ライフカードの対象カードに付帯する海外旅行傷害保険は、2026年3月31日以降に日本国内の住居を出発する旅行から、「自動付帯」ではなく「利用付帯」になりました。
対象カードを持っているだけでは補償されません。日本出国前に、航空券、空港へ向かう公共交通機関、募集型企画旅行などの所定料金を対象カードで決済する必要があります。
また、すべてのライフカードに海外旅行傷害保険が付帯するわけではありません。ライフカード<年会費無料>には海外旅行傷害保険が付帯せず、学生専用ライフカードの海外旅行傷害保険も、2026年3月31日以降出発分から廃止されています。
ゴールドカードも、正式なカード名称の確認が必要です。現在新規申込向けに案内されている「ライフカードゴールド」の正式名称は「ライフカードゴールドBe」で、海外旅行傷害保険はスタンダード、家族特約はありません。一方、公式サイトで「2023/10/31以前にお申込みの方向け」と案内されている旧ライフカードゴールドなど、一部のゴールドカードはアドバンスの対象で、家族特約があります。
本記事では、変更後の適用ルール、主な対象カード、補償額、利用付帯の条件を満たす決済項目、海外で事故や病気が起きたときの請求手順まで整理します。
- 2026年3月31日以降に変わった付帯条件
- 海外旅行保険が付くカードと、ゴールドBe・旧ゴールドの違い
- スタンダード・アドバンス別の補償上限額
- 利用付帯の条件を満たす決済項目・対象外になりやすい支払い
- 海外で事故・病気・盗難が起きたときの請求手順
※本記事は2026年10月15日時点で確認した公式情報に基づいています。保険内容や連絡先は変更される場合があります。保険金の支払可否は約款・特約や事故状況によって異なるため、出発前に公式サイト・規定集もあわせてご確認ください。
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2026年3月31日以降のライフカード海外旅行保険は利用付帯
新旧どちらのルールが適用されるかを判断する基準は、カードを作った日や航空券を購入した日ではなく、日本国内の住居を出発する日です。
2026年3月31日以降に日本国内の住居を出発する旅行では、日本出国前に所定料金を対象カードで決済していないと、海外旅行傷害保険は適用されません。保険の対象となるのは、カード入会日以降に出発する旅行であることも前提です。
カードを持っているだけでは補償されない
「利用付帯」とは、旅行に関する所定料金をカードで支払うことが、保険適用の条件になっている仕組みです。
改定前の自動付帯では、対象カードの会員であれば、カード利用の有無にかかわらず海外旅行傷害保険が適用されました。しかし、2026年3月31日以降出発分では、対象カードを持って出発するだけでは補償されません。
航空券はマイルで手配し、空港までの交通費も別カードや現金で支払った場合、ほかに対象料金をライフカードで決済していなければ、利用付帯の条件を満たしません。
海外旅行保険を利用する予定がある場合は、出発前に「どのカードで」「何を支払ったか」を確認し、利用明細や領収書も保管しておきましょう。
日本出国前に決済すべき所定料金
ライフカードの公式案内では、海外旅行傷害保険の利用付帯条件として、日本出国前に海外旅行に関する所定料金を対象カードで決済することが示されています。
対象となる所定料金は、大きく次の2つです。
- 搭乗する公共交通乗用具の料金
- 参加する募集型企画旅行の料金
公共交通乗用具には、航空機、電車、バス、タクシー、船舶などが含まれます。対象例は、航空券、燃油サーチャージ、空港へ向かう鉄道・有料特急・リムジンバス、空港に向かうタクシー料金などです。
航空券をマイルや別カードで手配している場合でも、日本出国前に、空港までの対象交通費を保険付きのライフカードで直接支払えば、利用付帯の条件を満たせます。ただし、交通系ICカードや電子マネーへのチャージ代金は対象外です。
会社の慰安旅行や業務出張など、あらかじめ参加者が決まっている旅行は、募集型企画旅行には該当しません。ただし、搭乗する航空券など公共交通乗用具の料金を日本出国前に対象カードで支払えば、その決済によって利用付帯の条件を満たせます。
