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資産運用の銘柄はどう選ぶべき?選び方のポイントを解説

この記事で解決できるお悩み
  • 資産運用を行う際にどの銘柄を選択するべきかわからない
  • 有望な銘柄の見極め方や選び方を知りたい
  • 自分に合った運用方法を知りたい

資産運用が成功するかどうかは、銘柄選びによる影響が大きい。

しかし、初めて資産運用に取り組む人の中には、「どうやって銘柄を選べばいいかわからない」「本当にこの銘柄でいいのか不安」という人も多いだろう。

本記事では、株式・投資信託それぞれの銘柄選びのコツを紹介していく。

また、株式や投資信託以外にどのような資産運用の手法があるのか知りたい方はこちらを参考にしてほしい。

目次

資産運用の銘柄選びより前に明確にしておきたいこと

資産運用の銘柄選びを行う前に、まず自分の投資意向を明確にしておく必要がある。

投資意向をきちんと押さえておけば、自分に合った銘柄を見つけやすくなるためだ。

特に、次のようなポイントは必ず明確にしておこう。

  • 資産運用に取り組む目的
  • 投資期間
  • 投資に回す金額
  • 目指すべき利回り

たとえば、投資に回す金額を決めていなければ、生活に必要な資金まで資産運用に回してしまいかねない。

「生活費が足りなくなったので株式を売却する」ということになれば、短期での売買につながり、結果的に損失を被ってしまうことも十分にありえる。

計画的な運用に取り組むためには、何となく資産運用を始めるのではなく、自分の投資意向をしっかりと理解することから始めよう。

他にも、資産運用を行う上での注意点やコツを詳しく知りたい方はこちらを参考にしてほしい。

投資信託銘柄の選び方3ステップ

現在、国内の投資信託には約6,000本もの種類があり、その中から銘柄を選定するのは容易なことではない。

自分の投資意向に合った銘柄を見つけるためには、次の3ステップで投資先を絞っていくことがおすすめだ。

  • ファンドの種類を選ぶ
  • 運用方法を選ぶ
  • 基準価額や純資産総額で選ぶ

それぞれくわしく解説していこう。

ファンドの種類を選ぶ

投資信託には主に次のような種類がある。

  • 国内株式
  • 海外株式
  • 国内債券
  • 海外債券
  • 国内REIT
  • 海外REIT
  • バランスファンド

たとえば、「あまりリスクを取らずに安定的な運用をしたい」という人は、国内・海外債券やバランスファンドを選ぶとよいだろう。

ただし、どれか1つの投資先に絞るのではなく、リスク許容度に合わせて各商品を組み合わせることが大切だ。

「リスクを取りながら運用したい」という人でも全て株式ファンドに投資するのではなく、一部債券ファンドなどを取り入れながら投資先を分散することを心がけよう。

運用方法を選ぶ

投資信託には、「アクティブ運用」と「パッシブ運用」の2種類がある。

運用方法概要
アクティブ運用ベンチマークを上回る運用を目指す
パッシブ運用ベンチマークと同じ値動きになることを目指す

アクティブ運用は、ファンドマネージャーが投資銘柄を調査しながら組入銘柄を選定するため、パッシブ運用に比べて信託報酬などのコストが高い傾向にある。

しかし、その分ベンチマークを上回る運用成果を期待できるメリットがある。

一方、パッシブ運用はインデックス指数に連動することを目標としているので、アクティブ運用のように銘柄の調査・選定を行わない特徴がある。

そのため、運用にかかるコストはアクティブ運用より低い傾向にあるが、ベンチマークを上回る成果は期待できない。

2つの運用方法にはそれぞれメリット・デメリットがあることから、自分の投資意向に照らし合わせてどちらがよいか検討してみよう。

基準価額や純資産総額で選ぶ

運用方法を絞ったら、基準価額の水準や純資産総額を比べながら銘柄を選定していく。

基準価額とは投資信託の値段のことで、1万口あたりの金額で表示されることが多い。

基準価額は今の水準だけでなく、これまでの推移もチェックすることがおすすめだ。

特に、リーマンショックやコロナショックなど大きな市場変動があったときに、どのような価格推移を辿っているか確認しておこう。

また、純資産総額とはその銘柄の規模を示すものである。

純資産総額が大きいファンドは安定的な運用が行いやすく、早期償還になるリスクも低いといえる。

経費率も低く抑えやすいため、基本的には純資産総額が大きいファンドを選ぶことがおすすめだ。

株式銘柄の選び方3ステップ

日本の株は、東証に上場している企業だけでも約3,900社(2024年1月31日現在)あり、多くの投資先がある。

海外株も含めれば、その選択肢はさらに広がる。

