- 投資に対する基本的な知識と理解が不足している
- まずは少額投資から始めたい
- 投資のリスクとリターンについて正しく理解したい
老後資金を準備するために投資に興味がある方は多い。ただ、投資は損をしそうで嫌だと考えている方もいるのが現状だ。
本記事では、投資の基礎知識について徹底解説していく。最後まで読んでもらえれば、投資に向けた始めの一歩を踏み出せるはずだ。
投資とは何か
知識も時間もお金もないと投資はできないと考えている人がいるだろう。事実、投資に必要な基礎知識を身につけることは投資の成果を高めるためには必要といえる。
ここでは、まず投資の基本について解説していきたい。
投資の基本的な定義とその目的
投資とは、利益(リターン)を見込んで株式や投資信託などの金融商品を購入することをいう。主に中長期にわたって運用し、利益を得ることを目的とした資産形成の一種だ。
投資は同じく資産形成方法の一種である貯蓄とは異なり、流動性が低く、元本割れするリスクもある。
主要な投資形態
投資には様々な手法がある。ここでは、以下の三つについて詳しく説明する。
- 株式
- 債券
- 不動産
株式投資とは、株式会社が発行する株式を購入することをいう。株式を購入すると「株主」となり、売却益や配当金といった利益(リターン)が得られるほか、株主総会での議決権といった権利も与えられる。
債券投資とは、国や地方公共団体などが発行する債券を購入することをいう。定期的に利息を受け取ることができ、あらかじめ決められた期日(償還日)には元本が全額戻ってくる点が魅力である。
ただし、債券の発行元である企業や自治体などが破産した場合は、利息や元本が受け取れないこともあるため注意が必要だ。
不動産投資とは、マンションなどの不動産を購入し、それを貸し出したり売却したりして収入を得ることをいう。不動産投資で最も重要なのは物件選びと言っても過言ではない。不動産市況や地域特性などを総合的に考慮する必要がある。
また、不動産投資を行う際には多額の初期投資が必要になるため、多くの場合ローンを組むことになるが、その返済には継続的な家賃収入が欠かせない。空室となり家賃が受け取れないといった事態に陥らないよう、専門家と相談しながら物件選びやその管理をしてほしい。
投資のリスクとリターン
「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」この言葉を耳にしたことはあるはずだ。通常、リスクとリターンの関係は比例する。投資をする際には、自分がどれほどのリスクを取れるのか事前に把握しておく必要がある。
また、投資にはリスクがつきものであるが、リスクを軽減させるためには「分散投資」が基本だ。分散投資には、異なる金融商品を組み合わせる方法や購入時期をずらす方法などが一般的である。
いくらから始められる?
まずは少額から投資を始めたいと考える方も多いだろう。ここでは
- 投資信託やロボアドバイザーなどの少額投資の方法
- 少額投資で投資効果を得るための考え方
- 少額からでも投資を始めるメリットと注意点
について順に解説していく。
投資信託やロボアドバイザーなどの少額投資の方法
近年では、100円から始められたり、自分が保有するポイントなどを利用したりして手軽に投資信託を購入することが可能となった。また、AI投資の一種であるロボアドバイザーを利用することによって投資先の選定から運用まで一任することもできる。
「損をしたくない」「知識がないから投資を始められない」という方にとっては、投資が始めやすい環境に変化してきているといえる。
少額投資で投資効果を得るためには
投資を行う際には「コスト」を確認しなければならない。コストには、株式の購入手数料や投資信託の信託報酬などに加え、取引によって得た利益に対する税金(20.315%)がある。
利益が出ても、これらのコストが引かれてしまうと手元に残るお金が減ってしまう。そのため、取引手数料の低い証券会社を探したり、税金が取られないようNISA口座で運用したりするなど、コストを抑える工夫が必要だ。
また、少額投資でリターンを得るために最も大事なことは「長期間運用すること」である。基本的に、長期間にわたって運用することで複利のメリットが働き、リターンも見込めるようになる。
ただし、投資金額が少額である以上、大きなリターンは見込めない。短期的な利益ではなく、着実に資産を増やしていきたい方には、少額投資から始めるのもおすすめだ。
少額からでも投資を始めるメリットと注意点
少額からでも今すぐ投資を始めるメリットは大きい。具体的には以下の2点が挙げられる。
- 早く始めることで複利の効果が得られる
- リスクがあまり大きくない
