- 配当金の仕組みや受け取り方を知りたい
- 配当金の計算方法が分からない
- 高配当株の選び方やおすすめ商品を知りたい
投資において、配当金は魅力的な収入源である。しかし、配当金の仕組みや計算方法、受け取り方について熟知している方は少ないのが実情である。
本記事では、配当金に関する疑問の解決を目指す。まずは配当金の概要と受け取り方法について説明し、その後、計算方法や注意点について詳しく解説する。
さらに、高配当株の選び方やおすすめ商品についても紹介している。配当金のメリットを最大限に理解し、賢い投資を目指そう。
配当金の概要とその受け取りについて
配当金は、企業が利益を上げた際に、その一部を株主に分配する形で支払われるものである。つまり配当金受取の前提は、「株主になること」である。
そして株主は、自身が保有している株式の数や割合に応じて配当金を受け取ることができるのである。
配当金の仕組み
株式を保有することで、株主は企業の所有者の一人となる。そして、企業が利益を上げた場合、その一定割合が配当金として株主に分配される仕組みである。つまり、配当金は企業の利益を他の株主と共有する手段なのである。
配当金の多寡は、企業の収益性や成長性に影響されるのが一般的である。成長著しい企業や安定した収益を上げる企業は、一般的に高い配当金を提供する傾向がある。
投資家は、投資先企業の選定にあたって、配当政策や将来の成長見通しを考慮することが重要である。
権利確定日について
株式投資において配当金を受け取るためには「権利確定日」という概念を理解する必要がある。権利確定日は、配当金を受け取るための資格を確定する日であり、この日に株主が株式を保有している必要がある。
権利確定日前に株式を購入した投資家は、配当金の受け取り資格を有する。一方、権利確定日の後に株式を購入した投資家は、次回の配当支払いまで待つ必要がある。
3月末決算企業の場合、権利確定日は3月31日である。ただし、その日に株式を購入したのでは間に合わない。間に合わせるためには、2営業日前に購入手続きが完了している必要がある(この日を「権利付最終日」という)。
配当金の受け取り時期
配当金は、権利が確定してすぐに受け取れるわけではない。3月末決算企業の場合、5〜6月に株主総会が開催される。一般的には、その総会で「利益処分案」が可決されて初めて配当の支払いが可能となる。したがって配当金の受け取り時期は、「株主総会後」である。
また、3月末決算企業が中間配当を実施する場合は、9月末が中間配当の権利確定日となり、11〜12月に中間配当が支払われることが一般的である。
配当金の受け取り方
以下の4つの方法がある。
株式数比例配分方式
保有するすべての株式等の配当金を証券会社の口座で受領する方法
- (注1)この方式を選択し、かつ証券口座を「特定口座(源泉徴収あり)」で作成することで、確定申告が不要となる。
- (注2)NISAで非課税の適用を受けるためには、この方式の選択が必須。
登録配当金受領口座方式
保有しているすべての銘柄の配当金を、銀行口座に振り込んでもらい受領する方法
配当金領収証方式
発行会社から郵送される配当金受領証を、ゆうちょ銀行などの窓口まで持参し、配当金を受け取る方法
個別銘柄指定方式
銘柄ごとに、指定の銀行口座で配当金を受け取る方法
配当金の計算方法について
配当利回りの理解とその計算方法
配当利回りは、配当金と株価の関係を示す指標であり、投資家にとって注目すべき指標の一つである。
具体的には、「株価に対し、どれくらいの配当金を受け取ることができるか」を示したもの。つまり、配当金が同額なら、株価の低いほうが配当利回りは高い、ということになる。
具体的な計算シミュレーション
A社株100株を20万円で購入、年間配当が4,000円の場合。
1株当たり配当金=4,000円÷100株=40円
現在の株価=200,000円÷100株=2,000円
配当利回り=40円÷2,000円=2%
配当金に関する注意点
上記配当利回りは、「購入した瞬間」のものである。A社は1株当たり配当金を、次の決算では下げるかもしれない。あるいは株価が高騰し、相対的に「配当利回り」は低下するかもしれない。
つまり、配当利回りは会社の業績や株価などにより、常に変動のリスクを抱えている。
投資家としては、保有している企業の業績を常にアンテナ高く情報収集するとともに、配当金計算書なども必ずチェックして、配当金額の減少などに注意しなければならない。
高配当株の選び方とおすすめの商品
高配当株は、投資家にとって魅力的な収益をもたらす。しかし、高配当株を選ぶ際には注意が必要である。
以下では、高配当株を選ぶ基準とおすすめの商品について説明する。
