- 水戸証券のサービスや手数料の特徴を知りたい
- 水戸証券の評判をどう見ればよいか知りたい
- 資産運用を証券会社・IFAのどちらに相談すべきか迷っている
水戸証券は、関東を中心に店舗を展開する地域密着型の証券会社です。
営業員に相談しながら取引できる点や、水戸ファンドラップ・相続関連サービスなどを扱っている点に特徴があります。
一方で、対面サポートを利用する取引では手数料が高くなりやすく、インターネット中心で低コストに売買したい人は、水戸ネットや大手ネット証券との比較が欠かせません。
結論として、水戸証券は「店舗や担当者に相談しながら資産運用を進めたい人」「相続・贈与・資産承継まで含めて相談したい人」に向いています。
本記事では、水戸証券のサービス内容、評判を確認する際のポイント、メリット・デメリット、相談先の選び方を整理します。
水戸証券のサービス内容

まずは、水戸証券の会社概要や主なサービスを確認しましょう。
会社概要
水戸証券は、1921年創業の証券会社です。関東を中心に店舗を構え、対面相談を軸にしたサービスを提供しています。
| 商号 | 水戸証券株式会社 |
|---|---|
| 創業 | 1921年4月1日 |
| 登録番号等 | 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第181号 |
| 本社所在地 | 東京都文京区小石川一丁目1番1号 |
| 店舗数 | 25店舗 |
| 上場取引所 | 東京証券取引所プライム市場(証券コード:8622) |
店舗は茨城県を中心に、東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、福島県にも設置されています。
そのため、水戸証券の店舗が近くにあり、対面で相談したい人にとっては利用しやすい証券会社といえるでしょう。
水戸証券が提供するサービス
水戸証券が提供している主な商品・サービスは、以下の通りです。
| 取扱商品 | 水戸ファンドラップ 投資信託 国内株式 外国株式(米国株) 国内債券 外国債券 REIT・ETF IPO・PO 個人年金保険 |
|---|---|
| 取引方法 | 水戸マルチチャネルサービス (営業店・カスタマーセンター・インターネットの併用型口座) 水戸ネット (インターネット取引専用口座) |
| 入金方法 | 振込専用口座(ベストレシーバー)への振込 |
| 出金方法 | あらかじめ届け出た金融機関口座への振込 |
水戸証券では、株式、債券、投資信託、ファンドラップ、保険商品など、一般的な資産運用に必要な商品を幅広く扱っています。
取引方法は、大きく「水戸マルチチャネルサービス」と「水戸ネット」に分かれます。
水戸マルチチャネルサービスは、営業店に口座を持ちながら、営業店・カスタマーセンター・インターネットを使い分けられるサービスです。
営業店の担当者に相談しながら発注する場合、電話で注文する場合、インターネットで注文する場合で、国内上場株式等の手数料が異なります。
なお、ここでいう「マルチネット」は、水戸マルチチャネルサービス内のインターネット窓口を指します。インターネット取引専用口座の「水戸ネット」とは別のサービスです。
マルチネットは2026年2月27日に新規申込を終了しており、2027年4月30日にサービス終了予定です。終了に伴い、「水戸マルチチャネルサービス」の名称は廃止され、「マルチコール」は「コール取引」へ名称変更される予定です。
一方、水戸ネットはインターネット取引専用口座です。担当者への相談よりも、自分でオンライン取引を進めたい人向けの口座といえます。
入出金は振込が中心です。入金時の振込手数料は、営業店のお客さまと水戸ネットのお客さまで負担が異なるため、口座開設前に確認しておきましょう。
水戸証券の特徴
水戸証券の特徴的なサービスとして「水戸ファンドラップ」があります。
水戸ファンドラップは、投資一任契約を結び、顧客に代わって資産配分、売買執行、口座管理などを行うサービスです。
資産運用の希望やリスク許容度を確認したうえで運用方針を決めるため、自分で投資対象を選ぶ手間を減らしたい人に向いています。
ただし、ファンドラップには固定報酬・成功報酬がかかるほか、投資対象となる投資信託の信託報酬等の間接費用も発生します。
利用を検討する際は、期待できるサービス内容だけでなく、総コスト、運用方針、解約条件、リスクを提案書や契約締結前交付書面で確認することが重要です。
また、水戸証券では、水戸ファンドラップの資産承継特約として「相続時受取人指定サービス」も提供しています。
このサービスは、契約者があらかじめ受取人を指定し、死因贈与契約や資産承継に関する覚書を締結することで、相続発生時に水戸ファンドラップの換金資金を受取人名義の証券総合口座へ振り替える仕組みです。
相続・資産承継の準備をしたい人にとっては検討しやすいサービスですが、実際の手続きや税務上の扱いは個別事情によって異なります。必要に応じて税理士などの専門家にも確認しましょう。
水戸証券の評判とは?