空港へ向かうリムジンバスや鉄道代を、出発当日に対象カードで支払う方法もあります。ただし、補償されるのは対象料金をカードで決済した時以降です。決済前に発生した事故は補償対象にならないため、旅行代金を事前に支払える場合は、早めに条件を満たしておきましょう。領収書、カード売上票、利用明細、乗車券の控えなど、利用付帯を証明できる書類も保管してください。
古い「自動付帯」表記を見たときの確認ポイント
検索結果や過去の記事には、改定前の「自動付帯」という説明が残っている場合があります。
ライフカードの海外旅行傷害保険を確認するときは、「2026年3月31日以降に日本国内の住居を出発する旅行の情報か」「利用付帯またはカード利用条件ありと記載されているか」を確認しましょう。
新旧ルールの違い
| 項目 | 2026年3月30日以前出発分 | 2026年3月31日以降出発分 |
|---|---|---|
| 適用条件 | 自動付帯 | 利用付帯 |
| 補償の前提 | 対象カードの会員である | 日本出国前に所定料金を対象カードで決済する |
| 確認すべき表記 | 「自動付帯」 | 「利用付帯」「カード利用条件あり」 |
上表は、海外旅行傷害保険が継続して付帯する対象カードの比較です。学生専用ライフカードのように保険自体が廃止されたカードには当てはまりません。まず保険の有無を確認し、そのうえで航空券、空港までの交通費、募集型企画旅行などの対象料金を支払っているか確認してください。
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ライフカード海外旅行保険の対象カードと被保険者
ライフカードといっても、すべてのカードに海外旅行傷害保険が付帯しているわけではありません。ライフカードの種類によって、保険の有無、スタンダード・アドバンスの区分、補償される人の範囲が異なります。
特に混同しやすいのが、ライフカード<年会費無料>、ライフカード<旅行傷害保険付き>、ライフカードゴールドBe、旧ライフカードゴールドです。保有カードの正式な名称を確認し、公式の改定対象カード一覧や規定集と照合しましょう。
ライフカード<年会費無料>には海外旅行傷害保険が付帯しません。
利用できるのは、海外アシスタンスサービスやカード会員保障制度などです。治療費、携行品損害、賠償責任などを補償する海外旅行傷害保険とは異なります。
また、現在新規申込向けのライフカードゴールドBeはスタンダードの対象で、家族特約はありません。「ゴールド」という名称だけで補償額や家族特約の有無を判断しないようにしましょう。
ライフカード<旅行傷害保険付き>は本人向け
| 保険区分 | カード付帯保険(スタンダード) |
|---|---|
| 対象者 | カード会員ご本人 (本会員・家族会員ご本人) |
| 家族特約 | なし |
| 年会費 | 本会員:初年度無料/次年度以降1,375円(税込) 家族会員:440円(税込) |
ライフカード<旅行傷害保険付き>は、カード会員ご本人を対象とするスタンダードのカードです。家族カードを持つ家族会員本人は対象ですが、家族特約はないため、カード会員ではない配偶者や子どもまで補償されるわけではありません。
本人分の短期旅行に備えたい方には使いやすい一方、家族旅行では補償される人の範囲に注意が必要です。カード会員ではない家族の補償も必要な場合は、任意の海外旅行保険などを検討しましょう。
ライフカードゴールドはカード名称で補償が異なる
| 現在のカード名称 | ライフカードゴールドBe |
|---|---|
| 保険区分 | カード付帯保険(スタンダード) |
| 対象者 | 本会員・家族会員ご本人 |
| 家族特約 | なし |
| 年会費 | 本会員:11,000円(税込) 家族会員:無料 |
現在新規申込向けの公式商品ページでは「ライフカードゴールド」と案内されていますが、基本情報欄に記載されたカード名称は「ライフカードゴールドBe」です。ゴールドBeの海外旅行傷害保険はスタンダードで、補償額はライフカード<旅行傷害保険付き>と同じです。
一方、公式サイトで「2023/10/31以前にお申込みの方向け」と案内されている旧ライフカードゴールドなど、ゴールドBe以外の一部ゴールドカードはアドバンスの対象です。アドバンスでは、本会員に加えて、その配偶者や、本会員と生計を共にする家族が家族特約の対象になります。
ただし、アドバンスの家族特約を利用するには、家族分の旅行代金も対象カードで決済する必要があります。本会員分だけを決済し、家族分の対象料金を決済していない場合、家族分の利用付帯条件を満たしません。