高配当株選びの基準と注意点
先ほども述べたが、配当利回りが継続することが重要である。一時的な特別配当や一度限りの記念配当だけでなく、持続的に安定した配当を支払っている企業を選ぶことが重要である。
過去の配当履歴や企業の財務状況を確認し、配当性向※や業績の安定性を評価することが重要である。
- 配当性向とは、会社が税引き後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに当てるかを示す指標。通常は高いほうが良いが、高すぎる場合は注意が必要。たとえば、100%を超える場合は、必要な会社の蓄えを減らして無理して配当を支払っている可能性がある。
安定した配当を保証する業界とその特性
個別企業の評価だけでなく、その業界として安定性や成長性はあるのか、という観点で分析することも重要である。
高配当を維持するためには、もちろん個別企業が持続的な利益を上げることが重要であるが、それに加えて業界の安定性や成長性を分析し、将来の収益性と配当の安定性を予測することも求められる。
成熟した業界や需要が安定している分野の企業は、高配当株の候補となり得る。
2023年おすすめの高配当株
高配当株を以下のとおり5社選定した。
会社名(コード) | 配当利回り(%) | 決算月 | 最低投資額(円) |
---|---|---|---|
アールビバン(株)(7523) | 6.96 | 3月 | 86,000 |
東洋精糖(株)(2107) | 6.90 | 3月 | 144,400 |
世紀東急工業(株)(1898) | 6.87 | 3月 | 130,800 |
富士興産(株)(5009) | 6.84 | 3月 | 140,400 |
(株)タチエス(7239) | 6.41 | 3月 | 144,400 |
「資産運用ナビ」が投資と配当金に関して提供できる価値
IFA(Independent Financial Advisor:独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、特定の商品や販売会社に対し中立的立場で投資家をサポートするスペシャリストである。
「資産運用ナビ」は、アドバイザーナビ株式会社により運営されており、「投資家とIFAのマッチング」を目的としている。つまり「資産運用ナビ」に依頼することにより、あなたに適任なIFAを紹介してくれるのである。
IFAが提供する株式投資と配当金に関する専門的なアドバイス
配当についてこれまで説明しており、高配当株が収益率が高いということはご認識いただけたと思うが、株式投資は配当利回りだけで決めてよい投資ではない。たとえば、いくら高配当であっても、会社が倒産してしまっては元も子もない。
このようなときIFAは、マーケットや個別企業の情報を有しており、「高配当が継続できる企業」の選定について、知見を持っている。
配当金投資を含むポートフォリオ構築のサポート
投資の目的は、人それぞれである。そしてその目的達成のために、どの程度のリスクを取るべきかというのも、人により異なる。
株式投資に関していうと、リスクは低くない。しかし投資の目的次第では、一定のリターンを確保するために株式投資が必要となる。
こんなときIFAは、投資家とのヒアリングにより、投資の目的、およびその目的達成のためのリスク許容度に応じた投資行動をアドバイスしてくれる。つまり、過不足ないリスクで投資できるのである。
IFAによる高配当株の選定と分析サービス
先ほど「高配当株5選」を提示したが、あの表は単純に「配当利回り」順に並べた表である。つまり、企業業績や将来性は考慮していない。
株式投資に当たってIFAは、当然に企業業績等を考慮したアドバイスを行う。素人がやみくもに投資するのとは、結果が異なるのである。
まとめ
本記事では、配当金の概要と受け取り方法、配当金の計算方法、そして高配当株の選び方とおすすめの商品について詳しく解説した。もちろんこの記事を参考に、株式投資に挑戦することは可能である。
ただし、本業を抱えながら株式投資の勉強をすることは、かなりの難題である。このような場合には、IFAの利用を検討してはいかがだろうか。IFAを利用するメリットは、文中でも述べたが以下のとおりである。
- IFAは、投資家の投資スタイルに沿って適切な運用のサポートをする。
- IFAはリスク管理や最適なポートフォリオ構築のサポートなど、幅広いサービスを提供している。
そして「資産運用ナビ」を利用すれば、信頼性の高いIFAと繋がり、安心して投資に関する相談ができる。投資の悩みを抱えているあなたは、いますぐ相談を。