水戸証券の評判は、対面サポートを重視するか、取引コストを重視するかで見方が分かれやすいです。
ここでは、評判を確認する際に注目したいポイントを、良い評価につながりやすい点と注意点に分けて整理します。
信頼性を確認するポイント
証券会社を選ぶ際は、サービスの使いやすさだけでなく、会社の財務健全性や顧客資産の保護制度も確認しておきたいところです。
水戸証券の自己資本規制比率は、2026年3月末現在で642.4%です。
自己資本規制比率は、金融商品取引業者の財務健全性を測る指標です。法令等では、140%を下回ると届出等が必要になり、120%を下回ると業務方法の変更命令等の対象となる場合があります。
水戸証券の自己資本規制比率はこれらの水準を大きく上回っていますが、これは投資商品の値下がりリスクがないことを意味するものではありません。
また、証券会社は顧客から預かった金銭や有価証券を会社自身の資産と分けて管理する「分別管理」が義務付けられています。万が一、証券会社が破綻し、分別管理に不備があって返還が困難になった場合は、日本投資者保護基金により1人あたり1,000万円を上限に補償されます。
ただし、投資商品の値下がりによる損失は補償の対象ではありません。会社の信頼性と投資リスクは分けて考えることが大切です。
なお、水戸証券では時期によってキャンペーンが実施されることがあります。キャンペーンは期間や条件が変わるため、利用前に公式サイトで最新情報を確認しましょう。
良い評価につながりやすい点
水戸証券で良い評価につながりやすい点は、以下の通りです。
- 店舗・電話・インターネットを使い分けやすい
- 担当者に相談しながら資産運用を進められる
- 資産承継や相続、贈与に関する相談もできる
水戸証券は、地域密着型の対面証券会社として、店舗で相談できる点に強みがあります。
自分だけで商品を選ぶのが不安な人や、退職金・相続資金などまとまった資金の運用を相談したい人にとっては、担当者と話しながら進められる安心感があります。
また、ファンドラップや相続時受取人指定サービスなど、資産管理・資産承継を意識したサービスがある点も、対面相談を重視する人には魅力になりやすいでしょう。
悪い評価につながりやすい点
一方で、悪い評価につながりやすい点もあります。
- 対面取引の手数料が高く感じやすい
- 店舗エリアが限られている
- ネット証券のような低コスト取引を期待すると不満を感じやすい
水戸証券は対面相談に強みがある一方、営業員経由で株式を取引する場合は、インターネット取引よりも手数料が高くなります。
そのため、取引回数が多い人や、できるだけ低コストで株式売買をしたい人は、手数料面で不満を感じる可能性があります。
また、店舗は関東を中心としたエリアに限られるため、近くに店舗がない人は対面相談のメリットを受けにくいでしょう。
水戸証券はどんな投資家に向いているのか

水戸証券のメリット・デメリットを踏まえると、向いている人と向いていない人が比較的はっきりしています。
ここでは、利用前に確認したいポイントを整理します。
水戸証券のメリット
水戸証券の主なメリットは以下の通りです。
- 地域密着型で対面サポートを受けられる
- ファンドラップや資産承継関連サービスを相談できる
- 時期によってキャンペーンを活用できる場合がある
