現在人生100年時代でさらにはコロナショックそして老後資金2000万円問題と問題が山積みだ。
その中でも一般NISAやつみたてNISAは老後資金の救世主の1つであり、根強い人気がある。
そこで一般NISAからつみたてNISAへの変更って可能なのかと思われるだろう。
結論から言いますと1年に1回だけ可能だ。
今回は、一般NISAからつみたてNISAへの変更について詳しく解説していく。
一般NISAからつみたてNISAへの変更の方式と手順
一般NISAからつみたてNISAへ変更することができると最初にお伝えしたが、その方法は区分変更の手続きと廃止通知書での手続きの2つの手続きである。
区分変更の手続きは、口座を保有している金融機関は変えずに、NISA口座からつみたてNISA口座に変更する方法で、廃止通知書での手続きは口座を保有している金融機関を変更してNISA口座からつみたてNISA口座へ変更する方法になる。
一般NISAからつみたてNISAへの変更手順
一般NISAからつみたてNISAへ変更する際は3つの手順を踏んで行くことから始まる。
- 一般NISA口座を開設している金融機関から必要書類を請求
- 書類に必要事項を記入と返送
- 区分変更処理が完了するまで待つといった内容
一般NISA口座を開設している金融機関から必要書類を請求
証券会社で区分変更をする方法である。
楽天証券の場合は区分変更で、SBI証券は勘定変更と呼ばれている。
取り寄せ方法として楽天証券などのネット証券の場合はログインから入手することが可能だ。
書類に必要事項を記入と返送
書類の必要事項を記入して返送をする。
個人番号(マイナンバー)を未登録の方は個人番号通知届出書を併せて提出が必要だ。
区分変更処理完了
区分変更処理が完了を待って区分変更処理が完了しましたら終わりである。
一般NISAからつみたてNISAへの変更のメリット・デメリット
今までは一般NISAからつみたてNISAへの区分変更の方法や手順について説明をしたが、一般NISAからつみたてNISAに区分変更をするのであればメリットとデメリットがある。
今からメリットとデメリットについて説明をする。
- 一般NISA口座で保有している株式や投資信託を残すことが可能
- 一般NISA口座にある株式や投資信託等を売却処分をしないというイメージがあると思う。実際は一般NISA口座にある株式や投資信託などを売却せずに、そのまま保有できるものがある。
- ただし、再投資型の場合は再投資した分については一般口座もしくは特定口座での投資になるため非課税にならない点は注意してほしい。
- 非課税期間内であれば売却益等の利益も非課税に
- 非課税の期間内であれば売却益等の利益は非課税になります。
- 例題を出すと、2019年に一般NISA口座を開設したとし、2021年につみたてNISA口座にへと変更した場合、今まで一般NISA口座で購入した100万円の株式が残っていたとしよう。残っている100万円の株式を運用益や売却する場合の税金は2023年まで非課税ということである。
次にデメリットの説明だ。
- 非課税枠の上限が小さくなる
- 一般NISAの場合は、年間120万円までであるが、つみたてNISAは年間40万円だ。そのため、一般NISAで行うよりは非課税枠の上限が80万円も小さくなる。
- 再度切りNISA口座へ替えしないとロールオーバー不可
- NISA口座の場合、非課税期間を延長するためのロールオーバーというものがある。手続きをすることで株式などの金融商品の非課税期間を延長することが可能だ。
- ただ、NISAとつみたてNISAは別の口座のため区分変更をしてもロールオーバーが不可能である。
メリットとデメリットについて説明したが、非課税期間が一般NISAより長くなることや売却益が非課税になるといったメリットがあるものの、非課税枠が80万円も小さくなることそしてロールオーバーが一度一般NISA口座に戻さなければできないといったものがある。
一般NISAから区分変更を考えている人にはこの点を抑えてほしい。
次に区分変更がおすすめな人を挙げていき説明をする。
区分変更がおすすめな人
区分変更をするのであればおすすめな人について触れていく。
区分変更をおすすめする人として以下の方がおすすめだ。
- 初心者の方
- 給与所得が少ない方や主婦(夫)の方
- 50代以上
今から各項目について説明していく。
- 初心者の方
- 一般NISAは投資経験者向けでつみたてNISAは初めて投資をする方をターゲットにしたものである。つみたてNISAの場合は、少額で投資していくことが鉄則であるため、少額で投資することでリスクを小さくすることが可能だ。
- 更にファンドマネージャーが運用する点で運用に手間をかけなくて済むため積立するだけでよいといった点にある。
- 給与所得が少ない人や主婦(夫)
- NISAも投資に該当しますので、生活費から捻出する形になるため、ハイリスクハイリターンの投資はお薦めできない。つみたてNISAは投資資金を抑えながら投資することが可能なため、生活費用の範囲内で行うことが可能だ。
- 50代以上の方
- 年齢が高くなれば投資より貯蓄志向が高い人が多いため、投資未経験者が多いのが事実だ。50代から老後資金を積み立てていくのであれば、投資経験を積むためにはつみたてNISAがおすすめである。つみたてNISAとiDeCoを比較する人もいるだろうが、iDeCoに関しては60歳で引き出すことになるため、iDeCoの方が不利になります。
それに対してつみたてNISAは、非課税期間が20年であるため50歳から始めたとしても70歳まで行うことが可能のため60歳を過ぎて働こうという方にはおすすめである。
まとめ
一般NISAからつみたてNISAへの変更について説明をしたが、つみたてNISAへの変更は非課税の期間が長くなるものの、年間の非課税枠が一般NISAよりも80万円小さくなる。
もし区分変更を行うのであれば、メリットやデメリット以外におすすめな人に該当していれば一般NISAからつみたてNISAへの区分変更をするべきだ。
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