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年代別資産形成の秘訣!あなたのライフステージに合った戦略を見つけよう

この記事で解決できるお悩み
  • 年代別の資産形成方法を学びたい
  • ライフステージに応じた運用戦略を学びたい
  • リスク管理の方法を学びたい

資産形成は、どの年代にとっても重要なテーマであり、誰もが目標の運用成果を出して、理想とするライフプランを達成させたいと思うだろう。

闇雲に資産形成をしても効果は出ないことは分かっているものの、どのように対策をすればよいか分からない人もいるのではないだろうか。

そこで、今回は各年代別にみた資産形成のポイントや考え方について解説する。各ステージに当てはまる人は参考にしてほしい。

目次

年代別の資産形成の基本的な考え方

年代別の資産形成の基本的な考え方 資産運用ナビコラム

資産形成の方法は、年代によって方法が異なる。というのも、各年代では保有している貯蓄や抱えている負債など、状況が違うからだ。そのため、各年代に応じた資産運用の考え方を踏まえておく必要がある。

今回は、40代、50代、60代以上の資産形成の基本的な考え方やポイントを、総務省統計局が2023年4月に発表した「家計調査(貯蓄・負債編)」をもとに解説する。

40代の資産形成のポイント

40代は資産運用と負債のバランスを考える必要がある。総務省統計局の家計調査では、40代の貯蓄は1160万円であったのに対して、負債は1226万円であった。

つまり、負債額が貯蓄を上回っているため、先々の資産形成と日々の家計から負債を減らす方法を、それぞれバランスよく取り入れる必要があるといえる。

先々の資産形成に必要な資金は確保して、もし余剰資金が生まれた場合、すべてを資産運用に回すのではなく、負債を減らす資金に回す必要がないか検討が必要である。以上より、40代の資産形成は、資産運用と負債を減らす方法をバランスよく考える必要があると言える。

50代の資産形成のポイント

50代の資産形成のポイントは、余剰資金をいかにして効率よく運用に回せるかが重要である。総務省統計局の調査では、50代の貯蓄は1828万円に対し、負債額は620万円であった。負債額より貯蓄が増えていることから、手元に余剰資金があるといえる。

そのため、余剰資金を「どのような目的で」活用したいのか、色分けをするのが重要である。色分けした目的に合わせ、資産運用なのか、貯金をするべきなのか手段を講じることができる。

50代は比較的収入面と負債の面で余裕が生まれやすいので、適切な資産管理を実施しておくことが効率的な資産形成に重要となる。

60代以上の資産形成のポイント

60代は資産を目減りさせないように、どのような準備ができるかを検討する必要がある。総務省統計局によると60歳の貯蓄は2428万円、負債は135万円であった。60代以降は、定年を迎えて勤労による収入を得ないステージになるので、資産をすり減らさない準備が必要となる。

ただし、資産運用をしなくてよいというわけではない。長生きした場合の生活費の確保や、将来的な相続の対策といった問題を踏まえると、保有している資産をどのように割り当てて生活するかは検討が必要だろう。

各年代のライフステージに応じた戦略

各年代のライフステージに応じた戦略 資産運用ナビコラム

各年代ごとに、どのような戦略をたてて実行すべきかを解説する。

資産形成のスタート時期と目標設定

資産形成のスタート時期は、早いほうが当然良い。というのも、資産形成を成功させるためには「時間」も重要な要素となる。60代より50代、50代より40代のほうが準備や対策も立てやすいので、早くからの資産形成が望ましい。

目標設定は世帯状況やライフイベントを踏まえた設定が重要である。また、設定した目標を達成させるためにも、日々の運用状況に問題がないかをマネジメントする必要もある。

さらに、投資マインドを醸成するための、モチベーション管理も重要だ。

家族構成やライフイベントを考慮した資産運用

家族構成や、ライフイベントを考慮した資産運用も重要である。現在の資産状況と照らし合わせて、どれくらいのペースで資産運用をすべきか確認できるので、目標設定もしやすくなる。

具体的には、結婚や出産、マイホームの購入やリタイアといったライフイベントが起きる場合を想定しておく。

以上から、まずは自身のライフプランをイメージして、資産運用をどのように適切に行うか、しっかりとイメージしておくことが重要である。

リスク許容度と投資先の選択

次に、リスク許容度に合わせた投資先を選ぶことも重要である。リスク許容度は、資産状況や性格から運用のマイナスをどこまで許容できるか判断する材料である。下表にある項目から構成されており、それぞれの特徴に近い状態ほどリスク許容度が高い。

項目特徴理由
年齢若い資産運用のリスク分を労働収入等で安定的にカバーできるため
年収高い資産運用のリスク分を収入等でカバーできるため
保有資産多い資産運用のリスク分を保有資産でカバーできるため
将来支出少ないライフイベントで支出する機会が少ないため
投資経験あり投資対象の有効性や将来的な見通しが立てられるため

