- 投資と現金の適切なバランスを知りたい
- 投資戦略を見直したい
- 最適な現金比率の決め方を知りたい
ネットの普及やさまざまな金融商品の誕生により、少しずつ投資をする人が増えてきた。
だが、実際に投資をはじめようと考えると「どれくらいの比率で投資にお金を回せばいいのだろう?」と悩んでしまう人も少なくはないはず。
今回の記事では、自分に合った投資と現金(貯金)の比率を見つけるためのヒントを紹介していく。
これをもとに、現状と照らし合わせた上であなたにぴったりな比率を考えていこう。
投資と現金比率の重要性
近年、インフレの進行によりお金の価値が少しずつ下がっている。そのため、すべての資産を「現金」として保有するのは、リスクとも言えるだろう。
また、このような状況下においては、自分のリスク許容度に合わせた金融商品を選び、投資を行う方が効率的に資産を増やすことができる。
では、効率よく資産を増やしていくために、知っておくべき3つのポイントについて紹介する。
投資におけるリスクとリターン
投資においてリスクは常に存在する。このリスクが原因でなかなか投資をはじめる勇気がわかない人もいるだろう。
例えば株式投資の場合、会社の業績や不祥事だけではなく、経済状況や自然災害などのアクシデントから株価が下がることもある。
もし、自分が保有している株の値段が急落した場合、「元本割れ=購入時の値段以下の価値」の事態になってしまう可能性もある。
しかし、反対に保有している株の値段が「購入時の値段以上の価値(利益)」になる可能性もあるため、リスクとリターンの関係について正しく理解しておく必要があるのだ。
一般に、リスクとリターンは比例関係にある。そのため、「大きなリターン(利益)を得たい」と考える場合、相応の大きなリスクを負う可能性がある。逆に、「リスクが低い=小さなリターンしか期待できない」ということになる。
このリスクとリターンは株式や債券などの資産クラスによって異なるため、それらの特徴を理解し、自身が目指す運用目標とのバランスを見極めながら資産を管理していくことが求められる。
- リスク=投資結果がどれくらい不確実か(どれくらの値動きの振れ幅か)
- リターン=投資した元本(支払った金額)がどれくらい増えるか
現金を保有し続ける意味
上記でも少し紹介したが、全ての資産を投資に割り当てるのではなく、現金は「もしもの事態」に備えて貯金しておく必要がある。
会社が倒産した以外にも、ケガを負ってしまったとき・結婚資金として・子どもの学費などまとまった現金が必要になるシーンは多い。
そのため、「もしもの事態」以外にも「近い将来使う予定の金額」は現金として確保しておかなければならない。
資産アロケーションの基本
資産アロケーションという単語を見て身構えてしまう人もいるかもしれないが、簡単に言えば「どの投資方法にどれくらいの比率でお金を配分していくか」ということである。
投資には、イメージしやすい「株式」だけではなく「債券」「不動産投資」などさまざまな投資方法があり、また「国内資産・海外資産」にも分けられる。 この組み合わせを何%にするかを決めることを資産アロケーションという。
この資産アロケーションが投資を長く続けていく上で非常に大切なポイントで、8割〜9割は資産アロケーションの組み合わせによって投資成果が決められると言われている。
最適な現金比率を決めるポイント
具体的にどのような考え方で比率を決めていくのかを以下に紹介するので、参考にしながら自身の運用に活かしていただきたい。
資産状況と運用目標の整理
「投資を長く続け、結果を得る」ためには、自分が保有している資産をどれくらいの比率で現金と投資に分けていくかをしっかり考えるべきである。自分に合った比率はどれくらいかを具体的にイメージしよう。
まず、「何を目的として投資をはじめるのか」という点は大切になる。
例えば、老後の資金を確保したいということであれば「残された時間はどれだけあるのか」について考えることができるので、それを踏まえた上で以下の点で深掘りしていこう。
緊急資金の確保
上記でも少し紹介したが、「もしもの事態」に対応できるだけの現金は確保しておくといいだろう。
突然のケガ・失職などさまざまなケースがあるからこそ、現状に合った金額を決めていくといい。
生活費から考える
- 月収ではなく、1ヶ月間生活していく上で最低限必要な金額を計算する
- 仮に失職した際、次の就職先を見つけるまでにどれくらいの期間が必要かを考える
※年齢によって差があるので注意。(例)20代であれば6ヶ月程度…など。
- 上記で求めた①と②をかけた金額を現金として保有する
年齢から考える
老後の資金を作るために「20代から投資をはじめる」と「40代から投資をはじめる」では、投資に回せる金額や老後までの時間が変わってくるだろう。
そのため、自分の年齢を%に変換し、その%分の現金を保有しておくといい。
また、上記で計算した金額は「生活防衛費」と呼ばれるもので、「もしもの事態」から生活を立て直すために使うお金のことを指すので覚えておこう。
リスク許容度の見極め
投資を長く続けていく上では、「ここまでのリスクであれば耐えられる!」というラインを決めておくことも大切なポイントだ。以下に注目して自身のリスク許容度を見極めてみよう。
- 性格
- 慎重な人=リスク許容度は低め、積極的な人=リスク許容度は高い
- 年齢
- 年齢が若い人(運用期間が長い)ほど、リスクに耐えられる傾向にある。
- 現在保有している資産
- 保有している資産が多い場合、投資にまわせる資産も多くなり、リスク許容度は高い人が多い。
- 収入
- どれくらい収入があるのかによって、リスク許容度は変わる。
- 予定されている将来の出費
