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投資リスクを理解しよう!安全に資産運用を行うための完全ガイド

この記事で解決できるお悩み
  • 投資におけるリスクと特徴を把握したい
  • リスク管理の方法を具体的に知りたい
  • 専門家を活用してリスク管理を徹底したい

「投資はリスクがあるからしたくない」

そんな声がある。たしかに運用商品の多くは元本保証がなく、資産が目減りする可能性がある。

しかし、リスクを管理し最小限に留める方法はある。

この記事では、投資リスクの種類やリスクの軽減方法、具体的なリスク管理手法について解説する。

保有中のリスク管理方法も必要だが、投資の前にリスクを知り対策をすることが重要だ。そのため、商品選定前に徹底してほしい資産クラス配分やリスク許容度、ポートフォリオについても紹介する。

リスクを軽減させる最適解を求めている方は、ぜひ参考にしてほしい。

目次

投資リスクの種類とそれぞれの特徴

投資リスクの種類とそれぞれの特徴 資産運用ナビコラム

ここでは、株式、債券、金、不動産のリスクの違いをみていこう。

株式投資におけるリスク

株式投資は、元本保証されていないため損をすることがある。主なリスクは次の2つだ。

  • 価格変動リスク
    • 株価は常に動いている。そのため、売却のタイミングによっては購入時の価格より株価が下がり、損失が出ることがある。
  • 信用リスク
    • 投資先の会社の経営や財務状況が悪化することがある。万一破綻した場合、株そのものの価値が無くなってしまい資産が戻ってこない可能性がある。

債券投資におけるリスク

債券投資は、投資商品の中でも比較的リスクが低いと言われているが、元本保証はない。主なリスクを2つ挙げる。

  • 価格変動リスク
    • 債券自体の需給や市場の金利、信用力の変化などによって価格が変動する。途中で売却する場合、購入時よりも価格が下回り、損失が生じてしまうことがある。債券を償還日まで保有すれば、額面通りの金額で償還されるため価格変動リスクは発生しない。
  • 信用リスク
    • 購入した発行団体が破綻や財政難に陥ったときは、決められた利子や償還を受けられない可能性がある。

その他の資産を活用した投資とそのリスク

金・不動産といった実物資産特有のリスクを挙げる。

インフレに強く投資の1つとして認知されている金だが、実物資産であるため紛失や盗難のリスクがある。

また、利子や配当はないため、保有しているだけでは資産は増えない。高値のタイミングを見計らい売却するテクニックが必要となる。

不動産

安定した収入が得られる不動産投資にもリスクがある。

入居者が居ない空室リスクや家賃を回収できない滞納リスクで収入が滞り、赤字が発生する可能性がある。地震や台風による災害リスクも収益を脅かす存在だ。

投資リスクを軽減するポートフォリオの構築方法

投資リスクを軽減するポートフォリオの構築方法 資産運用ナビコラム

次に、投資を実施する前に知っておきたいリスクを抑える方法を3つ紹介する。

分散投資によるリスク軽減

運用は、投資種類を複数組み合わせる「分散投資」が非常に有効だ。分散投資は古くから投資家の間で認識されてきたリスクを減らすための手法である。

投資は1つの運用商品に集中させてしまうと、マイナスの局面で資産全体に大きな影響を及ぼしてしまう。株式、債券、不動産、金など少しずつ投資先を分ければ、値下がりの影響が限定され、損失を最小限に留めてくれる効果がある。

資産クラスのバランスを考慮したポートフォリオ

資産クラスとは、主に次の6つに分けられる。

  • 国内株式
  • 海外株式
  • 国内債券
  • 海外債券
  • リート(不動産)
  • コモディティ(金など)

商品の選定前には、これらの資産の配分を考える「アセットアロケーション」が大切だ。アセットアロケーションは資産全体の収益を決定づける重要な要素であるため慎重に行いたい。

配分を決定した後に、各資産クラスの中のどの金融商品にいくら投資していくのかというポートフォリオを組んでいく。

投資期間とリスク許容度を考慮する

投資では、リスク許容度を正しく設定することが不可欠だ。運用プランを考える際は「どのぐらい増やしたいか」より「どのくらいリスクを取れるのか」を正しく認識してほしい。

リスク許容度が高すぎると損失が想定以上に大きくなり、低すぎると十分なリターンを得ることができない。

投資ができる期間を正しく認識することも大切だ。ゴールを決めると、そこから逆算してどの程度の運用パフォーマンスが必要か明確になり、戦略の策定もスムーズにいくだろう。

