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アセットマネジメントとは?上手に資産運用を始めるために

貯金と投資、どちらが自分に合っているか? わたしのIFAコラム
この記事で解決できるお悩み
  • アセットマネジメントが何かわからない
  • 資産運用の基本を理解したい
  • いくらから資産運用を始めることができるのか具体的に知りたい。

昨今のインフレや低金利環境の影響から、給与所得のみでは今後資産が増えにくいと考え、投資の活用を本格的に検討している人も多いだろう。

一方で資産の何割を投資に振り分ければいいのか、といったポートフォリオの構築、アセットマネジメントに苦慮するケースも少なくない。

そこで今回はアセットマネジメントの基礎から、資産運用の始め方・考え方を解説する。効率良く投資を始めるためにも参考にしてみてほしい。

目次

アセットマネジメントとは何か

アセットマネジメントとは何か 資産運用ナビコラム

資産管理は資産運用を成功に導くための根幹といっても過言ではない。ここではアセットマネジメントの概要や目的、ポートフォリオやリスク管理の基本を中心に解説する。

アセットマネジメントの定義とその目的

アセットマネジメントは、投資家が自身の資産を効率的に運用するために必要な過程である。リスクを最小限に抑え、最大限のリターンを狙うためには欠かせないプロセスといえる。

投資家自身だけでなく、銀行や証券会社等の金融機関やFPなどの専門家が、顧客の資産を把握するために行うことも多い。

資産を守りながら利益の向上を狙うためにも、アセットマネジメントは投資家にとって重要かつ欠かせないものといえるだろう。

資産運用の種類

主な資産運用として挙げられるのは株式や債券であるが、不動産、デリバティブ、コモディティなどのオルタナティブ投資も存在する。複数の種類を複数組み合わせた商品もあり、仕組みが複雑で理解するのが困難なことも少なくない。

何を選べば正解というわけではなく、投資家は自身の投資目標やリスク許容度に基づいて資産を振り分ける必要がある。

ポートフォリオ理論とリスク管理の基本

異なる金融商品を購入してリスク分散を行い、運用の安定性や利益の最大化を狙うのがポートフォリオの基本的な考え方である。投資にはリスクがつきものだ。何が発生しても不思議ではない前提で対策する必要がある。

「卵は一つのカゴに盛るな」という投資格言もあるとおり、分散投資は投資の基本戦略となる。あらかじめ「カゴ」を複数に分けておくことで、万一倒れてしまったとしても、他の資産でカバーできるのだ。

資産運用を始める前の準備

資産運用を始める前の準備 資産運用ナビコラム

資産運用を始めるにあたり、運用資金として自分自身がいくら用意できるのか明確にする必要がある。

手当たり次第に儲かりそうな案件に手を出すと資金を増やせるどころか一方的に減ってしまうおそれがある。無駄な損失を回避するためにも、運用開始前の準備は入念に行うことが重要だ。

自身の財務状況の理解と分析

資産運用を始める前に、まず自身の財務状況の理解や分析は欠かせない。具体的には収入や支出、預貯金、借金等の負債等を確認する。

財務状況の理解を行ったうえで、仮に預貯金が100万円以下の場合はまだ資産運用を開始する時期ではなく、副業や節約等で収支改善が必要である。

一方で資産3000万円以上など多くの資金を保有している場合は、株式や債券、不動産など幅広い投資対象に振り分けることも可能だ。

資産運用に関する目標の設定

自身の財務状況が把握できたら、続けていつまでにいくら資産形成したいのか目標を明確にする必要がある。目標の内容によって、とるべきリスクや導入する運用手法が変わるからだ。

たとえば、産まれたばかりの子供の教育費を準備するために資産運用を検討する場合、子供が高校生になる15年後までに1000万円構築する、等の具体的な目標設定をしよう。

目標の内容によって、投資信託等の長期運用を行うのか、個別株や暗号資産のトレードなどの短期運用を選ぶのかといった投資戦略の方向性が決まる。

運用可能な資金の確保

目標に合わせて必要な運用資金は変化する。たとえば積立投資の場合は、最終目標金額から逆算して毎月の積立金額を算出する。

シミュレーションは金融庁のホームページでも活用できる。たとえば最終目標金額が1000万円、運用期間15年、想定利回り(年率)5%の場合、毎月の積立金額は約3万7000万円となる。

