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長期投資のメリットと効果的な戦略!成功への道のりを学ぼう

この記事で解決できるお悩み
  • 長期投資のメリットとその重要性を理解したい
  • 効果的な長期投資戦略を学びたい
  • 長期投資におすすめの運用法が具体的に知りたい

長期投資は、その堅実性と可能性の両面で、有効な資産形成手段であると言える。

しかし、どのようにして最適な投資戦略を立て、どのような投資を実行するべきかという点については、多くの投資家が疑問を抱えていることだろう。

本記事では、長期投資のメリットから効果的な戦略、そして長期投資におすすめの運用法を紹介する。

ぜひ参考にして、賢い投資決定に必要な知識を習得してほしい。

目次

長期投資のメリットとは何か?

長期投資のメリットとは何か? 資産運用ナビ

まずは、長期投資の基本知識やメリットについて確認していく。

複利の定義とその効果

長期投資は、一般的に10年以上の長い期間資産運用を継続することを指すが、具体的な期間について明確な定義はない。

長期投資を実践する投資家の中には、20年〜30年という長いスパンで投資を継続する人も多数いる。

長期投資のメリットとして最も大きいのは、複利効果によって資産を大きく増やしやすいということだ。

複利とは利息の計算方法の一つで、運用によって生まれた利益を元本に組み込んで再投資することで「投資元本+受け取った利益」に対してさらに利益が生まれることを指す。

利益をもとに新たな利益が生み出されるため、運用期間が長くなるほど発生する利益の金額が大きくなる。

これを「複利効果」と呼び、長期運用によって効率よく資産を増やすための方法として知られている。

実際に複利効果の効果について確認してみよう。

下記の表は、元本の100万円を年率2%の利回りで、単利と複利でそれぞれ運用した場合のシミュレーションだ。

運用年数複利単利
1年1,020,000円1,020,000円
2年1,040,400円1,040,000円
3年1,061,208円1,060,000円
4年1,082,432円1,080,000円
5年1,104,081円1,100,000円
6年1,126,162円1,120,000円
7年1,148,686円 1,140,000円
8年1,171,659円1,160,000円
9年1,195,093円1,180,000円
10年1,218,994円1,200,000円

複利の効果を最大限に生かすためには、時間が必要だ。

できるだけ早く、かつ長く運用できるほど、複利の恩恵を受けやすくなる。

市場変動への耐性とリスク管理

長期投資は、短期投資に比べて収益の振れ幅が小さくなって安定的な利益を狙いやすいというメリットもある。

例えば、株式などの値動きの激しい金融商品は、1日や1週間という短いスパンでは大きく価格が変動しやすい。

銘柄によっては短期間に10%以上価格が動くものも珍しくないため、相場の状況によっては大きな損失が発生するケースもある。

仮に、今日購入した株を1週間後に売ると決める場合、今日いくらの価格で株を購入するかは非常に重要だ。

短期的なトレードにおいては数%の利益や損失を気にしながら取引を行う必要があるため、精神的にも大きな負担となりやすい。

しかし、長いスパンで見て右肩上がりに株価が上昇を続けるケースにおいて、10年や20年という長期間株式の保有を続けた場合はどうだろうか。

株価が1.5倍や2倍などに大きく上昇していれば、数%の価格の動きは問題にならないほど十分な利益が出ていると考えられる。

長期投資を行うことによって、投資タイミングの失敗による損失のリスクを抑えやすいと言えるだろう。

長期的視点に基づく資産成長の実例

実際に長期投資を実践した場合に、どのくらい資産を増やせるかチェックしていこう。

下記の表は、100万円の資金を元手に1%・3%・5%の利回りで複利運用した場合の運用シミュレーションだ。運用期間はそれぞれ10年間・20年間・30年間となっている。

運用期間/金利1%3%5%
10年間1,104,622円1,343,916円1,628,895円
20年間1,220,190円1,806,111円2,653,298円
30年間1,347,849円2,427,262円4,321,942円

