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【資産形成と定期預金】知っておくべきポイントと成功へのステップ

この記事で解決できるお悩み
  • 資産形成における定期預金の役割を理解したい
  • 定期預金の活用法を理解したい
  • 定期預金のメリットとデメリットを知りたい

「資産形成」と聞くと、株式や投資信託などの積極的な運用をイメージするかもしれない。しかし、長期の資産形成では「守りの資産」を取り入れることも重要だ。

この記事では、資産形成に定期預金を取り入れるメリットについて解説していく。デメリットや注意点についても触れるため、ぜひマネープランを立てる際の参考にしていただきたい。

目次

定期預金の基本知識とメリット

低金利が続く現在では、「定期預金を利用したことがない」という人も多いかもしれない。まずは、定期預金の基礎知識について学んでいこう。

定期預金とは何か

定期預金とは、満期までの期間を決めて預け入れる預金である。満期までの期間は1ヶ月や半年、1年、5年などさまざまだが、基本的には満期まで預けることが前提の商品だ。その代わりに、普通預金よりも高い利率が適用されることが一般的である。

また、定期預金の金利は「固定金利」と「変動金利」の2種類がある。

固定金利満期まで一定の金利が適用される
変動金利一定期間ごとに適用金利が見直される

固定金利は満期まで金利が変動しないため、満期時に受け取れる利息の見通しがつきやすいメリットがある。一方、変動金利は定期的に金利が見直されるため、金利が上昇したときの恩恵を受けやすい点がメリットだ。

定期預金のメリット

預金で高い利回りが狙えない現在は、「定期預金に入れても仕方がない」といわれることも多くある。たしかに金利の面でみると、定期預金は魅力的とはいえない。

しかし、「一定期間引き出しができない」という面からみると、「近い将来使う予定のあるお金」の置き場所に最適な商品だ。たとえば「2年後に車の買い替えにあてるお金」は、使うまでの期間が短いことから預金に預けておく必要がある。

しかし、普通預金に入れておくと生活費と混同してしまい、資金の区別に手間がかかる可能性がある。生活費が足りなくなったときに、つい手を付けてしまうこともあるかもしれない。

その点、定期預金に預けておけば中途解約をしない限り引き出せないため、2年後に使うときまできちんと管理しておけるメリットがある。

定期預金の適切な利用法

定期預金は、先ほど紹介した例のように「近いうちに使う予定があるお金」の置き場所として活用することがおすすめだ。定期預金は細かく満期を選べるため、資金が必要となる時期に合わせて満期を設定しよう。

また、定期預金は「生活防衛費の置き場所」としても有効である。生活防衛費は何かあったときにすぐ引き出せるようにしておく必要があるが、あまりに引き出しやすい口座に預けておくと生活費として使ってしまう可能性もある。

前述の通り、定期預金は中途解約をしない限り引き出せないため、きちんと生活防衛費を維持することが可能だ。

資産形成における定期預金の役割

資産形成というと株式や投資信託での積極的な運用が思い浮かぶが、定期預金のような「守りの資産」を組み入れることも重要である。

資産形成に定期預金を活用する方法として、先ほど紹介した「近い将来使う予定のあるお金」の置き場所以外に、「リスク性商品と組み合わせること」が挙げられる。

たとえば、投資信託と定期預金を合わせて保有することで、投資信託の値下がりリスクを定期預金でカバーできる。反対に、物価が上昇するリスクは投資信託でカバーできるため、お互いのリスクをカバーし合える組み合わせとなる。

中には、投資信託の購入と同時に定期預金を預け入れると、定期預金の金利が上乗せされるセットプランを提供している金融機関もある。リスク分散となる上、得られる金利も大きくなるため、普段利用している金融機関で取り扱いがないか確認してみよう。

定期預金の注意点とデメリット

定期預金を利用する際は、いくつか気を付けたい注意点がある。ひとつずつ確認していこう。

満期後の対処法

定期預金が満期を迎えたときの取り扱いは、主に「自動継続」と「自動解約」の2種類がある。

満期の取り扱いタイプ概要
自動継続元金継続預け入れた元金のみ定期預金として継続。利息は指定口座へ入金される。
元利継続利息と元本を合わせた金額で継続。
自動解約満期日に解約され、利息と元本が指定口座へ入金される。