ライフカード Stellaなど、本記事で個別に解説していないスタンダード対象カードもあります。海外旅行傷害保険の有無や補償区分は、年会費やカードの色だけで判断せず、正式なカード名称を公式の対象カード一覧と照合してください。
学生専用ライフカードは海外旅行傷害保険が廃止
| 海外旅行傷害保険 | 2026年3月31日以降出発分から廃止 |
|---|---|
| 年会費 | 無料 |
| 主な申込対象 | 満18歳以上満25歳以下で、大学・大学院・短期大学・専門学校に在学中の方など |
学生専用ライフカードは、2026年3月31日以降に日本国内の住居を出発する旅行分から、海外旅行傷害保険が廃止されています。航空券やツアー代金を学生専用ライフカードで支払っても、この保険は適用されません。
ここで混同しやすいのが、海外アシスタンスサービスとの違いです。
- 海外アシスタンスサービス
- 現地情報、カード紛失時の案内、病院や保険窓口の案内などを行うサポート
- 海外旅行傷害保険
- ケガ・病気の治療費、携行品損害、賠償責任などを金銭的に補償する保険
海外アシスタンスサービスがあっても、治療費が補償されるわけではありません。学生専用ライフカードだけで海外旅行中の治療費に備えることはできないため、任意の海外旅行保険など、別の補償手段を確認しましょう。
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ライフカード海外旅行保険の補償内容と上限額
ライフカードの海外旅行傷害保険は、スタンダードとアドバンスで補償額が異なります。スタンダードには、ライフカード<旅行傷害保険付き>、ライフカードゴールドBe、ライフカード Stellaなどが含まれます。
海外での治療に関係する傷害・疾病治療費用は、スタンダードが各200万円、アドバンス本会員が各300万円、アドバンスの家族特約対象者が各150万円です。これらは支払上限額で、対象となる費用や事故・病気の条件は規定集に定められています。
傷害治療・疾病治療・賠償責任の上限
補償金額の比較一覧
| 補償項目 | スタンダード | アドバンス本会員 | アドバンス家族特約対象者 |
|---|---|---|---|
| 傷害死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
| 傷害治療費用 (1回の事故につき) | 200万円限度 | 300万円限度 | 150万円限度 |
| 疾病治療費用 (1回の病気につき) | 200万円限度 | 300万円限度 | 150万円限度 |
| 賠償責任 (1回の事故につき) | 2,000万円限度 | 5,000万円限度 | 5,000万円限度 |
| 携行品損害 | 20万円限度 | 40万円限度 | 20万円限度 |
| 救援者費用 | 100万円限度 | 100万円限度 | 100万円限度 |
| 航空機遅延費用 | 4項目それぞれ3万円限度 | 4項目それぞれ3万円限度 | 対象外 |
海外で病院にかかったときに直接関係するのは、傷害治療費用と疾病治療費用です。傷害は1回の事故、疾病は1回の病気について、対象となる実際の支出額が各上限の範囲で補償されます。
他人にケガをさせた、ホテルや店舗の物を壊したといった場合に関係する賠償責任は、法律上の損害賠償責任を負った場合などが対象です。上限は1回の事故につき、スタンダードが2,000万円、アドバンスは本会員・家族特約対象者ともに5,000万円です。
ライフカードゴールドBeはスタンダードの対象です。現在新規申込できるゴールドカードだからといって、アドバンスの補償額が適用されるわけではありません。
ライフカードのカード付帯保険では、キャッシュレスサービス(治療費等の立替払い)は利用できません。海外の病院で治療を受けた場合は、実費をいったん自分で支払い、日本帰国後に保険金を請求します。
携行品損害と航空機遅延費用の条件
携行品損害は、旅行中に持ち物が盗難・破損などの偶然な事故で損害を受けた場合の補償です。時価額または修理費のいずれか低い額などを基準に算定され、1回の事故につき3,000円の自己負担額があります。
| 携行品1点あたりの上限 | 1点または1対あたり10万円 |
|---|---|
| 旅券の盗難など | 現地での再発給費用などは5万円限度 (再発給のための交通費・宿泊費を含む) |
