- 自分の貯金額が平均的なのか知りたい
- 将来に役立つ資産管理の考え方を知りたい
- 長期的な資金計画を立てる方法がわからない
「自分の貯金額は平均的なのだろうか」「資産管理の方法を知りたい」今回はこのような疑問を解決していこう。
20代後半を迎え、結婚や出産を考えている人も多くいるだろう。
ライフイベントには多額の費用が必要だ。
費用を確保するために重要なのが貯金だが、なかなかお金が貯まらない人もいるだろう。
本記事では、平均貯金額や具体的な貯金方法などを紹介する。
貯金に関して困っていることがある人は、ぜひ参考にしてほしい。
平均貯金額
平均貯金額の実態や貯金するための具体的な方法を解説する。
平均貯金額と自身の目標
目標金額を設定するにあたって、平均貯金額を把握することは大切だ。
なぜなら、平均と大きく離れた目標金額を設定すると、達成が難しく貯金そのものを辞めてしまう可能性があるからだ。
まずは、平均貯金額と大きく乖離のない目標を設定しよう。
収入と支出のバランスから見る平均貯金額
総務省統計局が発表している「家計調査報告(2人以上の世帯)2023年4月分」によると、消費支出は303,076円、実収入は553,975円という結果になった。
553,975円-303,076円=250,899となり、世帯ごとに毎月約25万円を貯金に回せると考えた人もいるだろう。
しかし、現実はそう甘くない。
実収入は税込みの収入であるため、手取り額ではない。
実収入から社会保険料・所得税・住民税などの非消費支出を差し引いた金額が手取り収入になる。
同調査によると、非消費支出が101,688円であるため、世帯ごとの手取り収入は553,975円-101,688円=452,287円となるわけだ。
収支状況は、452,287円-303,076円=149,211円となり、約15万円浮く計算だ。
収支でプラスになった金額を貯金に回せるため、収入と支出のバランスから見る各世帯の平均貯金額は約15万円と言えるだろう。
実収入 | 非消費支出 | 手取り収入 | 消費支出 | 収支状況 |
---|---|---|---|---|
553,975円 | 101,688円 | 452,287円 | 303,076円 | +149,211円 |
貯金するための具体的な方法
貯金するために有効的な方法は、先取り貯金だ。
給料の一部を先に別の口座に移すことだ。
余った分を貯金しようとすると、給料日前には残っていない可能性もあるだろう。
先に貯金に回すことで、お金を貯めやすくなる。
数ヶ月継続して余裕がある場合は、先取り貯金の割合を増やすのも選択肢の一つだ。
大きなストレスなく続けられる範囲に設定しよう。
27歳時点の平均貯金額
金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査」によると、年代別の金融資産保有額は以下の通りだ。
年代 | 平均 | 中央値 |
---|---|---|
20歳代 | 185万円 | 20万円 |
30歳代 | 515万円 | 150万円 |
40歳代 | 785万円 | 200万円 |
50歳代 | 1,199万円 | 260万円 |
60歳代 | 1,689万円 | 552万円 |
70歳代 | 1,755万円 | 650万円 |
年齢と金融資産保有額には正の相関がある。
年齢が大きくなるに従って、平均、中央値ともに増加していることがわかるだろう。
27歳の平均貯金額の実態
社会人になって間もない20代だが、実はすでに金融資産保有額に差が出ている。
以下の表を見比べてみてほしい。
平均 | 中央値 | |
---|---|---|
金融資産保有世帯 | 315万円 | 130万円 |
金融資産を保有 していない世帯を含む | 185万円 | 20万円 |
金融資産保有世帯と保有していない世帯で、平均と中央値に大きな差がある。
金融資産を保有している人の中央値は130万円なのに対して、金融資産を保有していない世帯を含むと中央値は20万円になるのだ。
すでに資産額に差が出ていることがわかるだろう。
27歳のライフステージと貯金額の関係性
ライフステージによっても資産額に差がある。
平均 | 中央値 | |
---|---|---|
単身世帯 | 176万円 | 20万円 |
2人以上世帯 | 214万円 | 44万円 |
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
単身世帯と2人以上世帯で比較すると、2人以上世帯の方が資産額が大きいのだ。
2人以上世帯はすでに結婚しており、子どもの将来の学費やライフイベントに備えているのだろう。
一方で、単身世帯は自由に使える分、趣味や休暇に使用するお金が多いことも一つの要因だろう。
