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【FIREを目指す20代へ】経済的自由を掴むための投資戦略

この記事で解決できるお悩み
  • FIRE達成のための投資戦略が知りたい
  • 投資の始め方がわからない
  • 長期的な資産形成に向けた方法を学びたい

投資により資産運用をしている人は、通常の預貯金や労働では到達できない経済的な豊かさを求めていることかと思う。

そして、その中には、なるべく早く多くの富を築き、経済的な自由を手に入れたいと考えている人もいるのではないだろうか?

この記事では、経済的な自由を手に入れて、早い段階で仕事をリタイアし新たな人生を歩む「FIRE」について解説する。

特に、20代でFIREを達成する可能性について考えていきたい。

目次

FIREとは何か?20代での退職と経済的自由への道

数年前から「FIRE」という言葉がよく聞かれるようになった。

FIREとは何なのか?

そして、それを可能にするための資産運用の考え方について解説していく。

FIREの定義とその目指す生活スタイル

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、前半は「経済的な自立」、後半は「早期リタイア」を意味する。

つまり、経済的に自立して早期リタイアを実現することである。

元々は、アメリカで生まれたムーブメントだが、近年ヨーロッパや日本にも広がりを見せている。

「早期退職は昔からあったじゃないか。言葉が変わっただけで、同じなのでは?」と思われた方もいるかもしれない。

しかし、早期退職とFIREは別物なのだ。

最大の違いは、生活の元となる費用の出所だ。

早期退職というのは、それまでの貯蓄や退職金など、自分で貯めたお金を崩して生活を送る。

一方、FIREはというと、資産運用の元本を用意しそれを投資して得られる運用益で生活を送る。

生活費全てを用意するわけではないので、若くてもFIREは十分狙えるというわけである。

資産運用による不労所得で経済的自由を得て、早期リタイアを実現するのだ。

従来の早期退職・早期リタイアは、自分の貯金という限界値が決まっており、それを超えるような支出のライフスタイルでは成り立たなくなるモデルである。

しかし、FIREは投資の成績やスキル次第では、使用できる資金に限界はない。

FIREしてしまえば、住む場所も自由に選べ、投資さえしっかりと続ければ、あとは好きなことをして生きていける。

これが、FIREの生活スタイルだ。

FIREを実現するための基本的な原則『4%ルール』

FIREは自由を手に入れること、とも言えるので、憧れを持つのも無理はない。

なるべく早くFIREしたいと願うことだろう。

では、資産運用で生活費を賄っていくというFIREのライフスタイルは、具体的にどのくらいの投資資産を用意すれば実現可能なのだろうか?

これに関しては、発祥国であるアメリカではっきりと数値で示されている。

それが「4%ルール」である。

4%ルールとは、年間の支出額を投資資金の4%以内に収める、というものだ。

そうすると元本が減ることなく、投資による運用益で生活していけるという考え方である。

4%という数字には勿論根拠がある。

1945年〜2020年の、アメリカの株式市場における主要な指標であるS&P500の、年間の平均上昇率が7%。

そして、同期間の物価の平均上昇率が3%。

つまり、株式市場は7%の成長をしている中で、物価の上昇が3%なのだから、堅実にS&P500へと投資を行えば年間4%程度は利益が見込めるので、年間の支出を4%以内に収めれば資産が減ることはない、というロジックだ。

ここから、逆算すれば、用意すべき最低限の投資資金が計算できる。

仮に、年間の支出が200万円だったとしよう。

4%とは1/25なので、200万円を25倍すれば良い。

つまり、この場合は5,000万円が用意するべき元手となる。

4%ルールに従えば、年間の支出が200万円なら5,000万円用意すればFIRE可能なのだ。

20代でのFIREは可能なのか

FIREは、資産運用によって生活費を拠出するので、若くして達成可能である。

では、20代などでも可能なのか?勿論、可能である。

ただし、運用開始当初の元手や、投資におけるリスク・リターンのバランス、その他副業の収入など、様々な要因に左右されるだろう。

何よりも、目指すFIRE像の中での年間の予定支出額がいくらなのかで、用意するべき投資資金が変わってくる。

倹約して、生活費のかからないライフスタイルで良しとするのか、ある程度の豊かな暮らしは譲れないのか、この辺りの目標設定によっても達成する難易度は変わるだろう。

いずれにしても、条件次第ではあるが、20代でも十分可能である。

20代でFIREを達成するための投資戦略

FIREに必要な資産がどの程度かわかったところで、続いてその達成のための投資戦略について考えてみたい。

預金と投資のバランス

預金と投資、どのようなバランスが正解なのかは決まりがない。

資産形成をするには、預金をしているだけではお金は増えていかないので、投資が必要となる。

自分の環境や投資目的などを考慮して、投資可能な金額を設定するようにしたい。

投資の時間軸でも預金とのバランスは変わってくるので、まずは自分の投資計画を立てることにしよう。

20代におすすめの投資商品とその選び方

20代というFIREを目指す若い世代におすすめの投資商品は、リスク管理がしやすくかつある程度のリターンを期待できる商品と、リターンはそこまで大きくなくても着実に増やしていける毎月積立の商品であり、その両方を保有することである。