一括投資の場合は100万円以上等まとまった資金が必要となるケースが多い。自身が検討する商品の概要や目論見書等で運用可能資金額を必ず確認しよう。

資産運用の始め方

資産運用の始め方 資産運用ナビコラム

ここからは実際に資産運用を始める方法を解説する。口座開設や資金準備はもちろんだが、ポートフォリオやリスクの評価、運用開始後のチェックも欠かせないポイントだ。

投資口座の開設と資金の準備

資産運用を行うためには原則自身の証券口座が必要となる。

金融機関の窓口以外にもSBI証券や楽天証券など、インターネット上でやりとりできるものもある。自身の資金管理や運用手法等によって使い分けることもできる。

口座開設が完了したら、運用資金を入金する。運用手法や商品によっては外貨等を準備する必要があるため、事前に必ず確認しよう。たとえば米国株投資をする場合はドル建てのことも多いため、あらかじめ日本円等から両替しておく必要がある。

ポートフォリオの組み立て方

口座と資金の準備が完了すると、資金をどのように配分するのか、というポートフォリオの構築をする必要がある。

ここでは、自分のリスク許容度に応じて商品や運用手法を選択するようにしよう。例えば株式と債券を組み合わせる場合、積極的にリスクをとれる場合は「株式8割、債券2割」、極力リスク回避したい場合は「株式2割、債券8割」のように割合を設定しよう。

リスク評価とパフォーマンスのモニタリング

ポートフォリオを構築して運用を開始しても、それで終わりではない。市場の動向や政治経済情勢だけでなく、自分のライフステージは日々変化する。

運用状況は常にモニタリングを行い、自分自身や家族など周囲も含めた状況に合わせて、必要に応じて戦略やポートフォリオの見直しを行おう。

IFAとともに行う資産運用

IFAとともに行う資産運用 資産運用ナビコラム

自分自身に最適な資産運用法を構築するのは容易ではない。投資戦略やポートフォリオの構築と見直し、市場動向の分析や金融業界の勉強等を行うには時間や手間もかかる。

時間の効率化のためにも専門家の力を借りるのは必須といえるだろう。ここではIFAについて解説する。

IFAとは何か

IFAは「Independent Financial Advisor」の略で、投資家に対して適切な投資戦略の策定やアドバイスを行う者をいう。

特定の金融機関に属せず中立的な立場で、それぞれの投資家のニーズや目標に沿った投資戦略を練り、定期的にアドバイス等も行う。

IFAによる投資戦略の策定とポートフォリオの管理

自身に合った投資戦略を策定するには検討すべきポイントが多い。

  • 用意できる運用資金
  • 投資目標や出口戦略の内容
  • リスク許容度
  • 市場動向
  • 政治経済情勢

これらを複合的に分析するのは容易ではない。餅は餅屋という言葉もあるが、専門家の力も積極的に活用しよう。

また、投資戦略と同じように、あなたに最適なIFAも投資の経験値や目標、資産状況によって異なる。検索プラットフォーム「資産運用ナビ」などを活用し、自身の条件にあったアドバイザーを探すことも忘れないようにしよう。

 IFAによる投資の最適化

資産運用は一度始めたらそれで完了するわけではない。市場動向やトレンドはもちろん、自分自身や家族など周りを取り巻く環境は随時変わる可能性がある。そのため、その時の状況に合わせた継続的な対応も必要だ。

IFAは自分1人だと難しい投資の最適化サポートもしてくれる。IFAによる投資戦略の構築やポートフォリオの管理は、投資を成功に導くために必須といえるだろう。

まとめ

まとめ 資産運用ナビコラム

今回はアセットマネジメントに関する基礎知識や資産運用の始め方について解説した。

資産運用を始める際には、専門的な知識や経験が求められることも少なくないため、分からないことや不安なことはIFAなどの専門家に相談することをおすすめする。

自分1人で行うこともできるが、投資目標やポートフォリオの構築、市場動向や業界等の分析を行うのは時間もかかり、膨大な手間がかかるおそれもある。

IFAはお金の専門家であり、専門的な知識をもとにポートフォリオの作成や運用に対するアドバイスを提供してくれる。

検索プラットフォーム「資産運用ナビ」では、運用内容等で条件を絞り込んで相談することも可能だ。資産運用を始める際には、ぜひIFAに積極的に相談して疑問点を解消してみてほしい。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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