水戸証券は、地域に根差した対面営業を行っているため、担当者に相談しながら資産運用を進めたい人に向いています。
特に、退職金の運用、相続対策、贈与、資産承継など、単なる売買注文だけでなく家計全体・資産全体の相談をしたい人にとっては、対面相談のメリットを感じやすいでしょう。
また、時期によってはキャンペーンが実施されることもあります。ただし、条件や対象商品、期間は変わるため、必ず公式サイトや担当者に最新情報を確認しましょう。
水戸証券のデメリット
水戸証券のデメリットとして、対面サポートを利用して取引した場合、手数料が高くなりやすい点が挙げられます。
水戸マルチチャネルサービスで営業員経由の国内上場株式等を取引する場合、主な手数料は以下の通りです。
| 約定代金 | 委託手数料(税込) |
|---|---|
| 100万円以下 | 約定金額 × 1.2650% 最低手数料2,750円 |
| 100万円超300万円以下 | 約定金額 × 0.9350% + 3,300円 |
| 300万円超500万円以下 | 約定金額 × 0.8800% + 4,950円 |
| 500万円超1,000万円以下 | 約定金額 × 0.6600% + 15,950円 |
| 1,000万円超3,000万円以下 | 約定金額 × 0.5500% + 26,950円 |
| 3,000万円超5,000万円以下 | 約定金額 × 0.3300% + 92,950円 |
| 5,000万円超 | 約定金額 × 0.0880% + 213,950円 |
一方、インターネット取引専用口座である水戸ネットで国内上場株式等を取引する場合の手数料は、以下の通りです。
| 約定金額 | 手数料(税込) |
|---|---|
| 50万円以下 | 一律 440円 |
| 50万円超500万円以下 | 約定金額 × 0.0880% |
| 500万円超 | 一律 4,400円 |
たとえば、500万円ちょうどの取引を行う場合、営業員経由では48,950円の手数料がかかります。
これに対して、水戸ネットでは4,400円です。
同じ水戸証券内でも、相談を受けながら発注するか、自分でインターネット取引を行うかで手数料負担は大きく変わります。
さらに、ネット証券では国内株式の売買手数料を低く設定している会社もあります。コストを最優先する場合は、水戸証券だけでなく、ネット証券も含めて比較しましょう。
なお、小口の売却注文などでは最低手数料に関する例外があるため、実際の手数料は公式書面や取引画面で確認してください。
水戸証券はどんな投資家に向いているのか
水戸証券が向いているのは、以下のような人です。
- 水戸証券の店舗が近く、対面で相談したい人
- 資産運用だけでなく、相続・贈与・資産承継も相談したい人
- 自分で細かく売買するより、運用方針の相談や一任型サービスを重視したい人
水戸証券は、担当者と話しながら資産運用を進めたい人に向いています。
一方、スマホやパソコンだけで売買を完結したい人、取引回数が多く手数料をできるだけ抑えたい人、投資情報ツールやアプリの使いやすさを重視する人は、ネット証券との比較をおすすめします。
「相談料や手数料を払ってでも、担当者に相談できる安心感を重視するか」が、水戸証券を選ぶ際の大きな判断基準になります。
水戸証券での資産運用の相談は誰にするべきか?

