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楽天証券IFAコースとは?手数料は高い?評判はどう?特徴・仕組みからコース変更の手順まで徹底解説

この記事でわかること
  • 楽天証券IFAコースの仕組みと切り替えの手順
  • 楽天証券IFAコースの手数料と楽天IFAラップの特徴
  • 楽天証券IFAコースの評判と他証券との比較
  • 楽天証券で良いIFAを見つける方法

「楽天証券のIFAコースって実際どうなの?」「手数料は高くないの?」と気になっている方も多いだろう。

本記事では、楽天証券IFAコースの仕組みや利用手順、具体的な手数料体系、IFAラップの特徴、さらにはリアルな口コミや他社との比較までを網羅的に解説している。

IFAとの相談に興味はあるが、どこから始めれば良いか迷っている方も、本記事を読むことで全体像がしっかりと把握でき、納得したうえで判断できるようになるだろう。

さらに、記事の最後には失敗しないIFA選びのコツも丁寧に紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてほしい。

目次

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年代別プランとポイントを解説!

楽天証券IFAコースの特徴

楽天証券で選べる「IFAコース」はどのような特徴があるのかを解説していく。

IFAコースを利用するメリット・デメリットも紹介するので、検討する際に参考にしてみてはいかがだろうか。

IFAの定義や役割

「IFA」とは「独立系金融アドバイザー」のことを指し、資産運用の深い知識や経験を持ち合わせているため、資産運用に関する悩みに寄り添える専門家である。

証券会社や銀行で資産運用の相談をすると、会社員である担当者は、相談者の意向に合った商品ではなく、自社の方針に従い「手数料が高い商品・売り上げに繋がる商品」を提案せざるを得ないこともある。

そのため、提案されたものが必ずしも投資家にとって最適な商品ではないケースもある。

しかし、IFAは金融機関から独立しているため、相談者の状況に合わせて希望を叶えられるプランの提供やサポートが可能なのだ。

「自分にとって最適な資産運用方法が知りたい」と考える人は、IFAに相談することをおすすめする。

楽天証券が提供するIFAコースとは?

大手ネット証券として知られる楽天証券だが、IFA事業者と提携してIFA口座を提供するサービスも行っている。

楽天証券が提供するIFAコースの特徴について解説していこう。

楽天証券のIFAコース
  • 初期手数料が0円
  • IFA専用の金融商品がある
  • 相談者に寄り添ったオーダーメイドプランを提案してもらえる
  • 資産運用の知識が浅くても、安心して資産運用をはじめられる
  • 長期的なサポート(相続・贈与など)を受けられる
  • 投資定期売却サービスの利用可能
  • 他金融機関からの入金や移管にかかる手数料をキャッシュバック(条件あり)

楽天証券のIFAコースは初期費用がかからないため、資産運用に初めて挑戦する人でも気軽に相談できる。

また、資産運用に関する知識が浅いケースや、今までよりもリターンを多く得たいなどの希望がある場合、「どの金融商品が自分にベストかな?」と悩んでしまう人も多いだろう。

IFAに相談することで1人1人の意向に合った金融商品を提案してもらえるため、資産運用初心者の人などに人気のコースである。

また、IFAのサポートがあるからこそ活用できる金融商品もあるため、多くの選択肢から自分にベストな資産運用を行えるのが特徴的だ。

ヒアリングをもとに資産運用方法を選んだあとは、資産運用をIFAに任せられるため、忙しい人や資産運用初心者でも安心して投資を行える。

また、初期費用が0円で、運用費と管理費は資産から定期的に引き落とされるため、別途支払う必要がないのも嬉しいポイントだ。

楽天IFAラップの仕組み・特徴

先述したIFA専用の金融商品の一つに挙げられるのが、楽天IFAラップ(楽天証券ラップサービス)だ。 

楽天IFAラップはIFAを通じた「対面型ラップサービス」で、資産形成の専門家であるIFAと面談をした上で、投資家に適した運用コースを提案してもらえる。

実際の運用はマーサー・インベストメント・ソリューションズ株式会社という資産運用の世界でも有名なコンサルティング会社からの助言をもとに、楽天証券の投資のプロが運用を行う仕組みとなっている。