自身の資産状況を整理しよう
各世代ごとの資産額が確認できたら、自身の資産状況を整理しよう。
預貯金・金融商品などの価値がある資産と、住宅ローンやマイカーローンなどの負債を確認する必要がある。
資産状況を整理して見やすくすることで、目標までの道のりが明確になるのだ。
資産運用のモチベーションを維持するためにも、資産と負債の状況を確認しておこう。
27歳の平均貯金額をもとにした資金計画の作成
20代の平均貯金額を紹介した。
ここからは、平均貯金額をもとにした資金計画の作成方法を説明しよう。
平均貯金額を基準にした将来設計
資金計画を作成するにあたっては、将来設計が重要だ。
イメージするライフプランによって必要な資金が異なるからだ。
平均貯金額に到達していない人は、まず平均貯金額を目指そう。
すでに平均貯金額を上回っている人は、生活防衛資金を確保したまま、運用の比率を増やすのも一つの選択肢だ。
貯蓄と運用、二つの面からのアプローチ
資産形成の手段として、貯蓄と運用の二つの面からのアプローチが考えられる。
それぞれ異なる特徴があり、目的に応じて使い分けることが必要だ。
貯蓄は預貯金に代表される安全性の高いアプローチである。
リスクがない代わりに、リターンもほとんど期待できない。
運用は株式や債券などの金融商品を購入し、値上がりに期待するアプローチだ。
リスクはあるが、リターンも期待できる。
守りの貯蓄に対して攻めの運用とイメージできるだろう。
金融リテラシー向上の必要性とその方法
資産形成を進めるにあたって、金融リテラシーの向上は大切だ。
投資資金の確保や制度の効果的な活用には、金融リテラシーが欠かせないからだ。
金融リテラシーを高めるためには、本やYouTubeで勉強したり、お金に詳しい人に聞いたりするのが有効だ。
とはいえ、周囲にはお金に関する知識を豊富に有する人がいないこともあるだろう。
そんな人におすすめなのがIFAへの相談だ。
最後の章では、20代の資産管理をサポートするIFAの役割やメリットについて詳しく解説していく。
IFAとともに見つめる、27歳の資産管理
IFAは独立系ファイナンシャルアドバイザーの略で、金融機関から独立した存在として資産運用に関するアドバイスをしている。
27歳からの資産管理をサポートしてくれる頼れる人材だ。
ここでは、IFAの提供しているサービスやIFAの探し方を紹介しよう。
一人ひとりの資産状況と運用目標に合わせたアドバイス
IFAでは、一人ひとりの資産状況と運用目標に合わせたアドバイスをしている。
金融機関から独立した存在であるため、一般論ではなく、顧客それぞれにカスタマイズされた提案を聞けるのだ。
また、より詳細なアドバイスが受けたい人は、資産状況やライフプランなどを可能な限りIFAに伝えると良いだろう。
資産状況の開示に抵抗がある人は、必ずしも初めから詳細に伝える必要はないので安心してほしい。
専門的な知見から得られる具体的な金融戦略
さまざまな知識や経験を保有しているIFAは、専門的な知見から得られる具体的な金融戦略を提案している。
お金に詳しくない人は、初めて聞く制度や知識を知れるだろう。
また、投資目的にあった適切な資産割合やおすすめの金融商品などの具体的なアドバイスを受けられる。
資産形成を本格的に始める前から、積極的にIFAを活用していこう。
信頼性と専門性を兼ね備えたIFAの探し方
IFAが提供しているサービスを把握し、相談したくなった人もいるかもしれない。
とはいえ、IFAの探し方がわからない人も多いだろう。
IFAを探すおすすめ手段は、投資家とIFAのマッチングサービスである「資産運用ナビ」だ。
さまざまなIFAが在籍しており、希望条件に合わせて好きな人材を選ぶことができる。
無料相談も実施しているので、一度問い合わせてみてはどうだろうか。
まとめ
本記事では、自身の資産状況を見つめ直し、それを基にした資金計画の作成方法や資産管理の方法について解説した。
20代からの資産形成に取り組む際に知識のないまま始める人と知識を習得してから始める人とでは、40歳や50歳を迎えた時に資産額に大きな差が出るだろう。
正しい情報で投資を始めることは、それほどまでに重要である。
とはいえ、20代では知識のない人も多いだろう。そんな人におすすめなのがIFAだ。
IFAに相談することで、一人ひとりのニーズに応じた適切な運用戦略を作ることができる。
また、貯金を含めた資産全体の管理にもアドバイスが期待できるだろう。
投資家とIFAのマッチングサービスである「資産運用ナビ」を利用すれば、信頼できるIFAと出会い安心して資産運用の相談ができる。
投資目的やライフスタイルに合ったIFAを紹介してもらえるので、まずは一度問い合わせてみよう。