- iDeCoを楽天証券とSBI証券のどちらで始めるか迷っている
- それぞれの証券会社の特徴が知りたい
- 自分に合った方法でiDeCoを活用したい
iDeCoで資産運用する場合、口座開設する金融機関を選び、申し込む必要がある。
1人1口座となっているため、さまざまな観点から比較し、絞り込まなければならない。
しかし、数多くある金融機関からどのように選べばよいだろうか。
そこでこの記事では、ネット証券として人気のある楽天証券とSBI証券を中心に取り上げ、「楽天証券とSBI証券、どちらが良いのかわからない」と考えている人向けに、楽天証券とSBI証券を徹底比較する。
楽天証券で始めるiDeCoの特徴
インターネット証券でも大きな人気を集めるのが、楽天証券だ。
楽天モバイルや楽天市場などの楽天サービスとの親和性が高いため、楽天経済圏を活用している人は楽天証券でiDeCoを始めると良いだろう。
楽天証券で始めるiDeCoの特徴は以下のとおりだ。
- 業界最低水準の取引手数料
- 投資情報サービスが充実している
- NISA口座や特定口座とまとめて管理できる
それぞれ詳しく説明しよう。
業界最低水準の手数料
楽天証券のiDeCoの運営管理手数料は、条件なしで誰でも無料である。
残高や積立額、運用期間にかかわらず無料になるため、非常に使い勝手が良い。
運営管理手数料が必要な証券会社もあるため、楽天証券は業界最低水準の手数料を実現していると言える。
ただし、iDeCoを開設した時点で、国民年金基金連合会と事務委託先金融機関に支払う手数料が発生する点には注意しよう。
それぞれの手数料は以下のとおりだ。
手数料 | 口座開設(初回のみ) | 口座管理(月額) | 給付(1回当たり) |
---|---|---|---|
国民年金基金連合会 | 2,829円 | 105円 | – |
事務委託先金融機関 | – | 66円 | 440円 |
投資情報サービスが充実している
楽天証券の口座を開設すると、日経テレコンや四季報情報などの投資情報サービスを活用できる。
そのため、経済や金融に関する情報を無料で収集しながらの運用が可能だ。
例えば日経テレコンには日本経済新聞をはじめとした国内情報だけではなく、米国やアジアを中心とした海外メディアも収録されている。
グローバルな最新情報を広く収集できるため、投資判断に活かしやすい。
また、iDeCoに関する疑問や不安の解消を目的としたWebセミナーも随時開催されている。
iDeCoの制度概要や具体的な商品の解説がおこなわれていて、運用開始前にチェックすると非常に役立つだろう。
セミナーへの参加が難しい場合は、個人型確定拠出年金(iDeCo)ガイドで知識を吸収することも可能だ。
確定拠出型年金の仕組み・税制メリットが記載された準備編、運用商品の選び方・保有商品の入れ替え方が記載された実践編の二部構成になっていて、楽天証券のiDeCoで購入可能な投資信託や定期預金の商品の詳細も確認できる。
NISA口座や特定口座とまとめて管理できる
楽天証券で新NISA口座を開設しているのであれば、iDeCoも楽天証券で開設すると管理が楽になるだろう。
もし複数の証券口座で資産が分かれていると管理が面倒になり、そもそも運用していることを忘れる恐れもある。
NISAやiDeCoは20年以上の長期運用を前提としているので、年数が経過しても忘れないようになるべく同一の証券会社にまとめることをおすすめしている。
SBI証券で始めるiDeCoの特徴
楽天証券と並んで人気のインターネット証券がSBI証券である。
証券口座開設数は1,200万口座(2024年2月)を超えていて、多くの投資家が活用している。
SBI証券で始めるiDeCoの特徴は以下のとおりだ。
- 取引手数料が割安
- トレーディングツールが豊富に用意されている
- 低コストの投資信託を購入できる
それぞれについて詳しく解説しよう。
取引手数料が割安
SBI証券は、証券口座開設数が1,200万以上ある業界大手の証券会社で、取引手数料が割安なことでも知られている。
