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【投資対象を選ぶ方法】各投資手段のメリット・デメリットと初心者へのアドバイス

この記事で解決できるお悩み
  • 投資対象の選び方がわからない
  • 各投資手段のメリット・デメリットが知りたい
  • 初心者が投資する上で注意すべき点は何か知りたい

資産形成の一つで手段である投資。

さまざまな選択肢があるため、「何に投資すべきなのだろうか?」と迷っている人も多いだろう。

そこで本記事では、投資対象となる複数の選択肢について、それぞれのメリット・デメリットや投資初心者が意識すべきポイントなどを解説する。

株式や債券などの投資対象について知りたい人は、ぜひ参考にしてみてほしい。

目次

投資対象の選択肢

投資対象の選択肢 資産運用ナビ

そもそも投資対象にどのような選択肢があるのか知らない人も多いだろう。投資の定義と合わせて、投資の主な種類を紹介する。

投資とは何か

投資とは、「将来の利益のためにお金を払うこと」である。株式や債券などの金融商品だけではなく、外見や知識にお金をかけることも自己投資と呼ばれている。

未来の利益のためであれば、お金の使い道に制限はない。そのため、投資対象はかなり幅広い。

投資対象の主な種類

投資対象には、さまざまな商品がある。代表的なものを紹介しよう。

  • 株式
  • 債券
  • 投資信託
  • 不動産
  • 暗号資産
  • FX
  • コモディティ(金・プラチナ)

投資初心者におすすめの投資対象は、伝統的な資産とも呼ばれる株式や債券だ。株式はリスクのともなう資産であるが、15年以上の投資期間を確保すると損失の出る確率はかなり低くなる。

また、債券はローリターンではあるが、満期まで保有すると額面金額が保有されているため、その分株式よりもローリスクの資産だ。

一方で、暗号資産やFXなどはリスクが大きいため、投資ではなく投機と呼ばれることもある。リスクが大きい分、大きなリターンを得られる可能性もある。

投資手段のメリットとデメリット

投資手段のメリットとデメリット 資産運用ナビ

ここまで、投資の定義や投資対象について紹介してきた。より理解を深めるために、投資手段ごとのメリット・デメリットを解説しよう。

ここでは、初心者におすすめの株式・債券・投資信託に絞って説明する。

株式投資のメリット・デメリット

株式とは、企業が事業に必要なお金を集める手段の一つだ。出資してくれた人に対して発行する証券のことを指す。株式投資のメリットは以下の通りだ。

株式投資のメリット
  • 値上がり益(キャピタルゲイン)を得られる
  • 配当金(インカムゲイン)を得られる
  • 株主優待を受けとれる
  • 投資先を分散させやすい

株価が上がったタイミングで商品を売却して値上がり益を受けとったり、株式保有数に応じて配当金を受けとったりできる。

キャピタルゲインとインカムゲインが株式投資の主な収益源だ。

商品券や自社商品などの株主優待を配布している企業もある。魅力的な株主優待によって株価が上昇している可能性もあるため、株主優待だけを見て購入銘柄を決めるのは避けよう。

一方、デメリットは元本割れする可能性があることだ。株価は企業の業績や市場の動向などによって上下動する。

ただ、リスクがあるということは、一定のリターンが期待できることを意味する。

適切なリスクであれば問題ない。生活に影響がでない範囲のリスクを取って、資産形成を進めよう。

また、株式投資は個別で銘柄を集めて、自分なりのポートフォリオを作成する必要がある。

自分の好みで投資先を分散させやすいという反面、銘柄の決定が面倒というデメリットもある。10銘柄前後がポートフォリオの目安だ。

投資信託のメリット・デメリット

個別の株式を選ぶのが面倒な人におすすめなのが投資信託だ。さまざまな株式や債券がミックスされており、1本購入するだけで投資先を分散できる。

投資信託のメリットは以下の通りだ。

投資信託のメリット
  • 少ない資金で購入できる
  • 手軽に投資先を分散できる
  • 専門家が運用してくれる
  • 不動産や金にも投資できる

株式は1口100株から購入できるケースが多く、最初に多くの資金が必要になる。しかし、投資信託は100円から購入できる。

少ない資金で購入できるため、初心者でも購入しやすい金融商品だ。

また、複数の銘柄で構成されているため、投資信託を1本購入するだけで自然と分散を図れる。

つみたてNISAでも購入できる人気ファンドのeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は2,827銘柄で構成されている。

投資信託を構成する銘柄は定期的に入れ替えられているが、運用しているのは経済や金融に関する詳しい知識を保有する専門家だ。

プロが選んだ銘柄で構成された商品を購入できるのは、投資信託の大きな魅力だ。

さらに、不動産や金などの初期投資額が大きく、個人では買いにくい投資対象も購入できる。

債券投資のメリット・デメリット

債券とは、国や企業などが投資家からお金を借り入れる目的で発行される金融商品のことだ。

商品ごとに満期が定められており、満期まで保有すると額面金額と利子を受けとれる。利子分が投資家にとっての利益になるというわけだ。

債券投資のメリットは以下の通りである。

債券投資のメリット
  • 安全性が高い
  • 預金よりも利息が大きい
  • 途中で売却して利益を狙える
  • 手間がかからない

債券のメリットとして安全性の高さが挙げられる。償還期限と利率が購入時にわかっているため、償還日にもらえるリターンを計算しやすい。また、最後まで保有すると決めていれば、株式や投資信託のように途中で価格をチェックする手間もかからない。

