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積立NISAを始める最適なタイミングを徹底解説!

この記事で解決できるお悩み
  • 積立NISAを始めるタイミングがわからない
  • 投資の知識が少なく、どのように始めるべきかわからない
  • 積立NISAを活用した資産運用をプロに相談したい

税金を少しでも抑えながら資産形成がしたい人にとって、「積立NISA(つみたてNISA)」は有効な選択肢だ。しかし、「積立NISAをいつ始めるべきか?」と迷っている人も少なくない。

資産形成は準備も大切だが、始めるタイミングも極めて重要だ。そこで本記事では、積立NISAを始める最適なタイミングを解説する。

積立NISAの運用ポイントも紹介するため、少額投資から資産形成を始めたい人はぜひ参考にしてほしい。

目次

積立NISAとは何か

積立NISAとは何か 資産運用ナビコラム

積立NISAとは、2018年1月に開始された「少額投資非課税制度」だ。2014年1月に始まったNISAよりも、さらに少額かつ長期的な投資を想定している。

まずは、積立NISAの基礎知識をおさらいしていこう。

積立NISAの基本的な仕組み

積立NISAの基本的な仕組みは、下記の通りだ。

  1. 日本国内に住む20歳以上の人が利用可能
  2. 年間40万円まで非課税投資枠となる
  3. 最長20年間、投資収益が非課税になる
  4. 金融庁に届け出のあった株式投資信託とETFにて、定期的・継続的に積立投資を行うのが条件

NISAに比べると、非課税投資枠は3分の1に減るが、非課税期間が4倍に伸びている。そのため、NISAよりも少額かつ長期的な資産形成を検討している人に向いている制度だ。

積立NISAを利用するメリット

積立NISAのメリットは、少額から資産形成を始められ、初心者にも優しい点だ。積立NISAは金融機関によって、最低100円や最低1,000円と、ごく少額から資産形成を始められる。

また、「金融商品の買いのタイミング」を見極める必要がない。積立NISAはあくまで「積立」目的としているため、事前に設定した間隔で金融商品を自動的に買い付ける。そのため、初心者にも優しい制度だと言える。

積立NISAにおける注意点とデメリット

積立NISAは、選べる金融商品が限られており、損益通算や繰越控除の対象にならない。この2点が、積立NISAを利用する上での注意点とデメリットだ。

選べる金融商品というのは、金融庁が提示する条件をクリアした投資信託とETFのみである。個別株式やREITなどに投資したい場合は、一般NISAを選ばなければならない。

「損益通算や繰越控除の対象にならない」という点では、さらに注意が必要だ。積立NISAで損失が発生した場合でも、他の運用益と相殺したり、損失を翌年度へ繰越したりもできない。

積立NISAはメリットも多いが、注意点やデメリットがあることも忘れないでおこう。

積立NISAを始めるのに最適なタイミングとは

積立NISAを始めるのに最適なタイミングとは 資産運用ナビコラム

続いて、積立NISAを始めるのに最適なタイミングを解説する。

投資を始めるタイミングの基本的な考え方

結論から言って、積立NISAを始めるタイミングはいつでも構わない。思い立った時に始めれば、より早く資産形成に着手できるというのは、投資の基本だ。

しかし積立NISAの場合、非課税投資枠が年間40万円という制限がある。そのため、「投資開始年度の非課税投資枠をフルに使いたい」という人の場合は、年始(1月)から投資を始めるのがおすすめだ。

積立NISAの非課税投資枠である年間40万円を12ヶ月で割り、「月33,333円」を上限としている金融機関が多い。2月以降に積立NISAを始めると、その分だけ非課税投資枠が使えないことになる。

したがって、非課税投資枠である年間40万円をフルに使いたい人は、「1月に投資を始める」のが基本的な考え方だと言える。

積立NISAを始めるための準備とチェックポイント

積立NISAを始めるにあたっては「口座開設」が必要だ。積立NISAの口座は各証券会社で開設可能なので、すでに利用している証券会社があれば、同じ証券会社で開設するのがおすすめだ。

しかし、証券会社によって取り扱っている金融商品の数・種類が異なるため注意してほしい。まずは、自分が投資したい金融商品を取り扱っている証券会社はどこなのかを、事前にチェックしておこう。

口座開設には本人確認書類と、マイナンバー確認書類が必要になるため用意しておこう。現在のところ、マイナンバー確認書類は「マイナンバー通知カード」でも対応している。

積立NISA開始のタイミングに関するよくある誤解

積立NISAを開始するタイミングに関して、よくある誤解が「金融商品が高い時に始めると損をする」だ。

投資を始める最高のタイミングとは、「金融商品を最安値で買えるタイミング」である。しかし、その見極めはプロでも難しい。

そのため、積立NISAを検討している投資初心者が、買いのタイミングを見極めようとすると、いつまで経っても投資を始められない可能性が高い。

前述のように、積立NISAを始めるタイミングは、「年間40万円の非課税投資額をフルに使いたいかどうか」で決まる。「フルに使いたい」という場合は年始(1月)に初め、そうでない場合は今すぐ始めるのがベストタイミングだと言える。

