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【資産運用と住宅ローンのバランス】最適な選択法を知ろう!

この記事で解決できるお悩み
  • 資産運用と住宅ローンの最適なバランスを知りたい
  • 適切な相談相手を見つける方法を知りたい

住宅ローンの返済負担を軽減させるため、手元の資金を使ってローンの繰上げ返済をしようと検討している方も多いだろう。

しかし近年の低金利を踏まえると、ローンの返済に充てるよりも資産運用に回した方が資産を増やせる可能性もある。

住宅ローンと資産運用のバランスを見極め、どちらを選択すべきか検討することが重要だ。

本記事では、住宅ローンと資産運用の基本的な知識や、そのバランスを見極めるポイントを解説していく。また、記事の最後には住宅ローンと資産運用の最適解を見つける方法もご紹介する。

手元の資金を住宅ローン・資産運用のどちらに回すべきか悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考に最適なバランスを考えていこう。

目次

住宅ローンと資産運用の基本知識

まずは、住宅ローンと資産運用について基本的な知識を押さえておこう。

住宅ローンの仕組み

住宅ローンは、住居の購入や改築にかかる費用を金融機関から借り入れる仕組みである。住居の購入には数千万単位のお金が必要になるため、自分で用意できない分の資金はローンを組んで借り入れ、毎月少しずつ返済していく。

借り入れたローンの返済には、借入残高に金利をかけた額が利息として上乗せされる。例えば、借入残高が3,000万円で金利が年率2%だとすると、「3,000万円×2%=年間60万円」の利息が発生する。利息は残高がある限り発生し、返済期間が長くなるほど利息の負担も大きくなってしまう。

こうした利息の負担を軽減させるために活用するのが「繰上げ返済」である。

繰上げ返済は、毎月の返済とは別にまとまった資金を返済に充てることで、借入残高が減り、利息の負担も軽減できる。

手元にまとまった資金があり、利息の負担を軽減したい場合は繰上げ返済を検討するのも一つの手だ。

資産運用の基本戦略とリスク管理

資産運用とは、自身の保有資産をただ貯めておくだけではなく、一部を投資などに回して効率良く増やしていくことを指す。今後のライフプランに必要な資金を計画的に準備していくためには、効果的な資産運用がポイントとなる。

資産運用をしていく際、貯める資金と運用する資金を分けておく戦略が重要だ。すぐに使う生活費などは預貯金で準備し、将来の教育費や老後資金などは投資に回して増やすことを目指す。

また、投資はリターンが期待できる一方で、損失が発生するリスクもある。投資先や投資するタイミングを分散するなどして、リスクを管理することも大切だ。

リスク許容度を理解しよう

投資における「リスク」とは、金融商品の価格の振れ幅のことを指す。リスクが大きい金融商品は期待できるリターンが大きくなる一方、大きな損失を抱える危険性もあるため注意しなければならない。

投資をする際は、リスクをどこまで許容できるのか見極めることも重要だ。ある程度の損失を覚悟して積極的にリターンを狙うのか、大きな損失を避けて手堅くリターンを狙いに行くのか判断が必要となる。

まずは自身のリスク許容度を理解し、自分にとって最適な金融商品を選択しよう。

住宅ローンと資産運用のバランスを見極めるポイント

すでにご紹介した通り、まとまった資金が手元にある場合は、住宅ローンの繰上げ返済をすることで利息の軽減効果が期待できる。しかし、繰上げ返済分の資金を資産運用に回せば、効果的に資産を増やせる可能性もある。どちらを選択すべきか迷っている方も多くいるだろう。

ここでは、住宅ローンと資産運用のバランスを見極めるためのポイントを解説していく。

住宅ローンの金利と運用利回りの比較

住宅ローンと資産運用のバランスを考える際に重要となるのが、金利と運用利回りの比較である。金利は住宅ローンの借入額に対してかかる1年間の利息割合、運用利回りは1年間で期待できる投資のリターンのことを指す。

