- 資産運用を始めたい
- 資産運用をどのように始めればよいかわからない
- 初心者におすすめの運用法が知りたい
投資で資産を増やし、将来に備えるという考えが広がっている。
現在は、ネット証券で取り引きが手軽にできるようになり、オンラインを通して投資情報を得やすくなったことで、資産運用がより身近なものになった。
しかし、資産運用を始めたいが、どのように取り組むべきなのか迷うことも多い。
そこでこの記事では、資産運用を始めたい方向けに、投資の知識や運用のコツを解説する。
初心者におすすめのポートフォリオや、資産運用に迷ったときの相談先についても紹介している。
本記事で投資の知識を正しく身につけ、スムーズな資産運用を始めよう。
資産運用に必要な基礎知識と始め方
資産運用は、いきなり商品を選ぶのではなく、計画を立てる必要がある。
まずは、運用プランの作成手順や、投資手法について確認しよう。
資産運用を始める前に確認するべきこと
資産運用の準備として、始めに次の4つを明確にしてほしい。
投資の目的
投資を計画的に行い継続するには、何のために資産を増やしたいのかを明らかにする必要がある。
「教育資金を貯めたい」「老後資金にしたい」などライフプランに応じた目的を考え、細分化していくと良い。
投資可能額
どのくらいの資金を投資に回せるのか確認する。
投資は、預金から生活資金と緊急資金を差し引いた余剰資金で行う。
運用の途中で急な資金が必要になり、意図しないタイミングで取り崩してしまわないように、長期間投資できる金額かどうかも確認しておこう。
投資期間
運用で増やしたい資金がいつまでに必要かを検討し、ゴールを決める。
投資できる金額と期間がはっきりすることで、どのような方法を取るべきなのか、具体的な運用プランを立てやすくなる。
取り引きをする金融機関
資産運用を始める金融機関を決定する。
次の項目を参考に、自分に合ったところで証券口座を開設しよう。
- 取り引きのしやすさ
- 取り扱い商品の多さ
- サポートの手厚さ
- 手数料の金額
自分に合った投資戦略の立て方
投資初心者は、知識・経験が少ないからこそ、慎重に運用プランを立てなければならない。
最適な運用をするために、次の3つを軸に戦略を練ってほしい。
リスク許容度の設定
リスクを高く取りすぎると、損失が想定以上になってしまう。
一方で、リスクを低く見積もりすぎると十分な運用効果が得られなくなってしまう。
リスクは、適切に把握し管理することが大切だ。
投資開始時は、損失を受け入れられる度合いであるリスク許容度を精査しよう。
年齢・資産額・家族構成・ライフプランに応じて、どこまでリスクを取れるのか見極めてほしい。
ポートフォリオの作成
ポートフォリオは、資産種類の配分を表したものだ。
どの資産にどのくらい投資をするのかを示す設計図のようなもので、運用の成果を左右する。
また、客観的な視点で商品選定ができ、現在の運用状況を可視化できるといった効果もある。
ポートフォリオは、リスク許容度や目標に応じて資産を振り分けていく。
投資知識や情報の収集
投資知識が乏しい状態で運用を始めると、思わぬ損失を受けてしまいかねない。
少しずつで良いので、基本的な投資の知識を身につけていこう。
市場や経済情勢は、日々変化する。
経済ニュースや金融政策が、相場にどのような影響を及ぼすのか、どんな利益や損失があるのか理解しておきたい。
投資の情報や知識を身につけておけば、とるべき対応方法が分かり、適切な判断ができる。
初心者向けの投資手法と特徴
これから資産運用を始める方でも取り組みやすい投資手法を、3つ挙げる。
株式投資:企業が発行する株式を購入し、投資をする。
購入時より価格が上がり売却すると、差額を利益として受け取れる。
その他に、企業が利益を出した時に受け取れる配当金や、企業の商品やサービスを受けられる株主優待も魅力だ。
銘柄数も豊富で、成長株や高配当株を発掘する楽しさがある。
債券
国や企業が発行する債券を購入する。
定期的に利子を受け取ることができ、満期日を迎えると投資した額面金額が戻ってくる。
価格変動が穏やかで、利回りがあらかじめ決まっていることから安全性が高い。
投資信託
投資家から集めた資金を、運用のプロであるファンドマネージャーが運用する。
投資先を複数組み合わせている商品が多く、1つ選ぶだけでさまざまな資産を間接的に保有できる。
少額で始められ、積立投資もできることから少しずつ運用を始めたい人に向いている。
他にも、資産運用を行う上では、始めるタイミングや引き出すタイミング、適切な余剰資金等の計画が重要である。
適切な時期、十分な計画を練って資産運用を始めよう。
資産運用の始め方がわかったら!ニーズ別の目指すべき運用法を紹介
ここでは、投資初心者におすすめのポートフォリオを、運用ニーズ別に紹介しよう。
資産運用や投資が不安
運用ニーズ | 少しの損でも不安になってしまう できるだけ資産がマイナスになるのを避けたい 運用期間があまりない |
