充実しているためさまざまな保障を確保することが可能だ。
代表的な保障内容は下記で確認してほしい。
死亡・高度障害状態保障 | 身体障害保障 | 介護状態保障 |
---|---|---|
入院給付金 | 入院一時金 | 手術給付金 |
通院給付金 | 先進医療給付金 | 3大疾病給付金 |
この他にも多数の保障があり、自分の必要な保障をカスタマイズできる商品が目立つ。
保障内容を手厚くするほど、必然的に保険料は高くなり、保障を少なくすれば保険料を抑えることが可能だ。
しかし生命保険は万が一のときに自分や家族の生活を守るためのもの。
保険料ばかりにとらわれて、保障を少なくしすぎても役に立たないだろう。
反対に、保障金額を大きくしすぎて保険料が高額になり、日々の生活を圧迫させるのも考えものだ。
そのため、生命保険に入るときは保険料と保障内容のバランスを意識することが重要なポイントになる。
加入条件を確認して目的に合った生命保険に加入しよう
本記事では、生命保険の加入条件や持病があっても加入できる保険、さらに自分に合った保険を選ぶためのポイントについての解説を行った。
生命保険は公平性を保つために加入条件があり、審査に通らない場合は加入が認められない。
審査をするポイントについては本記事で説明したとおりである。健康面、職業、モラルなどをみて総合的に判断されるものだ。
また、持病がある人や健康状態に不安がある人は生命保険に加入できるか悩むこともあるだろう。
しかし審査が緩く、加入しやすい生命保険もあるので諦めずに利用してもらいたい。
自分に合う生命保険を選ぶには、加入目的を明確にするなどいくつか抑えるべきポイントがある。
そのため、保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することで自分に必要な生命保険を見つけることができるだろう。
マッチングサイト「生命保険ナビ」では全国の保険のプロからあなたの条件や意向に最適な担当者を選ぶことが可能だ。
専門的な知識をもとに適切な生命保険を選びたい方は、以下のボタンから申し込んでみてほしい。