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私立大学の学費はいくらなの?平均などを徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 私立大学の学費の内訳や平均的な金額が知りたい
  • 高額な学費をどうやって準備すれば良いか悩んでいる 
  • 大学選びに学費が影響している

私立大学に進学するために、具体的に学費がいくらかかるのか気になる方も多いだろう。

本記事では、私立大学における学費はいくらかかるのか、高額な学費を準備するためにはどのように資産形成を行うべきかについて解説していく。奨学金や教育ローンなどの外部資金に関する基礎知識にも言及しているため、最後まで読んで理解を深めてほしい。

目次

私立大学の学費とは

私立大学の学費とは 資産運用ナビコラム

学費と聞くと、授業料を思い浮かべる人も多いかもしれない。しかし、学費には授業料以外にも色々な費用が含まれている。

ここでは、私立大学における学費の内訳について詳しく解説していく。

私立大学の学費の構成要素

私立大学の学費は、主に以下の3つの要素で構成されている。

  • 入学料
  • 授業料
  • 施設設備費

入学料はその名のとおり入学する際に必要となるお金だ。一般的に、合格してから2週間以内に振り込まなければならない。

授業料は4年ないしは6年間負担するものだ。ただし、授業で使用する教材費等は授業料に含まれていないため、注意が必要である。

施設設備費とは、大学の設備等の拡充や建物の修繕に必要となる費用のことをいう。授業料とともに毎年負担しなければならない。

私立大学の初年度における学費の平均額とその内訳 

私立大学はその大学によって学費が異なる。ここでは、私立大学の初年度における学費の平均額とその内訳について見ていきたい。

平均額内訳
135万7,080円授業料入学料施設設備費
93万943円24万5,951円18万186円
参照:文部科学省「(資料1)令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」(2023年6月参照)

この表は、私立大学の全学部の平均金額だ。次年度以降も入学料を除いた授業料と施設設備費の負担は必要であるため、4年間の学費はおおよそ470万円にものぼる。

また、学部ごとの学費の差も大きい。理系学部や医歯系学部となると実験や実習代がかかるため、文系学部と比べて授業料や施設設備費が高くなる。加えて、医歯系学部は6年制であることから、6年間合計で2,000万円を超えるケースも少なくない。

公立大学と私立大学の学費の違い

ここでは、公立大学の令和3年度における学費の平均額を見ていきたい。

平均額内訳
92万7,668円授業料入学料
53万6,363円39万1,305円
出典:文部科学省「(参考2)国公私立大学の授業料等の推移」(2023年6月参照)
  • 入学料は地域外からの入学者における平均額

公立大学の学費の特徴としては、入学者が大学がある地域内に在住しているか否かで入学料が変動することがある点だ。地域内に在住している入学者の方が、入学料が安くなる傾向にある。

授業料と入学料に加え、施設設備費が必要となるケースもあるため一概にはいえないが、4年間の学費はおおよそ250万円である。私立大学の学費とは200万円以上差があるのだ。

学費の準備

学費の準備 資産運用ナビコラム

子どもの将来を考え、大学進学費用は計画的に準備しておきたいところだ。

ここでは、具体的な準備方法について解説していく。

給付型奨学金と貸与型奨学金

学費を準備するにあたって、奨学金を借りるというのも一つの手だ。奨学金には主に「給付型奨学金」と「貸与型奨学金」の2種類がある。

給付型奨学金とは、返済義務がない奨学金のことだ。家庭の経済的理由で大学への進学を諦めないよう、日本学生支援機構(JASSO)から支給されるものである。

また、2020年4月からは文部科学省による「高等教育の就学支援新制度」が開始された。これは要件を満たした学生に対して大学が入学料や授業料の減免を行う制度だ。給付型奨学金の支給と授業料等の減免を受けることで、さらに進学を後押しする制度となっている。

ただ、支援を受けるためには、世帯年収や学習意欲の有無に関する要件を満たすだけでなく、対象となる大学に進学しなければならない。進学したい大学が「高等教育の支援新制度」の対象であるか、事前に確認しておこう。加えて、大学独自で給付型奨学金を取り扱っている場合もあるため、あわせて確認しておくと良いだろう。

一方、貸与型奨学金とは、大学卒業後に返済義務を負う奨学金のことだ。貸与型奨学金の中には無利子タイプ(第一種奨学金)と有利子タイプ(第二種奨学金)があり、これらを併用することも可能だ。

また、入学時の一時的な負担増に対する「入学時特別増額貸与奨学金」も用意されている。ただ、貸与型奨学金の返済義務者は大学に通った子どもとなる点には注意してほしい。

教育ローンのメリットと注意点 

学費を準備する方法として、教育ローンについても確認しておきたい。教育ローンとは、国や銀行などが提供する教育資金に特化したローンのことだ。メリットとしては、以下の2つが挙げられる。

  • まとまった金額を準備できる
  • カードローンなどと比べて金利が低い

まずメリットとして挙げられるのが、まとまった金額を準備できる点だ。奨学金は毎月一定金額が振り込まれるものであるため、一時的に出費が大きくなる時期(入学時など)に備えることができない。一方、世帯年収の状況にもよるが、国(日本政策金融公庫)の教育ローンでは、一定の要件を満たせば子ども1人につき最大450万円の借り入れが可能となる。

また、使用用途が限られていないカードローンと比較して、金利が安いのもメリットだ。私立大学の学費は高額であるため、借り入れる金額も大きくなることが想定される。ただ、カードローンで借り入れた場合は、年14.0%以上の金利がつくこともあるのだ。国の教育ローンであれば、金利が年1.95%と、カードローンより大幅に低いことがわかるだろう。

