- 投資に関する基本知識を知りたい
- 投資戦略がわからない
- リスク管理の方法を知りたい
投資に興味がある人は、個人投資家になることを考える人も多いだろう。個人投資家になるためには、投資に対する基本知識を熟知し、投資の種類とそれぞれの特徴を理解したうえで投資する商品を選ぶことが重要である。
また、投資は高いリターンを求めれば高いリスクが伴うこともあるので、それらのバランスも知っておく必要がある。
この記事では、投資家に関する基本知識、戦略の立て方、リスク管理の重要性と投資の専門家による個別の投資戦略構築の方法について徹底解説する。
ぜひ本記事を参考に、投資戦略の立て方と知識習得方法のノウハウを身につけていただきたい。
投資の基本知識を把握する
投資には様々な種類がある。理想的な投資は分散投資によりリスクヘッジしながら高いリターンを実現することである。まずは3つのポイントから、投資の基本知識を把握していこう。
- 投資の種類と特徴
- 投資商品の選び方
- リスクとリターンのバランス
投資の種類と特徴
投資には株式をはじめ、外貨預金など様々な種類がある。主な投資の種類を一覧表にまとめた。
種類 | 特徴 |
---|---|
投資信託 | ファンドマネージャーという投資運用の専門家が投資家から資金を集め、幅広い投資対象商品に投資し、その成果で得られた収益を投資家に分配・還元する |
外貨預金 | 米ドル、ユーロなど、日本円を外貨に換金し行う預金。 各通貨の金利水準が預金金利として適用される。円安になると為替差益で利益が得られるのが特徴。 一方、円高になると外貨との為替差損で元本割れのリスクがある。 |
債券 | 国や地方自治体、企業が資金調達のために発行する有価証券。 定期的な利払い日に利息が支払われ、満期には額面金額が償還される。 |
株式 | 証券取引所に上場されている企業の株式に対して投資を行う。 需給バランスによって株式の価格(株価)が決まる。 株価の値上がりによって利益を狙う方法や、企業が株主に対して支払う配当でリターンを得る方法などがある。 |
ETF | 投資信託の一種。特定の商品指数や株価指数の値動きと連動するように設定されている。 一般的な投資信託とは違い、証券取引所に上場していることが大きな特徴である。 取引所が開いている時間帯であれば、相場の動きを見ながらリアルタイムの取引ができる。 |
FX | 日本円と米ドル、ユーロなど2つの通貨間の通貨ペアの為替相場の値動きから予想し、通貨ペアのどちらか一方を買い、違う通貨を売ることで為替間の利益を得る。 証拠金とよばれる担保をFX取引業者に入金し、取引を行う。 利益も大きいが、元本や利益の保証はなく、証拠金が0になるリスクもある。 |
J-REIT | 不動産投資信託(Real Estate Investment Trust)の略で、不動産を運用するために投資家から資金を集め、家賃収入から得た利益を配当金として投資家に分配する。 |
不動産投資 | 所有している不動産を賃貸にして家賃収入や売却で利益を得る投資法。 比較的安定した家賃収入を得られる点や現物の資産として不動産を保有できる点がメリットである。 一方で空室になると家賃収入が減少することや、まとまった資金が必要であることがデメリットである。 |
コモディティ | 金、プラチナ、原油、トウモロコシ、大豆などの商品に投資を行うことをコモディティ投資という。 投資方法は、直接プラチナや金などの商品に投資をする方法と、トウモロコシや大豆のように先物市場で運用されている商品ファンドを利用する方法がある。 また、償還価額が商品指数に連動する投資信託なども登場している。 |
投資商品の選び方
投資商品を選ぶ時、商品の性質で注目すべき3つのポイントがある。
- 安全性:資金の目減りや予想外の損失がないこと
- 流動性:すぐに換金ができること
- 収益性:投資で収益の見込みはどれくらいか
また、投資商品を選ぶ上で注意するべき事項には次の4つがあるので、併せて参考にしよう。
運用期間
投資の運用期間は大きく分けて短期と長期の2種類がある。運用期間とは投資商品を購入してから売却までの期間のことを示す。
- 短期投資:当日から数日、数ヶ月が運用期間となり、株式(デイトレード、スイングトレード)、FXがあげられる。短期投資は、リスクも伴うが、高いリターンも期待できる。
- 長期投資:数年から数十年単位が投資期間となり、不動産投資、投資信託、株式、債券投資、預金などがあげられる。長期投資は、じっくりと時間をかけて資産運用をするため、毎日変わる値動きの影響はさほど受けない代わりに、FXなどの短期投資のような短期間で高いリターンは見込みにくい。
リスク許容度
投資にはリスクがつきものであるが、リスク許容度は投資で損失が出た場合にどれくらいの損失に耐えうるかということである。
投資の失敗によって、自身の生活が存続できなくなってしまっては、意味がない。100%成功する投資は存在しないため、投資を始める前に、自分がどの程度金銭的な余裕があるのか把握しておこう。
