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米国株が上昇し続ける理由とは?その魅力から投資戦略の立て方までを解説

この記事で解決できるお悩み
  • 米国株が上昇し続ける理由を知りたい
  • 米国株投資におけるリスクとリターンを理解したい
  • 米国株投資で取るべき戦略を身につけたい

「米国株がいつ下がるか不安」

「米国株が上昇し続ける理由を知りたい」

という人がいるのではないだろうか。

米国株が上昇し続けているのには、さまざまな要因がある。

本記事では、米国株が上昇し続ける理由や米国株投資におけるリスク・リターン、米国株投資を成功に導く戦略を解説しよう。

米国株投資を検討している人は、ぜひ参考にしてほしい。

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目次

なぜ米国株は上昇し続けるのか

なぜ米国株は上昇し続けるのか わたしのIFA

「米国株が上昇し続ける理由がわからない」

「いつ米国株の価格が下がるか不安で投資を始められない」

という人もいるだろう。

米国株が上昇し続けているのは、以下のような理由からだ。

  • 労働人口の増加や個人消費の好調に伴う継続的な経済成長
  • 政府やFRBによる大規模な財政・金融政策の実行
  • テクノロジーの進化

それぞれの理由を詳しく解説しよう。

労働人口の増加や個人消費の好調に伴う継続的な経済成長

少子高齢化によって労働力人口が減少しつつある日本と違い、アメリカは人口が増え続けている。

そのため、企業の利益に貢献する労働力人口が多く、経済成長は継続している。

10年ごとに実施されているアメリカの国勢調査によると、1910年から2020年まで人口は右肩上がりに増加し続けているのだ。

1910年は約1億人だった人口が、2020年には3億人以上になっている。

また、人口が多いということは個人消費の多さにもつながるのだ。

商品やサービスが消費されやすくなり、企業の利益は大きくなっている。

利益を上げ続ける企業が多いため、アメリカ経済は継続的に成長しているのだ。

政府やFRB(米連邦準備制度理事会)による大規模な財政・金融政策の実行

アメリカでは、FRBが市場に出回る現金を増やす財政政策や低金利政策が大きな規模で行われており、金融緩和が継続していたが、インフレが進行したため、2022年3月から、それまでのゼロ金利政策を解除して金融引き締めへと転換した。

金融引き締めによって景気を冷やすことでインフレを抑えこむねらいであった。

利上げの累積効果がこの先一段と顕在化する可能性が高く、米景気は緩やかな減速が続く見通しだ。

しかし、米景気はソフトランディングを予想している。

利下げは来年5月からの予定であり、四半期毎に合計3回の実施を見込んでいる。

大幅なインフレ鈍化や、雇用情勢の悪化は想定しておらず、今後もしばらくの間は米国企業にとって、事業活動に取り組みやすい時期になるだろうと予想されている。

テクノロジー進化の進化

AI(人工知能)やメタバース(仮想空間)といったテクノロジーの進化によって、成長を続けている米国企業もある。

特にAI(人工知能)関連で上昇したのが、半導体メーカーのエヌビディアだ。

2023年1月は1株150ドル程度だったが、2024年3月には最高値の974ドルを記録し、4月も900ドル前後で推移している。

1ドル=154円(2024年4月20日時点)で計算すると、2023年1月は1株23,100円なのに対して2024年は1株149,996円になっているのだ。

約1年で7倍程度になっており、大幅に伸びていることがわかるだろう。

米国株投資におけるリスクとリターンを理解する

米国株投資におけるリスクとリターンを理解する わたしのIFA

成長し続けている米国株の購入を検討している人もいるだろう。

米国株投資を始める前に、メリットやリスク、損失を知っておくべきだ。

ここでは、米国株投資の基礎情報について詳しく解説しよう。

米国株投資を行うメリットや期待されるリターン

米国株投資を行うメリットは以下の通りだ。

米国株投資を行うメリット
  • 配当金が高い
  • 株価が成長しやすい
  • 1株から購入できる

アメリカでは「企業=株主のもの」という考えが浸透しており、利益が出ると積極的に株主に還元する。

そのため、米国株に投資していれば、高い配当収入を得られる。

実際、60年以上にわたって増配を繰り返している企業もあり、保有するだけで利益が増えていくのだ。

60年以上にわたって連続増配をおこなっている米国企業の一例は以下の通りだ。

  • プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
  • ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
  • コカ・コーラ(KO)
  • コルゲート・パルモリーブ(CL)