教育ローンには上記のようなメリットがあるものの、借り入れに際しては注意点もある。主に注意すべき点は以下の2つだ。

  • 奨学金より金利が高い
  • 他のローンを借りている場合は審査に通らないこともある

国の教育ローンの金利は年1.95%(年収200万円以内の場合は年1.55%)であるが、第二種奨学金の金利は0.637%(固定利率の場合)である。加えて、教育ローンは借りた時点から利息が算定されてしまう。そのため、奨学金の方が貸与額が大きかったとしても、実際に返済すべき金額は教育ローンの方が高くなる可能性もあるため注意が必要だ。

また、教育ローンに申し込む際には審査がある。他のローンを借りている場合は返済能力に関する厳しい審査があったり、場合によっては借りられなかったりするため注意しなければならない。

自己資金と外部資金のバランスの取り方

奨学金と教育ローンを利用することで、一定程度の学費は準備できるだろう。しかし、給付型奨学金を除き、それぞれ返済が必要となる。

そのため、学費の全てを外部資金で準備することはおすすめできない。自己資金もあわせて準備しておこう。

資産形成の重要性

資産形成の重要性 資産運用ナビコラム

ここまで述べてきたように、大学進学のためには数百万円の資金が必要となる。大学進学の際に困窮しないためにも、資産形成の重要性について解説していく。

早期から学費に備える

近年は、多くの人が大学へと進学するようになった。そのような状況を踏まえ、子どもが小さいうちから将来の学費に備えることも検討しよう。具体的な方法としては、貯金に加え学資保険への加入や株式や投資信託などへの投資による資産運用がある。

これらの方法は、短期間で大きな金額を準備できるものではない。早期から始めることで、より大きな金額を備えることが可能だ。

賢く資産形成を行うための注意点

資産形成を行うにあたって、注意しなければならない点は2つある。

  • 目的や目標金額をはっきりさせる
  • 株式や投資信託への投資には元本割れリスクがある

まず、資産形成を行う目的や目標金額をはっきりさせよう。資産形成は短期間でできるものではない。具体的に「いつまでに」「いくら必要なのか」を決めておくことで、長期的な資産形成が可能となる。

また、資産形成の方法として株式や投資信託などへの投資があると述べた。しかし、これらには元本割れのリスクがあることを忘れてはならない。持てる資産を全て投資に回すのではなく、預金などとのバランスを見ながら行うことが大切だ。

投資初心者におすすめの運用方法とは

投資初心者におすすめの運用方法は以下の3つだ。

  • 投資信託
  • 個人向け国債
  • ポイント投資

投資をするにあたって、最も大切なのは「分散投資をすること」だ。なぜなら、特定の株式などに投資し、その株が暴落してしまうと、資産が大幅に減ってしまうからだ。

その点、投資信託に投資すれば自動的に分散投資されることになる。投資初心者であっても簡単に分散投資ができ、100円から始められる点がおすすめのポイントだ。

また、個人向け国債もおすすめだ。国債とは国が発行する債券のこと。個人向け国債はその名のとおり個人投資家に向けて発行される国債で、年に2回利息が受け取れると同時に、満期(償還日)に元本が全額返還される。利息の支払いや元本の償還は国が保証しているため安全性が高く、元本割れリスクがないため初心者でも始めやすい。

「お金を減らしたくない」という人に向けてはポイント投資が良いだろう。自身が保有する楽天ポイントやdポイントなどを利用して投資ができる。

元本割れリスクがある投資を敬遠してきた人でも、ポイント投資であれば気軽に始められるはずだ。

IFAによる資金計画のサポート

IFAによる資金計画のサポート 資産運用ナビコラム

将来の学費に備えるためには、しっかりとした資金計画を立てる必要がある。資金計画に迷ったら、お金のプロであるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談すると良いだろう。

学費資金の計画作成とアドバイス

資金計画を立てるためには、まず具体的にいくら準備する必要があるのかを確認しなければならない。その上でIFAと協力し、目標達成に向けた資金計画を立てよう。

また、定期的に計画に対する進捗を確認することも大切だ。状況に応じて資金計画の見直し可否についてアドバイスを受けることをおすすめする。

奨学金や教育ローンに関するアドバイス

前述したとおり、奨学金や教育ローンは返済しなければならない。そのため、奨学金や教育ローンを利用する場合には、あらかじめ返済のシミュレーションをする必要がある。

IFAに相談し、具体的な返済計画に関するアドバイスを受けよう。

財務状況を考慮した資金計画

もっとも、資金計画は遂行可能な水準であることが重要だ。無理な計画によって資産形成が続かなければ元も子もない。

より正確な資金計画を立てるためにも、IFAには財務状況をしっかり伝える必要がある。IFAは財務状況を踏まえ、最適な資金計画をアドバイスしてくれるだろう。

まとめ 

まとめ  資産運用ナビコラム

本記事では、私立大学の学費の平均額とその準備方法、さらに資産形成における重要な要素について解説した。

学費や教育費を賄うためには多額の資金が必要であり、準備するためには具体的な資金計画を立てなければならない。

学費のみならず、将来の資産形成に不安や悩みがある方は、「資産運用ナビ」を活用し、IFA に相談してみると良いだろう。IFAは疑問や不安に寄り添うだけでなく、個々にあわせて適格なアドバイスを提供してくれる。

以下のボタンから無料相談に申し込むことができるため、ぜひ気軽に活用してほしい。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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