金利と運用利回りを比較し、繰上げ返済による利息軽減効果の方が大きければ、住宅ローンを繰上げ返済した方が有利になる。一方で資産運用による資産増加の方が大きければ、繰上げ返済をせずに投資に回した方が良いだろう。

まずは金利と運用利回りを比較し、繰上げ返済した場合と資産運用をした場合のシミュレーションをしよう。

現金の確保と緊急事態への備え

繰上げ返済をすると、支払い利息を減らせる一方で手元の現金も減ってしまう。今後大きな支出の予定があったり、緊急事態が起こったりした場合に対応できるだけの現金があるか見極めることも大切だ。

例えば、車の買い替えを予定している場合、手元の資金を住宅ローンの繰上げ返済に利用してしまうとカーローンを組むこともあり得る。一般的にカーローンは住宅ローンよりも金利が高めに設定されていることが多いため、むしろ返済の負担が大きくなってしまうケースもある。

今後の支出のために現金を確保しておく必要がある場合は、繰上げ返済をしないという判断も必要になるだろう。

キャッシュフロー分析で見る資金繰り

将来の資金繰りを把握するために、家計のキャッシュフローを分析することも重要だ。キャッシュフローとは、一定期間の収支やそれによって増減する金融資産の残高のことを指す。

キャッシュフロー分析をする際、今後のライフプランをもとに将来の収入や支出を表にまとめるのが一般的だ。今後の収入の変化や生活費、教育費やローンの返済額などを表に記入することで、現時点の計画で問題ないか判断できる。

住宅ローンの繰上げ返済と資産運用のどちらを選ぶべきか判断するために、両パターンのキャッシュフロー分析をすることをおすすめする。無理なく現実的な資金計画になる方を選択しよう。

資産運用と住宅ローンのバランスのケーススタディ

資産運用と住宅ローンのバランスを考えるため、ここでは簡単なケーススタディをご紹介する。

低金利時代の賢い資産運用と住宅ローンの組み合わせ

近年の日本は低金利が続いており、住宅ローンの金利も低くなっている。1%以下の金利で借りられるケースもあるため、繰上げ返済による利息軽減効果もあまり高くないと言える。

例えば、以下の条件で繰上げ返済をした場合のシミュレーションをしてみよう。

シュミレーション
  • 当初借入元金:3,000万円
  • 当初借入期間:30年
  • 返済済み期間:5年
  • 返済方法:元利均等返済
  • 適用金利:1%
  • 繰上げ返済額:300万円

上記の条件で繰上げ返済を行って返済期間を短縮した場合、残りの返済期間は約22年、軽減される利息は約78万円となる。

一方、繰上げ返済額の300万円を運用利回り3%で運用すれば22年後には約580万円となり、およそ280万円増える計算となる。

住宅ローンの金利が低いときには、資産運用に回した方が有利になる可能性が高いと言えるだろう。

高金利時代の対処法

日本で低金利が続いているとは言え、今後金利が上昇する可能性も十分に考えられる。高金利時代にはどういった対処をしていけば良いのだろうか。

先ほどのシミュレーションと金利以外の条件を揃え、金利のみ3%に変更した場合のシミュレーションをしてみる。

シュミレーション
  • 当初借入元金:3,000万円
  • 当初借入期間:30年
  • 返済済み期間:5年
  • 返済方法:元利均等返済
  • 適用金利:3%
  • 繰上げ返済額:300万円

上記の条件で繰上げ返済を行って返済期間を短縮した場合、残りの返済期間は約21年、軽減される利息は約300万円となる。

一方で、繰上げ返済額の300万円を運用利回り3%で21年間運用すれば約560万円となり、およそ260万円増える計算となる。低金利の場合とは違い、繰上げ返済を行った方が有利になる可能性が出てくる。