| 主な対象外 | 現金、クレジットカード、定期券、コンタクトレンズ、自動車、オートバイ、置き忘れ・紛失、置き忘れ後の盗難など |
高価なカメラなどを持っていく場合は、1点あたりの上限や対象外項目を事前に確認しておきましょう。購入価格がそのまま補償されるとは限りません。
航空機遅延費用は、スタンダードのカード会員とアドバンス本会員が対象です。アドバンスの家族特約対象者は対象外です。また、遅延しただけで一律3万円を受け取れる制度ではなく、条件を満たした場合の対象費用が上限の範囲で補償されます。
| 乗継遅延 | 到着便の遅延で乗り継げず、実際の到着時刻から4時間以内に代替便を利用できない場合 対象費用:代替便が利用可能になるまでのホテル客室料・食事代 |
|---|---|
| 出発遅延・欠航・搭乗不能 | 4時間以上の出発遅延、欠航などがあり、出発予定時刻から4時間以内に代替便を利用できない場合 対象費用:代替便が利用可能になるまでの食事代 |
| 受託手荷物遅延 | 到着後6時間以内に受託手荷物が目的地へ運搬されなかった場合 対象費用:手荷物が届くまでに必要となった衣類・生活必需品の購入費など |
| 受託手荷物紛失 | 到着後48時間以内に手荷物が届かず、紛失したものとみなされる場合 対象費用:到着後96時間以内に必要となった衣類・生活必需品の購入費など。ただし、手荷物が届いた後の支出は対象外 |
遅延や手荷物トラブルが起きた場合は、航空会社が発行する遅延証明書や手荷物事故証明書などを現地で取得してください。食事代、宿泊費、衣類・生活必需品の購入費を請求する場合に備え、領収書も保管しておきましょう。
責任期間の上限は日本出国時から90日後の24時まで
ライフカードの海外旅行傷害保険には、1回の海外旅行ごとに責任期間の上限があります。出国後、常に90日間の補償が続くわけではありません。
利用付帯の条件を満たす旅行では、海外旅行の目的で日本国内の住居を出発してから住居へ帰着するまでが基本の責任期間です。ただし、対象カードで所定料金を決済した時以降に限られます。
さらに、日本出国日の前日の午前0時から、日本入国日の翌日の午後12時(24時)までの範囲内であることが条件です。そのうえで、1回の海外旅行につき、日本出国時から90日後の午後12時(24時)までが上限となります。これより早く住居へ帰着した場合は、その時点で旅行の責任期間が終了します。
半年間の留学、ワーキングホリデー、長期出張などでは、この上限を超えた期間の事故や病気にカード付帯保険だけで備えることはできません。長期滞在の場合は、滞在期間全体を補償できる任意保険を検討しましょう。
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ライフカードの利用付帯を満たす決済条件
利用付帯では、日本出国前に対象料金をカードで支払うことが補償を有効にする条件です。
旅行に関係する支払いなら何でも対象になるわけではありません。ホテル代やレンタカー代など、旅行に必要な費用でも対象外になる支払いがあります。
対象になる料金と対象外になりやすい料金
対象・対象外になる料金の比較
| 区分 | 主な料金の例 |
|---|---|
| 対象になる料金 | 航空券、燃油サーチャージ、空港へ向かう鉄道・有料特急・リムジンバス、空港に向かうタクシー料金、募集型企画旅行の代金など |
| 対象外の料金 | レンタカー、ETC料金、電子マネーチャージ、プリペイドカード購入費、空港利用税、航空券の発券手数料、超過手荷物料金、個人手配のホテル宿泊料金など |
対象になる代表例は、航空券や募集型企画旅行として販売されるパッケージツアーの代金です。燃油サーチャージも対象に含まれます。一方、空港利用税や航空券の発券手数料だけの支払いは対象外です。
空港までの鉄道、有料特急、リムジンバス、タクシー料金も対象です。航空券をマイルで手配した場合でも、日本出国前に対象交通費を対象カードで直接支払えば条件を満たせます。交通系ICカードや電子マネーへのチャージだけでは条件を満たしません。
会社の慰安旅行や業務出張など、あらかじめ参加者が決まっている旅行は募集型企画旅行には該当しません。その場合でも、搭乗する航空券など公共交通乗用具の料金を日本出国前に対象カードで支払えば、利用付帯の条件を満たせます。