楽天証券と同様に年金資産残高にかかわらず、誰でも運営管理手数料は無料だ。
ただし、国民年金基金連合会と事務委託先金融機関に支払う手数料が発生するため、完全に無料で運用することはできない。
トレーディングツールが豊富に用意されている
SBI証券には、「HYPER SBI 2」「DC Doctor」といった、投資判断に役立つトレーディングツールが用意されている。
「HYPER SBI 2」には比較機能が付いていて、複数の指標・銘柄を選択すると同じ期間に各銘柄の値上がり率がどのように推移したかをチェックできる。
また、「DC Doctor」は商品の選び方をサポートをしたり、運用状況を確認できたりするツールだ。
リスク許容度や掛金、運用期間を考慮したポートフォリオ提案、将来のリターン予測、リバランス提案などの機能が搭載されている。
トレーディングツールを活用することで悩みを解決しながら判断を下せるため、活用してみると良いだろう。
低コストの投資信託を購入できる
SBI証券のiDeCoで購入できる商品ラインアップは非常に豊富で、ニーズに合った投資信託を購入できる。
そして商品選びにおいて重要である手数料の安い銘柄も多く、効果的に資産を形成しやすくなっているだろう。
SBI証券のiDeCoで購入できる商品には、以下のようなものがある。
- SBIグローバル・バランス・ファンド
- eMAXIS Slim新興国株式インデックス
- eMAXIS Slim先進国債券インデックス
- eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
自分に合った証券会社を選ぶ基準として、投資したい商品が豊富かどうか、手数料は割安かどうかが優先となる。
運用結果に直結する項目で比較検討することが重要である。楽天証券とSBI証券は、どちらも商品数が豊富で、手数料も割安だ。
証券会社を絞り切れない場合は、ポイントの種類、投資ツールの使いやすさ、銀行口座との連携・手数料、サービス内容、キャンペーン・特典などで比較するとよいだろう。
楽天証券とSBI証券、iDeCoを始めるにはどちらがよいのか
iDeCoを始めるには、運用する証券会社を選ばなければならない。
しかし、運用できる口座は1人1口座であるため、証券会社を絞り込む必要がある。
楽天証券とSBI証券はいずれも利用者数が多く、これから探す人にとってはどちらを選んだらよいか悩んでいるかもしれない。そこで、楽天証券とSBI証券のiDeCoを始めるメリットを解説する。
楽天証券でiDeCoを始めるメリット
楽天証券のiDeCoでは、運営管理手数料が無料である。残高や積立額、期間などの条件もないので、誰にでも適用される。運用コストを抑えた豊富な商品ラインナップが特徴で、国内外の債券・株式、REIT、コモディティ(金)やバランス型・ターゲットイヤー型など幅広い。
そのほか、楽天証券が開催するセミナーやスタートガイドの利用、証券資産と年金資産をまとめて管理できるなどのメリットがある。
SBI証券でiDeCoを始めるメリット
SBI証券のiDeCoは、運営期間が長く、加入者数No.1であることから、投資家にとって利用しやすい証券会社だとわかる。
楽天証券と同様、運営管理手数料は無料で、投資商品も豊富である。
低コストのインデックスファンドをはじめ、多様な投資先から選択することができる。
また商品選びに迷ったら、「SBI-iDeCoロボ」でサポートを受けられる。
投資家の意向に沿った商品を選んでくれるため、迷っていなくても参考にしてみてもよい。
iDeCoを始めるにはどちらの会社が良いのか
楽天証券もSBI証券も手数料が安く、運営管理手数料は無料である。
単純に加入者数No.1のSBI証券を選択するのもひとつの方法だが、投資したい商品が豊富かどうか、その商品は低コストかどうか確認しよう。
SBI証券ではeMAXISシリーズに人気があり、楽天証券ではたわらノーロードシリーズに人気がある。
各証券会社に掲載されているランキングなども参考にするとよいだろう。