資産運用の相談先は、証券会社だけではありません。
銀行、証券会社、FP、IFAなど複数の選択肢があり、それぞれ得意分野や報酬体系が異なります。
ここでは、対面証券会社に相談する際の注意点と、IFAという選択肢について整理します。
対面証券の特徴と注意点
対面証券会社のメリットは、担当者に相談しながら資産運用を進められることです。
投資経験が少ない人や、まとまった資金の運用に不安がある人にとって、相談できる相手がいることは大きな安心材料になります。
一方で、対面証券会社の提案は、所属会社の商品ラインナップ、手数料体系、営業方針の影響を受ける場合があります。
また、担当者が異動する可能性もあるため、長期で同じ担当者に相談し続けたい人は、その点も確認しておきましょう。
対面証券会社に相談する場合は、提案された商品の内容だけでなく、以下の点を必ず確認してください。
- 購入時・保有中・解約時にかかる費用
- 価格変動や為替変動などのリスク
- 途中解約の条件や換金にかかる時間
- 自分の投資目的やリスク許容度に合っているか
- 同じ目的を達成できる他の商品と比較したか
資産運用における専門家の重要性
資産運用を始める際は、余剰資金、投資目的、運用期間、リスク許容度をもとに、自分に合った運用計画を立てることが重要です。
最適な運用方法は人によって異なります。
同じ人でも、年齢、家族構成、収入、退職時期、住宅ローン、相続予定などによって、取るべきリスクや必要な資金は変わります。
そのため、商品ありきで選ぶのではなく、「何のために、いつまでに、どのくらいのリスクで運用するのか」を整理してから相談することが大切です。
専門家に相談する場合も、1人の意見だけで判断せず、費用・リスク・提案理由を確認し、必要に応じて複数の相談先を比較しましょう。
IFAという選択肢
証券会社以外の相談先として、IFAがあります。
IFAは「Independent Financial Advisor」の略で、独立系ファイナンシャルアドバイザーとも呼ばれます。
日本では、金融商品仲介業者やその登録外務員として活動し、証券会社などの金融商品取引業者と契約して金融商品の提案・仲介を行います。
IFAは特定の金融機関の社員ではないため、担当者が長期的に変わりにくい場合があり、ライフプランや資産全体について継続的に相談しやすい点がメリットです。
ただし、IFAであっても、提携している金融機関、取扱商品、報酬体系、担当者の経験によって提案内容は変わります。
相談する際は、どの証券会社と提携しているか、どのような報酬を受け取るか、どの範囲の商品を提案できるかを確認しましょう。
水戸証券のような対面証券会社に相談するか、IFAに相談するかは、相談したい内容、費用、担当者との相性、取扱商品の幅を比較して判断することが大切です。
水戸証券は地域密着型のサポートを重視する人向け
水戸証券は、関東を中心に店舗を構える地域密着型の証券会社です。
営業店、電話、インターネットなど、ニーズに応じて取引方法を選べる点が特徴です。
また、資産運用だけでなく、贈与、相続、資産承継などの相談に対応できる点も、対面証券会社ならではの強みといえます。
一方で、営業員経由の取引は手数料が高くなりやすく、店舗エリアも限られています。
自分でオンライン取引を行い、手数料を抑えたい人は、水戸ネットや他のネット証券との比較が必要です。
資産運用を始める際は、証券会社の知名度や評判だけでなく、自分の投資目的、相談したい内容、支払う手数料、サポートの必要性を整理して選びましょう。
証券会社以外では、IFAも相談先のひとつです。中立的な提案を期待したい場合や、長期的に同じ担当者へ相談したい場合は、IFAとの比較も検討するとよいでしょう。
水戸証券の評判に関するQ&A
出典
水戸証券株式会社「店舗案内」
水戸証券株式会社「商品案内」
水戸証券株式会社「2つのお取引方法」
水戸証券株式会社「水戸マルチチャネルサービス」
水戸証券株式会社「『マルチネット』サービスの終了について」(公開日:2026年2月18日)
水戸証券株式会社「入出金」
水戸証券株式会社「上場有価証券等書面(別紙:上場有価証券等売買手数料一覧)」
水戸証券株式会社「水戸ファンドラップ」
水戸証券株式会社「水戸ファンドラップ 資産承継特約『相続時受取人指定サービス』取扱開始について」(公開日:2022年4月1日)
水戸証券株式会社「自己資本規制比率の状況(2026年3月末現在)」(公開日:2026年4月28日)
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