数多くの株式の中から自分の投資意向に合った銘柄を選定するためには、次の3ステップで銘柄を絞っていくことがおすすめだ。

  • 身近な企業や知っている企業を選ぶ
  • 配当や株主優待の有無で選ぶ
  • 業績が良い企業を選ぶ

それぞれくわしく解説していこう。

身近な企業や知っている企業を選ぶ

株式投資の銘柄選びにはさまざまな方法があるが、最初は身近な企業や知っている企業を選んでみよう。

よく利用するサービスや、普段使っている商品を取り扱う企業であれば、安心して投資ができるはずだ。

資産運用を始めたばかりの頃は「大きな利益を得たい」という気持ちが先行して、上場したばかりの企業などを狙うこともあるが、その成長性を見極めるのはベテラン投資家でも難しい。

中には、「ハイリターンを狙った投資で大きな損失を被ってしまった」というケースも少なくない。

最初は誰でも知っているような大型株を購入して、まずは株式投資に慣れることを意識しよう。

配当や株主優待の有無で選ぶ

株式の中には、配当や株主優待を行う銘柄もある。

「投資の楽しみが欲しい」という人は、配当や株主優待を行う銘柄に絞って投資するのもひとつの方法だ。

配当金は、企業によって出す頻度や金額が異なる。

より効率的に配当金を受け取るためには「配当利回り」を参考に銘柄を選定しよう。

なお、日本企業は配当金を年1回もしくは2回出すことが一般的だが、米国企業では年4回出す銘柄もある。

「定期的に配当金を受け取りたい」という場合は、米国株への投資も検討してみるとよいだろう。

また、株主優待も銘柄によってその内容がさまざまだ。

「普段使う日用品を株主優待で受け取りたい」、「ショッピングや外食で使える優待カードがほしい」など、自分のニーズに合わせて銘柄を選んでみよう。

業績が良い企業を選ぶ

株式投資では、企業の業績を確認することが欠かせない。

もし投資先が破綻すれば、投資した元本が戻ってこなくなる可能性もあるためだ。

企業の業績は、「有価証券報告書」や「決算短信」によって調べられる。

上場企業であればオンラインですぐに調べられるため、「売上や利益は順調に伸びているのか」、「コストはどれくらいかかっているのか」ということをチェックしておこう。

資産運用の銘柄選びは誰に相談するべきか

資産運用で成果を得られるかどうかは、銘柄選びが重要なカギを握っている。

まずは、自分の投資意向を明確にしてから銘柄選定を行うようにしよう。

また、より適切なポートフォリオを組むためには、IFAへ相談することもおすすめだ。

IFAは相談者のニーズを踏まえたうえで銘柄選びをサポートしてくれるので、きっと資産運用を支えてくれる心強い味方になるはずだ。

IFAによるアドバイスの重要性

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、資産運用に関する知識を熟知しており、相談者にベストな資産運用のアドバイス・サポートを行うことができる専門家だ。

IFAにアドバイスをもらうことをおすすめする理由は、自分にとってベストな資産運用こそが理想の現実に近づくための近道だからだ。

例えば「資産運用 おすすめ」と調べるといくつもの銘柄が出てくるが、これが「あなたにとってベストな銘柄」ではないということを理解してほしい。

例えば検索して出てきた銘柄をおすすめしている人のリスク許容度は、あなたの2倍あるかもしれない。

このように投資家を取り巻く環境(資産状況、投資目的、リスク許容度)が異なれば、適切な投資戦略も人それぞれなのだ。

そのため、IFAと一緒にあなたにとってベストな資産運用プランを組み立てていくことが重要であると言える。

IFAに期待できるサービスとは

IFAは金融機関に属していないため、中立的な立場から相談者の悩みに寄り添うことが可能だ。

そのため、「相談者の利益を一番に考えたプラン」を提案することができる。

く、運用がスタートしてからも、どのようなポイントを改善していけばいいのか、などのアフターサポートも充実している。

IFAを選ぶ際の注意点

IFAにはそれぞれ特化しているスキルがあり、自分が行いたいと考えている運用法とIFAが特化しているスキルが一致する必要がある。

また、投資戦略と同じように、あなたに最適なIFAも投資の経験値や目標、資産状況によって異なる。

検索プラットフォーム「資産運用ナビ」などを活用し、自身の条件にあったアドバイザーを探すことも忘れないようにしよう。

もちろん、相談は無料で行えるのか・手数料はいくらかかるのか・サポート範囲はどれくらいかなども、しっかりと確認して決めよう。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法

