- マイカーローンをしっかり返済しながら、同時に資産運用も行いたい
- マイカーローンの返済額を考慮した上で、どのくらいの金額から投資を始めるべきなのか知りたい
- 投資初心者がどのように資産運用を始めるべきか学びたい
「車のローンがあるから資産運用はなかなかできない」「マイカーローンを返済しつつ投資も始めたい」などと考えている方もいるのではないだろうか。
今回の記事では、車のローンを返済しつつ資産運用を行う方法や、始める際の注意点などを解説する。
マイカーローン返済と資産運用の両立を目指す
マイカーローンの返済と資産運用を同時に行う場合は、事前の準備が重要だ。
まずは以下のポイントをしっかりと押さえておこう。
マイカーローンと資産運用、それぞれの特性を理解する
マイカーローンは、車の購入費用を金融機関やディーラーなどから借り入れ、毎月決まった金額を返済していく仕組みのローンだ。
金融機関のマイカーローンは1%〜5%程度に設定されているケースが多く、ディーラーのマイカーローンは3%〜10%程度とやや高めに設定されているケースが多い。
マイカーローンは借り入れ当初に決めた金利で返済を行うため、支出額の見通しが立てやすいという特徴がある。
一方、資産運用の場合は、何で運用するかにもよるが、リターンのブレが生じやすい。去年は利回り5%程度で運用できたが、今年は3%程度になる、ということも珍しくない。
また、相場の状況によっては、元本割れが発生する可能性もある。
マイカーローンと資産運用それぞれの特徴を理解した上で、どのように資産運用を始めるかを考えることが重要だ。
月々の返済額から投資可能な金額を見極める
資産運用を始めるにあたって、まずは毎月の収支を確認しよう。毎月の収入から、マイカーローンの返済額や生活費、貯蓄に回すお金を差し引き、手元にいくら残るかを計算する。
その上で収支に余裕があるようであれば、まずは毎月少額の積立投資を初めてみるのも良いだろう。
ただし、資産運用を始めたいからといって、生活費や使う予定のあるお金を圧迫してまで投資を始めるのはおすすめしない。
あくまでも無理なく始められる範囲で投資額を決定しよう。
マイカーローン返済中でも始められる、低リスクの資産運用法
マイカーローンは毎月必ず返済を行わないといけないが、資産運用は必ずしも利益が出るとは限らない。
そのため、「資産運用で増えたお金を返済に回そう」などと考えるのは危険だ。また、生活費の支払いやローンの返済が苦しくなってしまうほど大きな損失を抱えるのも避けたい。
マイカーローンの返済中は、なるべくリスクを抑えて投資を行うと良いだろう。リスクを抑えた投資を実践するためには、複数の資産や通貨、地域への分散投資を心がけることが大事だ。
指数に連動する投資成果を目指すインデックス型投信や、ETF(上場投資信託)は、初心者でも手軽に分散投資を始められるというメリットがある。
投資の基礎知識:どれだけの金額から始められるか
これから投資を始めようと考えている方は、投資の基礎知識や銘柄選びのポイントもしっかりと身につけておこう。
少額から始められる投資商品の選び方
マイカーローンの返済がある場合、資産運用は少額から無理のない範囲で始めてみよう。
特に初心者に人気のある投資方法は、月額1,000円程度から始められる投信積立だ。毎月同じ金額で購入するのが難しい株式と違い、投資信託は金額単位で購入しやすいため、支出の予測も立てやすい。
つみたてNISAを利用すれば、年間40万円までの投資から生まれる利益が非課税で受け取れるため、税制上のメリットも大きい。
つみたてNISAの対象となる金融商品は、金融庁が長期・積立・分散投資に適したと認めた商品であるため、少額の積立投資にも向いているだろう。
どんな商品を選べば良いかわからないという場合は、まずはつみたてNISAの対象商品をチェックしてみよう。
資産運用の初期費用と維持費用の考え方
投資を行う際は、投資コストが発生する。大きく分けると証券会社や運用会社に支払う「手数料」と国に納める「税金」の2つだ。
株式・ETF、投資信託、債券の購入・売却時や保有時にかかる手数料は下記の通りとなる。
金融商品 | 購入時 | 保有時 | 売却時 |
株式・ETF | 売買手数料 | ― | 売買手数料 |
投資信託 | 購入時手数料(販売手数料) | 運用管理費用(信託報酬) | 解約手数料・信託財産留保額 |
債券 | ― (経過利息が必要な場合もある) | ― | ― |
また、投資によって利益が生まれた場合は、利益に対して約2割もの税金がかかってくる。ただし、これらの税金はNISAやiDeCoなどの国の制度を活用すると、非課税となる場合がある。