ちなみにインターネット口座でも「楽ラップ」というサービスがある。

楽天IFAラップと異なり、こちらはロボアドバイザーの質問に答えて運用コースを提案してもらう仕組みだ。

楽ラップも運用はマーサー・インベストメント・ソリューションズだ。

両者の違いは以下の2点だ。

  • 提案してもらえるコースの種類、数
  • 「IFAとの面談」か「ロボットの質問にこたえるだけ」なのか

楽天IFAラップはIFAと対面相談できるため、資産形成のゴールと投資のリスク・リターンの許容度をより精緻に行えて、投資先の選択肢も多い。

例えば2016年のプレスリリースの情報では、一般的には購入できないグローバルで高い実績があるディメンショナル・ファンド・アドバイザーズやマサチューセッツ・ファイナンシャル・サービセズ・カンパニーが実質運用を行うファンドなどのアクティブファンドも投資先に組み入れられているとされている。

つまり楽天IFAラップは、対面でIFAと相談した上で適切なアセットアロケーションを考えてもらえる。

その上で豊富な選択肢の中からポートフォリオを組んでもらい、運用も任せられるという、手厚い投資一任サービスと言える。

楽天IFAラップの手数料

楽天IFAラップを利用する際に気になるのは、手数料ではないだろうか。楽天IFAラップには

固定報酬型と成功報酬併用型の2種類の手数料があるが、2023年12月末日からは成功報酬併用型の新規受付は停止され、現在は固定報酬型のみとなった。

2025年4月時点での楽天IFAラップの固定報酬型手数料は以下の通りだ。

スクロールできます
契約資産の時価評価額の内訳固定報酬率(税込・年率)
投資顧問料運用管理手数料報酬率合計
2,000万円以下の部分0.17%1.10%1.27%
2,000万円超5,000万円以下の部分0.99%1.16%
5,000万円超1億円以下の部分0.88%1.05%
1億円超の部分0.77%0.94%
引用:楽天証券公式サイト 楽天証券一任契約(楽天証券ラップサービス)に係る契約締結前交付書面

報酬率合計の部分がIFAラップの手数料だ。運用額が増えた部分については、手数料が逓減していく仕組みとなっている。

また、この楽天IFAラップの手数料は「サービスにかかる手数料」である点に留意したい。

ここからさらに、ラップ口座の中で投資信託を組み合わせることになるが、投資信託そのものの信託報酬も別にかかることにも注意してほしい。

ちなみにロボアドバイザーの楽ラップの手数料については以下の通りだ。

スクロールできます
運用資産時価評価額固定報酬率(税込・年率)
投資顧問料運用管理手数料報酬率合計
1,000万円以下の部分0.165%0.550%0.715%
1,000万円〜5,000万円以下の部分0.495%0.66%
5,000万円〜1億円以下の部分0.440%0.605%
1億円超の部分0.385%0.55%
参考:楽天証券公式サイト 楽ラップ 固定報酬型について 筆者が計算して作成

比べてみると、楽天IFAラップの方が報酬率はロボアドバイザーの楽ラップに比べやや割高に見えるかもしれない。

しかし、ロボットではなく対面型の投資一任サービスで、1%台の報酬率におさえられているとも言える。

対面でIFAから個別具体的なアドバイスを受けることができ、しかも運用できる幅も増えることを考えると十分、許容範囲と考える投資家もいるだろう。

楽天証券IFAコースの手数料は高いのか?コスト対効果を検証しよう

ここでは「楽天証券のIFAコースの手数料が高いのか」という疑問に視点をあて、紐解いていく。

手数料が高いとされる理由

「手数料が高い」と感じてしまう理由の背景には、自分で選び・購入した場合と比べると手数料が発生してしまうためだと予測できる。

では、楽天証券のIFAコースの手数料は他の証券会社と比べると高いのだろうか。具体的な数字を紹介するので、金額を比べていこう。

国内株式(ETF・ETN・REITなど)

