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ファイナンシャルプランナー(FP)相談は意味ない?メリット・デメリット・相談する際の注意点を解説!

ファイナンシャルプランナー(FP)は徐々に知名度が上がってきており、お金に関することなら相談ができる。

ただ「どのような相談ができるのだろうか」と疑問に思っている人は多いのではないだろうか。

本記事ではファイナンシャルプランナー相談についての基礎知識と、相談するメリットとデメリット、相談を検討すべき人についてわかりやすく紹介していく。

他にも相談の流れなども簡単に記載している。

ファイナンシャルプランナーへ相談すべきか悩んでいる方はぜひご覧いただきたい。

目次

ファイナンシャルプランナー(FP)とは

ファイナンシャルプランナー相談とは 資産運用ナビ

ファイナンシャルプランナー(FP)とは、相談者のライフプランに合わせた資金計画を立て、経済的な側面から実現をサポートする専門家である。

大きく分けて、主に以下の2種類のファイナンシャルプランナーが存在する。

  • 企業に所属する「企業系FP」
  • 個人経営など独立している「独立系FP」

どちらもファイナンシャルプランナーであることには変わりない。

では、何が違うのか。それぞれの特徴を確認しよう。

企業系FP

特定の金融機関に所属するファイナンシャルプランナーを「企業系FP」という。企業系FPは、その企業に所属するFPとして、相談者のライフプランニングを行ってくれる。

無料で相談できるケースが多いことがメリットである。

一方で、企業系FPは販売目標やノルマが課せられていることが多く、自社の商品やサービスの提案を受けやすいことがデメリットである。

また、自分の担当者が会社から異動を命じられた場合、別の担当者に変わってしまうこともある。

独立系FP

特定の金融機関に所属しないFPを「独立系FP」という。独立系FPは、特定の企業に適していないため、販売目標やノルマを課されることがない。

また、複数の金融機関と提携しているため、様々な商品・サービスの中から最適な商品の提案を受けられることもメリットである。

さらに、基本的に転勤はないため、長期にわたって担当することができ、定期的に担当が変わってしまう心配もないだろう。

一方、独立系FPのデメリットは無料相談を行っていることが少ない点が挙げられる。また、基本的には全てを一人で行っているため、知識のアップデートまで手が回っていないこともある。

個人差があるため、独立系FPを選ぶ際は十分に信頼できるかどうかを見極めることが重要だ。

このように、企業系FPと独立系FPは異なる性質を保つため、自分に適しているのはどちらかよく検討して相談することをおすすめする。」などアフターケアが充実しているファイナンシャルプランナーを選ぶことを忘れないようにしていただきたい。

ファイナンシャルプランナー(FP)にはどんなことが相談できる?

ファイナンシャルプランナーには、お金の悩み全般について相談することが可能である。

そして、お金に関する全ての悩みや目標をふまえ、ライフプランニングを行ってくれるのだ。

具体的には、以下の6つについて相談することができる。

  • 資金計画・家計の見直し
  • 保険
  • 資産運用
  • 税金
  • 不動産
  • 相続・贈与

それぞれについて説明する。

家計の見直し・資金計画

まず、「家計のお悩み」だ。家計を見直すことで、貯蓄や資産運用に回せるお金を確保でき、将来のために増やしていくことが可能になる。

  • 節約を頑張っているけど、余裕がない
  • 家計管理についてアドバイスがほしい
  • 将来のために貯金をしたいと考えているけど、どのように貯金をすればいいか分からない
  • 家計のどこを見直せば、今よりも余裕ができる?    など

また、「資産計画」の相談も可能である。20〜30代の方は、結婚や子どもの費用に向けて、50〜60代の方は、老後資産のためにまとまった費用を準備する必要がある。

収支状況や貯蓄額、人生設計などから、長期的な資産計画を提案してもらうことできる。

  • どのくらい資産が必要なのかわからないため不安だ
  • 毎月いくら貯めればいいかアドバイスがほしい
  • どのように貯めれば良いかわからない      など

