- 初めて資産形成を始める際のポイントや方法が知りたい
- 資産運用のメリットを知りたい
- 資産運用を成功させたい
豊かな人生を送る上で欠かせない「資産形成」。最近耳にする機会が増えたことから、「そろそろ自分も資産形成に取り組みたい」と考えている人も多いのではないだろうか。
本記事では、初めて資産形成に取り組む際のポイントやおすすめの手法について解説していく。
資産形成の基本: なぜ資産形成が重要なのか
まずは、資産形成を行う目的やメリットについて見ていこう。
資産形成の目的とは
資産形成を行う目的として、「今後起こるライフイベントに備えること」が挙げられる。長い人生の中では、結婚や出産、住宅の取得、子供の教育資金など大きなライフイベントを迎えることが想定される。
資産形成を行わずに十分な貯蓄ができていなければ、大きなライフイベントの際に資金面で苦労してしまうことになる。
また、少子高齢化が進む現在では、老後を公的年金だけで生活できる保証もない。豊かなセカンドライフを送るためにも、将来を見据えた資産形成に取り組むことが大切だ。
資産形成がもたらすメリット
資産形成に取り組む大きなメリットとして、「お金が働いてくれること」が挙げられる。
低金利政策が続く日本では、ただ預金に預けているだけではほとんど利息が得られない状況だ。加えて、物価が上昇すればお金の価値は実質目減りしてしまうリスクがある。
しかしきちんと資産形成に取り組んでいれば、金融商品から運用益が得られ、「お金がお金を生み出す」状況を作ることが可能だ。もちろん運用リスクについては十分理解しておく必要があるものの、低金利政策の出口が見えない現在、資産形成に取り組むことはもはや必須ともいえるだろう。
資産形成を始めるタイミング
資産形成を始めるタイミングは、早ければ早いほど良い。時間を味方につけられる分、リスクを取った運用が可能になるためだ。
しかし、「今から資産形成を始めるにはもう遅い」と諦める必要はない。年代に合った適切な運用手法を取れば、資産形成は40代でも50代でも始めることが可能だ。まずはこれからのマネープランを立てて、リスクを抑えた運用から始めてみるとよいだろう。
資産形成の手法: 初心者におすすめの方法
金融商品にはさまざまな種類があり、それぞれリスクの大きさが異なる。初めて資産形成に取り組む初心者は、どのような金融商品を選べばよいだろうか。ひとつずつ紹介していこう。
預貯金
資産形成と聞くと運用商品が思い浮かぶかもしれないが、預貯金での貯蓄も資産形成の一環だ。特に、「すぐに使う予定のあるお金」は預貯金に置いておく必要がある。
預貯金は普通預金以外に「定期預金」や「積立定期預金」などさまざまな商品があるため、貯蓄の目的に応じて預金商品を選ぶこともおすすめだ。
投資信託・ETF
投資信託とは、株式や債券など複数の銘柄を組み合わせて運用する商品だ。「ファンドマネージャー」と呼ばれるプロが銘柄選定を行ってくれるため、資産形成の初心者でも取り組みやすいことが特徴である。
また、投資信託やETFはNISA制度の対象でもある。運用によって得た利益が非課税となる制度であるため、ぜひ積極的に活用してみよう。
株式
株式は、企業が資金調達の一環として発行する証券だ。投資家は株式に投資することで配当金をもらえたり、株価の値上がり益を享受できるメリットがある。
株式投資は個別の企業に投資するため、1つのファンドで分散投資できる投資信託に比べるとリスクが高くなる傾向にある。きちんと銘柄の研究を行う必要があるものの、最近では国内株でも1株から購入できる証券会社も増えているため、まずは少額投資から始めてみるとよいだろう。
保険
保険商品も資産形成の一環として活用できる。特に貯蓄性の高い保険商品は、リスクを抑えた資産形成として効果的だ。
子供の教育資金や老後の私的年金など、資金が必要となるタイミングが分かっているものには、保険を活用した資産形成を検討してみよう。
また、保険商品は「生命保険料控除」が利用できる点もメリットのひとつだ。生命保険料控除とは、年間保険料のうち一部を所得から控除してもらえる制度である。
「生命保険」「介護保険」「個人年金保険」でそれぞれ最大4万円の控除が受けられるため、節税方法としても有効な金融商品だ。
資産形成を成功させるためのポイント
資産形成に取り組む際は、いくつか気を付けたいポイントがある。ひとつずつくわしく解説していこう。
リスクとリターンのバランス