iDeCoに専門家の意見を取り入れる
「自分では証券会社や商品を決定できない」「インターネットや書籍で情報を集めたが、iDeCoについていまいち理解できていない」という人も多いだろう。
iDeCoを始める前に迷っている人には、お金の専門家であるIFAへの相談をおすすめしている。
ここでは、iDeCoを始める際に専門家に相談すべき理由やIFAを活用することのメリットなどを紹介しよう。
なぜ専門家に相談するべきなのか
iDeCoを始める前に専門家に相談するべき理由は、証券会社選びや商品選びに失敗すると資産形成のスピードが遅くなってしまうからだ。
証券会社や商品によって手数料が異なるため、選ぶ際に誤りがあると不要な手数料を支払って資産が増えにくい。
最初に専門家に相談していれば不要な手数料を払わなくて済むので、必ず相談するようにしよう。
専門家の中でもおすすめなのは、銀行や証券会社などの金融機関から独立した存在であるIFAだ。
IFAとは?役割やメリットを解説
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、投資家の立場に立ったサポートができる投資の専門家だ。
ネットや書籍の情報が投資家に合っているかどうかはわからない。
また金融機関の窓口で案内される場合では、投資家に合った金融商品を勧めているか確認しようがない。
このような投資家目線で語れる人が限られているなかで、IFAは投資家個々の目標や課題をもとにアドバイスおよびサポートをすることができる。
IFAが果たしている役割は以下の通りだ。
- 運用計画の策定
- リスク許容度の確認
- 証券口座の開設方法をアドバイス
- 運用目的やリスク許容度に合わせた商品提案
- リバランス
また、IFAはネット証券との相性が良い。IFAが営業の役割を担っているものの、楽天証券やSBI証券に所属しているわけではないため、IFAが従わなければならない証券会社の営業方針などもない。
そのため、ノルマは課されておらず、投資家の一人ひとりにパーソナライズドされた提案が可能だ。
IFAは相談者の意向に沿ってアドバイスするため、楽天証券とSBI証券とで口座開設を決めかねている場合は相談してみるとよい。
iDeCoで投資できる商品の選定に加え、最新のサービス内容やキャンペーンなどを踏まえて、教えてくれるだろう。
IFA選びに迷ったら「資産運用ナビ」を活用しよう
IFAとして活躍している事業者は数多い。自然と実績に差が生まれ、相談者との相性もある。
IFAを選ぶ際には、自分の条件に合っているかを確認し、無料相談を利用してから決めると良い。
ただし、「そもそもIFAを比較する方法がわからない」「担当者との相性が悪かったらどうしよう」と考えている人もいるだろう。
そのように人には、IFAと投資家のマッチングサービスである「資産運用ナビ」の利用をおすすめしている。
運用目的や家族構成などの条件を入力することで、適切なIFAを紹介してもらえるサービスだ。
相談は無料なので、IFA選びに迷っている人はぜひ一度活用してみてほしい。
楽天証券とSBI証券の違いを知ってiDeCoを賢く運用しよう
楽天証券とSBI証券は、それぞれ異なるメリットを持つ証券会社である。自分にとって最適な選択をするために、基本的な知識と比較が必要だ。
iDeCoの運用結果は証券会社や銘柄選びによって大きく異なるため、最初に専門家に相談して良いスタートを切ることが大切だ。
その中でも金融機関から独立した存在であるIFAは、中立的な立場からアドバイスが可能なので、手数料の高い証券会社や商品を提案される可能性が非常に低い。
また、異動もなく長期的な関係性を築けるため、iDeCoの運用を開始する際は資産運用のプロフェッショナルであるIFAに相談しよう。
自分のライフスタイルや投資目標に適したiDeCoや開設口座の選択が可能だ。
「資産運用ナビ」を活用することで、自分に最適なアドバイザーに出会うことができる。
ぜひ下記ボタンより無料相談を申し込んでみよう。