コース1注文の代金手数料(税込)
楽天証券Aコース25万円超~100万円以下1.1000 %
楽天証券Bコース50万円超~100万円以下535円
SBI証券IFAコース50万円超~100万円以下5,720円
SBI証券IFAコース(Aプラン)100万円以下1.265%
参照:SBI証券「IFAコース IFAサポート手数料」(2024年1月調査)
SBI証券「IFAコース(プランA) 手数料」(2024年1月調査)
楽天証券「手数料 | 楽天証券」(2024年1月調査)

以上の数字を比べると、楽天証券のIFAコースは比較的手数料が低いと言えるだろう。

また、楽天証券でIFA口座を利用する際は、コンサルティング料金や年会費は発生せず、(一部IFAはコンサルティング料金あり)IFA口座で取引を行う場合のみ専用の手数料が発生する。

金融商品仲介業者によってAコースとBコースが異なるため、事前に確認しておくと安心である。

楽天証券IFAコースの手数料体系

楽天証券のIFAコースには、金融商品仲介業者によって「Aコース」と「Bコース」の2つのコースに分かれており、手数料が異なる。

では、「国内株式(ETF・ETN・REITなど)」の手数料を以下の表に記載するので確認していこう。

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Aコース(現物取引・信用取引)
1注文の代金手数料(税込)
25万円以下最低手数料の2,750円
25万円超~100万円以下1.1000 %
100万円超~200万円以下0.9625%+2,200円
200万円超~300万円以下0.8800%+3,850円
300万円超~400万円以下0.8250%+5,500円
400万円超~500万円以下0.7700%+7,700円
500万円超~1,000万円以下0.6600%+13,200円
1,000万円超~2,000万円以下0.6050%+18,700円
2,000万円超~3,000万円以下0.5500%+29,700円
3,000万円超~5,000万円以下0.3300%+95,700円
5,000万円超~1億円以下275,000円
1億円超0.1100%+177,100円
参照:楽天証券「手数料 | 楽天証券」(2025年4月調査)
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Bコース(現物取引・信用取引)
1注文の代金手数料(税込)
5万円以下最低手数料の55円
5万円超~10万円以下99円
10万円超~20万円以下115円
20万円超~50万円以下275円
50万円超~100万円以下535円
100万円超~150万円以下640円
150万円超~3,000万円以下1,013円
3,000万円円超1,070円
参照:楽天証券「手数料 | 楽天証券」(2025年4月調査)