たとえば、年利3%の株に10万円投資をしたとしよう。1年目の利息は3,000円だが、2年目は元本に1年目の利益を加えた10万3,000円に3%の利息がつき、3,090円になる。そのため、始めるのが早く、投資期間が長いほど複利の恩恵が受けられる。
また、投資金額が少額であるため、万が一損失が発生しても最小限に止めることができる。リスクが大きくないこともメリットといえるだろう。
だが、リスクがあまり大きくない分、リターンが小さい点には注意が必要だ。短期間で大きなリターンを得られる可能性も低い。長期間コツコツと続けていこう。
リスクとリターンの管理について
投資を始める際には、どれほどまでのリスクであれば許容できるのか、事前に決めておかなければならない。
また、リターンを得るためには適切な投資戦略を練ることも大切だ。ここでは投資戦略の立て方について説明していく。
ポートフォリオとリスク分散
投資をするにあたって必要となるのが「ポートフォリオを組むこと」だ。ポートフォリオとは、株式や投資信託などの金融商品の組み合わせのことをいう。
投資において、分散投資は基本だ。長期・分散投資によってリスクが軽減される。どの銘柄を選択するのか、投資元本をどの割合で分散させるのかは、資産の状況と合わせて時間をかけて検討してほしい。
マーケットの動向を理解する
投資先を選定するには、マーケットの動向も理解しなければならない。なぜなら、十分に調査しないまま投資をしてしまうと、損失を被る可能性があるからだ。
「自分の知っている企業だから」といった曖昧な選定方法は取らず、しっかりと調査および分析を行う必要がある。最近はインターネット上にも投資情報が溢れているため、情報の取捨選択が必須だ。
誤った情報に惑わされないためにも「Yahoo!ファイナンス」や「日本経済新聞」などの信頼できるメディアからの情報収集をおすすめする。
短期的な利益と長期的な成長
一般的に、投資で短期的な利益を出すのは難しい。一方、運用期間が長期になれば、それだけ元本割れするリスクが低減する。
長期運用のメリットである「複利」の効果を得るためにも、投資は長い目で見ることが大切だ。
IFAを活用し専門的な投資アドバイスを得る
初めての投資で自分だけで投資戦略を練るのは難しいことだ。また、どの金融商品に投資すべきか悩むこともあるだろう。
投資戦略に迷う場合や不安がある場合は、ぜひ専門家の手も借りてほしい。
パーソナライズされた投資アドバイス
IFAは資産運用アドバイザー、いわゆる資産運用の専門家だ。豊富な金融知識と高いコンサルティング力を併せ持つ。あなたの悩みや不安を解決する最適な投資アドバイスが受けられるのである。
投資リスクの管理と投資効果の最大化
運用状況は定期的にチェックし、目標とする運用益との差が開いてないか検証する必要がある。ただ、自分で確認し、ポートフォリオの見直しなどの対応をとるのは難しいだろう。
IFAからの適切なアドバイスを受けることで、より目標金額に近づくための運用計画が立てられるはずだ。
IFAに投資の相談をするメリットとその選び方
IFAは銀行や証券会社などの金融機関には所属していない。そのため、中立的な立場から自分にあった投資アドバイスやサポートが受けられるのが最大のメリットといえる。
ただ、ここまで話してきたように、投資は長期間運用することが大切だ。信頼できるIFAを選ぶためにも、以下の観点を参考にしてほしい。
- 対象としている業務や顧客層が自分とマッチしているか
- サポート体制が充実しているか
- 料金体系が明確であるか
まず、そのIFAが対象としている業務や顧客層が自分とマッチしているかは重要な観点だ。IFAの中でも資産運用や保険、相続など幅広い業務がある。
「資産運用の相談をしたいのに相続に強いIFAだった」となると自分が望むアドバイスが受けられないことも考えられる。事前に対象としている業務や主な顧客層を確認してほしい。
また、長期間の運用が必要な投資において、サポート体制が充実しているかも確認しなくてはならない。具体的なサポート内容や相談できる頻度などはIFAによって異なる。あらかじめサポート体制について聞いておくことがおすすめだ。
さらに料金体系についても着目してほしい。料金体系が明確でない場合、想定外の出費が伴う可能性もある。いつどのようなときに手数料が発生するのかは必ず確認してほしい。
まとめ
本記事では投資の基礎知識から投資戦略の立て方まで徹底解説した。投資を始める際には、事前にリスクやリターンについて理解を深めておくことが大事である。
ただ、初めての投資となると不安があるだろう。その場合は「資産運用ナビ」を活用し、資産運用の専門家であるIFAに相談するのがおすすめだ。
IFAは投資に関する疑問や不安に寄り添うだけでなく、自分に合った運用方法も教えてくれる。安心して投資を始めたい方は、無料相談を活用してほしい。