しかし、運用利回りを5%で想定した場合は21年後に約550万円増える計算となり、繰上げ返済よりも有利となる。想定する運用利回りによってどちらが有利か異なるため、自身のリスク許容度に合わせて適切な方法を選択しよう。

変動金利型住宅ローンを利用する場合の注意点

住宅ローンの金利には、大きく分けて「固定金利型」と「変動金利型」の2種類がある。固定金利型はローンの固定金利期間中に金利が変わらないタイプ、変動金利型は借入期間中に金利が変動するタイプだ。

変動金利型の住宅ローンは、一般的に固定金利型に比べて金利が低い点がメリットとなる。しかし金利上昇局面では利息が増えてしまい、返済計画が狂ってしまうというデメリットもある。

金利の変動に合わせて住宅ローンと資産運用の適切なバランスも変わってくるため、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)などの専門家に力を借りることも視野に入れよう。

資産運用と住宅ローンの最適解を見つける方法

資産運用と住宅ローンの最適なバランスを見極めたいのであれば、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への相談がおすすめだ。

ここでは、IFAに相談するメリットやニーズに合ったIFAを見つける方法について解説する。

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談するメリット

IFAに相談するメリットとして、主に以下の3点が挙げられる。

  • 金融のプロに相談できる
  • 中立的な立場からアドバイスをもらえる
  • 長期にわたって相談できる

IFAは、基本的に金融業界での経験が豊富なプロフェッショナルである。知識・経験に基づいた最適なアドバイスを受けられるため、安心して相談できることが魅力だ。

また、IFAは特定の金融機関に所属しているわけではないため、中立的な立場からアドバイスを行っている。ノルマもないため、顧客本意の最適なアドバイスを行うことも特徴のひとつだ。

さらにIFAには会社都合の転勤などがないため、異動の心配がなく長期にわたって相談ができる。途中で担当者が変わることもないため、ライフプランの変化に合わせてさまざまなサポートを受けることができる。

IFAが提供するカスタマイズされたアドバイス

IFAはさまざまな顧客のニーズに対応しているプロであるため、的確なアドバイスを受けられることも特徴だ。住宅ローンや資産運用の基本的な知識やバランスの見極め方など、知りたいポイントをしっかりと学ぶことができる。

特に、自分自身のリスク許容度や金利の状況に応じた返済計画などは、専門家の意見がないと判断が難しい。豊富な知識を持つアドバイザーに相談できれば、安心して住宅ローンの返済や資産運用に取り組めるだろう。

住宅ローンと資産運用のバランスについてお悩みの方はぜひIFAに相談してみよう。

ニーズに合ったIFAを見つける方法

IFAを選ぶ際、自分のニーズに合った担当者を選ぶことが重要だ。自身の考えに合ったIFAを探している方は、「資産運用ナビ」の利用をおすすめする。

「資産運用ナビ」は、あなたのニーズに適したアドバイザーをマッチングするサービスだ。簡単な質問の回答をフォームに入力するだけで、ニーズに合ったアドバイザーの紹介を受けられる。

紹介されたIFAが気になった場合は面談を行い、提案を受けることができる。土日や祝日、夜間にも対応しているアドバイザーが多くいるため、好きな時間に面談を受けることが可能だ。

相談料は無料、オンライン面談にも対応している。自分の資産についてお悩みの方は、気軽に申し込んでみてはいかがだろうか。

まとめ

住宅ローンや資産運用のバランスを考えることは難しいため、専門家であるIFAに相談することをおすすめする。IFAに相談すれば、本記事でご紹介したポイントをしっかりと押さえた最適なバランスを導き出すことができるだろう。

特に自分自身のリスク許容度や金利状況に合わせた対処法は、専門家の力を借りないと難しい。ぜひ「資産運用ナビ」を利用し、安心して相談できるアドバイザーを見つけ、資産運用・住宅ローンのバランスに関する悩みを解決しよう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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