以上が楽天証券のIFAコースの手数料である。取引する金融商品によって手数料が異なるので、気になる人は楽天証券のサイトを確認してほしい。

楽天証券のIFAコースのメリット

楽天証券のIFAコースの一番のメリットは、IFAに資産運用の相談ができるだけでなく、IFA口座専用のさまざまなサービスを受けられることが挙げられる。

楽天証券が提供するIFA専用のサービスは下記の通りだ。

  • 管理口座コース
  • 家族信託
  • 贈与手続サポート
  • 投信定期売却サービス

管理口座コース

管理口座コースは、預けた資産の残高に対して所定の手数料がかかる新しいタイプの手数料コースだ。

楽天証券のIFAコースに預けている資産残高に対して年率1.1%(税込)の手数料がかかる。

顧客の資産が増えるほどIFAの報酬も増えるため、「資産を増やす」という同じゴールを二人三脚で目指せるというメリットがある。

約定ごとに手数料がかかるタイプよりも、残高に対して手数料がかかる方が良いという方におすすめのコースだ。

家族信託

家族信託は、顧客の資産の一部を「信託財産」として家族に託す仕組みのことだ。資産管理・資産承継がスムーズに行われることを目的としている。

認知症等で顧客本人の意志能力が低下した場合でも、家族信託を利用して準備しておけば、家族が資産の管理や処分を行うことができる。

顧客の意思を反映した資産管理ができることや、受託者を事前に決めておくことで相続トラブル対策につながることなどが、メリットとして挙げられるだろう。

贈与手続サポート

贈与手続サポートは、株や投資信託などの金融資産の世代間移転をサポートするサービスだ。

IFAコース限定で、次の世代に承継する贈与の手続きを簡単かつ手数料無料で利用できる。

投信定期売却サービス

投信定期売却サービスは、保有している投資信託に受取日と受取方法を設定することで、毎月決まった日に売却代金を受け取れるサービスだ。

運用を続けながら定期的にお金を取り崩すことで、お金の寿命を伸ばしつつ毎月必要な資金を受け取れる。

受取方法は金額指定、定率指定、期間指定の3つからニーズに合わせて選択可能で、IFAコース限定で自動出金機能も利用できる。

このように、楽天証券のIFAコースでは、利用者にとってメリットの大きい、さまざまなサービスが受けられる。

楽天証券でIFAコースに切り替える手順

楽天証券でIFAに資産運用の相談をするためには、楽天証券の口座をIFA口座に切り替える必要がある。

そこでここでは、楽天証券のIFAコースへの変更手順を解説する。

変更手続きには注意すべき点もあるので、ここでの理解を踏まえて、スムーズに手続きを進めよう。

楽天証券のIFAコースへの変更方法

楽天証券のIFAコースへ変更するには、以下の手順で口座変更の手続きを行う必要がある。

STEP
IFAをさがす

以下の方法から面談するIFAをさがす。

STEP
面談

IFAとの面談は原則無料。面談したIFAに担当を希望する場合には、IFAもしくはIFA事業者に連絡する。

STEP
IFA口座への変更手続き

具体的な手続きは、IFAが案内する。
まだ楽天証券で口座をもっていない場合でも、このときに口座開設ができる。

STEP
取引開始

コース変更に関する注意点

自分の口座が、下記の状態であると、コース変更の手続きができないことがある。

  • 変更手続日に発注中の取引がある場合
  • 変更手続日当日の最後に成立した取引がある場合
  • 投資信託で「毎日積立」が設定中の場合
  • 楽ラップ(楽天証券の資産委託運用サービス)で資産を運用中の場合

上記①は発注取消後、②はシステム処理が完了後、③は毎日積立の設定解除後、④は楽ラップの契約解約後、それぞれ手続きができるようになる。

これらが完了した段階でIFAに再度連絡すれば、IFA側で処理を行い、変更手続きが完了する。

口座変更の手続きが終わったら、IFAとの取引が開始できるようになり、IFAが直接口座に注文できるようにもなる。

ログインIDなどもこれまでと変わらないため、自分からも口座にアクセスできる。

口座変更の確認方法

口座変更の確認は、担当のIFAに直接確認しよう。

楽天証券のコールセンターや有人チャットサービスもあるが、つながりにくいこともある。

一方のIFA側には、楽天証券のIFAをサポートする「IFA管理WEB」や、IFA専用のコールセンター「IFAダイヤル」が用意されている。

また口座変更が完了しなければ、IFAも十分な活動ができないため、すぐに確認してくれるはずだ。

楽天証券IFAコースの口コミ・評判と他証券との比較

楽天証券IFAコースについて、実際のユーザーからの口コミや評判を事前に確認しておきたいという方も多いのではないだろうか。

また、楽天証券以外にもIFAサービスを提供している証券会社はあるため、他証券会社との違いがわかれば、より楽天証券IFAコースの特徴も理解できるだろう。

そこでここでは、楽天証券IFAコースの口コミとその他証券会社との比較をまとめたので、参考にしてみてほしい。

※口コミはいずれも弊社実施の投資家アンケートより抜粋

楽天証券IFAコースの口コミ・評判

ポジティブな意見

使いやすい

30代男性

ネット証券の口座は数社持っていますが、楽天が一番だと思います。
取引ツールの出来がとても良いです。マーケットスピード(Windows,Mac),iSPEED(iPhone,iPad,android)とこれだけ色々なデバイスで使える会社は他にないです。

