- 資産形成がなぜ必要なのかを知りたい
- 資産形成に取り組むべきタイミングを知りたい
- 効果的な資産形成の方法を知りたい
「若いうちから資産形成に取り組むべき」といった言葉は、近年特に耳にする機会が増えた。これほど資産形成が必要といわれるのには、どのような理由があるのだろうか。
この記事では、資産形成の必要性やメリット、始めるべきタイミングについて解説していく。
資産形成がもたらす具体的なメリット
多くの人が資産形成に取り組む必要性を感じていても、そこから得られるメリットまでは理解していないかもしれない。
まず、資産形成がもたらす3つのメリットについて解説していこう。
継続的な収入の確保
資産形成を行うメリットとして、「インカムゲイン」が得られることが挙げられる。インカムゲインとは、金融商品を保有することで得られる利益のことだ。代表的なものでいうと、株式投資による配当金や投資信託の分配金などがある。
毎月の収支を管理する中で、「もう少し収入が増えたらな……」と感じたことはないだろうか。副業によって収入を増やす方法もあるが、副業が禁止されていたり、時間的な余裕がない場合もあるだろう。
資産形成によるインカムゲインは定期的な収入源になり、経済的な安定にもつながる。将来的には公的年金の足しにもなることから、ぜひ早いうちからインカムゲインを目的とした運用に慣れておきたい。
老後の生活費の安定
資産形成を行う目的として、「老後資金の確保」を挙げる人も多い。少子高齢化が進む日本では、多くの人が老後の生活資金に不安を抱いている。
数年前には「2,000万円問題」が話題になったが、いざ老後が近付いたときにいきなり2,000万円を準備するのは難しいだろう。より豊かな老後を暮らすためには、若いうちから資産形成に取り組むことが大切だ。老後の生活費は誰しも避けて通れない問題であるため、ぜひ計画的に老後資金の準備に取り組もう。
資産運用による資産の増加
低金利政策が続く日本では、もはや自ら資産運用に取り組むことが必要不可欠だ。預貯金に預けていても、利息がゼロに等しいためである。
金融商品を活用して資産運用に取り組むことはもちろんリスクはあるものの、利益による資産の増加も狙える。当面使う予定のないお金は、資産運用に回すことを検討してみよう。
資産形成を始めるべきタイミングと理由
資産形成の必要性は分かっていても、なかなか始めるタイミングが掴めない人もいるかもしれない。ここからは、資産形成を始めるべきタイミングについて紹介していこう。
若いうちからの資産形成
資産形成は、やはり若いうちから始めることが有利だ。長い運用期間を味方につけられるためである。
たとえば、65歳までに2,000万円を貯めるとした場合、50歳から資産形成をスタートすると毎月約11万1,000円ずつ積み立てなければならない。一方、35歳からスタートした場合は毎月約5万6,000円ずつの積み立てとなり、先ほどのケースの約半分の金額で済むことが分かる。
このように、資産形成は若いうちから始めることで、ゆとりある貯蓄計画を立てることが可能である。
結婚や出産を機に資産形成を考える
大きなライフイベントを迎えたときも、資産形成をスタートするのに向いているタイミングだ。特に結婚や出産は、収支に大きな変化が訪れるタイミングでもある。これまでの独身時代と違って、家族全体の資産について考えていく必要があるため、パートナーと一緒に資産形成に取り組んでみよう。
また、その際は今後起こりうるライフイベントについても考えたい。自宅の取得や子供の教育資金にはまとまったお金が必要となるため、計画的に準備に取り組むことが大切だ。
転職や昇給をきっかけに資産形成をスタート
転職や昇給も資産形成に取り組み始めるタイミングだ。
資産形成の必要性は理解していても、「収入が少なく、毎月の生活費で精一杯」という場合もあるだろう。しかし、転職や昇給によって収入がアップすれば、貯蓄に回す余裕もできるかもしれない。
まずは半年ほど収支状況の様子を見たうえで、貯蓄や資産運用に回せる金額を算出してみよう。
効果的な資産形成の方法とポイント
初めて資産形成に取り組む際は、いくつか気を付けたいポイントがある。資産形成をより効果的なものにするために、しっかりと理解しておこう。