さらに、債券は株式のように途中で売却して利益を狙うこともできる。保有する債券が購入時よりも高い値段で取引されている場合は、売却して利益を得ることも可能だ。

一般的に債券価格は、景気後退局面で上昇し、景気回復局面で下落する傾向がある。

一方で、デメリットは以下の通りだ。

  • 途中で売却すると損失が出る可能性がある
  • 債務不履行になる可能性がある
  • 金利上昇に弱い

途中売却で利益を狙えるというメリットがあったが、デメリットとして損失が出るという側面もある。金利上昇に弱いのもデメリットだ。金利が上昇するタイミングでは、基本的に債券価格は下落する。

また、国の財政状況が悪化したり、企業の経営状況が傾いたりした場合、債務不履行になる可能性がある。債務不履行になると、満期日を迎えても額面金額と利子は受けとれない。

新興国債券などのリスクの高い債券を購入する際は、十分に注意しよう。一般的に格付けでBBB以上の債券は、投資に適した投資適格債と呼ばれている。

投資初心者が意識すべきポイント

投資初心者が意識すべきポイント 資産運用ナビ

投資で結果を出すにあたって、投資初心者が意識すべきポイントがいくつかある。

  • 投資の目的と期間の設定
  • リスク許容度と資産配分
  • 情報収集と学習の重要性

それぞれについて詳しく解説しよう。

投資の目的と期間の設定

最初に投資の目的を明確にしよう。経済的自由の達成・老後資金の確保・余剰資金の運用など、人によって目的はさまざまだ。目的を明確にすることによって、目指すべきリターンや期間を意識しやすくなる。

投資期間を設定する際、最低でも15年以上は確保しよう。投資期間が短いと、元本割れする可能性が高まるからだ。

リスク許容度と資産配分

続いてリスク許容度を把握し、資産配分を決定しよう。

リスク許容度が高い人の特徴として、以下のポイントが挙げられる。

  • 若い
  • 高収入
  • 扶養家族がいない
  • 保有している資産が多い
  • 資産運用の経験が豊富
  • 値下がりによるストレスを感じづらい

これらの特徴に当てはまる項目が多い人は、リスク許容度が高いと言えるだろう。

保有資産や収入などのお金に関する項目だけではなく、運用経験や値下がりに対する考え方も影響を与える。

自分のリスク許容度を確認したら、続いて資産配分を決定しよう。株式50%・債券50%のような資産クラスによる配分をアセットアロケーション、株式A30%・株式B20%・債券C50%のような銘柄ごとの配分をポートフォリオと呼ぶ。

資産配分を決定する際に大事なのは、リスク許容度を上回るリスクを背負わないことだ。

リスク許容度以上のリスクを取ると、暴落時の損失に耐えきれなくなってしまう。

必ず生活資金を確保しておく必要がある。生活防衛資金の目安は、生活費の半年〜1年分だ。

情報収集と学習の重要性

投資を始める際は、情報収集や投資に関する学習も非常に重要だ。知識がない状態で始めると、不必要な手数料を支払ったり、良くない商品を購入する可能性があるからだ。

スムーズに資産形成を進めるためにも、情報収集や学習は怠らないようにしたい。

とはいえ、自分1人で最新の情報を収集したり、勉強したりするのは難しい人もいるだろう。

そんな人におすすめなのが、お金の専門家であるIFAへの相談だ。

投資対象選びで迷ったらIFAに相談

投資対象選びで迷ったらIFAに相談 資産運用ナビ

投資対象選びや投資に関する勉強で困ったら、IFAに相談してほしい。ここでは、IFAの役割や提供しているサービスについて紹介する。

IFAの役割と相談内容

IFAは独立系ファイナンシャルアドバイザーの略だ。資産運用のプロフェッショナルとして、顧客の資産形成をサポートしている。

IFAが果たしている役割は以下の通りだ。

金融機関から独立した存在であるため、利益を求める金融機関の担当者とは違い、顧客に寄り添った提案ができる。

IFAは、具体的な制度の利用方法やおすすめの証券会社、ポートフォリオの作成方法などさまざまな相談内容に対応している。

資産形成に関する幅広い質問に対応しているため、気になったことは何でも相談しよう。

IFAが提供する具体的なサービス

IFAが提供する具体的なサービスは以下の通りだ。

  • 相談者に合わせてカスタマイズされた商品提案
  • 金融機関への取り次ぎ
  • 顧客からの質問に回答
  • 商品購入後のアフターフォロー

家計の相談から商品購入後のフィードバックまで、さまざまなサービスを提供している。複数の金融機関と提携しているため、幅広い商品を取り扱っているのも強みだ。

IFAの探し方と選び方

IFAの役割や提供するサービスについて把握し、資産運用に関する相談をしたい人もいるだろう。

IFAは「資産運用ナビ」で探すのがおすすめだ。IFAと投資家を結ぶマッチングサービスで、投資家の希望条件にマッチした人を提示してもらえる。

IFAごとに得意なジャンルや年齢層が異なるため、自らの年齢や投資目的に合った人を選択しよう。

まとめ

まとめ 資産運用ナビ

本記事では投資対象の種類、それぞれのメリットとデメリット、初心者が投資をする上で意識すべきことを解説した。 IFAは、投資対象の選び方や各種投資手段の理解を深めるのを手助けしている。

 IFAは、資産配分のアドバイスや適切な投資戦略の策定など、多岐にわたるサポートを提供する。

「資産運用ナビ」を利用すれば、全国からあなたにあったIFAを見つけ、安心して投資の相談をすることができる。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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