30代男性

従来の株だけではなくFX、金などの幅広い投資商品が扱える。単純に選択範囲が広いことで面白いと感じる。資産投資を一括で委託できるので楽。贈与など、家族が関わってのお金のやりとりも管理出来るのは便利で良い。

20代女性

クレカ投資のポイント還元率とSPU条件が改悪されましたが、iSpeedやMarketSpeed2の使いやすさが最高に良いです!また、日経新聞や各種マネー本が無料で読めるのも最高ですね!これからも引き続き使い続けていきたいと思います。

専門家のアドバイスを聞けて勉強になった

30代男性

自分のニーズを伝えて、その内容について適切な提案やアドバイスを受けられるので正しい判断ができる安心感が得られる。

40代男性

相談したときにその時期その時期で新しい情報を教えてくれて適切なアドバイス受けてしっかりと納得して売買できる

アフターフォローが手厚い

30代男性

信頼できる担当者から長期的なサポートが受けられます

30代男性

定期的な資産状況の報告や、市場環境の変化に応じた柔軟な対応も期待できるため、安心して資産運用を任せられます

ネガティブな意見

アドバイザーの言う通りに投資をしたが儲からなかった

40代男性

時々儲からない商品を紹介される場合がありますが、それでも変わらず運用の手数料は引かれるので、そこは気になっています。

30代男性

紹介された商品が儲かる可能性があまり高くないところが難点だと感じます。運用結果が悪く資産が損失しても運用手数料は取られるのが嫌です。

アドバイザーとの相性が良くなかった

30代男性

合理的で客観的な投資判断に資するアドバイスをもらえた場合でも、自分のスタンスに合わない場合によりよい折衷案のようなものを提示してほしい。

30代男性

あくまで投資に対しての積極的な姿勢を促そうとする担当者なので、余剰資金が貯蓄からアクティブな資産運用に流れていくことに少し抵抗を感じる点。

投資信託によって販売手数料や取引手数料が割高になってしまうことがある

20代女性

販売手数料、取引手数料があり、それぞれが状況によっては高くなりすぎること。そこは気になる点なので改善してほしい。

30代男性

金融商品の購入時に手数料が割高になる商品がある

40代男性

サポートが充実しているので仕方ないのですが、細かい手数料が必要になるのでコスパの部分はあまり良く無かったです。

楽天証券自体の使いやすさ、資産運用の専門家からのアドバイスやアフターフォローの手厚さからIFAコースを利用して良かったという口コミがあった。

一方でIFAコースを利用したが儲からなかったり、IFA自体との相性が良くなかったり、手数料に不満があるという意見もあった。

IFAコースはインターネットコースに比べると手数料はどうしても高くなってしまう。

自分で考えてポートフォリオを組んだり、取引を積極的にしたりする運用に慣れた人だと資産運用のコストが気になってしまうようだ。

一方、資産運用を一人でするのは不安だという人からは、IFAのアドバイスやサポートに対してポジティブな意見もある。

楽天証券はIFA口座とインターネット口座を同時に持つことはできない。どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分に合った方を選ぶようにしたい。

楽天証券とその他の証券会社との比較

楽天証券以外でもIFAサービスを提供しているネット証券があるが、どのような違いがあるのだろうか。

また、実店舗をもつ対面型証券会社との違いは、どこにあるのだろうか。

IFAコースの比較(楽天証券 vs 他のネット証券)