投資運用のコスト
投資をするには資産運用コストが必要であるが、何に投資するかによって資金も異なる。
例えば、投資の初心者でも簡単に投資ができる投資信託には運用コストとして手数料・信託報酬・信託財産留保額が必要となり、これらは運用会社によってまちまちである。
多数の投資信託の商品の中から、どれを選ぶべきか迷った時には運用コストが低い商品を選ぶことをお勧めする。
投資にかかる税金
投資は資産運用で利益がでた場合、税金がかかることを理解しよう。
株式投資などは譲渡益がでると課税対象になるが、NISAの場合は一定額までは非課税となる。
リスクとリターンのバランス
投資による資産運用には、必ずリスクとリターンが伴うが、FXのような投資はハイリスク・ハイリターンである。一方、リスクを分散している投資信託などはローリスク・ローリターンと言われている。
- ハイリスク・ハイリターン:FX、先物取引、ビットコイン
- ローリスク・ローリターン:定期預金・定期貯金、個人向け国債・地方債、保険、投資信託
このように、投資商品によってリスクのタイプが異なるが、リスクとリターンのバランスを考えて、分散投資をすることが重要だ。
投資戦略を立てる
投資はむやみやたらと行うものではなく、自分の資産運用に適した戦略が必要となる。これはリスクの分散や、投資内容の組み方、さらに資産運用のための目標設定とどのように達成するかを決定する。
投資戦略を立てる際には、以下の3つの事柄を重視してみてほしい。
- 資産配分の考え方
- ポートフォリオの作成
- 目標設定と達成のためのアプローチ
資産配分の考え方
投資で重要なのは、複数の違う投資先を選んだりタイミングをずらしたりすることでリスクの分散を図ることだ。米国では資産配分が長期的な投資のリターンの9割を決定するとの投資理論が一般的である。
資産配分は以下の計算式を目安にすると良いだろう。
- 「株式の割合=100-年齢」
- 「債券の割合=年齢」
ポートフォリオの作成
資産運用のポートフォリオは、上記の計算式に基づいて構築することができる。ポートフォリオは運用する資産と現金の保有率を調整して理想的なポートフォリオの作成が重要である。
ポートフォリオとは投資をするための金融商品のことを示し、投資信託、株式、預金、保険、債券の5つを組み合わせて構築する。
これは、まったく違う性質や値動き、収益回収の時期、地域の投資商品を組み合わせることでリスクを分散させるためである。
黄金のポートフォリオをよばれる投資比率は、
- 株式30%
- 長期米国債40%
- 中期米国債15%
- 金7.5%
- コモディティ7.5%
である。これは、個人投資家も実践できるので、ぜひ参考にしたい。
目標設定と達成のためのアプローチ
資産運用の目的は人それぞれ違っており、また目標とする収益の額も異なる。
資産運用の目標設定をすると、長期的で安定した資金運用が見込める。これは、ローリスクで安定したリターンにもつながり、必要な投資金額や利回りなども明確になる。
つまり、「定年後のことを考えて60歳までに3,000万円を目標にする」など、具体的に目標金額を設定することで、どのように達成するのかが見えてくるばずだ。
リスク管理の重要性
投資にはリスクがつきものではあるが、リスクを最小限に回避する方法がある。投資を始める前には以下の内容を必ず参考にして欲しい。
- リスク許容度の判断基準
- 分散投資によるリスク軽減
- 投資のパフォーマンス評価
リスク許容度の判断基準
個人の投資家のリスク許容度には主観的要素と客観的な要素があり、以下の通りである。
- 主観的要素: 投資に対する経験や投資家の性格などが要因となる。
- 客観的要素: 年収、年齢、資産額、家族構成、ライフステージなど事実が要因となる。
これらの要因から自分のリスク許容度はどれくらいなのかを把握しておくことで、損失が起きた時に資金面や精神的なダメージを最小限に抑えることができる。大きな失敗を防ぐためにも事前にリスク許容度を把握しておこう。
分散投資によるリスク軽減
分散投資は、違う投資商品や銘柄などに投資することである。分散投資は以下の3つを活用することで効果を発揮する。
- 資産 :投資対象となる資産を全然違う性質のものを組み合わせることでリスクを分散させる。例:株式とコモディティ、債券、外貨建て貯蓄など
- 地域 :日本国内のものと、先進国と後進国を含めて海外のもの
- 時間 :短期投資、長期投資など期間が違うもの
例:3年間対象、または5年間など期間限定、など
投資のパフォーマンス評価
投資は運用成果を評価することが必要である。投資のパフォーマンス評価は株式や不動産、債券、コモディティなどの資産運用をして、どのくらい成果をあげたかのパフォーマンスを検証し、総合的に評価をすることである。
評価を行う目的は、資産の運用成績を客観的な基準で判断し、実際に行った投資戦略やそのリスクを再度見直しして、今後の運用成績を上げるためである。