保険

「保険に関するお悩み」も相談可能だ。具体例を記載していくので、自分に当てはまるか確認していこう。

具体例
  • 子どものために学資保険に入っておくべき?
  • 貯蓄系の保険はおすすめ?
  • 定期保険だと困るときがくる?
  • 保険料の負担が大きいため、保険を見直したい
  • どの特約を付けるべき?
  • どのような保険が私にあっている?         など

資産運用

最近注目を集めている「資産運用」についても、相談することが可能だ。

  • 老後のために資産運用をはじめた方がいい?
  • 現金として持ち続けるメリットデメリットはある?
  • 総資産のどれくらいを資産運用に回すべき?
  • 子どもの大学資金を用意するために、資産運用をはじめたい
  • NISAやiDeCoがあるけれど、分かりやすく説明してほしい
  • マイホームを買うための資金を準備したい
  • 資産運用を行うことに不安があるためアドバイスがほしい   など

税金

近年、税率の上昇により節税への関心も高まっている。

ファイナンシャルプランナーは、税金に関するアドバイスも行っている。

例えば、ふるさと納税や生命保険控除・医療費控除、など税金を軽減する方法を提供してくれるだろう。

しかし、確定申告書などの税務書類の作成や税金の計算などはファイナンシャルプランナーの資格では対応できない。

税理士法で定められた業務は対応範囲外であるため、注意が必要だ。

不動産

ファイナンシャルプランナーには不動産についてのアドバイスも可能だ。

マイホーム購入の際には、そもそも持ち家と賃貸のどちらがいいのか、価格は適正か、住宅ローンはどうすれば良いかなど、様々な相談に乗ってくれるだろう。

また、マンション経営や不動産投資に関心がある場合もファイナンシャルプランナーに相談できる。

相続・贈与

相続対策についても相談することが可能だ。

相続を経験することは少ないが、大きなお金が動くため、事前の準備が重要である。

相続税の軽減や贈与税など、自分にはどの対策が必要なのか、ファイナンシャルプランナーにアドバイスをもらうと良いだろう。

ファイナンシャルプランナー(FP)へ相談するときの流れ

ファイナンシャルプランナー相談を検討すべき人 資産運用ナビ

ファイナンシャルプランナーへの相談の流れは以下の通りである。

  1. 事前準備
  2. ヒヤリングと現状の把握
  3. 戦略設定
  4. 支援やアフターケア

事前準備

事前準備は必須ではない。しかし、準備しておくことでより充実したFP相談になるだろう。

事前に考えておくべきこと

ファイナンシャルプランナーの相談を受けるにあたって、不安を感じる人もいるだろう。

「お金のことは全くわからないけど大丈夫だろうか。」

「聞かれたことに答えられなかったらどうしよう。」

「自分の考えを上手く伝えられるだろうか。」

しかし、ファイナンシャルプランナーが分かりやすく説明してくれるため、そのような不安は必要ないだろう。

また、ライフプランの作成に必要な事項はファイナンシャルプランナーが聞いてくれる。もし上手く伝えられない場合でも、今までの経験から「こういうことですか?」と尋ねてくれるだろう。

ただ、事前にお金に対する不安や将来への考えを整理しておくとスムーズに相談することができるだろう。

そのため、以下の事項について検討しておくことをおすすめする。

  • 現在の収入・資産状況・毎月の支出状況を把握しておく
  • ファイナンシャルプランナーに相談したいことをピックアップしておく
  • いつまでにどうなっていたいかを考えてみる

その場で即答する内容は、必ずしもあなたの本心や長期的な考えを反映していない場合がある。

事前にしっかりと準備をすることで、あなた自身に最も適したライフプランを一緒に作り上げることができるだろう。

必要書類の準備

必要書類を持参するよう言われるケースもある。

一般的に必要とされる書類は以下の通りだ。

必要書類
  • 家計簿
  • 通帳
  • 給与明細
  • レシート
  • ねんきん定期便
  • 保険証券
  • 住宅ローンの返済予定表
  • 投資信託等の運用状況がわかるもの