また、一定の金額を一定の期間で長期にわたって投資し続けることで、取得単価が平均化され、価格変動の影響を抑えることもできる。積立NISAは、ドルコスト平均法と言われるこの運用手法を実践できるものといえる。

積立NISAの始め方と運用のポイント

積立NISAの始め方と運用のポイント 資産運用ナビコラム

ここでは、積立NISAの始め方をステップで解説し、運用のポイントも紹介する。

積立NISA開始の手続き方法

積立NISA開始の手続き方法は、下記の通りである。

STEP
口座を開設したい証券会社を選ぶ
STEP
証券会社に口座開設を申請する
STEP
本人確認書類、マイナンバー確認書類を提出する
STEP
金融機関・税務署の審査を待つ
STEP
証券会社から口座開設通知を受け取る
STEP
初期設置を完了させ、口座に入金する
STEP
積立NISAの金融商品を購入する

実際に積立NISAを始めるまで、口座開設の申請から2〜3週間かかると考えておこう。金融機関や税務署の審査にどうしても時間がかかるためだ。

ただし、すでにNISAで投資を行っていて、「非課税適用確認書」を所有している人の場合は、1週間程度で口座開設が完了するケースもある。

初心者が失敗しないための投資戦略

初心者が積立NISAで失敗しないための投資戦略として、次の運用ポイントを意識してほしい。

ポイント1. ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは、毎月同じ金額で金融商品を購入することで、価格が高い時は買付個数を少なく、価額が安い時は買付個数を多くできる投資手法だ。

「買いのタイミング」はプロでも見極めが難しいため、初心者はドルコスト平均法でバランスを意識した投資を行う方が、失敗しにくくなる。

ポイント2. 「需要の低い日」を設定する

「需要の低い日」とはいわば、金融商品の買い付けが少ない日のことだ。需要と供給のバランスで、買い付けが少ない日の方が、金融商品は安い。したがって、給料日後の月末や、月初を避けるのが基本となる。

ポイント3. 金融商品の価格変化に動じない

最後に重要なのが、金融商品の価格がいくら変化しても動じないことだ。金融商品の価格が下落することは珍しくない。リーマンショックやコロナ禍でも、世界中の金融商品が大幅に下落した。

しかし、必ずと言って良いほど価格は回復する。回復後は継続的に成長し、収益を生むことも珍しくない。価格変化に動じ、焦って売ってしまうと、それこそ損をすることになるため注意しよう。

また、そもそも自身のリスク許容度を把握し、これに合致する金融商品に投資することで、心理的ストレスのかかるような過度な価格変動のリスクは抑えることができるだろう。

IFAを活用した投資計画の作り方

IFAを活用した投資計画の作り方 資産運用ナビコラム

「資産形成の入り口」と考えられている積立NISAだが、実際にはIFAに相談した上での投資計画作りがおすすめだ。ここでは、その理由を解説する。

IFAとは何か、その役割とメリット

IFA(Independent Financial Advisor)とは「独立系ファイナンシャルアドバイザー」のことであり、いわば資産形成アドバイスの専門家だ。IFAの役割は「顧客の資産形成に関するアドバイスを行うこと」である。

具体的には、下記のような役割がある。

  • ポートフォリオの作成・管理・修正
  • 投資開始後のサポート
  • 退職金の有効な活用
  • 相続関連の疑問を解消
  • 保険の加入可否、見直しの判断
  • 保険を活用した資産運用
  • 不動産投資のアドバイス

また、独立的な立場から資産運用・管理のアドバイスを行うため、特定の金融商品に縛られることなく、顧客のニーズ、利益や財務目標に応じた提案をしてくれるのが大きなメリットだ。

IFAに相談する際の注意点と効果的な利用方法

資産形成アドバイスの専門家とはいっても、IFAは三者三様である。得意としてる資産形成もそのためのアクションプランも異なるため、「目的に合ったIFAを選ぶ」のがとても重要だ。

また、悪質な資産形成アドバイスを行なっているIFAも多からず存在する。信頼できる機関から紹介を受けるか、「資産運用ナビ」のように登録制のIFAプラットフォームを利用し、目的に合ったIFAを探してみよう。

これから積立NISAを始める投資初心者としては、「まずは相談するだけ」でも構わない。IFAに積立NISAに関する相談を行って、そこから得られた情報で独自に積立NISAを運用するのは、効果的な利用方法だろう。

もちろん、本格的に資産形成に取り組むとなれば、実際にIFAにポートフォリオを組んでもらうなどする方が効果的だ。

まとめ

積立NISAを始める最適なタイミングを徹底解説! 資産運用ナビコラム

本記事では、積立NISAの仕組みや始めるタイミング、利用ポイントやIFAについて解説した。積立NISAは資産形成の入門だが、決して簡単というわけではない。

積立NISAを利用した資産形成に関して疑問や不安がある人は、IFAに一度相談してみてほしい。IFAは疑問や不安に対応するだけでなく、資産形成に関するアドバイスを積極的に提供してくれるため、資産形成の視野が広がる可能性がある。

現在、「資産運用ナビ」では以下のボタンから無料相談に申し込むことができる。資産形成のプロと一緒に、安心・安全な資産形成を始めてみてはいかがだろうか。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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