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資産形成にはいくら必要なのか?目標金額を達成する方法も解説

この記事で解決できるお悩み
  • 自分に適した資産形成方法が知りたい
  • 効率的な運用方法を学びたい
  • 資産運用に必要な金額を把握したい

資産形成をしたいと思っていても、運用や管理に回す資金をいくらにすべきか分からず悩んでしまう人はいるのではないだろうか。資産形成に必要な金額は、人それぞれ「この先どのようなライフイベントを過ごしたいか」で変わるので、正解とされるものがない。

とはいえ、何らかの準備をしておく必要があるのは確かで、何もせずにいるわけにはいかない。では、その相場はいくらと想定しておくと良いのだろうか。

本記事では、資金形成を行う際にいくら必要になるのか、また目標金額を達成する方法についても解説する。ぜひ参考にしてほしい。

目次

資産形成に必要な額を正確に把握する方法

資産形成に必要な額を正確に把握する方法 資産運用ナビコラム

理想の生活を送るため、資産形成でいくら資金を増やす必要があるかを把握するためには、まず目標の設定や資産運用をする期間を正確に把握する必要がある。

投資家一人ひとりの年齢や年収、ライフイベントによって、用意すべき資産は異なる。

今回は、資産形成に必要な金額を正確に把握する方法について、以下の3つを紹介する。

  • 目標金額を設定する
  • 適切な期間を見極める
  • インフレ率やリターン率を考慮に入れる

それでは、順番に解説していこう。

目標金額を設定する

資産形成に必要な金額を把握する方法で、重要なパーツとなるのが「目標金額の設定」である。目標金額を決める際は、明確なゴールをイメージすると良い。例えば「老後2,000万円問題」を解消するために65歳までに資産を1億円貯めるといった具合に考える。

自分が将来どのような生活を送りたくて、その資金がいくら不足しているのかを明確にすることで、どのような資産運用をいつまでやる必要があるのかが見えてくる。まずは目標の金額を設定してほしい。

適切な期間を見極める

目標金額を設定したら、それをいつまでに達成させるか、具体的な準備期間を見極める。この資産形成をする期間の設定が適切に行われないと、自分にとって不要な資産運用をしてしまう可能性がある。

結果的に保有している資産を目減りさせることにもつながりかねない。そのため、資産形成に必要な期間は慎重に検討する必要があるだろう。運用期間は、以下の数式で算出できる。

運用期間(年)

( 目標金額 – 直近で資産形成に回せる金額) ÷ (毎月無理なく資産形成に回せる金額 × 12ヶ月

「目標金額」をはじめ「毎月無理なく資産形成に回せる金額」も明確化しておく必要がある。特に後者を見誤ると資産形成するだけで資金がショートする可能性もある。無理のない範囲で慎重に決めると良い。

インフレ率や利回りを考慮に入れる

インフレ率とは、昨年比での物価上昇の割合をあらわす。総務省統計局が調査した2022年の消費者物価指数によると、2021年度に比べて総合指数が3.2%上昇した。物価が上昇することで家計に与える影響も上昇するため、これによるブレを考慮する必要がある。

さらに、利回りにも注意したい。利回りとは「投資元本」に対する「年間の利益」である。仮に、3000万円の投資元本に対し300万円の利益が出ていれば、利回りは10%である。利回りが高いと、当然資産を増やせる期待値は高い。

平均的に利回り目標は3~5%とされており、国の確定給付企業年金の過去5年間の利回り平均は3.89%、過去10年間では5.01%となっている。また株式投資の平均利回りは約2%である。

以上を考慮に入れながら、自分の必要資金を把握すると良いだろう。

資産形成に適した投資方法の選び方

資産形成に適した投資方法の選び方 資産運用ナビコラム

資産形成に適した投資はどのようなものがあるのだろうか。

ここでは以下3つの投資方法を確認していく。

  • 株式投資
  • 不動産投資
  • 積立投資

それぞれのメリットやリスクを確認して、資産形成に適した投資方法を選んでいこう。

株式投資のメリットとリスク

株式投資は初心者向けの投資方法といえるであろう。理由としては、株式を発行する企業の知名度が高ければ投資家にもなじみがあり、またそういった企業の業績は適切に開示されているので個人ベースでも調べやすい。

そういったポイントを踏まえたうえで、株式のメリットは以下3つである。

  • 値上がり益
  • 配当金
  • 株主優待

値上がり益とは、株価が購入時よりも上昇したときに得られる利益で「キャピタルゲイン」と呼ばれる。配当金は、企業が業績に応じて、株主に利益の一部を現金で還元する。「インカムゲイン」と呼ばれる配当金だが、企業や業績によって増減、もしくは支払われないケースもある。

株主優待は持ち株数に応じた自社製品や優待券などを送る制度である。

株式投資の特徴に加えて、株式そのものが抱えるリスクについて、以下の2点を確認していこう。

  • 価格変動リスク
  • 信用リスク

価格変動リスクは、株価が購入時より下落してしまい、資産額が目減りするリスクである。信用リスクは、デフォルトともよばれ、投資した企業が経営破綻してしまった場合に資産価値がなくなるリスクをいう。

不動産投資のメリットとリスク

不動産投資はアパートやマンションなどの不動産物件を購入し、その後物件を貸出して家賃収入を得る投資方法である。不動産投資は、原資となる資金が他の金融商品よりも必要な分、節税や相続対策のような資産を一気に整理したい場合に役立つ。