リスク管理がし易く、かつリターンも大きい商品としては、株式の中でも短期で成長し値幅が大きい新興株や、アクティブファンドへの投資が挙げられる。

流動性もあり、いつでも売り抜けられる上、他の商品に比べ短期での資産増が狙える可能性を持っている。

ただし、短期でハイリターンが狙えるということは、それだけハイリスクも負うということなので、適切に資産管理をした上で、価格変動を注視する必要がある。

着実に増やしていく積立型の商品としては、インデックスファンドへの投資などをお勧めしたい。

ハイリスクな投資のヘッジとしても保有しておきたい底堅さがあり、分散投資によるリスク低減の効果も期待できる。

投資のリスク管理とは?

投資商品が決まってきたら、リスク管理についても意識するようにしたい。

投資には必ずリスクがついてくる。リスクのない金融商品があれば嬉しいが、残念ながらリスクを完全にゼロにすることはできない。

リスクはゼロにこそできないが、コントロールすることはできる。

投資資産を失うようなことがあっては、資産形成に深刻なダメージとなるので、可能な限りリスクは抑えるようにしたい。

リスクを抑える方法として、基本的なものを2つ紹介しよう。1つ目は、短期目線ではなく長期目線の投資を行うことだ。

短期で大きな利益を狙うには、それだけ価格変動の激しいハイリスクな商品へ投資することになる。

リスクを抑えるならば、そうではなくて安定した値動きの商品へ長期目線で投資するようにしよう。

2つ目は、分散を心がけることである。投資資産が分散していることは、即ちリスクが分散していることを意味する。

株式、債券、投資信託など資産クラスを分散し、その上で、投資商品を複数保有すると良いだろう。

投資資産が1箇所に集中するのではなく、分散している状態を作ることで、リスク分散を行うのである。

20代でFIREするための投資ガイド

FIREを目指してこれから投資を始める上で、まず最初にどういったことを考えれば良いのか。

これから投資家になるための役立つ思考法を紹介しよう。

投資目的を明確にする

見過ごされてしまいがちだが、投資を行う上で非常に重要なのが投資目的を明確にすることである。

投資とは計画的に行うものであり、人によって最適な投資運用のスタイルというのは変わってくる。

どのような金融商品を組み合わせて自分のポートフォリオを構築するかは、その人の資産状況や投資目的によって異なるのだ。

つまり、自分で投資目的を明確に分かっていないと、投資すべきものが何なのかが見えてこないのである。

投資可能額の設定から始まる投資計画

人それぞれ収入も違えば、FIREするための基準となる年間支出額も異なる。

投資を始めるには、自分の資産からいくらを投資に回すかを決定しないといけない。

収入と生活状況を考慮した上で、実生活に支障を及ぼさないような額を投資資産として用意する。

リスクマネジメントはこの段階から始まっており、自分の資産に対してリスクに晒す割合を適正に測りたい。

どの程度リスクに晒されているのかが認識できていれば、投資も安心して行うことができるのだ。

投資可能額が見えたのなら、FIREをいつまでにしたいかを決めて、投資計画を立て始めよう。

投資先の選び方

投資計画を立てるとは、自分の投資資産を何にどの程度割り振るかなどを考えることだ。

収入や資産状況、FIREを達成するための資金目標などで、最適な投資商品の選択肢は変わってくるが、実際どのように考えて選べば良いのかは専門的な分析や知識を必要とするスキルである。

特に20代でFIREを目指すには、投資経験がまだまだ蓄積されておらず、自分ひとりで適正な投資計画を立てることは難しいだろう。

そのような時は、投資の専門家のサポートを受けることを視野に入れて欲しい。

20代でFIREを目指すなら誰に相談するべきか?