ここでは、楽天証券IFAコースと、他のネット証券がもつ同様のサービスとを比較する。

楽天証券IFAコースと、ネット証券業界で口座開設数1位のSBI証券、および3位のマネックス証券のサービスとを比較する。

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 楽天証券SBI証券マネックス証券
口座開設数※1,100万口座1,300万口座272万口座
IFAコースの概要個別売買以外に、顧客に合わせたオーダーメイドでの資産委託運用サービス(管理口座コース)を提供する。以下の2つのコースから選択する。
IFAコース
電話での投資相談に対応。
IFAコース(プランA)
担当がつき、電話と訪問で、投資への助言や情報を提供する。
個別売買以外に、資産運用サービス「ON COMPASS+」を提供する。このサービスはIFAのコンサルティング結果での運用プランを、運用ツール(ON COMPASS)を用いて運用する。
その他顧客に合わせたオーダーメイドのラップファンドで資産を運用する。金融庁公表調査で「ON COMPASS」が3年・5年リターンで1位を獲得する。
※:口座数は2025年4月時点の情報

SBI証券では、担当IFAがつく「IFAコース(プランA)」と、低コストで投資相談のみを対応する「IFAコース」がある。

運用委託サービスを行っていないことから、売買手数料のみがIFAの報酬になるため、頻繁に売買をすすめる対応になる恐れがある。

一方で、個人の勘と経験から脱却したツールによる資産運用を望むならば、「ON COMPASS+」を導入しているマネックス証券を検討してもよいだろう。

サービスの比較(楽天証券IFAコース vs 対面型証券会社)

大手の対面型証券会社では、自社または親会社が上場していることが多く、会社の株主評価を高めるために増収増益を目指している。

このため、対面型証券会社の担当者には厳しいノルマが課せられ、担当者は顧客利益よりも自社利益や方針を中心に対応することがある。

しかし、IPOやPOの際は売りさばく営業力があるため、割り当てが多くなる傾向があり、これらで利益を得たい人には向いている。

  • IPO
    • 新規上場株式のこと。新規上場時に投資家に配られる「新株購入権」を抽選で得られれば、上場日以降に売却し利益を得られる可能性がある。
  • PO
    • 既に上場している企業が、資金調達のために新株発行などで、株式取得を募集すること。買付手数料が無料で、価格決定日の終値から3〜5%割引された株価で購入できる。