また、労働力人口の増加や大規模な政策によって経済全体が成長している。

そのため、株価の成長性も高いと言えるだろう。そして米国株は1株から購入可能なのも大きなメリットだ。

日本株は100株から購入するのが一般的なので、米国株の方が少額から始めることができる。

なお、米国株投資で得られるリターンは売却益と配当金だ。

売却益には日本で20.315%が課税される。

一方で、配当金は受け取り時にアメリカで10%が課税され、日本では残りの金額に対して20.315%が課税されるのだ。

二重課税になるが、確定申告によって外国税額控除を申請するとアメリカで課税された10%分は還付してもらえる。

米国株投資にともなうリスク

投資におけるリスクとは、不確実性のことを指す。

リスクが高いことは不確実性が高いことで、資産価値が変動しやすいということを意味する。

そのため、リスクがあることは悪いことではないため、適正なリスクを取る必要がある。

米国株投資にともなうリスクは以下の通りだ。

価格変動リスク株価の変動しやすさのことを指す
国内外の経済状況や社会情勢、企業の業績などのさまざまな要因によって、株価が変動する可能性がある
信用リスク企業が減収や倒産することによって、株式の価格が減少したり、価値がなくなってしまう可能性のことを指す
金利変動リスク金利によって資産価値が変動する可能性のことを指す
一般的に金利が上がると株価は下がる、金利が下がると株価は上がると言われている
為替変動リスク外貨建ての資産を持っている場合に、円と外貨の為替相場が変動することによって資産価値が変動する可能性のことを指す
円安になると資産額は増加し、円高になると資産額が減少する
流動性リスク売買が少なくなることによって、売りたいときに売れない可能性があること
売却相手が見つからないことにより、適切な価格で売却できなくなってしまう
カントリーリスク投資対象国や地域における政治や経済の状況が変化した際に、資産価値が変動する可能性のことを指す

特に注意すべきなのは、為替変動リスクだ。

米国株は米ドルで購入するため、ドル円の為替相場によって資産額が変動する。

もし米国株が上昇していた場合でも、為替相場が円高に動いていれば資産が目減りする可能性があるのだ。

反対に米国株が下落していたとしても円安に動いていれば、資産が増加するケースもある。

米国株を保有している場合は株価だけではなく、為替によっても資産額が変動する可能性があることを把握しておこう。

米国株投資で損失が出た場合の対処法

米国株投資で損失が出た場合には、以下の三つの対処法が考えられる。

  • 米国株を保有し続けて様子を見る
  • 売却して損切りする
  • 買い増す(ナンピン買い)

長期的に見ると株価は右肩上がりに上昇しているという現状で投資しているため、損失が出ている場合でも基本的には保有し続けるべきだ。

特に株価が下落している原因が景気動向や経済政策であるならば、時間が経過するにつれて元の水準に戻って超えていく可能性が高い。

もし株価の下落に焦りを感じて売却すると、損失を確定させてしまうことになる。

米国株を長期投資するのであれば、短期的な値動きに一喜一憂する必要はないだろう。

ただし、粉飾決算やリコールといった企業の不祥事にともなう急落の場合、保有し続けても株価は回復しないかもしれない。

倒産すると投資元本をすべて失うことになるため、不祥事によって株価が下落しているならば損切りするのも選択肢の一つだ。

そして株価が下がっているということは安く購入するチャンスなので、買い増すことで平均購入単価を引き下げられる。

保有している銘柄の株価が下がっているタイミングで買い増すことをナンピン買いと言う。

投資資金に余裕があって株価が回復する見込みがある場合は、ナンピン買いを選択しても良いだろう。

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米国株投資を成功に導く戦略

米国株投資を成功に導く戦略 わたしのIFA

メリットの多い米国株投資だが、運用に失敗すると資産を失う可能性がある。

米国株投資を成功に導くためには、以下のポイントを意識してほしい。

  • 長期投資を前提に考える
  • ポートフォリオを作成して投資先を分散させる
  • 定期的にリバランスを行う

それぞれ詳しく解説しよう。

長期投資を前提に考える

再現性高く資産を増やすには、短期で売買を繰り返すのではなく、長期間にわたって投資を継続することが重要である。

長期的に見ると株価は右肩上がりに上昇しており、長く保有し続けることでリターンを得られる可能性が高まるからだ。

また、利息が利息を生む仕組みである複利効果を活用できるのも、長期投資をすべき理由の一つだ。

複利効果の大きさを実感できるように、投資元本100万円を年利5%で30年間運用(追加投資なし)するケースをシミュレーションしてみよう。

運用年数資産総額(複利)
1年目1,050,000円
5年目1,283,359円
10年目1,647,009円
20年目2,712,640円
30年目4,467,744円