投資の相談先も様々あり、どの専門家が良いのか?と悩んでしまうこともあるだろう。

ここでは、金融の専門家であるIFAをおすすめする。

IFAとは何か

IFAとは「独立系ファイナンシャルアドバイザー」のことで、あらゆる金融商品に精通した専門家である。

IFAはその名の通り金融機関に所属していない独立した存在で、所属先の利益やノルマに左右されることなく、顧客に寄り添った資産運用のアドバイスをしてくれる。

だからこそ、これからFIREを目指す20代でも安心して相談できる相手と言える。

資産運用全般についての専門家なので、FIREを達成するための投資計画も、あなたに合ったプランとして提案することができるだろう。

IFAに頼るべきタイミングとは

投資は計画性が大事であり、計画を立てるには資産状況の把握や目的設定をする段階が非常に重要である。

従って、IFAにはその段階からアドバイスを受けるようにしたい。

早いうちから適切なサポートを受けているほど、投資の精度も増し、資産形成も早くなる。

失敗して行き詰まってから頼るのではなく、一緒にゼロから二人三脚でスタートするくらいの方が、よりIFAの力を実感できるはずだ。

IFAを活用するためのステップ

全国には沢山のIFAがいるのだが、その中から可能な限り自分に合ったIFAを見つけたいはずだ。

この記事が掲載されている「資産運用ナビ」では、簡単な質問に答えるだけで、IFAとマッチングすることができる。

自分に合ったIFAを見つける良い方法なので、是非活用してみて欲しい。

IFAが見つかったら、あとは自分の資産状況やFIRE目標を伝えて、アドバイスを受け始めるだけである。

20代でのFIREが達成できることを祈っている。

20代でFIREを目指すための戦略とポイントはこれだ!

この記事では、FIREの定義や実現するための原則などを紹介した。

その上で、FIREを達成するための投資の知識やリスクなどを説明した。

投資には計画性が大切であり、特に20代でFIREを達成するには専門的な分析や戦略が必要になる。

IFAは投資運用の専門家であり、相談することで、あなたのFIRE達成の為のアドバイスを得られる。

また、投資家の投資経験や投資意向によって、最適なIFAの選択肢も異なる。

自身の条件にあったIFAを見つけるには、「資産運用ナビ」などの検索プラットフォームの活用もおすすめである。

無料相談もできるので、長期的な資産形成のパートナーとなる、信頼できるIFAが見つかるはずだ。

「資産運用ナビ」から無料相談を申し込み、FIRE達成への第一歩を踏み出してほしい。

20代のFIREに関するQ&A

20代でFIREを目指す際、主にどのような障壁がありますか?

20代でFIREを目指すにあたって、収入をいかに上げられるかが最も重要である。

どれほど投資のリターンが高くても、投資に回す元本を用意できなければ、資産を増やすのは難しいだろう。

会社員としての収入を上げるのはもちろん、副業でほかの収入を作ったり、独立して収入の上限をなくしたりするなど、投資元本を増やす努力が必須である。

20代が気を付けるべき投資の具体的なリスクは何ですか?

20代で気を付けたいのは、ハイリスクな商品に投資して元本を大きく毀損してしまうリスクが挙げられる。

また、金融にまつわる知識が乏しい場合、怪しい金融商品に飛びついて詐欺に遭ったり、一攫千金を狙ってレバレッジを効かせたFX取引をして借金を抱えたりするケースにも注意が必要だ。

リスクを軽減するための戦略を教えてください。

投資のリスクを軽減させたいなら、金融に関する正しい知識を身につけることは、自衛のためにも欠かせないだろう。

一般的な投資リターンがどの程度か理解していれば、怪しい金融商品に手を出すこともないはずだ。

ほかにも、投資に回す金額を決めたり、損切りするラインを最初に決めておくと、想定外の損失を被ることもなくなるだろう。

税金対策はどのように考慮すべきですか?

前提として、利益を確定させず含み益の状態であれば税金はかからない。

そのため、積立投資をしている間は特に気にする必要はないだろう。

買い増しを続けて、含み益状態を維持する限りは特段考慮する必要はないうえ、証券口座を開設する際、源泉徴収をしてくれる設定にしておけば、利益が出た際の税金も自動的に計算してくれる。

ただし、暗号資産への投資の場合は雑所得になるため、取引する場合は専門家からアドバイスをもらうほうが確実だ。

IFAを選定する際に重視すべきポイントは何ですか?

自分が投資したいと考える金融商品に対して、特に深い知見を持っているかどうかは特に重視すべきである。

ほかにも、直接会って相談したい場合は、エリアで絞り込むのも重要だ。

また、資産運用に関するアドバイスは長期にわたるため、話しやすさや相談しやすさなどの人柄も慎重に見極めたほうがよいだろう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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