上記のように100万円の資金であっても、長期間運用を続けることによって資産を大きく増やせることがわかる。

また、運用期間を伸ばした際の資産の成長率は、利回りに比例して高くなる。

同じ30年間運用を続けた場合であっても、利回り1%で運用した場合と5%で運用した場合では、運用結果が大きく異なる。

つまり、長期投資によって大きく資産を増やすためには、運用期間に加えてある程度の利回りも重要だといえるだろう。

効果的な長期投資戦略とは

効果的な長期投資戦略とは 資産運用ナビ

長期投資のメリットを活かして効果的に運用するためには、重視すべきポイントがある。

分散投資の重要性とその実践方法

長期投資においては、複数の資産への分散投資が重要だ。

分散投資は、投資先の銘柄や資産の種類、国や地域などを限定せず、複数に分散させることを指す。

一つの資産にまとめて投資を行っていた場合、その資産の価格が下落した際に、自分の資産全体が大きなダメージを受けてしまう。

複数の資産に分散しておくことで、万が一の際の損失を抑える効果が期待できる。

自分で個別の株式や債券に投資を行うことでも分散投資は実践できるが、多くの銘柄を自分で管理するのには手間がかかる。

なかなか投資に時間を割けないという方は、プロが複数の投資先にバランスよく投資を行うバランスファンドへの投資がおすすめだ。

バランスファンド1本を購入しておけば、ファンドに組み入れられている資産に分散して投資するのと同様の効果が得られるため、誰でも手軽に分散投資が実践できる。

投資計画の策定方法と投資対象の選定基準

実際に投資を始める際は、まず投資計画をしっかりと立てていこう。

投資対象を決めるに当たっては、自分の運用ニーズに応じたアセットアロケーションを決めていくのが大事だ。

アセットアロケーションは、運用資金をどの資産にどれくらい振り分けるかという資産配分を指す。

どのような組み合わせで金融商品を保有するかによって、想定されるリスクや期待できるリターンが変わってくる。

そのため、まずは自分が許容できるリスクの度合いや求めるリターンを整理した上で、「株式型は○%、債券型は○%」といったように資産配分を決めていくことをおすすめする。

アセットアロケーションが決まったら、具体的な投資銘柄について検討する。

運用コストや過去のパフォーマンス、純資産総額などさまざまな観点からどの銘柄に投資するかを決めていこう。

自分だけで投資する銘柄を選ぶのが難しいという場合は、IFAのような資産運用の専門家に相談するのもおすすめだ。

定期的な見直しとリバランス

長期投資では、投資する銘柄を決めて購入したらそれで終わりではない。

長く運用を続けていると、金融商品の価格の値上がり・値下がりによって、当初決めたバランスから実際の資産配分がずれてきてしまう。

安定した運用を長期間行うためには、定期的に資産配分のズレを見直して、元の資産配分に戻すことが重要だ。この資産配分の修正を「リバランス」と呼ぶ。

例えば、国内株式と国内債券に50%ずつ投資を行っていたとする。

1年後に国内株式が20%上昇して、国内債券が20%下落した場合、資産配分は国内株式60%・国内債券40%にズレてしまう。

この場合は、国内株式を10%売却し、国内債券を10%購入することで、元の資産配分に修正できる。

理想とする資産配分を決めて、定期的にリバランスを行うことで、より効果的に長期投資を実践できるだろう。

長期投資におすすめの運用法を紹介

長期投資におすすめの運用法を紹介 資産運用ナビ

「長期投資」と一口に言っても、その人の性格や運用ニーズ、資産状況などによって適した運用方法は異なる。

ここでは、3つのタイプ別におすすめの運用方法を紹介していく。

簡単でわかりやすい仕組みのものから投資を始めてみたい人

なるべくわかりやすい金融商品に投資をしたいという初心者の場合、インデックス運用がおすすめだ。

インデックス運用とは、日経225やS&P500のようなインデックス(指数)に連動する投資成果を目指すファンドに投資する投資方法だ。

運用コストを低く抑えやすく、販売手数料が無料となっている商品も多いことから、少額からの積立投資にも適しているだろう。

メジャーなインデックスに投資をすれば、日々のマーケット情報も入手しやすいため、「なぜ上がった/下がった」という価格変動要因も理解しやすくなる。

仕事などで忙しく、なかなか投資に時間を割けないという方は、NISA口座のつみたて投資枠を活用して、インデックス型の投資信託に投資を行うのを推奨する。

なるべくリスクを抑えつつ安定したパフォーマンスを期待したい人

リスクを低く抑えて投資したい、今の貯蓄だけでは老後資金が十分か不安、という悩みを持っている方は、バランスファンドへの投資がおすすめだ。

バランスファンドとは、国内外の株式や債券、リート(不動産)などの幅広い投資商品に分散して投資を行う投資信託のことだ。

バランスファンドに投資することで、少額であっても複数の国や地域の資産に手軽に投資を始められる。

複数の資産にバランスよく投資することで、どれか一つの資産の価格が急落したとしても、その他の資産の値動きによってカバーできる可能性が高まる。

また、バランスファンドを購入すれば運用会社が自動的にリバランスを行ってくれるため、自分で相場の状況に合わせてリバランスを行う手間を削減しやすいだろう。

積極的にリスクをとって高いリターンを狙いたい人

余剰資金を利用して積極的に高いリターンを狙いたいという方は、国内外の株式型ファンドへの投資がおすすめだ。

株式型のファンドは、期待リターンが高い分リスクも大きくなる。

ハイリスク・ハイリターンの運用であることをしっかりと理解してはじめよう。

株式だけに集中して投資を行うのは少しリスクが高すぎると思う方は、株式の組み入れ比率が高めに設定されつつ他の資産にも分散して投資を行う投資信託を購入するなど、自分のリスク許容度に合わせて金融商品を選ぼう。

長期投資の相談はどこにするべき?