1年目から10年目までの10年間で資産総額が約60万円増えている一方で、20年目から30年目までの10年間では約170万円増加していることがわかる。

元本の100万円から追加で資金を投入していないが、複利効果によって運用金額が増えるにつれて資産が増えるスピードが加速しているのだ。

ポートフォリオを作成して投資先を分散させる

ポートフォリオとは、預貯金・株式・投資信託・債券といった資産クラスの配分のことを指す。

ポートフォリオによってリスクの大きさが変動するため、リスク許容度に合わせて資産を適切に配分しよう。

一般的には、預貯金<債券<投資信託<株式の順番でリスク・リターンともに大きい。

つまり、株式や投資信託の割合が大きいポートフォリオは、大きな利益を得られる可能性がある一方で、損失が出るリスクも大きいのだ。

資産をすべて投資信託や株式の購入に使用すると、暴落に耐えられない可能性が高い。

そのため、最低でも生活に必要なお金は預貯金に残しておく必要がある。

ポートフォリオにおける預貯金を年齢と同程度の割合にしておくと安心だと言われているので、30代の場合は預貯金:投資信託=30%:70%、50代の場合は預貯金:投資信託=50%:50%をキープするようにしよう。

定期的にリバランスを行う

米国株を購入して運用を開始したら、定期的にポートフォリオを見直そう。

株価や基準価額の変動によって、資産のバランスが崩れている可能性があるからだ。

例えば資産総額500万円(預貯金200万円・投資信託300万円)で、預貯金の割合を40%に設定して運用を開始した40代のケースをイメージしてみよう。

投資信託の価格が上昇して預貯金200万円・投資信託800万円になった場合、預貯金:投資信託=20%:80%になっている。

当初に設定した預貯金割合を大幅に下回っており、リスクを取り過ぎていることになるため、投資信託を売却して元の水準に戻す必要がある。

一方で、投資信託が暴落して預貯金200万円・投資信託100万円になった場合、預貯金:投資信託=約66%:約33%になる。

預貯金の割合が大きくなったので、投資信託を買い増して割合を調整しよう。

この調整のことをリバランスと言い、半年~1年に1回程度は見直してリスクとリターンのバランスが良くなるようにしよう。

米国株投資の相談先はどこがいい?

米国株投資の相談先はどこがいい? わたしのIFA

「米国株投資を始めたいが、自分でポートフォリオを構築できる気がしない」

「運用開始後のリバランスをサポートしてほしい」

という人も多いだろう。

ここでは、米国株投資の相談先として、おすすめの存在を紹介する。

新NISAの投資判断における専門家の重要性

米国株投資を成功させるには、長期投資を前提とした分散の効いたポートフォリオを作成し、市場のトレンドとデータ分析を活用した判断が求められる。

そのため、投資計画の策定・ポートフォリオ構築・リバランスなど、投資家はさまざまなことを行わなければならない。

しかし、これらの行動を自身で行うのが難しいと感じている投資初心者が多いのではないだろうか。

もし前提知識のないまま運用を開始すれば、資産は大幅に目減りしてしまうかもしれない。

そこで投資判断で間違えないために、お金の専門家であるIFAへの相談をおすすめしている。

IFAの役割とその利点

IFAはIndependent Financial Advisorの略で、独立系ファイナンシャルアドバイザーのことだ。

証券会社や銀行などの金融機関から独立した存在として、投資家の疑問や悩みの解決をサポートしている。

米国株投資や高配当株投資といった資産運用に関する業務にも対応しており、運用開始前から購入後までの幅広い業務をトータルでサポート可能だ。

そんなIFAに相談するメリットは以下の通りだ。

IFAに相談するメリット
  • 中立的な立場からアドバイスを提供してくれる
  • 同じ担当者に長期間にわたって相談できる
  • 提携している金融機関が多くて幅広い商品を購入できる