どれも現状の収支を明確に把握するために必要な書類である。

また、保険証券や資産運用状況の見直しも行ってくれるため、持っていくとよいだろう。

ヒヤリングと現状の把握

ここからは、実際に面談でどのような話をするのか解説する。

まず最初に、ファイナンシャルプランナーは、相談者がどのような疑問や不安を抱えているのかを明確にしていく。

この際に以下のような希望も合わせてヒアリングしていく。

  • 投資は視野に入れていない
  • 家計管理をメインにしたい
  • 投資する資産配分の目安を知りたい(貯金40%・株式20%・債券40%など)
  • 資金を増やしたいがリスクを取りたくない

ここでのヒアリングで、今後の方向性も大きく変わっていくので自分の要望をしっかりと伝えることが重要となる。

また相談者の要望に加えて、収入と支出のバランスやライフイベントの有無などを含めた現状把握なども同時に行われることが多い。

戦略設定

現状や要望をヒアリングを通してファイナンシャルプランナーが把握できれば、問題に対する戦略を設定していくことになる。

例えば、投資を行う際にライフプランに合った資産配分を提示された後、想定される最大損失額なども教えてもらって納得した上で、自分で商品を選んで購入するようなイメージだ。

戦略は以下のように、相談内容によって異なる。

  • 「家計をしっかりと管理できるように」
  • 「理想のライフプランを実現するためには年利〇%を目指す必要がある」
  • 「毎月の固定費を見直して、教育資金の足しにする」
  • 「保険を見直せば、年間〇万円分の余剰資金が確保できる」
  • 「老後資金として〇万円を20年で用意する」

ヒアリングに基づいた適切な対処法を提案されるが、自分の要望と異なる提案であれば断ったり、変更して新しい戦略を立ててもらったりすることになる。

支援やアフターケア

戦略が決まれば問題解決までの支援や、相談後のアフターケアなど様々な面でサポートを受けていくことになる。

ファイナンシャルプランナーの中には投資判断について助言できる資格である「投資助言業」を取得している者もいる。

そのような場合、購入した商品をいつ売却するかなどの具体的なアフターケアまでサポートしてもらうことも可能だ。

投資において、金融商品を購入するかどうかという「入口戦略」だけでは不十分だ。

その後いつ売却するのか、保有期間はどれぐらいか、など「出口戦略」がかなり重要となる。

例えば、新型コロナウイルスの世界的な大流行での投資判断などが分かりやすい。

2020年1月から3月にかけて、日経平均株価は急落している。

その時に保有商品の価値も急落し、本来であれば売却しない予定であった商品を焦って売る「狼狽売り」が発生していた。

大暴落している時に誰にも相談できず、毎日徐々に減っていく投資口座を見て不安で圧し潰されそうになるのは、想像に難くないだろう。

結果として、2020年6月には元の水準へ戻って2021年1月には1.3倍の水準まで上昇し、売却した者は保有し続けた者より損をしてしまっている。

このように、投資は出口戦略が正しくなければ利益を得にくくなるといえるだろう。

投資助言業の資格を持っていなくとも「提示した戦略で上手く問題解決に至っているか」などアフターケアが充実しているファイナンシャルプランナーを選ぶことを忘れないようにしていただきたい。

疑問点を専門家目線で解決してほしいという要望を持つ方が該当するといえるだろう。

ファイナンシャルプランナー(FP)への相談費用は有料?無料?

FPには様々な料金体系がある。

ここでは、無料で相談できる場合や有料で相談するケース、また費用の相場について解説する。

FP相談の相場は

FPに相談する際は、基本的に費用を支払う必要がある。

ただ、この料金は、相談するFPによって異なる。

「日本FP協会」によると1時間あたりの相談料は5,000円〜10,000円の割合が多く、47.3%を占めている。

また、次に多いのが33.5%の10,000円〜20,000円である。

以上より、相場は5,000円〜20,000円程度と考えておくと良いだろう。

FP相談料が無料の場合

記事上部でも説明した通り、企業系FPへの相談は無料であるケースが多い。

では、なぜ無料で相談できるのだろうか。

それは、相談料がなくても、最終的に商品の購入を決断した際に手数料が入る仕組みになっているからである。

そのため、無料相談の場合は、具体的な商品まで提案してくれることが多いのが特徴だ。

商品選びや購入の手続きなど、最後までサポートしてもらいたい方にとっては、心強いアドバイザーになるだろう。

商品購入時の手数料は、商品によって異なるため、購入前に聞いてみるとよい。

FP相談料が有料の場合

独立系FPに相談する場合は、相談料が有料であるケースが多い。

有料相談の場合、「相談」に特化してアドバイスを行っており、相談者の現状や今後の目標をもとにライフプランの作成までは行うが、具体的な商品の提案・販売は行わないことが多い。