リスク許容度が高い場合、価格変動の大きい株式の割合を多めに運用商品にすると良い。逆に、比較的リスクとリターンのバランスが小さい債券や預貯金の割合は抑える。

一方、リスク許容度が低い場合は、預貯金の割合を高くする。実際に、自身のリスク許容度を判断する際には専門的な知識をもつ第三者に客観的な視点でアドバイスをもらうと良いだろう。

資産形成の成功要因

資産形成の成功要因 資産運用ナビコラム

資産形成で成功するポイントは「継続的な投資と貯金」と「リスク管理」の2つである。それぞれのポイントについて、どのように対応すればよいか確認していこう。

継続的な投資と貯金の重要性

継続的な投資と貯金は資産形成を成功させるために重要なポイントになる。資産運用においては、特に投資は長期的な視点で行うと「複利効果」によって「投資元本」が増える期待がもてる。投資元本が増えると、運用成果がプラスになった場合の投資利益も得やすい。

貯金は、積立投資をする場合や運用損失が生じた場合の負債を減らす原資になるので、継続的に実施しておくことが重要である。毎月決まった金額を投資する場合、継続して投資に回す資金が必要になる。

また、資産運用でマイナスが発生した場合、負債をカバーする必要がある。想定外のリスクヘッジや原資を確保するためには、貯金が重要となるのだ。

リスク管理の方法

リスク管理は、資産運用において損失を最小限に抑えるために重要である。資産運用のリスクは、主に「株価変動リスク」「信用リスク」「流動性リスク」「金利変動リスク」「為替変動リスク」がある。

こうしたリスク管理をしておくことで、長期的な資産の目減りを避けられる。代表的なリスク管理の方法としては「リバランス」である。リバランスは、当初設定した商品の投資配分を、市場や自身のリスク許容度変化に基づき再配分することである。

損失リスクを最小限にくいとどめながら、運用成果がプラスに転じやすいタイミングでリバランスすると、さらに投資効果を高められるだろう。資産運用では、重要な方法の1つである。

資産形成に役立つ情報収集と学習

先に述べた「継続的な投資」や「リスク管理」には、一定の情報収集や知識を取り入れた学習も必要である。数ある情報の中から有益な内容を選べる情報収集力がつくと、金融市場の情勢や株価の動向から、最適な金融商品を選べる。

とはいえ、なかなか一朝一夕には身に付くものではない。自分で金融系のコラムや記事を読みながら知識を深めても良いが、投資や資産運用のプロとされる専門家であるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)にも相談してみると良いだろう。

IFAと共に資産形成の最適戦略を立てる

IFAと共に資産形成の最適戦略を立てる 資産運用ナビコラム

IFAは「特定の金融機関に属さない」資産運用のプロである。

2022年12月末時点で、IFAとして登録されている金融商品仲介業者の登録外務員数は6,148人と、事業者は年々増え続けている。IFAの役割や具体的なサポートについて解説する。

IFAの役割とメリット

IFAは、客観的に保有資産を評価しながら、投資家の将来のニーズや目標に対する資産運用をどのようにすべきか提案する。特定の金融機関に所属しないので、銀行や証券会社の販売方針や販売ノルマに影響を受けることなく、より顧客目線のアドバイスがもらえる。

投資内容や運用方法の細かな調整も、専門知識を駆使しながら確認してもらえるので、より専門的な知識が必要なケースでも安心して任せられる。

年代別・ライフステージ別のIFAサポート

IFAは投資や資産運用の専門知識が豊富にあるため、年代別でさまざまなサポートが受けられる。

40代では、保有資産と負債をどのようなバランスで管理していくかをアドバイスする。50代では現在の保有資産を評価しつつ、どのタイミングで保有資産を売買するかアドバイスしてもらえる。

60代以降は適切な資産管理のもと、資産承継や相続対策などの問題にも対応している。IFAに相談すれば、専門知識とこれまでの経験から、資産運用で適切な投資のタイミングや方法や手段についてアドバイスが受けられるというわけだ。

IFAと共に成功する資産形成

IFAのサポートを受けられれば、資産運用の成功に近づける期待も高まるだろう。ただ、IFAも得意な領域はアドバイザーごとに異なる。これまで担当してきた顧客層によってもアドバイスの内容が異なる可能性がある。

自分にあったIFAを見つけられるように、しっかりとアドバイザーを比較してから相談すると良い。

年代別の正しい資産形成法は専門家に相談

年代別の正しい資産形成法は専門家に相談 資産運用ナビコラム

年代別の資産形成に関する方法や考え方について解説した。各年代の貯蓄や負債の状況は異なるので、それぞれに見合った対策を実施する必要がある。とはいえ、なかなか1人ですべての項目について対応することは難しい。

IFAを利用すれば、専門的な知識をもとに効果的な資産運用の方法やアドバイスをもらえる。

年代別の資産形成の基本的な考え方、各年代のライフステージに応じた戦略、資産形成の成功要因を網羅しているので、資産運用も成功させられる可能性が高まるだろう。

「資産運用ナビ」で信頼のおけるIFAを比較・検討して、自分に最適なIFAを見つけてほしい。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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