- 40代からの資産形成をどう進めればいいか知りたい
- 資産形成の方法について詳しく知りたい
- リスクを抑えつつ資産を増やすための戦略を理解したい
40代になると、将来の安定した生活や老後の資金に向けて資産形成がますます重要になってくる。
これからの資産形成における重要なポイントや、効果的な戦略について一緒に考えていこう。
40代からの資産形成に向けての心構え
40代といえば育ち盛りの子どもの教育費がかかる一方、住宅ローンの支払いにも追われているだろう。追加の資産形成は滞りがちだが、老後に向けての資金を蓄える必要もあるはずだ。
40代から始める資産形成に向けての心構えについて考えてみよう。
40代からの資産形成の重要性
厚生労働省の統計資料によると、45歳男性の平均余命は37.62年、女性は43.39年となっている。
あと40年前後を生活していくための資金は、十分に蓄えてあるだろうか。教育資金や住宅費用などがかかり、老後資金を貯める余力はなかなかないかもしれない。
ただ、早い時期から老後のことを見越して、資金を作っておくことは非常に重要だ。公的年金だけでは2,000万円不足すると、金融庁が試算して2019年に公表したことを記憶している人も多いだろう。
もちろん各家庭ごとに資産状況や生活費は違うので、どの夫婦も一律に2,000万円足りなくなるとは言えないが、ある程度まとまった老後資金が必要となることは確かである。
できるだけ早いタイミングから資産形成を始めていこう。
- 参考:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」(2021年(令和4年)7月29日)
始める時期による資産形成の違い
いつから資産形成を始めるかによって、達成金額に違いが出てくる。
たとえば今45歳の人が老後資金2,000万円を20年後に受け取るために、5%で運用したとすると、金融庁「資産運用シミュレーション」の試算では、毎月48,658円の積み立てが必要となる。
50歳になってから、65歳までの15年間で2,000万円を用意したいと思うと、同じ5%運用であれば、毎月74,825円を積み立てて運用しなければならない。
始める時期はできるだけ早いに越したことはない、というのがわかるだろう。
リスク管理と期待リターンのバランスについて
資産形成においては、リスク管理と期待リターンのバランスが重要となる。
できるだけ長期間をかけて分散投資を行い、毎月一定額を積み立てることで、リスク管理を徹底しながら、高いリターンにつなげることができる。
40代で始める資産形成の基本戦略
40代で資産形成を始める際には、綿密な戦略が重要だ。
ここでは、以下の3点について解説しよう。
貯金と投資のバランスとは
貯金は減ってはいけない資産であり、予期せぬ出費に備えるものだ。
一方、投資は将来の長期的な資産形成を目指すための手段となる。緊急時の備えとして、6か月間程度の生活資金を貯金で用意しておき、それ以外は投資用に振り分けるようにする。
このように、適切な貯金と投資のバランスを考慮しながら、将来の安定につなげよう。
分散投資の重要性
資産形成においては、分散投資が非常に重要となる。
分散投資とは、複数の異なる資産(例: 株式、債券、不動産)や地域、業種に分けて投資することを指す。これによって、リスクを軽減し、安定した収益の実現を可能とすることができる。
一つの金融商品や特定の企業の株式だけに集中投資することは避け、必ず分散投資を行うようにしよう。
資産配分とリバランスについて
年代ごとの将来目標やリスク許容度に合わせて、適切な資産配分を検討する必要がある。
ある程度若ければ、リスクを許容し成長性が高い資産に、より多くの割合を割り当てることも考えられるが、40代となると安定性のある資産への配分も重要だ。
また、市場の変動によって資産のバランスが崩れた場合には、定期的なリバランスを行うようにしよう。
リバランスとは、保有資産の割合を調整して理想的な配分を維持することで、リスクとリターンのバランスを保つことにつながる。
40代の具体的な投資方法
40代が資産形成を行ううえでの具体的な投資方法について説明しよう。
投資の種類と特徴
一口に投資と言っても、株式、不動産、投資信託、債券、金など、さまざまな種類がある。
それぞれに特徴やリターンの特性があるため、自身の目標やリスク許容度に合った投資先を選ぶことが重要だ。
株式投資
株式投資は企業の株式を購入すること。
企業の成長や利益の上昇に連動して、株価上昇が期待できる。株式投資はリスクが高い一方で、高いリターンを追求することができる。
不動産
不動産投資は土地や建物を購入し、賃貸や売却による収益を得ること。
不動産は安定的なキャッシュフローや資産価値の上昇が期待されるが、管理やメンテナンスが必要な点に留意する必要がある。
投資信託
投資信託は複数の投資家の資金を集め、プロのファンドマネージャーが運用する金融商品のことだ。
株式、債券、不動産など国内外含め、様々な資産クラスに分散投資することができ、個別の資産を選ぶ手間を省くことができる。
積立投資による長期資産形成
積立投資を活用し、長期的な資産形成を進めることが有効だ。
毎月定額を投資に回すことで、市場の変動リスクを緩和し、時間の力を利用して資産を成長させることができる。なお、長期の積立投資のための税制優遇制度が、NISAやiDeCoである。
これらは国が認めている資産形成のための非課税の制度であり、長期投資に最適である。
まだ始めていない人は、すぐにでも検討してみてほしい。
ETFやロボアドバイザーを利用した投資
ETF(上場投資信託)は、株式と同じように取引所で売買できる投資信託のことである。
株式と同様、指値注文が可能で、値動きもわかりやすく、証券会社に口座があれば、手軽にやり取りできるのが特徴となっている。
ロボアドバイザーは、人工知能を使った自動投資サービスである。
資産配分など自分で考えなくとも、複数の分散投資やリバランスなどを自動で行ってくれるため、非常に手軽に運用を始めることができる。
ETFやロボアドバイザーを使うことで、手数料を抑え少額からの投資が可能となり、手軽に多様な資産に投資することができる。
資産形成の成功にIFAを活用する方法
資産形成を成功させるためには、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を活用することも有益だ。
IFAが提供するサービスとは
IFAは特定の金融機関には属さず、中立的な立場から資産運用全般についてのアドバイスを行う専門家である。
顧客の個別ニーズや資産目標に基づいて、投資アドバイス、リスク管理、資産配分の最適化など、幅広いサービスを提供してくれる。
IFAによる投資計画の作成
IFAは、顧客に合わせてカスタマイズされた投資計画を作成してくれる。
これには、資産配分の決定、適切な投資商品の選択、リスク管理の考慮などが含まれる。
定期的なコミュニケーションを通じて、将来の目標やリスク許容度を把握し、最適な投資戦略を策定してくれるだろう。
IFAと資産形成の成功に向けたパートナーシップ
IFAとのパートナーシップにより、資産形成の成功を目指そう。
IFAは、市場の動向やトレンドに精通しており、顧客の利益を最優先に考えながら資産運用をサポートする。IFAを活用しながら、長期の資産形成を実現しよう。
まとめ
この記事では、40代からの資産形成の心構え、基本戦略、具体的な投資方法、IFAを活用する方法について解説した。
40代から始める資産形成については、まずは少ない資金から取組む方法を検討することや、リスクを抑えつつ期待リターンとのバランスをはかる戦略について理解することが大切だ。
なお、資産形成には専門的な知識が必要であるため、お金の専門家であるIFAに相談すると良いだろう。
IFAに相談することで、自身に最適な資産形成の戦略を明確にすることができる。
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