無駄な出費を見直し、貯金を増やす
まずは、自分の世帯の収支を見直すことが大切だ。毎月家計簿をつけて管理していると、無駄な出費がかさんでいることに気付くケースもある。
たとえば「コンビニへ行く回数を減らす」、「格安スマホに乗り換える」など、出費を抑える工夫をしてみよう。支出の削減によって生まれた余裕資金は、ぜひ積極的に資産運用へ回すことを検討したい。
投資を活用して資産運用
前述の通り、低金利政策が続く日本では自ら資産運用に取り組むことが欠かせない。より効率的に資産を築くためには、資産運用にもチャレンジしてみよう。
「資産運用」と聞くと「難しそう」、「初心者にはハードルが高い」と感じる人もいるかもしれないが、証券会社によってはワンコインから投資信託の積立を始められる場合もある。資産運用の経験がなく抵抗を感じている人は、まず少額投資から始めてみることがおすすめだ。
定期的な見直しと目標設定
資産形成では、定期的にポートフォリオやマネープランを見直す必要がある。特に収支に変化が生じたり、大きなライフイベントを迎えたときは、投資意向にも変化が生じる場合があるため必ず見直しを行うようにしたい。
また、「よりよい資産形成の取り組み方が分からない」という場合は、金融の専門家へ相談することがおすすめだ。最近では、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に資産形成の相談を行う人が増えている。次項では、IFAと資産形成の関係について解説していこう。
IFAと資産形成の関係
豊かな暮らしを送るために欠かせない資産形成だが、より適切な手法を選定するためにはIFAを活用することも検討したい。ここからは、IFAと共に資産形成に取り組むメリットについて解説していく。
IFAが提供する資産形成のサポート
IFAとは、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれる金融アドバイザーの一種だ。IFAは金融商品の提案・販売を担うだけでなく、資産形成のサポートも行っている。
顧客の資産状況に合わせた運用手法の提案やライフプランニングへの助言、ポートフォリオの組み合わせ方など、実践的なアドバイスをもらえるため、初心者でも安心して資産形成に取り組むことが可能だ。
IFAによる適切な資産運用のアドバイス
金融の専門家に資産運用を相談すると聞くと、「金融商品をセールスされるのではないか」と不安に感じる人もいるかもしれない。しかし、IFAは特定の金融機関に所属していないため、企業利益を追求した営業活動を行う必要がない。
投資家にとって本当に必要な金融商品だけを提案してくれるため、利用者は適切なポートフォリオを組める安心感がある。
IFAを活用することで得られるメリット
IFAを活用することのメリットとして、「我が家の金融コンシェルジュとなってくれること」が挙げられる。資産形成の相談は金融機関でもできるが、銀行や証券会社はおよそ3年周期で担当者が転勤するため、せっかく築いた関係性がまたゼロに戻ってしまう。
もちろん情報はきちんと新担当者へ引き継がれるが、担当者がコロコロ変わることに不安を覚える人も珍しくない。
その点、IFAは会社都合の転勤がないため、生涯同じ人に担当してもらうことが可能だ。「お金のことは〇〇さんに任せる」といったコンシェルジュのような存在として頼れるのは、利用者にとって非常に心強いポイントである。
IFAを活用して資産形成に取り組もう
資産形成は継続的な収入源となったり、老後の生活費を確保できたりなど、多くのメリットがある。人生100年時代といわれる今、資産形成を行う必要性は多くの人が感じているだろう。
より適切な資産形成に取り組むためには、金融のプロであるIFAへ相談することも検討したい。IFAは資産形成のサポートを行ってくれるため、初めて資産形成に取り組む人でも安心して利用できる。ぜひ資産形成を始める際は、相性の良いIFAも探してみよう。
当サイト「資産運用ナビ」では、全国各地のIFAとのマッチングサービスを行っております。相談内容や資産状況、運用意向に合ったIFAをご紹介しておりますので、どうぞお気軽にご利用ください。