投資のリスク管理のための具体的な手法

投資のリスク管理のための具体的な手法 資産運用ナビコラム

続いて、投資後のリスク管理についてポイントを解説する。

リスク許容度の見直しと再評価

リスク許容度を正しく設定し、理想のポートフォリオを作り上げたとしても、それで完成ではない。

商品の価値や価格、運用成績は日々変化していく。投資をする自身のライフスタイルの変化に伴い、投資スタイルも変わっていくこともある。

投資運用は長期で行いながら、常にニーズにあった運用ができているのか定期的に見直し、組み合わせを工夫する必要がある。

ただ保有するだけではなく、細やかな手入れを行うことが成功の秘訣だ。

損切りルールの設定

株式投資では「売り」のタイミングが損益を確定させる。特に、値下がり時にどの状況で損切りをするのか決めておくことが重要だ。

購入時に「株価が〇%下回ったら」や「企業の業績が〇%下がったら」など具体的な数値を含めて、客観的に判断できるルールを決めておきたい。

損切りはネガティブなイメージがあるが、ストップロスやロストカットと言われることから「損失を拡大させないための戦略」として捉えることもできる。

投資で成功する要素として大切なことの1つは、得をすることよりも損をしないことだ。

継続的なマーケット分析と情報収集

投資では、いかに情報を集められるかが成果に大きく関わってくる。株価の動きを見極める材料となるニュース、上昇トレンドを予測できるトピックをいち早く入手できれば、市場が反応する前に素早い行動を取れる。

情報の鮮度という観点では、Web媒体での収集が効果的だが、情報量が多すぎるためどれが適切か選び抜くのが難しい。

自分にあった良質な情報を手にするには、投資のアドバイザーから直接提供を受ける方法もある。

IFAが投資リスク管理でサポートできるポイント

IFAが投資リスク管理でサポートできるポイント 資産運用ナビコラム

IFAは独立系ファイナンシャルアドバイザーと言われる投資運用の専門家だ。リスクを抑えた運用の相談や提案を行っている。

ポートフォリオの最適化提案

IFAは銀行や証券会社の出身者が多く、豊富な経験と知識を活かして最適な投資方法をアドバイスしている。

個人では策定が難しいポートフォリオについても、IFAなら資産状況や希望する運用成果のヒアリングを行い、客観的な分析に基づいた構築ができる。

商品選定前のポートフォリオをプロが正しく設定することで、その後の運用がしやすくなり理想の資産形成ができるだろう。

投資の目的とリスク許容度に合わせたアドバイス

投資の目的は、第三者にじっくり相談することで潜在的な資産の必要性に気づくかもしれない。また、リスク許容度の設定は、資産状況や家族構成、年収、運用経験など複雑な要素が絡み合う。

いずれも自己判断よりもプロの診断を経て、正しい認識をしてみてはいかがだろうか。

リスクをどこまで取れるのかが明確になれば、運用目標に向けた投資方法や運用商品が選びやすくなりスムーズに運用をスタートさせることができる。

定期的な投資状況のチェックとアップデート

IFAは転勤や異動がなく、長期的に同じ担当者が運用管理やアドバイスを担う。変化する運用実績や投資方針に応じて、都度相談ができ適切な組み換えができるのが強みだ。

独立系であることから特定の金融機関に属さず、さまざまな金融機関の商品を扱えるため、あらゆる情報を持ちその中から顧客に最適化された情報の提供ができる。

IFAが担当することで定期的に新しい情報を得られ、状況に応じた素早い投資行動を実現できる。

まとめ

まとめ 資産運用ナビコラム

この記事では、投資リスクの種類やリスクの軽減方法、具体的なリスク管理手法について解説した。

投資をする上でリスクをゼロにすることはできないが、運用種類の特性を知り適切な対策をすることで軽減することができる。

リスク軽減の第一歩としてまずは、投資クラスの配分やリスク許容度の設定、ポートフォリオを正しく作ることに注力してほしい。

より高度なリスク管理で安心の投資をしたいなら、IFAに相談することで専門的なアドバイスが得られる。投資リスクのさらなる分析やポートフォリオの構築方法など、投資におけるリスク管理を総合的にサポートできる。

「資産運用ナビ」では、豊富な人材の中からあなたに合ったアドバイザーを探すことができる。理想の投資を実現するためにIFAに相談し、投資リスク管理のサポートを検討してみてはいかがだろうか。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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