長期投資の相談はどこにするべき? 資産運用ナビ

長期投資を始める際は、資産運用の専門家にアドバイスを求めるのがおすすめだ。

以下で、長期投資をプロに相談すべき理由や、相談先の選び方について解説する。

専門家への相談のメリットとその選び方

長期投資を実践するためには、最適なポートフォリオの設計と定期的な見直しが重要となる。

自分1人でポートフォリオを作成して、定期的にリバランスを行うのはハードルが高いと感じる人もいるだろう。

そのような方は、ぜひ資産運用の専門家に相談するのをおすすめする。

資産運用の専門家に相談することで、豊富な知識や経験に基づくアドバイスをもらった上で、自分に合った投資計画を立てやすくなるだろう。

IFA(資産運用アドバイザー)の役割と利用方法

資産運用のプロに長期的にアドバイスを貰いたいと考えるなら、IFA(資産運用アドバイザー)の利用がおすすめだ。

IFAは、銀行や証券会社などの金融機関からは独立した立場で、顧客に対する資産運用のアドバイスを行う専門家だ。

金融商品の仕組みや最適なポートフォリオの設計方法などについて相談できるため、投資の初心者でも安心して長期投資を始めやすいだろう。

自分に合った金融商品を提案してくれて、証券会社での購入もサポートしてくれるため「資産運用に興味はあるが何から始めたら良いかわからない」などと悩んでいる人にもおすすめだ。

銀行や証券会社の営業担当者とは異なり、営業ノルマや会社の販売方針に左右されずに商品提案を行えるというメリットがあるため、中立的な立場であなたの資産運用に向き合ってアドバイスをくれるだろう。

また、IFAは原則として会社都合の異動や転勤が発生しないため、長期的に資産運用について相談できるパートナーがほしいと考えている人にも適している。

「資産運用ナビ」を利用することの利点

IFAに相談したいが、どのように自分に合ったIFAを見つければよいかわからないという人もいるだろう。

そんな方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用してみてほしい。

資産運用ナビ」は、年齢や資産状況、運用に対する考え方など簡単な項目を入力するだけで、ニーズにあったアドバイザーを自動で診断してくれるサービスだ。

検索されたアドバイザーの実績や経歴についてはプロフィール画面から詳しく確認できるため、面談前に知りたい情報をしっかりとチェックできる。

初回面談は何度でも可能で、相談費用は一切不要となっているため、ぜひ気軽に利用してみてほしい。

IFAに興味のある方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用して、自分に適した理想のアドバイザーを見つけてみよう。

まとめ

まとめ 資産運用ナビ

投資は、長期で行うことによってリスク低減や複利効果などのメリットが得られる。

長期投資を成功させるためには、複数の資産への分散投資の実践とリスク管理が重要だ。

本記事では、タイプ別におすすめの運用方法も紹介したが、その最適解は個人によって異なる。

資産運用に関する疑問や不安がある場合は、専門家に相談した上で解決を目指そう。

特にIFA(資産運用アドバイザー)は、中立的な立場からあなたに最適なアドバイスを長期間にわたって提供してくれるパートナーのような存在になってくれる。

長期投資を実践して資産を効率よく増やしていきたいと考えている方は、ぜひIFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用して、自分に合ったIFAを探してみよう。

長期投資に関するQ&A

長期投資のリスクとその管理方法は?

投資期間を長くするほど、経済や金融に関する不確定要素が増えるため、最終的な運用成果のブレが増加する可能性は存在する。

しかし、複数の資産に分散して投資を行うことで、特定の金融商品の値下がりによる資産全体のダメージは軽減しやすくなると考えられている。

長期投資を実践する際は、自分のリスク許容度に応じて値動きの異なる複数の資産に分散して投資を行うことが重要だ。

投資額はどのように決定すれば良い?

投資に回す金額を決めるためには、現在の資産を色分けするところから始めてみよう。

当面の生活費や万が一の事態に備えるためのお金は「短期資金」として、現金や預貯金などの流動性の高い資金で確保しておくのが望ましい。

月々の生活費の3ヶ月〜1年程度が目安となるが、資産状況や家計の収支によっても異なるため注意しよう。

子供の教育資金や自宅の購入資金、車や家電の買い替え費用など数年後に必要となるお金は「中期資金」といえる。

このお金は、お金が必要になる時期を具体的にイメージした上で、必要があれば運用を検討しよう。

ただし、使い道が明確に決まっているお金の場合、いざ使うタイミングでお金が減ってしまっていては困るので、なるべくリスクを抑えた運用が良いだろう。

最後に、短期資金や中期資金に該当せず、当面使う予定のないお金は「長期資金」となる。

この資金はいわゆる余剰資金とみなせるため、投資に回しても問題ないだろう。

このように、お金は使う時期や目的によって分類した上で、自分に適した投資割合を検討しよう。

長期投資の成果を最大化するためのヒントは?

長期投資の成果を最大化するためには、資産運用のプロに相談することが鍵となる。

長期投資では、一度投資したらそれで終わりではなく、定期的なポートフォリオの見直しやリバランスが重要だ。

理想とする資産配分に従って運用を続けるためには、適切なタイミングでの売買や相場の変化に応じた運用方針の変更などを定期的に行う必要がある。

資産運用のプロに相談することで、自分にとっての運用の最適解を導きやすくなり、効果的に資産運用を行えるというメリットがある。

長期的に資産運用について相談できるパートナーが欲しいという方は、ぜひIFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用して、自分に合ったアドバイザーを探してみよう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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