個人手配のホテル宿泊料金だけをライフカードで支払っても、海外旅行傷害保険の利用付帯条件は満たしません。ただし、宿泊を含む募集型企画旅行の旅行代金として支払う場合は対象になります。予約内容や旅行条件書で、募集型企画旅行に該当するか確認しましょう。
家族旅行では家族分の決済も確認する
この項目は、カード付帯保険(アドバンス)の家族特約を利用する場合の注意点です。アドバンス対象のゴールドカードの家族特約で家族分も補償対象にするには、本人分だけでなく、家族分の旅行代金も対象カードで決済する必要があります。
たとえば、本会員の航空券だけをアドバンス対象カードで支払い、配偶者や子どもの対象料金を決済していなければ、家族分の利用付帯条件を満たしません。家族全員分をまとめて決済した場合は、誰の料金を支払ったか分かる予約明細も保管しておきましょう。
家族旅行では、次の点を出発前に確認してください。
- 保有カードがアドバンスの対象か
- 家族全員分の航空券や募集型企画旅行などの対象料金を、対象カードで決済したか
- 誰が家族特約の対象者になるか
- 家族特約対象者の補償額が本会員と異なる点を理解しているか
- 航空機遅延費用は家族特約対象者が対象外であることを確認したか
ライフカード<旅行傷害保険付き>とライフカードゴールドBeを含むスタンダード対象カードには、家族特約がありません。家族全員分の旅行代金を支払っても、カード会員ではない家族まで補償されるわけではないため、任意保険など別の備えを確認しましょう。
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ライフカードの海外旅行保険だけでは足りない場合
ライフカードの付帯保険は、短期の海外旅行で一定の備えになります。しかし、旅行先、滞在期間、同行者、現地で立て替えられる治療費によっては、カード付帯保険だけでは不足する場合があります。
外務省も、海外では事件・事故・病気など予期できないトラブルが起こり得るとして、海外旅行保険への加入をすすめています。クレジットカード付帯保険は、限度額、サービス、適用条件がカードごとに異なるため、出発前の確認が必要です。
キャッシュレス診療が使えない
ライフカードのカード付帯保険で特に注意したいのが、キャッシュレスサービスを利用できない点です。
海外の病院で治療を受けた場合は、実費をいったん立て替え、日本帰国後に保険金を請求します。保険の対象になる費用であっても、現地で支払うための資金や決済手段が必要です。
高額な治療が必要になった場合、クレジットカードの利用可能枠や手持ち資金が足りなくなる可能性があります。現地での立て替え負担を抑えたい場合は、キャッシュレス・メディカルサービスが付く任意の海外旅行保険を検討しましょう。
なお、ライフカードの「海外旅行保険」ページに掲載されている三井住友海上「海外旅行保険@とらべる」などは、別途申し込む任意保険です。カード付帯保険に含まれるサービスではありません。
高額医療・長期滞在・子連れ旅行では不足しやすい
次のような旅行では、ライフカードの付帯保険だけでは不足する可能性があります。
医療費が高額になりやすい地域への旅行
国や治療内容によっては、治療費がカード付帯保険の上限を超える可能性があります。傷害・疾病治療費用の上限は、スタンダードが各200万円、アドバンス本会員が各300万円です。
90日を超える長期滞在
責任期間の上限は、1回の海外旅行につき日本出国時から90日後の24時までです。留学、ワーキングホリデー、長期出張では、上限を超えた期間の補償を別に用意する必要があります。
子連れ旅行
ライフカード<旅行傷害保険付き>やライフカードゴールドBeなど、スタンダード対象カードには家族特約がありません。アドバンス対象カードでも、家族分の対象料金を決済していない場合、家族分の利用付帯条件を満たしません。
不足分を補う方法は他カード併用と任意保険
補償に不安がある場合は、他のクレジットカード付帯保険や任意の海外旅行保険を組み合わせる方法があります。複数のカードを併用する場合も、それぞれの利用付帯条件などを満たす必要があります。
① 他のクレジットカード付帯保険と併用する
| 傷害死亡・後遺障害 | 複数のクレジットカード付帯保険から同時に支払われる場合、死亡保険金は最も高い保険金額が限度です。後遺障害保険金は、その金額に障害の程度に応じた支払割合を掛けた額が限度になります。 |
|---|---|