自然災害による物件破損のリスクや、家賃の滞納によって回収できないリスクが伴う。空室リスクも考慮しながら、維持管理するためのリスクヘッジはしておくべきだろう。

積立投資のメリットとリスク

積立投資とは、一定の期間、定額で同じ銘柄を購入し続ける方法である。積立投資のメリットは、やることが明確でシンプルなので初心者でも実践しやすい点と、長期的に積立投資をおこなえばリスクを最小限に抑えられる期待が持てる点だ。

一方で、リスクとしてはどのような投資商品に積立投資を行うべきか、一定の知識が必要であるので、この点については専門的な知識を持つIFAなどに一度相談してみると良いだろう。

資産形成の進め方と効率的な運用方法

資産形成の進め方と効率的な運用方法 資産運用ナビコラム

設定した目標資産を達成するために、どうすれば投資成果を効果的に高められるか、その進め方や運用方法を紹介する。資産形成の進め方や効率的な運用方法で代表的なものは、次の3つである。

  • キャッシュフローの管理
  • リスク管理の重要性
  • 長期的な視点を持つことの意義

それぞれのポイントについて解説していこう。

キャッシュフローの管理

資産形成を進めるにあたり、キャッシュフローの管理は重要である。キャッシュフローとは、お金の動きのことを指し、お金の流れを表にして可視化することで、現状の資産状況と年間の収入および支出を把握できる。

その結果、明確な運用目標を定めることが可能となる。キャッシュフローを管理してお金の動きを視覚的にとらえることで、資産形成の道筋を定めていくと良いだろう。

リスク管理の重要性

資産形成においては常に運用成果がマイナスになるリスクが隣り合わせである。そのため、あらかじめ想定されるリスクを把握しながら、うまくマネジメントする必要がある。

リスク管理は「リスクの特定」「リスクの数値化」「リスクの分析評価」「リスクの処理」の4段階で考えると良い。

リスクの特定は、目標に対してまだ未知のリスクを予測することで事前に想定しておくことを指す。リスクの数値化は、リスクが資産にどれだけ影響を及ぼすかを数値化することで、目標に対してどこまで脅威になりうるかを判断する。

リスクの分析評価は、数値化したリスクが資産形成の阻害要因とならないよう、どのように処理すべきかを評価する。最後に評価したリスクを処理につなげる。

リスク管理を厳密に行っても全ての損失を回避できるわけではないが、より資産形成を効果的に実施する場合は、実施しておく必要があるだろう。

長期的な視点を持つことの意義

資産形成で効率的な運用方法を行うには、長期的な視点を持つ必要がある。リスク管理を実施しても投資成果がマイナスになるケースはどうしても存在する。その場の運用成果で一喜一憂することなく、長期的な視点でリターンを確保する認識を持つことも重要だ。

とはいえ、今すぐに損切りして損失を最小限にとどめるべきではないか、不安に感じることもあるだろう。現状の資産をどのように処理すべきか迷う場合は必ずあるので、その場合は専門家のIFAに相談すると良い。

専門的な知識や経験から、現状の分析や評価をもらい、どのように対応すべきかアドバイスをもらえる存在がいると安心にもつながる。気軽に、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を活用すると良いだろう。

資産形成をサポートするIFAの活用

資産形成をサポートするIFAの活用 資産運用ナビコラム

資産形成を行うには、自分に合った目標や投資方法、運用プランを見つけていく必要がある。しかし、さまざまな情報から自分に合うプランを見つけるには、一定の専門的な知識も必要である。そこで、投資のプロであるIFAへの相談も視野に入れておくと良い。

IFAに相談して得られるメリットは、次の3つである。

  • IFAが提供する専門的な知識と経験
  • IFAによる資産運用戦略
  • IFAを活用して安心な資産形成を目指す

それぞれのメリットについて解説していこう。

IFAが提供する専門的な知識と経験

IFAは資産運用や資産形成のプロであり、専門的な知識や経験を有している。投資商品によって異なる特徴や最新の経済情勢などの動向など、有益な投資情報を提供してくれる。

また、インターネットやSNSでも不確かな情報が多い中、IFAの経験や知識は頼りがいのある情報源となるだろう。

IFAによる資産運用戦略

IFAに相談すると、自分に合う資産運用戦略を提案してもらえる。目的や要望をヒアリングしたうえで、金融市場の情勢や動向から、資産運用のプロとして最適な金融商品の提案が受けられる。

また運用戦略まで提案してくれるので、初心者で知識や経験がない方や、今の自分に合う投資方法が分からない人にも分かりやすくアドバイスをもらえる。

IFAを活用して安心な資産形成を目指す

IFAを活用すると前述したように専門的な知識や経験からさまざまなアドバイスをしてもらえる。

また、アフターフォローも充実しており、都度発生する問題や改善点についてもサポートしてもらえるため、結果として安心な資産形成を目指すことができる。

目標金額を達成するための資産形成を行うなら、IFAに相談しよう

目標金額を達成するための資産形成を行うなら、IFAに相談しよう 資産運用ナビコラム

資産形成では、明確な目標設定が重要となる。まずは資産形成に必要な額の把握方法を試してみるのが良いだろう。

IFAを活用することで、専門的な知識や経験から、資産形成のアドバイスを受けることができ、さらにリスク管理や長期的な視野を持った資産運用が可能となる。

安定した運用を考えるなら、「資産運用ナビ」を利用し、信頼できるIFAを探し、ぜひ積極的に活用して欲しい。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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