資産運用を始める際は、どんなコストがどのようなタイミングで必要となるかを事前に確認しておこう。
長期・分散投資がもたらす利益
毎月1,000円などの少額から積立投資を行う場合、「長期」で「分散」投資を行うことを心がけよう。
お金を複数の資産に分散しておくことによって、特定の資産の値下がりによるダメージを他の資産でカバーできる可能性が高くなる。
また、長期で投資するほど運用成果の振れ幅が小さくなり、将来的な利益が安定しやすくなるというメリットがある。
少額からでもコツコツと資産を育てていきたい場合、長期・分散投資を意識するのが重要だ。
マイカーローン返済者向け資産運用のステップバイステップガイド
マイカーローンを返済者が資産運用を始める場合、以下のステップごとに注意点やポイントを理解しておこう。
初心者が知っておくべきリスクリターンのバランス
投資におけるリターンとは「資産運用によって得られる利益」のことを指す。
一方、リスクとは「危険」「損失」という意味ではなく、「リターンの振れ幅」を表す。
つまり、リスクが大きいほど、「大きな収益を得られるかもしれないし、大きな損失が発生するかもしれない」という意味だ。
リスクとリターンは比例関係にあるため、リスクを抑えるとリターンも小さくなる。また、高いリターンを得るためにはリスクも高まる。
利回りが良いから、と飛びつくのではなく、リスク・リターンのバランスを見極めるのが肝心だ。
ポートフォリオの構築:リスク分散と資産バランスの管理
ポートフォリオとは、資産の組み合わせや配分比率のことを指す。自分の資産の中でリスク・リターンのバランスを取るために、複数の資産を適切に組み合わせることが重要だ。
例えば、GPIFの2022年度の運用資産の構成割合は、国内債券・外国債券・国内株式・外国株式の4資産でそれぞれ約25%ずつとなっている。
ハイリスク・ハイリターンな外国株式やローリスク・ローリターンな国内債券を組み合わせることで、リスクとリターンのバランスを取っているのだ。
投資の目標と期間の設定
投資を始める目標もあらかじめ確認しておこう。「老後の資金準備のため」「子どもの教育資金のため」などと目標を定めておくと、必然的に投資期間もおおまかにイメージできる。
1年以内などの短い期間ではなく、少なくとも数年単位の長いスパンで投資期間を設定すると、安定した運用を期待しやすい。
あなたの資産運用を支援するIFAとは
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、顧客一人一人に寄り添って資産運用のアドバイスをしてくれる専門家だ。
マイカーローン返済中の方も、IFAに相談しながら資産運用を進めるのがおすすめだ。
IFAがもたらす専門的な投資アドバイスとその価値
IFAは、資産形成に関するアドバイスや提案を行う専門家だ。IFAの多くが銀行や証券会社などの金融機関出身者であるため、高い専門知識や豊富な経験が期待できる。
自分自身に投資経験がそれほどない場合でも、IFAに相談することで銘柄選びのポイントや資産運用のコツも理解しやすくなるだろう。
IFAに相談するメリット
IFAは、特定の金融機関に所属していないため、会社の販売方針や営業ノルマに影響されずに、資産運用に関するアドバイスを行える。
顧客一人一人の状況やライフスタイル、投資目的などについてヒアリングを重ねた上で助言を行う。本当の意味で顧客目線のサポートが期待できるという点でメリットが大きいだろう。
IFAによるリスク管理とポートフォリオ最適化のサポート
資産運用を行うにあたっては、定期的な運用成果のチェックや適切なリスクコントロールが重要だ。
IFAは、資産運用を始めるタイミングだけではなく、生涯にわたって資産形成のサポートを行ってくれる。金融機関の担当者と違って転勤などもないため、長く信頼関係を築きながら、永続的に運用状況をチェックしてもらえる。
必要に応じてポートフォリオの修正や運用戦略の変更なども提案してくれるため、安心して運用を続けられる。
信頼できるIFAを探す際は、ぜひ「資産運用ナビ」から資産運用アドバイザーを検索してみてほしい。相談したい内容や金融資産、ライフスタイルに応じて最適なアドバイザーが紹介されるため、自分に合った担当者が見つかりやすいだろう。
まとめ
この記事では、マイカーのローン返済と資産運用の両立の仕方から投資の始め方、リスク管理までを詳しく解説した。
IFAは専門的な投資アドバイスを提供し、初心者でも安心して資産運用を始めることができる。
また、「資産運用ナビ」を利用すれば、あなたの条件にマッチしたIFAを簡単に探せる。マイカーローンを含む資産全体の相談ができるため、ぜひこの機会に利用してみてほしい。