| 治療費用・携行品損害など | 死亡・後遺障害以外の各種保険金は、ほかの旅行傷害保険の保険金額と合算した範囲内で、実際の損害額を限度として支払われます。同じ損害について実費を超えて受け取れるわけではありません。 |
② 任意の海外旅行保険に加入する
任意の海外旅行保険に加入すれば、カード付帯保険で不足しやすい治療費、長期滞在、キャッシュレス対応などを補いやすくなります。必要な補償額と旅行期間に対応する商品を選びましょう。
特に、現地で治療費を立て替える負担を抑えたい方は、キャッシュレス・メディカルサービスの対象地域、利用条件、連絡方法を確認してください。
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ライフカード保険請求の流れ|海外で事故や病気が起きたとき
ライフカードのカード付帯保険は、現地で実費を立て替え、日本帰国後に保険金を請求する流れです。ただし、事故の連絡や必要書類の確認まで帰国後に先延ばしする必要はありません。
請求時には、現地でしか取得しにくい診断書、領収書、事故証明書、遅延証明書などが必要になる場合があります。トラブルが起きたら、できるだけ早く海外ホットラインサービスなどへ連絡し、事故内容に応じた必要書類を確認しましょう。
保険金請求の4ステップ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 出発前 | 対象カードで所定料金を決済し、カード売上票、e-ticket控え、利用明細、予約明細などを保管する |
| 2. 現地で事故・病気 | ケガ・病気・賠償責任・携行品損害などは海外ホットラインサービスへ連絡する。カードやパスポートの紛失時の手続き案内はLIFE DESKへ相談する |
| 3. 書類収集 | 診断書、領収書、事故証明書、遅延証明書、写真など、事故内容に応じた書類を現地で集める |
| 4. 帰国後 | 損保ジャパンライフカード事故受付デスクの案内に従い、必要書類を提出して保険金請求手続きを行う |
特に、現地での書類収集は後からやり直しにくい部分です。連絡時には、ライフカード会員であること、カード番号、出国日、日本の住所・電話番号、海外での連絡先を伝えられるように準備しましょう。
連絡先は役割ごとに使い分ける
海外旅行中のトラブルでは、保険事故の相談・請求と、カードやパスポートの手続き案内で窓口を使い分けましょう。
LIFE DESKは、海外旅行中の情報や、付帯保険・病気・ケガに関する窓口を案内するサービスです。病院の治療費をキャッシュレスで立て替えるサービスではないため、保険事故の相談や請求方法は、海外ホットラインサービスや保険窓口で確認しましょう。
現地で集める必要書類
保険金請求では、事故内容に応じて書類の提出を求められます。すべてのケースで同じ書類が必要になるわけではありませんが、主な書類は次のとおりです。
- 病気やケガ
- 医師の診断書、治療費の明細書・領収書
- 盗難や事故
- 現地警察などの事故証明書
- 持ち物の破損
- 損害額や修理費を立証する書類、損害状況が分かる写真など
- 航空機遅延
- 遅延を証明する書類、支出を証明する領収書など
- 利用付帯の証明
- e-ticket控え、クレジットカード売上票、利用明細、公共交通乗用具または募集型企画旅行の料金を対象カードで支払ったことを証明する書類など
カード売上票やe-ticket控えは、旅行中に捨てないようにしてください。スマートフォンで写真を撮り、紙の控えも別の場所に保管しておくと、紛失時にも内容を確認しやすくなります。提出する書類や原本の要否は、保険窓口の案内に従いましょう。
保険会社と解決しない場合の相談先
保険金の支払可否や認定内容について、保険会社の説明を受けても解決しない場合は、第三者窓口に相談できます。
そんぽADRセンターは、日本損害保険協会の相談・苦情・紛争解決窓口です。事故の連絡受付や保険金請求を直接行う窓口ではありません。
電話番号:03-4332-5241(全国共通)
受付時間:月〜金曜日 9:15〜17:00(祝日・休日、12月30日〜1月4日を除く)
金融庁も、個別の保険契約に関するトラブルについては、まず保険会社から十分な説明を受け、話し合っても解決しない場合に、そんぽADRセンターなどへ相談するよう案内しています。
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海外旅行保険を基準にライフカードが向いている人
