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ポートフォリオ運用とは?メリットや運用のポイントを分かりやすく解説

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「人生100年時代」といわれる現代において、100年の人生で自分がどのように生きていくか、家族とどのように過ごしていくか、生涯に渡って社会とのかかわり合いをどうしていくかを改めて考えることが重要になっている。

前段の人生のビジョンが明確になると、それに合わせた適切な資産運用を行うことの重要性が高まってくる。

そこで本記事では、効果的な運用方法のひとつである「ポートフォリオ運用」について解説していきたい。

ポートフォリオ運用の特徴やメリット、実際に運用する際のポイントを紹介していくので、ぜひ本記事を参考に資産運用を一緒に考えていきたい。

目次

ポートフォリオ運用とは

ポートフォリオ運用とは、性質が異なる複数の資産を保有することで、リスクを分散しながら運用していく方法のことである。

さまざまな金融資産を組み合わせてバランス良く資産を運用するのがポートフォリオ運用の特徴だが、投資だけではなく各企業の経営戦略でもよく用いられている。

トヨタ自動車とテスラをポートフォリオ運用に例えると?

例えば自動車業界でトヨタ自動車とテスラをひとつの事例として取り上げてみたい。

例えばトヨタ自動車は高級車から大衆車、ガソリン車や水素自動車、ハイブリット自動車など多種多様な車を取り揃えている。

一方のテスラはEV(電気自動車)界のスーパースターだ。

どちらの会社がより優れているという議論ではなく、ポートフォリオ運用の目線で上記のラインナップを考えてみたい。

例えばEVに特化しているテスラは現在ものすごい勢いで成長し時価総額もトヨタ自動車を抜いて世界1位に躍り出ている。

これはその業界が拡大し続けている間は非常に恩恵が大きいが、一方で逆風が吹いたときにも大きな影響を受ける。

一方のトヨタ自動車は世界のあらゆるニーズに応えられるように多種多様なラインナップを揃えている、いわば車の総合商社である。

EVに特化しているテスラほど株価は伸びていないが、世界で一番の生産台数を誇るなど安定した需要を生んでいる。

例えばこれを金融資産で例えてみよう。資産の配分を株式40%、債券35%、不動産25%というポートフォリオを作成し、分散しながら運用していく。

一般的には、株価と債券価格は異なった値動きをするケースが多いため、上記のポートフォリオでは株価の下落局面を債券で一部カバーすることができる。

値動きが異なる複数の資産に分散投資することで、収益性も兼ね備えながらリスクを低減させることが目的だ。

一方でテスラのようにEV特化の場合は、ある意味で株式100%の投資ポートフォリオに似ている。

成長している間はその分野が爆発的な成長を誇るが、いざ株式相場に逆風が吹いた際は一気に資産は減少していく。

あくまでも例えなので車の分野という一部分を捉えてご説明したが、イーロンマスクというテスラの経営者はスペースX、Twitter買収など世界規模で全くスケールの違う事業をしているのである意味で分散も効いているのではあるのは皆さんもご存知の通りだ。

ポートフォリオはどのように組むのが良いか?

ポートフォリオに組み込む資産の割合は、自分自身のリスク許容度に合わせて設定する。

例えば、若い世代であれば資産が減っても取り返す時間が多くあるため、リスクが高い株式を少し多めに組み込む。

一方で、ご年齢が60歳前後などこれから先の収入の未来がある程度決まっている場合などは資金を減らさないことに重点をおき、債券などの低リスク商品を中心にポートフォリオを作成する。

年齢や運用の目的に合わせたリスク許容度を事前に決めて、リスク資産の配分を考えよう。

リバランス(資産配分の見直しの重要性)