信頼できるIFAをお探しの方は「資産運用ナビ」を活用しよう。

資産運用ナビ」とは、IFAを探す投資家とアドバイザーをマッチングさせるサービスのことだ。

資産運用ナビ」では、あなたの資産状況や運用目的、性格などを総合的に診断した上で、全国のアドバイザーから最適な相談先を抽出・紹介している。

たった60秒、希望の条件を入力するだけでIFAを知り尽くした「資産運用ナビ」が最適なアドバイザーを自動で診断する。

また、紹介されたアドバイザーについてはプロフィールを確認した上で面談への申し込みが可能だ。

アドバイザーの経歴や実績、得意分野、メインとしている顧客層などを事前に確認し、納得した上で面談に進める点も安心して利用できる材料のひとつと言えるだろう。

アドバイザーとの面談はWEBにも対応しているため、地方にお住まいの方でも気軽に相談できる。

全国47都道府県各地のアドバイザーがあなたの状況や考えを丁寧にヒアリングし、最適な運用プランを提案する。

さらに、サービスの利用に関して費用がかかるのは金融取引が発生したときのみで、相談料は原則としてかからない。

アドバイザーの提案に納得できるまでじっくり相談できる点も「資産運用ナビ」の大きな魅力だ。

「老後資金の準備を始めたい」「相談先を探している」という方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用してアドバイザーを探してみよう。

資産運用の銘柄選びはIFAへ相談してみよう

この記事では資産運用を始めるときの株式や投資信託の銘柄選びについて解説した。

それぞれ3つのステップからあなたに合った銘柄を選んでほしい。

また、資産運用の銘柄選びに迷ったら、金融のプロであるIFAへ相談することも検討したい。

IFAとは「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれる金融アドバイザーで、投資に関するアドバイスをくれる存在だ。

IFAが提供してくれるサービスは、主に次のようなものがある。

  • ライフプランニング形成のサポート
  • 金融商品の紹介・販売
  • ポートフォリオの見直し
  • 定期的なアフターフォロー
  • 相続対策 など

IFAは、相談者の投資経験や投資意向、家族構成などをしっかりとヒアリングしたうえで銘柄を選定してくれるため、より自分に合った銘柄でポートフォリオを組めるメリットがある。

「自分で銘柄を選ぶ自信がない」、「プロの意見を聞きながら投資先を選びたい」という人は、「資産運用ナビ」からぜひIFAへの相談を検討してみよう。

資産運用の銘柄に関するQ&A

資産運用で取り扱うべき銘柄は何ですか?

実際に運用を始める前に、資産運用に取り組む目的や期間、金額などを決める。

何となく資産運用を始めるのではなく、自分の投資意向をしっかりと理解することから始めよう。

その後具体的な銘柄選定を始める。

代表的なものは、国内外株式、投資信託、債券などさまざまだ。

資産運用の銘柄はどのように選べばいいですか?

株式運用ならば、最初は身近な企業や知っている企業を選ぶようにしよう。

慣れてきたら配当や株主優待で選んだり、会社の業績を分析して選択するのも良い。

資産運用の銘柄を選ぶ上で注意すべきポイントはどこですか?

運用経験が浅い場合、早く利益を出したいと焦ることも多く、リスクが高い銘柄を購入しがちである。

最初に設定した運用の目的などに沿っているかを購入の都度確認するようにしよう。

銘柄選びの際、具体的にはどのような運用目的を設定すると良いですか?

運用目的は人それぞれだが、投資をする人がよく掲げる運用目的は下記のとおりだ。

  • 65歳までに老後資金2,000万円を用意する
  • 子どもが18歳までに大学費用800万円を用意する
  • 退職までに住宅ローン1,500万円を完済する
  • 40歳までにマイホームの頭金1,000万円を用意する

銘柄選びをする際は、明確な運用目的の設定が必須だ。

なんのために、いつまでに、どれくらい準備したいのか考えてみよう。

銘柄選びの際、市場の変動をどう見極めれば良いですか?

市場の変動を見極めるのに役立つのが下記のとおりだ。

  • 新聞やメディアを利用する
  • 書籍で学ぶ
  • 官公庁や各省庁の統計をチェックする
  • 業界や金融機関の資料で情報収集する

市場の変動をいち早く把握するためには、新聞、テレビ、書籍や専門誌、資料などさまざまな視点から情報収集する必要がある。

株式投資のリスクを管理するために、銘柄選びでできることはありますか?

リスク管理のために大事なのは、過去の市場動向や業界の安定性に注目することだ。

企業のネームバリューや分配金のみで判断するのはおすすめできない。

また、長期・分散・積立を心がけてリスク管理をしよう。

IFAに銘柄選びを相談する際、何を準備すれば良いですか?

最適な銘柄を選定してもらうためにも、運用目的、家族構成、余剰資金額、運用期間などを明確にしよう。

具体的に気になる銘柄がある場合は今後の市場動向を探る方法を相談するのもいいだろう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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