存続・発展のために利益を求める金融機関では、顧客の利益につながりにくい高額な手数料の金融商品を提案されることがある。

そのため、投資に関する知識がなければ購入してしまい、効率的な資産形成が難しくなってしまう。

一方、厳しいノルマを課されていないIFAは中立的な立場からアドバイスを提供しており、顧客に寄り添ってくれるだろう。

また3年程度での異動が一般的な金融機関と違い、転勤がないので長期間にわたって関係を構築できる。

そして証券会社や銀行への取り次ぎを行うIFAは複数の金融機関と提携しており、さまざまな商品から運用目的やライフプランに合った銘柄を選択可能だ。

「わたしのIFA」のサービス概要

「IFAの重要性を理解したが、どうやって相談すべきかわからない」

という人もいるだろう。

IFAを探す際におすすめなのが、検索サービスである「わたしのIFA」だ。

投資家が入力した条件から複数のIFAが選抜され、その中から好きな担当者を選択できる。

絞り込まれたIFAから自身で最終決定を下せるため、ミスマッチが起こりにくい仕組みだと言えるだろう。

現在「わたしのIFA」では無料相談を実施している。

米国株投資で資産形成を始めようと考えている人は、「わたしのIFA」を活用して相性の良い担当者を見つけてみてはどうだろうか。

まとめ

米国株が上昇し続ける理由や米国株投資のメリット・リスク、成功させるためのポイントを解説してきた。

米国株が上昇し続ける理由は以下の通りだ。

  • 労働人口の増加や個人消費の好調に伴う継続的な経済成長
  • 政府やFRBによる大規模な財政・金融政策の実行
  • テクノロジーの進化

「配当金が高い」

「株価が成長しやすい」

「1株から購入できる」

といったメリットがある米国株では、売却益と配当金を得られる可能性がある。

一方で、以下のようなリスクには注意が必要だ。

価格変動リスク株価の変動しやすさのことを指す
国内外の経済状況や社会情勢、企業の業績などのさまざまな要因によって、株価が変動する可能性がある
信用リスク企業が減収や倒産することによって、株式の価格が減少したり、価値がなくなってしまう可能性のことを指す
金利変動リスク金利によって資産価値が変動する可能性のことを指す
一般的に金利が上がると株価は下がる、金利が下がると株価は上がると言われている
為替変動リスク外貨建ての資産を持っている場合に、円と外貨の為替相場が変動することによって資産価値が変動する可能性のことを指す
円安になると資産額は増加し、円高になると資産額が減少する
流動性リスク売買が少なくなることによって、売りたいときに売れない可能性があること
売却相手が見つからないことにより、適切な価格で売却できなくなってしまう
カントリーリスク投資対象国や地域における政治や経済の状況が変化した際に、資産価値が変動する可能性のことを指す

また、再現性高く米国株投資を成功させるには、長期・分散投資を徹底してほしい。

基本に忠実に取り組むことで、再現性を高められるだろう。

ここまで米国株投資について解説してきたが、いまいち理解できていない人もいるだろう。

疑問や不安を抱えている場合は、専門家からアドバイスを受けることを推奨する。

特に金融機関から独立しているIFAであれば、中立的な立場からアドバイスを提供可能だ。

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米国株が上昇し続ける理由に関するQ&A

米国株が下落した場合、どのように対処すればいいですか?

米国株が下落した場合でも、基本的に売却する必要はない。

積立投資をしているならば淡々と買い増し、余裕資金があるならばスポット購入でお得に保有銘柄数を増やそう。

安い価格で購入できるかどうかが大事になるため、暴落時に焦って行動するのはNGだ。

米国株の配当金にはどれくらいの税金がかかりますか?

米国株の配当金はアメリカで10%が税金として差し引かれる。

そして日本では課税後の配当金に対して20.315%を納税する必要がある。

つまり、アメリカと日本を合わせると約30%の税金がかかるわけだ。

ただし、二重で課税されることになるため、確定申告で外国税額控除を申請するとアメリカで課税された分は還付される。

新NISAで米国株に投資するメリットは何ですか?

新NISAを活用するメリットは、利益に対して税金がかからないことだ。

通常は利益に対して約20%の税金がかかるのだが、新NISAで米国株を購入していれば非課税になる。

税金分の利益を受け取って運用し続けられるため、より効率的に資産を増やせるだろう。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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