ライフカードの海外旅行保険は、カードの年会費、保険区分、補償対象者、旅行期間、キャッシュレス対応の要否によって向き・不向きが分かれます。
保険を基準にカードを選ぶ場合は、正式なカード名称、補償される人の範囲、治療費用の上限、利用付帯の条件を確認しましょう。
カードごとの保険有無を比較
主な個人向けライフカードと海外旅行傷害保険
| カードの種類 | 年会費 | 海外旅行傷害保険 |
|---|---|---|
| ライフカード <旅行傷害保険付き> | 本会員:初年度無料 次年度以降1,375円(税込) | あり (利用付帯・スタンダード) |
| ライフカードゴールドBe | 本会員:11,000円(税込) 家族会員:無料 | あり (利用付帯・スタンダード・家族特約なし) |
| 旧ライフカードゴールド (2023年10月31日以前申込向け) | 本会員:11,000円(税込) 家族会員:無料 | あり (利用付帯・アドバンス・家族特約あり) |
| ライフカード Stella | 本会員:初年度無料 次年度以降1,375円(税込) | あり (利用付帯・スタンダード) |
| ライフカード<年会費無料> | 無料 | なし |
| 学生専用ライフカード | 無料 | 2026年3月31日以降出発分から廃止 |
上表は主な個人向けカードの比較です。提携カードやデポジット型カードなど、ほかにも対象カードがあるため、保有カードの正式な名称を公式の改定対象カード一覧で確認してください。
本人分の短期旅行に備えたい人
本人分の短期海外旅行に備え、年会費を抑えたい方には、ライフカード<旅行傷害保険付き>がおすすめです。ただし、治療費の上限と現地での立て替えが必要な点は確認しましょう。
- 向いている人
- カード会員本人の補償があればよい人、年会費を抑えたい人、90日以内の短期旅行が中心の人
- 確認すべき点
- 家族特約はありません。傷害・疾病治療費用は各200万円限度で、日本出国前に利用付帯条件を満たす決済が必要です。
ライフカードゴールドBeも同じスタンダードの補償額です。ゴールドBeを選ぶ場合は、空港ラウンジなど、ほかの付帯サービスも含めて年会費に見合うか判断しましょう。
家族旅行や補償額を重視する人
現在保有しているカードがアドバンス対象の旧ライフカードゴールドなどであれば、家族特約や、本会員の傷害・疾病治療費用各300万円の補償を活用できます。
- 向いている人
- アドバンス対象カードを保有している人、家族旅行が多い人、本会員の治療費用各300万円限度を活用したい人
- 確認すべき点
- 家族分の対象料金も対象カードで決済する必要があります。家族特約対象者の傷害・疾病治療費用は各150万円限度で、航空機遅延費用は対象外です。
現在新規申込向けのライフカードゴールドBeには家族特約がありません。家族特約を目的にゴールドBeへ申し込んでも、旧ライフカードゴールドと同じ補償にはならないため注意してください。
カード付帯保険だけでは不安な人
次のような方は、ライフカードの付帯保険に加えて、任意の海外旅行保険を利用する方法を検討しましょう。
- 医療費が高額になりやすい地域へ行く人
- 90日を超える長期滞在をする人
- 子連れ旅行で家族の治療費補償を厚くしたい人
- 現地で治療費を立て替える負担を抑えたい人
- 携行品損害や救援者費用なども広めに備えたい人
旅行先や同行者に合わせてカード付帯保険の補償を確認し、不足する治療費やキャッシュレス対応を任意保険で補うと、必要な備えを整えやすくなります。
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FAQ
ライフカードの海外旅行保険について、よくある疑問をまとめました。出発前の確認にご活用ください。
ライフカードの海外旅行保険は自動付帯ですか?
いいえ。2026年3月31日以降に日本国内の住居を出発する旅行分から、対象カードの海外旅行傷害保険は利用付帯です。
カードを持っているだけでは補償されません。日本出国前に、航空券、空港までの対象交通機関、募集型企画旅行などの所定料金を対象カードで決済する必要があります。年会費無料の通常カードや学生専用ライフカードには、この海外旅行傷害保険は付帯しません。
ライフカードで航空券を買っていない場合も保険は使えますか?
