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【安全資産の真実】知らないと損をするポイントを徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 安全資産についての正確な知識を得たい
  • 適切な安全資産の選び方を知りたい
  • 安全資産のリスクとリターンのバランスを理解したい

株式や投資信託などの積極的な運用が注目される今、改めて安全資産の必要性についても考えたい。リスクを抑えながら資産形成に取り組むためには、安全資産を取り入れることが大切だ。

この記事では、安全資産の必要性や種類について解説していく。

目次

なぜ安全資産が必要なのか

資産形成に取り組んでいる人は、「利回りが取れない安全資産は不要」と考える人もいるかもしれない。まずは、ポートフォリオに安全資産を取り入れるべき理由について解説していこう。

経済的な不安定さを乗り越える

安全資産の大きなメリットは、「値動きの幅が小さいこと」である。

株式や投資信託は得られるリターンが大きいものの、その分大きな価格変動リスクも抱えている。「元本が割れるリスクをなるべく抑えたい」という場合は、安全資産での運用が効果的だ。

たとえば「数年後に使う予定があるお金」は、ハイリスクの金融商品では運用できない。大きな値動きによって損失を被る可能性があるためだ。より低リスクで運用したい場合は、安全資産を取り入れることを検討しよう。

リスクを分散させる

安全資産は、分散投資先としても活用できる。たとえば、ポートフォリオのほとんどが外国株式になっている場合、株式市場に変動要因が起きると大きな損失を被るリスクがある。

しかし、一部を値動きが異なる安全資産で保有していれば、株式で損失が出ても安全資産でカバーすることが可能だ。

若年層など長期での運用が可能な世代は、ついリスクの高い商品ばかりに投資してしまいがちだが、一部安全資産で保有することも心がけたい。

安全資産の選び方と主な種類

安全資産には債券や預貯金、貯蓄性保険などさまざまな種類がある。ここからは、安全資産の主な種類とその選び方について解説していこう。

国債や地方債

国債・地方債とは、名前の通り国や地方自治体が発行する債券だ。発行体の政治や経済が安定していれば元本が割れるリスクが小さく、安定した利回りが得られる金融商品である。

また、債券はあらかじめ満期までの期間が決まっているため、資産運用の見通しが立てやすいメリットがある。「数年後に教育資金として使う」など、低リスクで運用すべき資金は国債や地方債での運用を検討するとよいだろう。

預貯金

見落としがちだが、預貯金も安全資産の一種である。低金利下の現在ではほとんど利回りが得られないものの、元本が保証されている点では最も安心して利用できる安全資産といえる。

資産形成では「すぐに使うお金」「数年後に使うお金」「当面使わないお金」に色分けすることが大切だが、そのうち「すぐに使うお金」や「数年後に使うお金」は預貯金に置いて資産価値を維持することを優先したい。

金融機関によっては、金利が優遇される定期預金商品などを用意しているところもあるため、いくつか比較して検討することがおすすめだ。

貯蓄性保険

貯蓄性保険も安全資産の一種である。保険というと掛け捨てタイプを思い浮かべる人もいるかもしれないが、中には一定の解約返戻金や満期保険金を受け取れるものもある。

定額タイプの保険であれば、契約時に「何年後にいくらになる」という金額の推移が確定するため、資産形成の見通しがつきやすいメリットがある。

老後の生活資金や教育資金など、資金が必要となる時期が決まっているものは、貯蓄性保険で運用することを検討してみよう。

安全資産のリスクとリターンのバランス

安全資産はリスクが小さい分、得られるリターンも小さくなる。その点がネックに感じている人も多いかもしれない。ここからは、安全資産のリスクとリターンの考え方について学んでいこう。

リターンが低い場合の対処法

安全資産は低リスクで運用することを目的に保有するため、当然高い利回りを得ることは難しい。安全資産を保有するときに心がけたいのが、「ポートフォリオ全体の利回りで考えること」である。

たとえば、安全資産の運用で年利1%しか得られなくても、株式の運用で年利5%が取れていれば、ポートフォリオ全体の運用としては十分上手くいっているといえる。これを「もし全部を株式で運用していればもっと増えたのに」と考えるのは、建設的とはいえない。その考えは、株式の運用が上手くいったから言える結果論であるためだ。

もし、株式市場で大きな下落が起きていれば、一部安全資産で保有していることで損失を限定できたこととなる。分散投資が大切といわれるのは、このようにリスクが低減できるためであり、決して安全資産単体の利回りだけを考えて損得を判断しないようにしよう。

