- 年金制度がよくわからない
- 年金制度の展望を詳しく知りたい
- 30代の今、セカンドライフに向けて何ができるか知りたい
年金保険料を納めている世代にとって、将来自分たちが受け取る年金の問題は気がかりである。
受け取る年金が今後は少なくなるのではないか、あるいは年金制度が破綻して受け取れなくなるのではないか、などの心配や不満の声は、たびたびニュースなどでも取り上げられている。
この記事では、年金の問題について改めて考察し、30代の若いうちから将来設計をしていく為の資産形成について解説していく。
30代の視点で見る年金制度の現状
まずは、年金制度の仕組みや現状について改めて確認し、30代の視点から見えてくる問題点やリスクを考えてみる。
年金制度の仕組み
年金制度は、賦課方式という仕組みで成り立っている。
賦課方式とは、今働いている世代が保険料を支払い、その保険料を高齢者などの受給世代が受け取るという方法で、「世代と世代の支え合い」という考え方を基本として運営されている。
ただし、この財源だけでは年金の給付には足りないので、年金積立金や税金を充てることによって、不足分を補い制度が維持されている。
年金制度の問題点とは何か
では、何が年金制度の問題となっているのだろうか?
まずは、前述の賦課制度について考えてみよう。
「世代と世代の支え合い」を基本としている年金制度は、自分が払った保険料が自分を助けるのではなく、現在の受給者たちへの給付に充てられている。このことが少子高齢化の日本において問題要因となっている。
給付を受ける世代の人口よりも税金を納める現役世代の人口は減少している。そのため、現在の保険料では支えきれず、将来自分たちが給付を受ける額が少なくなるのではないか、と問題視されているのだ。
中には、年金制度そのものが維持できなくなるという意見もある。
また、基礎年金の給付額は、満額でも月65,000円と低額である。この少ない給付額が、将来ますます減少するとしたら、年金だけでの生活には頼れなくなるだろう。
年金制度が持つリスクとは何か
このように、少子高齢化の日本においては、年金制度を維持することは決して簡単なことではない。
もちろん国は「年金制度は維持可能で破綻しない」と言っているが、現状を冷静に客観視すれば、財源が足りなくなり何かに皺寄せが来るというリスクは、想像に難くない。
また、物価の問題もリスクとして懸念される。日本のインフレ率(=物価の上昇率)は、去年(2022年)は2.50%、今年(2023年)も4月までの時点で2.73%となっている。このまま日本のインフレが続いた場合、現在と同水準の年金保険料では、将来の受給世代を支えられないだろう。
言い換えれば、同水準の給付額では、将来の受給世代は物価上昇の影響で生活がより困難になる。もし、実質賃金がこのまま上がらなかった場合、より最悪の状況となってしまう。
2021年9月時点で日本の65歳以上の人口は約3,460万人である。これは、総人口の29.1%にあたる。これが2040年には、35.3%になると予想されている。
いずれにせよ、将来、受給世代を支える現役世代の割合が現在よりも少なくなる、という最大のリスクは確実に訪れるのだ。
年金制度の未来と30代の行動計画
年金制度の将来が不透明である以上、予測不能の未来でも安心して生きていくために、30代のうちから準備を始めていきたい。
年金制度の展望
厚生労働省のホームページにこのような記載がある。
『年金制度は将来も維持できるの? 』
『回答:現役世代(支え手)がいて、日本経済が続いていく限りなくなりません。』
これは、一見ポジティブな回答に見えるかもしれないが、つまりは「日本が存在していれば、保険料の値上げや増税でなんとか対応しますし、それでも厳しかったら給付額の減額も視野に入れてます。」とも読み取れる。
年金制度の未来はどうもフワッとしていて、頼れるだけの安心感を持つことができない。
30代で考慮すべき年金対策とは何か
年金制度に不安がある以上、年金のみに頼るという発想はやめて、自分でも可能な対応策を積極的に取るべきである。30代などの若い世代であればある程、対策の効果も大きい。
では、対策とはどのようなものなのか?年金が老後を支えるお金ならば、そのお金を自分で用意できるのが理想だろう。それを可能にする行動が、資産運用である。
今のうちから投資を通じて「お金に働いてもらう」ことで、自分の金融資産を増やしていき、その運用益を将来の年金対策として利用することが出来れば、安心感はグッと増すはずだ。
そして、投資期間は長ければ長いほど、安定的な資産形成ができ、利益も大きくなることが期待できる。まさに30代は、年金対策として本気で資産運用を始める良いタイミングなのである。
年金だけに頼らない資産形成の考え方
自身の金融資産のうち、投資に当てても良い資産がどの程度あるかを一度見直してみると良いだろう。その投資可能金額を計画的に投資運用すれば、将来へ向けて資産の増加が見込める。
また、毎月の収入からいくらかを積立投資に投じ、長期的な投資計画で運用していくのも、リスクを抑えながら資産を増やすことに繋がるので選択肢に入れたい。
大切なのは、お金を「消費か預金の2択」で使うのではなく、「投資に回す」という発想を持つことだ。そのことが、資産形成へのスタートとなる。