航空券以外の対象料金を日本出国前に対象カードで決済していれば、利用付帯の条件を満たせます。
たとえば、空港へ向かう鉄道、有料特急、リムジンバス、空港に向かうタクシー料金、募集型企画旅行の代金などです。航空券をマイルで手配した場合でも、対象交通費をカードで直接支払えば条件を満たせます。ただし、交通系ICカードや電子マネーへのチャージは対象外です。
ホテル代だけをライフカードで払った場合は対象になりますか?
個人手配のホテル宿泊料金だけでは、海外旅行傷害保険の利用付帯条件を満たしません。
対象になるのは、搭乗する公共交通乗用具の料金、または参加する募集型企画旅行の料金です。ホテルを含む募集型企画旅行の代金として支払う場合と、個人手配のホテル代を単独で支払う場合では扱いが異なります。
ライフカードゴールドBeに家族特約はありますか?
いいえ。現在新規申込向けのライフカードゴールドBeはスタンダードの対象で、家族特約はありません。補償されるのは本会員・家族会員ご本人です。
公式サイトで「2023/10/31以前にお申込みの方向け」と案内されている旧ライフカードゴールドなど、ゴールドBe以外の一部ゴールドカードはアドバンスの対象で、家族特約があります。
アドバンスの家族特約を利用する場合は、家族分の対象料金も対象カードで決済する必要があります。保有カードの正式な名称を確認し、公式の改定対象カード一覧と規定集で保険区分・対象者を確認してください。
ライフカードの海外旅行保険はキャッシュレスで治療を受けられますか?
いいえ。ライフカードのカード付帯保険では、キャッシュレスサービス(治療費等の立替払い)は利用できません。
海外の病院で治療を受けた場合は、実費をいったん自分で立て替え、日本帰国後に保険金を請求します。現地で保険窓口へ連絡し、必要書類を確認しておきましょう。
現地での立て替え負担を抑えたい場合は、キャッシュレス・メディカルサービスが付く任意の海外旅行保険を検討してください。
学生専用ライフカードの海外旅行保険は使えますか?
2026年3月31日以降に日本国内の住居を出発する旅行分から、学生専用ライフカードの海外旅行傷害保険は廃止されています。旅行代金を学生専用ライフカードで支払っても、この保険は適用されません。
海外アシスタンスサービスやカード会員保障制度は利用できますが、治療費や携行品損害を補償する海外旅行傷害保険とは別です。海外旅行保険が必要な場合は、任意保険など別の手段を検討しましょう。
海外で病気や盗難にあったらどこへ連絡すればよいですか?
海外旅行中のケガ・病気・賠償責任・携行品損害などは、スタンダードまたはアドバンスの規定集に掲載されている海外ホットラインサービスへ連絡してください。現地で必要書類を確認しておくと、帰国後の請求を進めやすくなります。
日本国内からの事故連絡・保険金請求は、損保ジャパンライフカード事故受付デスク(0120-559-272、24時間・年中無休)へ連絡します。カードやパスポートの紛失時の手続き、付帯保険窓口の案内が必要な場合は、LIFE DESKも利用できます。
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出典
ライフカード「カード付帯保険の内容変更についてのお知らせ」(公開日:2025年11月25日)
ライフカード「カード付帯保険(スタンダード)」
ライフカード「カード付帯保険(アドバンス)」
ライフカード「ライフカード<旅行傷害保険付き>」
ライフカード「ライフカード<年会費無料>」
ライフカード「ライフカードゴールド」
ライフカード「ゴールドカード(2023/10/31以前にお申込みの方向け)」
ライフカード「ライフカード Stella(ステラ)」
ライフカード「学生専用ライフカード」
ライフカード「カード付帯保険規定集(スタンダード)のご案内」
ライフカード「カード付帯保険規定集(アドバンス)のご案内」
ライフカード「海外アシスタンスサービス」
ライフカード「海外旅行保険」
外務省 海外安全ホームページ「海外旅行保険加入のおすすめ」
日本損害保険協会「そんぽADRセンターの連絡先・所在地」
金融庁「金融サービス利用者相談室」

