- 為替取引の仕組みがわからない
- どこの口座を開設すれば良いのかわからない
- 資産運用に関する基礎知識を身につけたい
為替取引や外国為替市場など、日常を過ごす中で耳にする「為替」であるが、正しく理解できているだろうか。
外国為替取引の代表例がFXであるが、興味はあるもののリスクが高いイメージからなかなか始められない人も多いだろう。
そこでこの記事では、為替とは何か、外国為替取引(FX)のメリット・デメリット、そして為替のさまざまなランキングをまとめた。
為替取引に関する基本的な知識を身につけたい方はぜひ最後まで読んでほしい。
為替とは
そもそも為替(取引)とは、直接現金の受け渡しをしないで取引することを指す。
身近なところで言えば、銀行振込や口座引き落とし、クレジットカード決済なども為替取引の一種だ。
これら国内で行われる為替取引のことを「内国為替」と言う。
一方、日本と海外で、異なる通貨間で取引するのが外国為替取引だ。
外国為替は英語で「Foreign Exchange」と表記され、略してFXと呼ばれている。
為替を用いた運用方法
外国為替を利用した資産運用術こそが「FX」で、日本語での正式名称は「外国為替証拠金取引」だ。
2カ国の取引通貨を選び、売買時の価格差益を狙うのがFXの根本的な仕組みで、証拠金を預けてレバレッジをかけることによりリスクリターンをコントロールできる。
なお、日本の個人による2022年のFX取引額は、前年比2倍の1京2074兆円にも及ぶ。
取引額は過去最大で、銀行間の通貨取引の8割に相当するようだ。
昨今の円安・ドル高の進行が顕著であることが背景にあるようだが、この傾向は今後も続くと見込まれる。
外国為替取引のメリット・デメリット
FXのメリットは大きく分けて以下の3点だ。
- 少額から始められる
- リスクリターンをコントロールできる
- 通貨の上昇・下落の両局面でリターンを狙える
国内におけるFX会社の場合、レバレッジは最大25倍である。要するに、投資したい金額の25分の1の資金を用意(証拠金を担保に)すればFXを始められるのだ。
少ない資本でも元本以上の金額を運用できる点はFX最大のメリットである。
また、レバレッジを調整すればリスクリターンをコントロールできるほか、FXは「買い」「売り」のいずれからでも取引を始められる。
そのため、相場の上昇・下落の両局面においてリターンを狙えるのもメリットの一つだ。
一方、FXには当然デメリットも存在する。以下の3点は押さえておこう。
- 相場が急変して損失が大きくなる場合がある
- 証拠金以上の損失が出ることもある
- 価格変動の要因が複雑で相場を読むのが難しい
世界を揺るがす有事の際には、相場が急変して損失を出しやすいのがFXの大きなデメリットだ。
関連して、預けた証拠金以上の損失が発生する可能性もあるため、リスク管理はほかの投資手法よりも慎重に行う必要があるだろう。
為替に関するランキング
為替取引の仕組みや特徴は上記のとおりだが、ここでは為替に関するさまざまなランキングを紹介しよう。
為替取引量ランキング
国際決済銀行が2019年4月に公開した調査結果によると、為替取引の多かった通貨ペアの上位10種類は以下の通りである。
- アメリカドル・ユーロ
- アメリカドル・円
- アメリカドル・イギリスポンド
- アメリカドル・オーストラリアドル
- アメリカドル・カナダドル
- アメリカドル・中国元
- アメリカドル・スイスフラン
- アメリカドル・香港ドル
- ユーロ・イギリスポンド
- アメリカドル・韓国ウォン
結果からもわかるように、アメリカドルが世界の基軸通貨として広く流通しており、経済規模と取引量には相関関係があるといえそうだ。
アメリカドル・ユーロのペアは取引全体の24.0%を占めており、アメリカドル・円は13.2%を占めている。
為替変動率ランキング
2023年6月12日から18日における、為替の変動率が大きかった通貨ペアの上位10種類は以下の通りだ。
- 南アフリカランド・円
- ノルウェークローネ・円
- ポンド・円
- スウェーデンクローナ・円
- ニュージーランドドル・円
- オーストラリアドル・円
- ブラジルレアル・円
- メキシコペソ・円
- ユーロ・円
- ポーランドズロチ・円
為替の変動率に関しては、データの計測期間の長さや計測時期によって経済情勢が異なるため、上記はあくまで2023年6月12日の週における変動率であることに留意してほしい。
1位の南アフリカランド・円は変動率5.24%で、10位のポーランドズロチ・円は3.66%だった。変動率の高い通貨ペアに共通するのは、新興国または経済的にやや不安定さが残る点だろう。
手数料ランキング
続いて、取引手数料に関するランキングを紹介しよう。
以下は、主要なFX取引である「アメリカドル・円」「ユーロ・円」に対して、取引手数料(スプレッド)が総じて低いFX会社を5社まとめたものである。(2023年6月18日時点)