投資パフォーマンス評価の方法には2タイプがある。
定量評価
運用成績の数値で計れるものを数量的に測定し、分析・評価する方法である。
市場との比較を行う「ベンチマーク比較」や、他のファンドと相対比較を行う「ユニバース比較」などがある。
定性評価
運用組織、運用哲学、意思決定プロセスなど定量評価により評価できない部分を分析・評価する方法である。
定性評価には以下のような要因が使用される。
- 運用手法や運用プロセス
- 情報収集や分析体制
- リスク管理の体制
- 運用体制や意思決定プロセス
- ディスクロージャーの状況
- 運用哲学や運用方針
- ファンドマネージャーの資質
投資は誰に相談するべきか
このように投資を行うためには様々な知識や情報に加えてノウハウが必要となる。
資産運用で効果的な結果を出すには、自分ひとりの独学で行うより投資の専門家を活用した方が効率的で、安定した資産運用が可能になる。
専門家の中でも、おすすめしたいのが、証券会社から独立した専門家であるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)である。
IFAはひとり1人のニーズに適した個別の投資戦略を構築してくれる。IFAを活用して得られる以下の利点について、それぞれ詳しく解説するので参考にしていただきたい。
- IFAによる専門的な知識の提供
- 個人のニーズに合わせたアドバイス
- IFAと共にリスク管理を徹底する
IFAによる専門的な知識の提供
IFAは、既存の金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をアドバイスする専門家のことだ。
投資の実績と経験が豊富にあるため、投資に関する専門的な知識を提供してくれる。専門家によるアドバイスで最適な投資戦略を構築できる点が大きな魅力だ。
金融商品の価格は、各国の経済状況や企業の業績などのあらゆる情報に影響を受ける。しかし投資初心者にとって、経済状況のチェックや業績の分析などは容易ではないだろう。
実績・経験豊富なIFAはいち早く投資に必要な情報をキャッチし、分析をした上で今後の予測を行う。そして最適な投資戦略を実践するために必要な知識・情報を提供する。
自分の資産運用に必要な専門知識を得られるという点がIFAに相談する大きなメリットだ。
個人のニーズに合わせたアドバイス
IFAは多彩な投資商品に関する知識を取得しており、個人の投資ニーズに併せて投資商品を紹介してくれる。希望に合ったアドバイスを受けられる点もIFAの大きな魅力だ。
投資ニーズは年代や家族構成、現在の資産状況、希望するライフプランなどによって大きく異なる。リスクを取って株式中心で運用すべき人もいれば、債券の比率を多くして堅実な運用を行うべき人もいる。
こうしたニーズに合わせた運用戦略を自分ひとりで練るのは容易ではない。そのため、数多くの運用相談に対応し、個別のニーズに合ったアドバイスをしてきたIFAに相談することをおすすめする。
IFAと共にリスク管理を徹底する
IFAは投資戦略の提案だけでなく、運用開始後のリスク管理もサポートしてくれる。個人の知識やノウハウだけでは難しいリスク管理をプロフェッショナルであるIFAとともに実践しよう。
リスク許容度は年齢やライフステージとともに変化していくため、状況に合わせて資産配分などを組み替えていく必要がある。IFAは原則として転勤がなく長期にわたってサポートしてくれるため、年齢に応じたリスク管理のアドバイスもしてくれる。
長期的なサポートの中で徹底したリスク管理を実現できる点も、IFAに相談する大きなメリットだ。ただ、個人の事情に合わせてIFAを探すのにはなかなか手間がかかる。そこでおすすめしたいのが「資産運用ナビ」というサービスである。
「資産運用ナビ」は、投資家とIFAをマッチングするサービスである。資産の状況や運用目的に合わせ、あなたにぴったりのアドバイザーを紹介する。
希望条件を入力すると、全国のデータベースから最適なアドバイザーを抽出して紹介。アドバイザーの経歴や得意分野を確認した上で面談の申し込みができる。
IFAの相談は47都道府県どこでも可能で、何回でも相談の対応が可能だ。WEBや好きな場所で面談できる上、相談費用が一切かからないため気軽に相談できる。是非活用してもらいたい。
まとめ
この記事では、投資の初歩的な知識、戦略の立案方法、リスク管理の重要性について解説した。個人投資家になるには、さまざまな専門知識と世界経済や情勢など、幅広い情報から金融に関する情報を把握する必要がある。
このような時、投資の専門家であるIFAに相談すると投資の知識や戦略を容易に身につけることができ、成功の可能性を広げることができる。
IFAは個人投資家の多彩なニーズに合わせて投資戦略やリスク管理などをサポートしてくれるので、何かと頼りになる存在だ。
マッチングサービス「資産運用ナビ」では個人投資家が信頼できるパートナーになりうるIFAとつながることができる。無料で利用できるので活用することをお勧めしたい。