為替リスクの管理

「外国債券」や「外貨建て保険」など外貨建ての資産を保有する際は、為替リスクについて理解しておくことが大切だ。

もし外国債券の償還時の為替水準が、購入時よりも円高に推移していれば、日本円に換えたときに元本を割れるリスクがある。債券だからといって安全だと考えていると、為替で損失を被ることもあるため、十分リスクを理解したうえで投資するようにしよう。

とはいえ、投資初心者の中には「金融資産のリスクの種類が分からない」と悩んでいる人もいるかもしれない。きちんとリスクを理解したうえで安全資産へ投資するためには、金融のプロに相談しながら商品選定することがおすすめだ。次項でくわしく解説していこう。

IFAが安全資産の選択で役立つ理由

安全資産の選定に悩んだら、ぜひIFAへの相談を検討しよう。IFAとは「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれ、特定の金融機関に所属していない金融アドバイザーだ。ここからは、IFAへ安全資産の運用を相談すべき理由について解説していく。

あなたに合った安全資産の選び方を提案

ひとくちに「安全資産」といっても、債券や保険、預貯金などその種類はさまざまだ。初めて資産運用に取り組む人は、「どの商品が良いのか分からない」と悩むこともあるだろう。

IFAは、顧客のニーズをよくヒアリングしたうえで、運用意向に見合った商品を提案してくれることが特徴だ。真に顧客目線に立ったアドバイスを行ってくれるため、初心者でも安心して商品を選定していくことができる。

ただし、中には「しつこいセールスを受けないか不安」と感じる人もいるだろう。実際に、金融機関担当者からのセールスで何度も連絡を受けた経験がある人もいるかもしれない。

しかし、IFAは特定の金融機関に所属していないことから、企業利益を優先した営業活動を行う必要がない。したがって、無理なセールスや望まない電話連絡などもないため、安心して利用することが可能だ。

専門家の意見を受けることで安心感を得る

資産運用は選択の連続だ。「どのような資産で運用するか」、「どれくらいの金額を資産運用に回すか」、「どのタイミングで売買するか」など多くの事柄を自分で選択しなければならない。ひとつひとつ選択するたびに、「本当にこれで良いのだろうか」と不安を抱く人も少なくないだろう。

この点、IFAを利用すれば金融のプロに相談しながら選択していけるため、安心して資産運用に取り組むことができる。

特に、長期運用を前提とした資産運用では、なるべく精神的な負担を軽減したい。資産運用に対してストレスを感じてしまうと、途中で資産運用をやめる理由にもなるためだ。

よりストレスを感じずに資産運用を続けるためには、IFAの意見を取り入れることを検討しよう。

継続的なサポートで資産運用を最適化

IFAは商品選定時のみの単発的な取引ではなく、長期にわたって資産形成のサポートを受けることができる。定期的に保有資産のアフターフォローや、ポートフォリオの見直しを行ってくれるため、「金融コンシェルジュ」のような存在として頼ることが可能だ。

特に嬉しいのが、IFAには会社都合の転勤がない点である。金融機関の職員はおよそ3年周期で転勤があるため、どうしても定期的に担当者が入れ替わってしまう。せっかく担当者と関係性を築いても、転勤によって担当者が変わると、また1から関係性を構築していかなければならない。

しかし、IFAは転勤によって担当者が入れ替わることがないので、1人の担当者と生涯付き合っていくことが可能だ。自分の資産の状況を良く知っている人にずっと担当してもらえるのは、投資家にとって非常に心強いといえる。

ポートフォリオに安全資産を取り入れてみよう

資産運用では株式や投資信託などの積極的な資産が注目されがちだが、一部安全資産を取り入れることも大切だ。安全資産にはリスクの低減効果があり、分散投資先としても有効な選択肢である。

資産運用の経験が浅く、「どのような資産が良いか分からない」という場合は、IFAへ相談することがおすすめだ。IFAは真に顧客のニーズに合った商品を提案してくれるため、利用者は安心して商品を選定できるメリットがある。ぜひこの機会にIFAの活用を検討してみよう。

当サイト「資産運用ナビ」では、全国各地のIFAを検索できるサービスを提供しております。相談内容や資産の状況、お住まいの地域に応じて相性の良いIFAを紹介できますので、どうぞお気軽にご利用ください。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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