自動継続には「元金継続」と「元利継続」の2種類があり、満期時の利息の取り扱いが異なる。満期の取り扱いについては預入時に選択するため、自分のニーズに合ったものを選ぼう。

金利の変動リスク

先ほど紹介した通り、定期預金には「固定金利」と「変動金利」の2種類がある。

固定金利は満期まで一定の金利が適用されるため、満期のときに受け取れる利息の見通しがつきやすいメリットがある。しかし、満期までの期間に市場金利が上がっても、その恩恵を受けられない。

一方、変動金利を選んだ場合、一定期間ごとに適用金利の見直しが行われる。金利が上昇したときはその恩恵を受けられるが、逆に金利が下がったときは利息も減少してしまうリスクがある。

特に長い預入期間を設定する際は、金利変動リスクが大きくなるため、どちらを選ぶかよく検討したい。

中途解約に関する注意点

定期預金は中途解約をすることで、満期を迎える前でも引き出すことが可能だ。しかし、中途解約を行うときは、「中途解約金利」が適用される点に注意が必要である。

中途解約金利は、一般的に預入したときの金利よりも低くなるため、満期まで預けたときに比べて受け取れる利息が少なくなる。

特に、金利が高い商品へ預けている場合はその差が大きくなるため、本当に中途解約すべきかよく検討するようにしよう。

IFAが定期預金を活用した資産形成をサポート

デメリットを補いながら定期預金を活用するためには、金融のプロから助言をもらうことを検討しよう。ここからは、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に資産形成の相談をすることで得られるメリットについて紹介していく。

IFAによる定期預金の選定支援

ひとくちに「定期預金」といっても、商品によって適用金利や預入期間はさまざまだ。多くのラインナップの中から自分に合った商品を探すのは、そう簡単なことではない。

しかし、IFAへ資産形成の相談をすれば、より自分のマネープランに適した商品を提案してもらえる。IFAは特定の金融機関に所属していないため、真に顧客目線で商品を勧めてもらうことが可能だ。

最近ではネット銀行など多くの定期預金の種類があるため、専門家に商品を選定してもらえるのは嬉しいメリットである。

IFAによる資産形成戦略の策定

IFAは定期預金だけでなく、金融に関する幅広い相談を行える。資産形成を行うにあたって、「そもそもどうやって始めればよいのか分からない」、「自分で運用戦略を立てる自信がない」など、不安を抱くこともあるだろう。

IFAは丁寧に顧客の要望やニーズをヒアリングし、よりよい資産形成が行えるようプランニングのサポートを行ってくれる。プロのアドバイスを得ながら運用に取り組めるため、初めて資産形成を始める初心者でも安心だ。

IFAと一緒に見直しを行うメリット

資産形成に取り組む際は、定期的にマネープランやポートフォリオの見直しを行う必要がある。特に定期預金が満期を迎えたときは、その後の取り扱いについて考えなければならない。

IFAを活用して資産形成に取り組んでいると、資産を見直すタイミングでアドバイスをもらえたり、複数の選択肢を提示してもらえるメリットがある。金融のプロであるIFAからアドバイスをもらうことで、自分では考えつかなかった方法を教えてもらえるため、ぜひ積極的な活用を検討したい。

資産形成の一環として定期預金を取り入れてみよう

資産形成では、一部「守りの資産」で保有する必要がある。特に数年以内に使う予定のある資金は定期預金へ預入することを検討しよう。

また、よりよいポートフォリオを組むためには、IFAへ相談することがおすすめだ。IFAは顧客目線で商品の選定をしてくれるため、より自分に合った商品を取り入れることが可能である。もちろん定期預金に限らず資産形成全般の相談もできるため、ぜひこの機会にIFAへ相談することを検討してみよう。

本サイト「資産運用ナビ」では、全国各地のIFAを検索できるサービスを提供しております。相談内容や資産の状況、地域に応じて相性の良いIFAをご紹介しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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