- 例えば、マイホームを考えている人・子どもの学費を準備する必要がある人など、出費を控えている場合はリスクを選ぶことは難しいと言える。そのため、リスク許容度は低い傾向にある。
現金比率を決めるときの注意点
以上のように全てを投資にあてることも、反対に全て貯金しておくことも好ましくはなく、これらの最適なバランスを保つことが必要だと言える。
ここからは、比率を決めていく上で注意すべき点を紹介していくので、参考にしてほしい。
目的に応じて金融商品を使い分ける
自分が目指す「目的」によって金融商品を使い分けるのが理想的である。ではこの見極め方について説明していこう。
初対面の人がどのような人かを知るために「見た目」「表情」「喋り方」から判断するケースが多いだろう。それと同じで、金融商品のことを知るためにも、ポイントとなる点が3つある。
- 安全性
- 預けたお金が「支払った金額以下の価値」に減ることはないか
- 流動性
- 換金(金融商品を現金に換えること)をする際に、どれくらい自由に換えられるか
- 収益性
- その金融商品を選ぶことで、どれだけの利益を出すことができるか
以上の3点に注目しながら、目的と合わせて金融商品を選んでいくといいだろう。
- すぐに換金できなくても問題ない
- 収益性が低くても、安全な選択を選ぶ
以上のようなケースであれば、「インデックス投資を行う」という選択をすると、リスクとリターンのバランスを取ることができ、安全に資産を増やせる可能性が上がる。
無理のない範囲で資産運用をする
例えば、上記で紹介した「緊急資金(生活防衛費)」の確保ができていない状況で、いきなり全財産を投資にあてるといった選択は非常に危険である。そのため、まずは「緊急資金」の確保をするべきである。
重要なポイントとしては【現金を持つ=精神的な余裕が生まれる】ということだ。
「本当はもう少し現金として保有しておきたいんだけど…。」と不安を感じたまま投資をはじめてしまうと、長く運用を続けることは難しい。
そのため、上記で紹介した方法で求めた適切な現金比率を確認しながら自分の精神的な余裕が生まれる金額を現金として置いておき、残りを投資に回すのが理想的だと言えるだろう。
定期的に現金比率の見直しをする
定期的な現金比率の見直しは、理想の投資結果に近づけるためにも重要だ。
(例)現金:投資=3:7 → ボーナスで現金が増えた=4:6
上記のケースであれば、現金を減らし金融商品を購入して3:7に戻す
しかし、日々比率を見続けていくのは負担が大きい。そのため、年に1度見直すなどのルールを決めておくといいだろう。自分自身の負担を減らす方法で投資を長く続けていくことこそが、投資のよさを最大限に発揮できるはずだ。
最適な投資・現金比率を実現するIFAの力
「自分でベストな比率を出すのは難しい…。」と不安に感じる人もいるだろう。そのような人は、資産運用の専門家「IFA」に相談するのがおすすめだ。
IFAが投資戦略を明確化
資産運用のプロフェッショナル、「IFA」を知っているだろうか。
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、資産運用に関する知識を深く持ち合わせており、さまざまな経験を積んできたからこそ「最適なアドバイス」を行える専門家のことだ。
IFAは資産運用の専門家として、相談者の経済状況や目的に合ったベストなプランを提案してくれる。
そのため、無理なく投資を続けることが可能になるので、成果を出しやすい。
「老後までにあと〇年で…。」と考えていても、結婚などのイベントが発生する可能性がある。
そのため、深い視点からプランを考えていくことができるIFAに相談する方がいい結果につなげられる可能性が上がるだろう。
IFAによる現金比率管理のアドバイス
実際に投資をはじめていくと、比率を見直すべきタイミングは必ず訪れる。その際にこれをどう変えていくのかは非常に大切なポイントだ。
例えば自分の年齢や収入が上がり、家族が増え…と、自分と周りの環境が大きく変わっていくタイミングなど「比率を見直すタイミング」だと言える。
例えば、若い頃のままの比率であれば、もしもの事態が起きてしまった際に家族全員分をカバーしきれない可能性が出てくるだろう。
そのような事態を避けるためにも、IFAに相談しながら比率を見直し、管理していくことで投資効果を高めることができるのだ。
安全な投資へ向けたIFAのサポート
「リスクが怖い…。」という理由から投資をはじめられない人も多いだろう。そのような初心者にこそ、IFAに相談することをおすすめしたい。
金融機関出身者の多いIFAには、多くの経験・専門知識がある。
そのため、リスクを可能な限り減らした方法で利益を出すプランを提案することも可能だ。
また、無理なく投資を続けていくためのサポーターになってくれるので、個人で行うよりも安定した気持ちで挑むことができる。
ただ、投資家の投資経験や投資意向によって、最適なIFAの選択肢も異なる。
自身の条件にあったIFAを見つけるには、「資産運用ナビ」などの検索プラットフォームの活用もおすすめである。
無料相談もできるので、長期的な資産形成のパートナーとなる、信頼できるIFAが見つかるはずだ。
まとめ
この記事では「投資と現金比率の重要性、投資戦略と現金比率の関係、最適な現金比率を決めるポイント」そして【IFAの力】について解説した。
IFAに相談することで、最適な投資戦略と現金比率を見つけるサポートを受けることができ、将来のための正しい投資ができるだろう。
他にもIFAに依頼することで、個々の金融状況やリスク許容度に合わせた最適なポートフォリオの構築のサポートを受けられる。
また、IFAを探す際には、検索プラットフォーム「資産運用ナビ」を利用するとあなたの相談内容に合った信頼できるIFAを紹介してくれる。
ぜひ一度、「資産運用ナビ」を利用してみて欲しい。