また、定期的に資産の見直し(リバランス)をすることも大切だ。

例えば、株価が上昇して債券価格が下落すると、ポートフォリオにおける株式の比率が高くなり、債券の比率は低くなる。

すると、当初よりもリスクが高いポートフォリオになり、リスク許容度を超えた運用になる可能性がある。

株式の比率が高くなったら一部を売却し、その資金で値下がりしている債券を購入するなどして、定期的に資産配分を見直そう。

ポートフォリオ運用を活用するメリット

資産形成の手段にポートフォリオ運用を活用するメリットとしては、主に以下の3つが挙げられる。

  • 分散投資によって収益が安定しやすい
  • ライフスタイルに合わせた運用の変更を行える
  • 感情に左右されにくい

ポートフォリオ運用を活用する1つ目のメリット

「分散投資によって収益が安定しやすい」という点が挙げられる。

同一の値動きをする資産だけを保有していると、値上がり時には大きく資産を増やせるものの、暴落時に一気に資産を減らしてしまう危険性もある。

一方で、ポートフォリオを作ってバランス良く資産を保有していると、リスクを低減できて収益が安定しやすい。

例えば、高リスク商品である株式だけを保有していると、リーマンショックのような市場暴落のタイミングで資産が急速に減ってしまう。

しかし、債券のような低リスク商品だけを保有していても、上昇相場時に思うようにリターンが得られない可能性がある。

値動きや値幅が違う性質の資産を組み合わせて、安定した収益を狙える点がポートフォリオ運用のメリットだ。

ポートフォリオ運用を活用する2つ目のメリット

「ライフスタイルに合わせた運用を行える」という点だ。

ポートフォリオ運用は、個々人のリスクの許容度に合わせて資産の配分を決定できる。

そのため、ライフスタイルに合わせて資産の配分を変更したり個人で資産運用をするのか法人で資産運用をするのかによっても立場に応じてリスクを調整していくことが可能になる。

例えば、個人の資産運用でリスクが高い株式等の資産を多くすれば、増やすことを目的とした「攻め」のポートフォリオを組むことができる。

一方で、ご年齢が60歳前後になられた方や、法人で資産運用をされる方など資産をなるべく減らさないための「守り」のポートフォリオを前提に最初の資産配分を考えることなど個々人の立場やライフスタイルに合わせて資産配分を決めることも可能だ。

ライフスタイルが変化しても、柔軟にリスクを調整できることもポートフォリオ運用の魅力のひとつである。

ポートフォリオ運用を活用する3つ目のメリット

「感情に左右されにくい」という利点がある。

ポートフォリオは、あらかじめ決められた資産配分をもとに取引をしていくことになる。そのため、相場の変動に対して感情的にならずに冷静に対処しやすい。

例えば、株式相場が暴落したときのことを考えてみよう。保有株式の価格が急落すると、パニックになって売却してしまう投資家は少なくない。

しかし、あらかじめポートフォリオを作成しておけば、減少した株式の比率をもとに戻せば良いだけなので、冷静に対処することができる。相場の値動きに対して淡々と対処できるのも、ポートフォリオ運用のメリットである。

このように、ポートフォリオ運用には多くのメリットがある。着実に資産形成を進めるためにも、利点の多いポートフォリオ運用を有効に活用しよう。

ポートフォリオ運用をする際の3つのポイント

ポートフォリオを作成して資産運用をする際には、以下の3つのポイントを押さえておこう。

ポートフォリオを作成して資産運用をする際の3つのポイント
  • 資産の特徴を把握しておく
  • 外国資産も上手く取り入れる
  • アドバイザーに相談をする

まずは、資産の特徴や性質について理解を深めておくことが大切だ。

例えば、好景気の局面では株価が上がりやすい反面、債券価格は下落しやすい傾向にある。

こうした特徴を知っておくと、ポートフォリオを組む際の資産バランスも変わってくるだろう。

また、景気変動に応じてすばやく資産の見直しができ、適切な資産配分をしっかりと維持できる。

株式や債券、不動産の価格がどのように変動するのかを把握しておこう。

また、ポートフォリオの中に海外資産やオルタナティブ資産を取り入れることも重要になる。

国や地域、投資先もより分散することで、よりリスクを抑えながらリターンを狙いに行くことができるからだ。オルタナティブ資産については別記事でも解説している。

最後に、信頼できるアドバイザーへ相談するというのも大切だ。

これまで述べてきた内容を日々の生活をしながら個人で考えていくのは至難の業である。

これまであらゆる立場の方々と資産運用に関するご相談を承ってきたプロのアドバイザーと話をしてみるというのも一つの選択肢に入ると考えられる。

まとめ

ポートフォリオ運用は、特徴や値動きが異なる資産を複数保有することで、リスク分散をする投資手法である。

安定した収益を狙いやすい上に、ライフスタイルに合わせたリスク調整ができるという点がメリットだ。

一方で、大事なのは「なぜ資産運用をするのか?」という最初の目的とそれに合わせた資産配分だ。

様々なお客様と出会ってきたアドバイザーと一緒に、人生のビジョンや目標、そしてそれに伴う資産運用をどのような形で進めていくのが最も自分自身に合うのかを一緒に考えていくのも良いのではないだろうか。

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資産運用に関して、少しでも不安やお悩みがある方は、無料相談を申し込んでみてはいかがだろうか。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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