金融商品にはそれぞれリスクがある。リスクの大きさは商品によって異なるため、きちんと理解しておくことが大切だ。
たとえば、「5年後に車の買い替えに充てる資金」をリスクの高い金融商品で運用することは適切でない。5年後に元本を割っている可能性があるためだ。使うタイミングが決まっている資金は、なるべくリスクを抑えた金融商品で運用するか、もしくは預貯金に預けておくことが適切といえる。
このように、資産形成では資金の性格に応じて、適切なリスクをコントロールすることが大切である。
資産の分散投資
金融商品の運用では、複数の資産に分散投資することも大切だ。1つの金融商品に集中投資すると、その商品が下落した際に資産全体が下落してしまうためである。
異なる資産に分散投資していると、A商品では損失が出ていてもB商品では利益が出ている可能性がある。よりリスクを抑えて運用するためには、値動きが異なる商品に分散投資することを心がけよう。
長期的な視点での運用
資産形成では20年後、30年後の長期的な視点を持つことも大切だ。少子高齢化や人口減少、物価上昇などいくつもの不安要素がある現代では、将来に対してぼんやりとした不安を抱えている人も多いだろう。
しかし、具体的なライフプランを形成して、それに向けた資産形成に取り組んでいれば、そうした漠然とした不安から解放されるメリットがある。
ただし、「どうやって長期のマネープランを立てればいいのか分からない」という人も多いだろう。そのような場合は、金融のプロに相談することを検討しよう。より深い専門知識を持つ人へ相談することで、具体的な課題が明らかになったり、家計の改善点が分かるメリットがある。
資産形成をサポートするIFAの活用
前述の通り、より適切な資産形成に取り組むためには、金融のプロに相談しながら助言を得ることがおすすめだ。特に最近では、IFAへ資産形成の取り組み方を相談する人が増加している。ここからは、IFAへ資産形成についての相談を行うメリットについて解説していこう。
IFAとは何か
IFAとは「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれる職種で、特定の金融機関に所属していないことが特徴だ。
従来、金融商品の提案や販売は証券会社や銀行の営業員が行うことが主流だった。しかし、営業員にノルマが与えられている以上、完全に中立的な相談業務を手掛けることは難しい。
そこで登場したのが、特定の金融機関に所属しないIFAである。IFAは販売ノルマが与えられていないことから、完全に顧客目線でのアドバイスが可能だ。
近年IFAの登録人数は右肩上がりに増加しており、資産形成の新たな相談先として注目を集めている。
IFAが提供するサービス
IFAが提供するサービスは金融商品の提案・販売の他に、ライフプラン形成のサポート、相続対策、不動産投資など多岐に渡る。
アドバイザーによって特色があり、富裕層がメイン顧客のIFAもいれば、初めて資産形成に取り組む若年層がメインのIFAもいる。このように各個人の得意分野はさまざまであるため、IFAを探す際は自分のニーズに合致した人を探すことを意識しよう。
IFAを利用するメリット
IFAを利用するメリットとして、高い専門知識を得られることが挙げられる。「簡単なことであれば自分でインターネットで調べた方が早い」と思う人もいるかもしれないが、資産形成に必要な専門知識は、やはりプロの力を借りることが効果的だ。
IFAへ相談することで、知らなかった税制や金融商品を紹介してもらえたり、より自分に適したマネープランを提案してもらえるメリットがある。特に、「日々の仕事が忙しくて、なかなか資産形成のことまで考えられない」という人ほど、IFAへの相談を通じて効率的な資産形成に取り組むことがおすすめだ。
IFAと協力してよりよい資産形成を目指そう
「初めて資産形成に取り組む」という人は、「分散投資」や「長期運用」など投資の基本を大切にすることを心がけよう。
より自分に適した資産形成に取り組むためには、IFAへの相談を通じて専門的なアドバイスを得ることも検討したい。IFAは豊富な経験から、各個人に適した運用方法を提案してくれる。顧客目線でのアドバイスをしてくれるため、安心して相談できることもポイントだ。効果的な資産形成に取り組むためには、ぜひ積極的にIFAを活用してみよう。
当サイト「資産運用ナビ」では、全国各地のIFAをご紹介しております。相談したい内容や意向に応じてマッチするIFAをご紹介しますので、ぜひお気軽にご連絡ください。