FX会社 | アメリカドル・円 | ユーロ・円 |
---|---|---|
マネーパートナーズFX nano | 0.0銭(5万通貨まで、2023.5.29~6/30) | 0.0銭(1万通貨まで) |
みんなのFX | 0.2銭 | 0.4銭 |
SBI FXトレード | 0.18銭(100万通貨まで) | 0.48銭(100万通貨まで) |
外為どっとコム | 0.2銭 | 0.4銭 |
GMOクリック証券 | 0.2銭 | 0.5銭 |
上記のとおりで、主要通貨ペア間の取引手数料(スプレッド)はほぼ大差がない。
ただし、FX会社によっては通貨量によって変動する場合もあるため詳細は各自で確認しよう。
なお、FXにおける取引手数料の詳細は「FXの手数料とは?仕組みや取引会社を手数料ごとに比較!」で詳しく解説している。
為替取引におすすめの口座
ここでは、FX取引におすすめな会社を紹介しよう。
FX口座を比較検討する際のポイント
国内には数多くのFX会社があり、どの会社で口座開設すればよいか悩む人も多いのではないだろうか。
FX会社を選ぶ際は、以下の点を比較するのがおすすめだ。
- 取引手数料(スプレッド)
- 取り扱う通貨ペアの数
- いくらから取引可能か
なかでも、特に重要なのが取引手数料(スプレッド)である。
スプレッドとは要するに売値と買値の差のことだが、スプレッドは取引回数が増えるほど、運用成績に影響を及ぼしやすくなる。必ずスプレッドは確認しておこう。
人気の口座ランキング
矢野経済研究所2019年11月にまとめた、FX口座の開設数ランキングの結果は以下の通りだ。
- DMM.com証券:748,355口座
- GMOクリック証券:645,136口座
- 外為どっとコム:501,938口座
- トレイダーズ証券(みんなのFX):370,969口座
- マネーパートナーズ:338,691口座
口座開設数も参考にしながら、先ほど紹介したスプレッドの低い証券会社も見比べてFX会社を検討してほしい。
自分自身に合った口座を開設するために
自身に合った口座を開設する際は、FXをする目的を明確にすることが重要だ。
どの程度の資産で始めたいのか、期待リターンはどの程度か、取引頻度はどれくらいなのかなど、条件を限定すればするほど、当てはまるFX会社は自然と絞られる。
FXに限らず、やみくもに投資を始めてもうまくいかないため、まずはゴール設定から始めよう。
IFAの活用
FXに関する基礎的な内容から、各種ランキングを通じておすすめの口座も紹介した。
実際のところ、FXに興味はあってもなかなか始められない人も多いのではないだろうか。
そこで活用をおすすめするのがIFA「Independent Financial Advisor:独立系ファイナンシャルアドバイザー」だ。
IFAが提供可能なサービス
IFAは、投資家の金融に関するトータルサポートを提供してくれる心強い存在だ。
各投資家の状況を適切に判断し、ライフプランに合わせた投資手法の提案、銘柄の選定、適正なポートフォリオの作成サポート、定期的な運用実績の報告など、資産運用にまつわるあらゆるサポートを受けられる。
もちろん、FXに関するアドバイスも受けられるため、検索しても解決できない疑問点もすべて解消できるだろう。
IFAを通じて得られるメリット
IFAは金融のプロとして、投資家の資産運用の目的を明確化し、そのゴールに向けて適切な投資戦略を策定してくれる。
自分だけの力で適切に資産運用を進めるのは、決して簡単ではないだろう。
自身がとれるリスクの大きさを誤って理解し、リスクの高すぎる投資をしている人は思いのほか多いのが実情だ。
客観的な立場から資産形成に関するサポートを受けられるのは、大きな安心感につながるだろう。
IFAとともに賢く資産運用
資産運用の目的によって、選択すべき投資手法は異なる。
そのため、本記事を読む読者が実施すべき投資手法は、FXではなく株式投資のほうが正しい選択な場合もあるだろう。
IFAに相談して、適正なリスク許容度のもとで賢く資産運用すれば、投資の目的を実現できる可能性は飛躍的に高まるはずだ。
まとめ
本記事では、為替に関する基礎知識を解説した。為替を活用した資産運用をしていくには、本記事で紹介した内容を理解し、リスクを正しく理解することが特に重要である。
為替取引に限らず、資産運用に関する疑問や不安があるなら、IFAに相談することをおすすめしたい。
IFAは相談者の疑問や不安を解決に導き、資産運用に対する適切なアドバイスを提供してくれる頼もしい存在だ。
資産運用で失敗したくない方は、まずは「資産運用ナビ」で無料相談に申し込んでIFAに気軽に話を聞いてもらうことから始めよう。
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