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確定拠出年金とは?おすすめの投資先を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 確定拠出年金と確定給付企業年金の違いについて知りたい
  • 確定拠出年金のメリットとデメリットを知りたい
  • 確定拠出年金で運用することができる投資商品のタイプと、それぞれの人にオススメする投資先について知りたい

資産形成に興味がある人なら一度は「iDeCo」という用語を聞いたことがあるのではないだろうか。

「iDeCo」は確定拠出年金の一つであり、NISAと同様に節税をしながら資産形成をすることができるのである。

「確定拠出年金っていったいどういう仕組みなのか?」

「確定拠出年金ではどの投資先に投資をすればいいのか」

「確定拠出年金」と聞くと上記のような悩みを持つ人も多いのではないだろうか。

この記事では確定拠出年金とは一体何なのか、またおすすめな投資先にはどのようなものがあるのかについて詳しく解説していく。

これから確定拠出年金を資産運用先として検討している方は是非参考にしてほしい。

目次

確定拠出年金ってどういう仕組み?

確定拠出年金ってどういう仕組み? 資産運用ナビコラム

日本では国民年金や厚生年金など様々な年金制度が存在するが、確定拠出年金とはそのような年金制度の1つである。

確定拠出年金とは加入者が掛金を運営元に払い込んで(拠出)、加入者自身がその掛け金を運用し、その運用結果に基づいて給付金の額が決まる年金制度なのである。

掛金を自分で運用して得た利益を、将来年金のような形で給付金として受け取ることができる、とイメージしてもらうとわかりやすいだろう。

確定拠出年金には企業が掛金を拠出する「企業型年金」と個人が掛け金を拠出する「個人型年金」の2つの種類がある。

特に個人型年金は平成29年より、条件を満たせば企業型年金と同時に加入することができるようになったことで、「iDeCo」として多くの人に知られるようになった。

確定拠出年金と確定給付企業年金はどう違うのか

確定拠出年金と聞くと「確定給付企業年金」と何が違うのかと思う方もいるだろう。

両者は掛金を運用するという点では同じであるが、掛金を運用する主体が加入者自身かそうでないかという違いがある。

「確定給付企業年金」は加入者が支払った掛金を保険会社や投資銀行などの金融機関が運用するのに対して、「確定拠出年金」では加入者自らが運用するのである。

確定給付企業年金では建前上、掛金を運用して給付することになっていたが、運用に失敗して損失がでてしまった際は企業がその損失分を負担していた。

企業が抱える損失負担を軽減するために確定拠出年金という新たな制度で、掛金を個人で運用できるようになったのである。

確定拠出年金のメリット

確定拠出年金を活用することには以下の2つのメリットがある。

  • 運用益が非課税であったり、所得控除が適用されたりと税制上で優遇される
  • 投資先として手数料が安い投資信託が多く、取引コストを抑えることができる

確定拠出年金のデメリット

確定拠出年金を活用することにはメリットもあるが、以下のようなデメリットがあることにも注意が必要である。

  • 給付金の受け取り開始時(60歳)まで解約や現金化ができない
  • 制度加入時と毎月の口座管理手数料(数百円)が必要となる

確定拠出年金で運用することができる投資商品

確定拠出年金で運用することができる投資商品 資産運用ナビコラム

確定拠出年金で運用することができる投資商品には以下の2つの商品がある。

  • 元本確保型
  • 価格変動型

元本確保型

元本確保型とはその名の通り、掛金の元本が保証されている商品を指し、主な投資先として「定期預金」や「保険」があげられる。

元本割れの可能性がないがその分、得ることができるリターンも少ないのが特徴である。

また途中で解約をした場合に、手数料がとられてしまう可能性があることにも注意が必要である。

価格変動型

価格変動型とは、給付金の額が掛金を運用している投資先の価格変動によって決まる商品を指し、投資先として「投資信託」があげられる。

運用がうまくいけば大きな利益を得ることができるが、元本割れのリスクもあることには注意が必要である。

確定拠出年金の運用先を選ぶ際の3つのポイント

元本確保型の投資商品を選んだ場合、それほど投資先に困る方も少ないかと思うが、価格変動型を選択する場合はどのように投資先を選べばよいか迷う方もいるだろう。