料金は自身で設定しておることが多く、相談料の他に、ライフプランの作成などにも料金が発生することがある。

上記の通り、相談料の目安は5,000円〜20,000円である。しかし、自身で設定できるため、人気なアドバイザーや知識・スキルが豊富なアドバイザーはさらに高くなることもある。

全体的なアドバイスはほしいが、商品はネットで購入したいなどの場合は、有料相談がおすすめである。

ファイナンシャルプランナー(FP)相談のメリットデメリット

ファイナンシャルプランナーへ相談するメリットとデメリットを、それぞれ確認しておこう。

メリット

ファイナンシャルプランナーへ相談するメリット
  • 専門家目線の適切な対処が期待できる
  • 老後資金など資金面の不安が解消可能

メリットは、専門家目線の適切な対処ができ、資金面の不安を解消できることだ。

ファイナンシャルプランナーはお金に関わる全般的な知識を持っている専門家であるため、自分では気づかない専門家目線でのアドバイスをもらうことができる。

特にまとまった金額を用意する「老後資金」などの分野において、強い味方となってくれるだろう。

「年金2,000万円問題」などが一時期話題となったが、漠然と「お金が足りない」と考えて不安に思ってしまった方も少なくないはずだ。

そこでファイナンシャルプランナーに相談することで、やるべきことが数値化されて漠然としたお金の不安を払拭できる。

  • 毎月いくら貯金すべきか
  • 年利何%の運用を進めれば老後資金が準備できるか

さらに有識者にアドバイスを求める方が、老後資金の準備で初心者が陥りやすいポイントを避けることも可能だ。

デメリット

ファイナンシャルプランナーへ相談するデメリット
  • 自分に合ったFPを探す手間がかかる
  • 料金、アドバイス内容の質が専門家によって変わる

前述したように企業系や独立系など多種多様なファイナンシャルプランナーがいる。

そのため自分に合ったファイナンシャルプランナーを探す手間がかかってしまうことがデメリットといえるだろう。

  • しっかりと自分の要望を聞いてくれるか
  • アフターケアなどのサポートは充実しているか
  • そもそも信頼に足る人物なのか

上記のように確認すべきポイントも多い。

重要なお金の方針を任せるからこそ、自分が納得できるファイナンシャルプランナーを探さなければならない。

さらに料金やアドバイスする内容の質が専門家によって変動してしまうこともデメリットだ。

相談料は無料の場合もあるが、依頼時には「依頼料」や各種手数料が発生する。

その金額もファイナンシャルプランナーによってまちまちなので、いくつかファイナンシャルプランナーへ相談して、提案内容や料金を確認しなければならない。

時間とお金が多少かかってしまうので、ある程度リソースは必要となる。

ファイナンシャルプランナー(FP)相談を検討すべき人

メリットとデメリットを踏まえ、ファイナンシャルプランナーへの相談を検討すべき人は、以下の相談をしたい人である。

  • 老後資金準備
  • 家計管理
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • 不動産
  • 相続・事業承継

ファイナンシャルプランナーは資格を取得する際に「ライフプランニング」「資産運用」「税金対策」「リスク管理」「不動産」「事業継承」について学ばなければならない。

そのため、これらの内容に関する相談であればファイナンシャルプランナーの力が発揮できるのである。

具体的な相談内容は以下の通りだ。

  • 漠然としたお金の不安を解消したい
  • 不自由なく人生を過ごすには、いくら用意しておくべきか
  • 資産運用をしたいが、どのような商品があるか知りたい
  • 節税したい
  • 保険の見直しを行いたい
  • 不動産投資に興味があるが怖い
  • 相続税を下げたい
  • 事業を後継者に引き継ぎたい