いずれも割安で株式が購入できるため、評価の高い企業の株式であれば、売却利益を得られることが多い。

さらに対面型証券会社は、コンプライアンス教育の徹底や、経験の浅い担当者でも組織がカバーするというメリットがある。

一方IFAは、IFA事業者と業務委託契約を結ぶ個人事業主も多く、コンプライアンス意識や提案力もIFA次第ということもある。

楽天証券で良いIFAを選ぶための重要ポイント

IFAに相談する際の一般的な流れは、以下の通りである。

  1. IFAを探す
  2. 面談
  3. 口座開設の申し込み
  4. 取引開始

この中で最も重要なステップは「”信頼できる”IFAを探す」ことである。

ここでは、資産運用を成功に導くIFAを選ぶ「基準ポイント」を解説していくので、参考にしながらIFAを探してみてはいかがだろうか。

自分に合ったアドバイザーを選ぶことの重要性 

IFAは、資産運用・保険・相続などの幅広いジャンルの悩みに対応できる人が多いため、長期的に相談をする人が多い傾向にある。

そのため、違和感を感じるアドバイザーは避けるべきだと言える。

例えば、低コストで行えるインデックスファンドで資産運用をしたいと伝えているのに、大きなリターンを狙えるアクティブファンドを勧めてくるなどのケースだ。

専門知識があるからこそアクティブファンドをおすすめしていると考えたいが、「手数料が高いから…?」と違和感を感じてしまう人も少なくないだろう。

違和感を感じてしまうと、資産運用に対して不安に感じるシーンが増え、担当アドバイザーや資産運用自体に対してポジティブに考えられなくなる可能性がある。

自分が大切に保有してきた資産だからこそ、「〇〇さんだからお願いしたい」と安心して任せられるIFAと出会うことこそが、豊かな資産運用結果につなげられるポイントだ。

手数料以外で、IFAを選ぶ際に重視するべきポイント

IFAは、資産運用・保険・相続などのお金に関することを相談するため、「手数料の高さ」以外にも重視すべきポイントがある。

IFAを選ぶ際の基準とチェックポイント

自分にあったIFAを選ぶためには、どのようなポイントをチェックするといいのだろうか。実際にIFAを探す際には以下のポイントを参考にしながら、探してみてほしい。

チェックポイント
  1. 相談できる範囲
  2. 料金体系
  3. サポートの手厚さ
  4. アドバイザーとの相性

①相談できる範囲

「お金に関する相談」は幅広く、ライフプラン・資産運用・保険・不動産・贈与・相続などがある。

IFAによって得意ジャンルや対応可能ジャンルが異なるため、相談できる範囲が対応しているか事前に確認しておこう。

得意ジャンルを見極めるための参考として、IFAの経歴を確認することをおすすめする。

例えば、証券会社出身のIFAは資産運用に関するアドバイスが得意な傾向がある。

一方で、保険会社出身のIFAはライフプランニングや保険の見直しに強みを持つことが多い。

このように、経歴を踏まえ、自身の相談内容とIFAの専門性がマッチしているかを見極めることで、より適切なアドバイスを受けることができるだろう。

②料金体系

IFAに相談する際に発生する料金は、IFAによって異なるためしっかりと確認するべきだ。例えば、相談料や売買仲介手数料などが挙げられるだろう。

資産運用の知識が浅い人は、相談料が発生しないIFAを選ぶと気軽に1歩を踏み出せるため、無料で相談できる「資産運用ナビ」の活用をおすすめする。

③サポートの手厚さ

IFAに、自分にベストな金融商品を選んでほしいと考える人は多いだろう。

そのため、提案される商品の「リターン」に注目してしまいがちだが、本当に信頼できるIFAは、「リスク」に関しても丁寧に説明してくれるものだ。

資産運用には必ずリスクが伴う。そのリスクを正しく理解した上で投資することが、成功の鍵となるだろう。

また、金融商品を購入した後のサポートも、資産運用の成功に欠かせないポイントである。

例えば、相場が急変した際に、現状と今後の見通しを的確にアドバイスしてくれるIFAがいることで、投資家は保有商品を持ち続けるべきか、売却すべきかの判断を冷静に下せるだろう。

そのため、サポート内容の手厚さに加え、サポート頻度や期間なども確認しておくことが重要である。

信頼できるIFAと継続的に連絡をとることで、安心して資産運用を続けられるだろう。

④アドバイザーとの相性

お金のことを任せるからこそ、資産運用に関する専門知識の深さだけでなく、人間性や相性といったポイントも見極める必要がある。

例えば、「自分の考え方や価値観に合っているか」「威圧的ではないか」「相談者の悩みに寄り添ってくれているか」などが重要な判断基準になるだろう。

面談を行う中で、上記のポイントをもとに今後信頼関係を築くことができるか考えてみよう。

また、IFAを選ぶ際には、IFA個人の評価に加え、所属会社の口コミなども参考にすることをおすすめする。

IFAの所属会社が信頼性や透明性を重視している場合、その方針が各IFAのサポート体制や商品提案の質にも反映される可能性が高い。

相性の良いIFAを選ぶことで、些細なことも相談しやすく、ストレスのない関係性を築くことができるだろう。

楽天証券でIFAに相談したいなら「資産運用ナビ」

ここまで、楽天証券でIFAコースを利用するメリット・デメリットを詳しく解説してきた。

コスト以上にメリットが大きく、IFAコースを利用したいと感じた人も多いだろう。

以下では、IFAに相談を申し込む方法を解説する。

自分に合ったIFA探しをしてほしい。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」のサービス概要と活用方法