運用先に困っている方は以下の3つのポイントを基準にするとよい。

取引コストが安いかどうか

価格変動型では、投資先として投資信託を選ぶことになるのだが、投資信託には信託報酬や販売手数料などの取引コストがかかってくる。

取引コストは運用益を圧迫するものであるため、コストは安ければ安いほどいいのである。

特に投資金額に対して年率で支払う必要がある信託報酬に関しては投資先によっては数%、数十年後には数十万円の差が発生するため、抑える必要がある。

信託報酬とは投資信託の運用を維持するための手数料であるため、それほど運用の手間がかからないインデックス型投資信託では費用が安く設定されている。

今までの運用実績

将来にかけて安定した資産運用をしていくために参考になるのが、今までの運用実績である。

いままでどのような実績があるのかを確認するのに最適なのが、コストを含めて今までどれくらいの収益を出したのかの指標である「トータルリターン」なのだ。

トータルリターンをそれぞれの投資商品で比較して、過去に高いリターンの実績がある商品を選ぶことで利益を得る可能性を高めることができるのである。

リスクとリターンどちらを重視するか

リスクとリターンどちらを重視するのかによっても投資先が変わってくる。

リスクを重視するなら値動きの小さな投資商品、例えば「債券」や複数に投資先が分散されている「バランス型の投資信託」を選択するとよいだろう。

リターンを重視する場合は価格変動は大きいが、うまくいけば大きな利益が狙える商品、例えば「先進国株」や「新興国株」をおすすめする。

確定拠出年金でそれぞれの人にオススメする投資先

確定拠出年金でそれぞれの人にオススメする投資先 資産運用ナビコラム

確定拠出年金で投資することができる金融商品について解説してきたが、ここではどのような人にどのような投資先がおすすめなのか詳しく解説していく。

資産は減らしたくないが、将来のために少しでも資産運用をしたい人

資産をどうしても減らしたくない人にオススメするのは「元本確保型」の商品、具体的には「定期預金」や「保険」がある。

現在、低金利が続いているため定期預金で運用しても資産を増やすことができないのではないかと思う人もいるかと思うが、運用益がなくても節税効果を活かすことができるのだ。

例えば毎月1万円を確定拠出年金を用いて定期預金に掛けた場合、年間12万円の掛金にかかってくる所得税や住民税を合わせて約2万4千円の節税をすることができるのだ。

リスクはあまりかけられないが、資産を着実に増やしたい人

「インデックスファンド」や「バランス型ファンド」はリスクをおさえつつ、リターンを狙うことができる投資先としてオススメである。

「インデックスファンド」は、市場平均と連動した値動きを目指すことを目的として運用される投資信託であり、手数料を抑えて資産運用することができるのがメリットである。

「バランス型ファンド」は株式や債券など様々な投資先に分散投資することができる投資信託であるため、リスクを分散した投資をすることができるのだ。

リスクをとって、資産を大きく増やしたい人

「先進国株式」や「新興国株式」は値動きが大きく、元本毀損してしまう可能性があるが、その分うまく値動きに乗れた場合、将来大きなリターンを得ることができるのだ。

リスクの高い投資信託を運用先として選択する場合、掛金を分配する割合を変えることでリスクを調整することができる。

「先進国株式」や「新興国株式」に投資する際は掛金の20%ほどを配分し、残りをリスクの比較的低い投資信託に配分することをオススメする。

無理のない範囲で資産形成を始めてみよう

無理のない範囲で資産形成を始めてみよう 資産運用ナビコラム

確定拠出年金の特徴から、購入可能商品、オススメな投資先について詳しく解説してきた。

確定拠出年金を活用することで、節税効果が期待でき、かつ将来のための資産形成をすることができる。

誰でも手軽に始めることができるが、60歳になるまで掛金を引き出すことができないため、無理のない金額を掛金に回すようにするべきである。

もし、iDeCoを始めてみよう、資産形成始めてみようと思った方はまずは、「資産運用ナビ」に相談をしてはいかがだろうか。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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