かなり幅広い相談ができることがお分かりいただけるのではないだろうか。

つまりファイナンシャルプランナーへの相談を検討すべき人は、お金に関する不安や疑問点を専門家目線で解決してほしいという要望を持つ方が該当するといえるだろう。

ファイナンシャルプランナー(FP)への相談例を紹介

実際、ファイナンシャルプランナーにはどのような相談が来るのだろうか。

また、それに対してどのようなアドバイスがもらえるのだろうか。ここでは、実際の相談例を紹介する。

保険に関する具体的な相談例

20代独身男性で、年内に結婚を考えている彼女がいる方の場合。

将来のために貯蓄性のある死亡保障に入るべきかどうかを迷っている。

そういった時には、なぜ保険に入ろうかと感じたのかが問題だ。

例えば、結婚をするから死亡保障が必要だと感じた、というのならば問題ないだろう。保険料が月々払える範囲であって、掛け捨てではなく貯蓄性のある保険ならなお良い。

払い込む予定の保険金と満期でもらえる保険金の額を計算して受け取れる金額が払い込んだ金額よりも高いのであれば、老後資金としても活用できるだろう。

家計に関する具体的な相談例

30代の主婦、子供たちの養育費のために家計を見直したい。

子供が2人いて、それなりに貯蓄はあるものの養育費にどの程度かかるかわからなくて不安という悩みを抱えている。

家計を見直したい場合は、まず支出が重要だ。例えば、支出に娯楽費・レジャー費といった項目がある場合、何に使っているのかを把握する必要がある。

その他、ローンなどの見直しも重要だ。住宅ローンなどは10年前後経過していると金利が下がっている場合も考えられるので、専門家にアドバイスを受けてみるのも良いだろう。

また、車を所有している場合は、本当に必要なのか、手放しても問題はないのかなどを考える必要がある。学資に不安があるなら、まずは家計の見直しをして今から出に貯蓄額を増やすようにするのがおすすめだ。

資産運用に関する具体的な相談例

資産運用に関してもファイナンシャルプランナーは相談に乗ってくれる。「今後どうしたいのか」「現在どのような悩みがあるのか」などをはっきりさせることで、知りたい答えを見つけることができるだろう。

以下のような具体例を参考に、自分自身が相談したい悩みを明確にしよう。

老後資金に関する具体的な相談例

老後資金に関して、30代ではまだ考えるのは早いだろうか、という相談が寄せられている。しかし、20代でも30代でも、早いということはない。

老後資金に不安がある場合は、できるだけ貯蓄をして資産を増やすことがおすすめだ。世帯主が60歳以上の夫婦の場合は、年金があっても毎月5〜6万円程度赤字になることが考えられる。