30代が取り組むべき具体的な行動
ここからは、資産運用によって将来へ備える具体的な方法を解説していく。
年金制度の未来を見据えた貯蓄計画
年金制度の不安定な未来を自分の力で補うために、まずは貯蓄を始めたい。
ただし、貯蓄といっても普通の銀行預金などではない。ここでの貯蓄の目的は、投資資金を用意することにある。銀行に預金しても、金利はスズメの涙であり、効果的な資産運用とは言えない。
例えば、生活環境などの変化により、使わなくなった車があるなら売却して現金に変えてもいいだろう。ほとんど利用していないサブスクサービスがあるのなら、解約して毎月の固定費を下げることで、貯蓄に回すことも可能だろう。
投資を行う上では、元手となる資金が大きい方が効果的で有利である。まずはなるべく多くの資金を用意できるように、自身の資産状況を見直してみよう。
投資による資産形成の確立
生活資金をしっかりと確保した上で、余裕資産として投資資金を用意できたのなら、いよいよ投資を始め、資産形成に繋げていく。
投資と言っても、その方法は実に様々であり、選択肢はとても多い。その中から、自分の収入などの経済状況、投資による運用目標などを考慮して、適切な投資運用を行っていく。
投資とは1つの金融商品に全額を投じるのではなく、複数の金融商品へと投資資金を分散して運用するのがセオリーだ。資金の分散は、そのままリスクの分散となるからである。
どのような商品への投資を行うか、その組み合わせをポートフォリオと呼ぶ。計画的に構成されたポートフォリオは、長期に渡ってあなたの資産形成を成功へと導く鍵となるはずだ。
年金の不安をカバーすることが目的であるので、決して短期で大きな利益を狙ったりはせず、長期目線でコツコツと積み立てていくような投資スタイルが望ましい。具体的には、複数の投資信託を毎月一定額購入していく、などが最初の戦略として相応しいと思われる。
ライフスタイルと運用のバランスを保つ方法
30代で年金の対策を取り始めるのは、将来的な資産管理としても十分胸を張れることだと思う。
だが、投資にのめり込むあまり、短期的な市場の動きや損益の変動に一喜一憂したりすることは避けたい。そのような短期的なものに振り回されると、投資の目的自体を見失い、ブレてしまう。
資産形成というのは、先ほども述べたように長期目線で行うべきものだ。せっかくの投資計画が、短期のノイズで崩されないように気をつけてほしい。
そのような心持ちで投資に取り組めば、ライフスタイルと資産運用のバランスを上手く取れるだろう。充実した生活と余裕ある思考が、資産運用の成功を手助けするはずだ。
IFAが提供できるサポート
長期にわたる資産運用を始めるにあたって、IFAは強力にあなたをサポートできる。
IFAとは何か
IFAとは「独立系ファイナンシャルアドバイザー」のことで、あらゆる金融商品に精通した専門家である。
IFAはその名の通り独立しており特定の金融機関に所属していないので、所属先の利益やノルマに左右されることなく、顧客に寄り添った資産運用のアドバイスをしてくれる。
年金に関してはもちろん、投資で資産形成をしていこうという30代でも、安心して専門的なアドバイスを受けることができる。
IFAが提供する30代向けの資産形成支援
投資をしたことがない30代にとって、長期に渡る資産形成の計画を立てるというのは、難しく感じる部分も多く、何から始めるのが良いのか分からないかと思う。
IFAはあらゆる金融商品について知識を持っているので、あなたの目的や資産状況に合わせて、広い視点から最適な提案をすることができる。
投資はその人の資産状況や目的によって最適な方法が異なるので、自分向けにカスタマイズされた提案が受けられることは、とても有益なサポートとなる。
また、投資戦略と同じように、あなたに最適なIFAも投資の経験値や目標、資産状況によって異なる。検索プラットフォーム「資産運用ナビ」などを活用し、自身の条件にあったアドバイザーを探すことも忘れないようにしよう。
IFAとともに安心な未来を確立する
IFAと相談しながら投資による資産運用を進めることにより、30代から可能な資産形成のプランを描き、年金による不安も解消された人生設計に繋がっていくはずだ。
早いうちからIFAと相談し、将来へ備えた長期投資を始めることで、より効果的な投資結果が期待できる。
少子高齢化による不明瞭な年金制度に全てを委ねるのではなく、IFAと共に安心できる未来を築いていってほしい。
まとめ
この記事では、年金制度の仕組みやその現状と未来を解説し、若いうちから自分自身でも対策することの重要性について説明した。その上で、30代で考え始める年金対策としての資産形成について、具体的に解説した。
年金問題や資産形成に関して、IFAは信頼できる専門家であり、初心者でも相談しやすいアドバイザーである。
IFAは、30代のあなたの現状に合わせカスタマイズされた資産形成のプランを提案し、年金対策も兼ねた安心できる将来をサポートすることができる。
この記事が掲載されている「資産運用ナビ」から、無料相談に申し込むこともできる。信頼できるIFAとマッチングすることが可能なので、是非利用してあなたの安心できる将来へと繋げてほしい。