資産運用ナビ」は、全国の資産運用アドバイザーから自分に合った担当者を探すことができるサービスだ。

簡単な質問に回答すると、最短60秒で相性のいいアドバイザーを複数人紹介してくれる。

その中から、プロフィールなどを参考に相談したい人を選ぶことができるのだ。

よって、仕事や家事で忙しい人でもスキマ時間に手軽に利用でき、自分に合ったアドバイザーが見つかる。

通常、IFA業界では、自分の希望条件に合うIFAを探すためには、時間と労力がかかってしまう。

しかし、「資産運用ナビ」を活用すれば、最短60秒で条件にあったIFAとマッチングできる。

「将来のために」「退職金を活用したい」などのさまざまな目的にあったIFAとマッチングすることで、目標を達成しやすくなるだろう。

「資産運用ナビ」の嬉しいメリット

資産運用ナビ」のメリットを解説していくので、今後のIFA選びの際にはぜひ参考にしてほしい。

資産運用ナビ:メリット
  • 自分に合ったIFAを無料かつ最短で見つけられる
  • 事前にIFAの経歴や得意分野を確認できる
  • 相談はWEBでも対応しているため気軽に相談可能
  • 金融機関から独立しているため、相談者に寄り添った提案ができる
  • リスクが高い商品を勧める・しつこい営業をされる心配はない
  • サポート体制が充実している

以上が、「資産運用ナビ」で得られるメリットである。

上記でも紹介しているが、最短60秒で自分に合うIFAを無料で検索できるため、忙しい人におすすめしたい方法である。

名前・年齢・職業・相談したい内容などの必要な情報を入力するだけで、自分が求めている条件に近いIFAを見つけられるのは嬉しいポイントだ。

また、IFAと面談を行う前にそのIFAの得意分野などの情報を確認できるため、効率よく相性のいいIFAを探せる。

また、「資産運用ナビ」で紹介されるIFAは、相談者に寄り添った提案ができるため、しつこい営業などの不快な対応もされる心配がない。

そのため、安心して資産形成を行えるのは大きなメリットである。

全国どこでも何度でも相談可能なため、転勤などの引越しをしても継続してサポートを受けられるので、長期的なプランを立てやすいだろう。

楽天証券IFAコースを最大限に活かすなら、信頼できるIFAは資産運用ナビで見つけよう

楽天証券のIFAコースは、IFA(独立系金融アドバイザー)と連携して資産運用の相談やアドバイスを受けられるサービスである。

利用者はIFAからの対面による丁寧なサポートを受けられ、オーダーメイドの運用プランを提案してもらえるという点が大きな特徴である。

手数料体系は利用するコースや金融商品によって異なり、運用額に応じた段階的な設定がなされている。

事前に内容をしっかり確認することで、自分に合ったプランを見極めやすくなる。

資産運用においては、信頼できるIFAを見つけることが最も重要な要素である。IFAとの相性やサポート体制、得意分野を踏まえて慎重に選定すべきである。

また、他の証券会社と比較することで、楽天証券IFAコースの強みや適性もより明確になる。

自分の資産状況や運用スタイルに最適な方法を選ぶことが、成功する資産形成の第一歩である。

資産運用を本格的に始めたいと考えているなら、まずは「資産運用ナビ」を活用して、自分に合ったIFAを探してみるとよいだろう。

楽天証券IFAコースに関するよくある質問(FAQ)

楽天証券のIFAコースはどのような人に向いている?

資産運用に不安がある人や、専門家のアドバイスを受けながら運用したい人に向いている。

IFAコースとインターネットコースは併用できる?

楽天証券ではIFA口座とインターネット口座の併用はできない。どちらか一方を選ぶ必要がある。

IFAとの相談は必ず対面で行う必要がある?

原則として面談が必要だが、オンライン対応可能なIFAもいるため柔軟に相談できる。

IFAに相談した内容は他のサービスで共有される?

IFAとの相談内容は楽天証券や他サービスに無断共有されることはなく、守秘義務がある。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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