そのため、できるだけ貯蓄を増やすようにするか、足りない部分を補うなら定年後も働けるようにすると良いだろう。もしくは、投資を行って資産形成をするという手段もある。

資産形成の相談例

資産形成をしたい40代の男性であれば、貯蓄や貯金、有価証券への投資がおすすめだ。既にある程度の資産があり、老後にもそこまで不安がない。

そのため、相談者ひとりひとりに合わせたプランをもとに、今ある資産の配分を考え、適切な運用に結びつけるのが資産形成に繋がる。

相談するファイナンシャルプランナー(FP)を選ぶ時のポイント

ここまでファイナンシャルプランナーへの相談について詳しく説明してきた。

それでは、一体それが自分に合った相談先なのだろうか。

ファイナンシャルプランナーを選ぶ際に一番重要なのは、信頼できるかどうかだ。

ただ「信頼できるかどうか」はどのように判断するのだろうか。

ここでは、以下の要素に分けて解説していく。

  • 顧客目線で考えてくれるか
  • スタンスが合っているか
  • 相談後のサポート体制が手厚いか

1つずつ解説していく。

顧客目線で考えてくれる

これは当たり前のようだが、意外と難しいことである。

独立系FPは特定の金融機関に所属していないため、中立的な立場で顧客に寄り添った立場でアドバイスすることができるだろう。

一方、企業系FPは会社の提案方針があったり、販売目標・ノルマが課せられていることが多く、顧客にとってベストな提案ができるとは限らない。

もちろん、企業系FPも顧客の利益を考えてアドバイスしてくれるが、以下のように顧客にとってデメリットが生じる可能性がゼロではないのだ。

・他社商品に適切なものがあっても、自社商品しか提案ができない

・販売ノルマが達成していない場合、顧客に必要ないものの販売しなければならない

以上のことから、自分に最適なアドバイスを求めるのであれば、独立系FPに相談するのが望ましいだろう。

スタンスが合っている

ファイナンシャルプランナーはそれぞれ自身の理念やスタンスを持っている。

そのため、自分が目指す方向性とファイナンシャルプランナーのスタンスが近いかどうかを確認しておくことが望ましい。

これは、HP上で確認できるだろう。また、人によってはコラムやラジオなどで考えを発信していることもあるので、チェックしてみると良い。

また、ファイナンシャルプランナーによって、対応範囲も異なる。

選ぶ際は、自分が求めるサポートを提供してくれるのかどうかも確認しよう。

  • 相談のみ希望
  • 相談から商品購入までのサポートを希望
  • 商品は自分で購入したいが、定期的な見直しや相談を希望
  • 相談から商品購入、その後のフォローまで全て一貫したサポートを希望

ただし、具体的な商品の提案には、それぞれFP資格以外に以下の資格を持っている必要がある。

できればその点もきちんと確認しておくことが望ましい。

  • 保険
    • 生命保険募集人
  • 資産運用
    • 証券外務員
  • 税金関連
    • 税理士
  • 不動産
    • 宅地建物取引士(宅建士)

FP資格と合わせてこれらの資格を保有しているアドバイザーに相談することで、より詳しく専門的なアドバイスを受けることができるだろう。

相談後のサポート体制が手厚い

上述の通り、相談者がどこまでのサポートを求めるかにもよるが、相談後のサポートが手厚いところを選ぶと安心である。

相談時には、全てクリアになったと感じても、状況はいつ変わるかわからない。

自分自身のライフステージの変化や、金融情勢の変化など様々なケースが考えられる。

その度に不安を感じて相談することは、ストレスの一因になるだろう。また、対応が遅れてしまうことも考えられる。

そのため、普段から定期的なサポートを受けることをおすすめする。事前に相談することで安心感を得ることができる上に、変化を想定して変化に対応することもできるだろう。

常に自分にとってベストな状態を保つためにも、サポート体制が手厚いことは重要である。

自分に合ったファイナンシャルプランナー(FP)に相談しよう

まとめ 資産運用ナビ

ファイナンシャルプランナーには企業系FPと独立系FPがあり、お金に関することなら、全般的に相談することができる。

ただし、対応業務や費用、資産への考え方・スタンスがそれぞれのファイナンシャルプランナーによって異なるため、事前によく調べて自分が望む相談をうけることができるファイナンシャルプランナーを選ぶことが望ましい。

ファイナンシャルプランナーを選ぶ時のポイントは「信頼できるかどうか」であり、3つの要素から考えると良い。

  • 顧客目線で考えてくれるか
  • スタンスが合っているか
  • 相談後のサポートが手厚いか

とはいえ、自分では調べきれない場合や、調べてもわからないこともあるだろう。

そんなときは「資産運用ナビ」で自分にあったアドバイザーを探すことができる。

ここで出会えるアドバイザーは、無料相談で相談から商品の購入、その後のフォローまで一貫した手厚いサポートを行っている。

また、アドバイザーごとに資産への考え方・スタンスも示してくれているため、自分に合ったアドバイザーを見つけることができるだろう。

理想の将来を実現するために、まずは「資産運用ナビ」で自分に合ったファイナンシャルプランナーを見つけてほしい。

ファイナンシャルプランナーへの検討すべき人に該当した方はこちらの記事を確認して相談する準備をしてみてはいかがだろうか?

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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