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投資方針 | ローリスク・ローリターンの安定型 |
ポートフォリオ | 債券60% バランス型投資信託40% |
投資のネガティブな局面に出来る限り遭遇しないよう、リスクを下げたポートフォリオにした。
資産の中心は、値動きが小さく満期後の受け取り額がほぼ確定している債券を選択。
債券だけではリターンが小さくなってしまうため、バランス型投資信託も組み合わせておく。
バランス投資信託は、8資産均等型や全世界投資型を選ぶ。
複数の資産へ分散投資をしてリスクを軽減しつつ、一定額のリターンも確保したい。
運用や投資を学びたい
運用ニーズ | 投資を実践しながら知識を身につけたい リスクは抑えながら時間をかけて運用したい 長期運用ができる |
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投資方針 | ミドルリスク・ミドルリターンのバランス型 |
ポートフォリオ | インデックス型投資信託40% 国内株式30% 債券30% |
投資を実践で学びながら、リスク・リターンのバランスが良い組み合わせにした。
インデックス型投資信託は、日経平均やTOPIXといった経済指数に連動した成果を目指すものだ。経済の変化に伴った資産の変化を学べる。
保有期間中にかかる信託報酬が低く、コストを抑えた運用ができるため、長期投資にも向いている。
個別株は、安定的に配当を続けている銘柄を選び、着実に資産を増やしていく。
株式と異なる値動きをする債券も組み入れ、リスク分散にも対応した。
投資の楽しみを味わいたい
運用ニーズ | ある程度金融や経済知識がある 投資に積極的に関わり楽しみたい 運用期間が十分ある |
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投資方針 | ややハイリスク ややハイリターンの投資積極型 |
ポートフォリオ | 国内株式50% インデックス型投資信託25% アクティブ型投資信託25% |
資産の拡大を目指し、投資の醍醐味を味わえるポートフォリオにした。
成長が見込まれる国内株式を運用の中心とする。積極的運用をしながら国内の経済動向をつかみ、投資の知見を広げる。
投資信託は、海外のインデックスファンドを選択。
アメリカの経済指数のひとつであるS&P500と連動したものは、日経平均よりも高い成果を見込みつつも値動きを捉えやすい。
さらに、高い運用成果を目指す外国株式や外国債券中心のアクティブファンドも組み入れる。
これから始める資産運用の目的を達成するために
資産運用をより効果的にするためのポイントを紹介する。
- 長期運用と分散投資
- 少額投資
- ポートフォリオの重要性
それぞれ順に解説する。
長期投資と分散投資の重要性
投資を成功させるために欠かせない要素が、長期運用と分散投資だ。
それぞれの意義と、実践例をみていこう。
長期運用
投資は利益が出るか損失がでるか分からない。
この不確実性の大きさは長期投資をすることで小さくなる。
また、長く運用するほど複利効果を得られる。
複利効果とは、運用で得た利益を再投資することで、資産拡大が加速することを指す。
長期運用には、積立投資が適している。
一定間隔・一定金額で機械的に買い付けることで、手間や心理的な負担がなく運用を続けられる。
分散投資
資産運用は1つの商品へ集中的に投資してしまうと、マイナス時に大きなダメージになってしまう。
そこで、複数種類の資産を組み合わせれば、値下がりの影響が限定され損失を軽減できる。
分散投資は、異なる値動き同士の資産や投資先を選ぶのが良い。
代表的な組み合わせは、個別株と債券、先進国と新興国、円とドルなどがある。
少額投資のメリットと始め方
早く利益を出したいからと意気込んで大きな額を投資するのは、避けるべきだ。
初心者こそ、少額投資から始めよう。
投資は小さな額で始めれば、損失によるダメージが小さくなり、運用にネガティブな感情を持ち込まずに済む。
結果的に運用を継続でき、長期運用が叶うのだ。
たとえ投資金額が小さくても、値動きや経済ニュースとの関連性を捉えることはできる。
コツコツと投資を継続することで運用の知識が身に付き、投資感覚も養われる。
少額投資を実践するには、1万円(証券会社によっては100円)から購入できる投資信託の積立が適している。
商品と毎月の投資金額を決めてしまえば、あとは自動的に買付けが実施され管理に手間取らない。
難しい相場の判断や、売買のタイミングを見計らわずに少しずつ投資を続けられる。
自分に最適なポートフォリオを組むことの重要性
ポートフォリオは、資産運用の計画時に活用するだけではなく、投資を継続するために役立つ。
運用を始めると、好調な資産ほど重点的に投資したくなり、損失が出ている資産ほど早々に売却したくなる。
しかし感情にまかせた短期的な売買を繰り返すと、当初の資産計画とは異なった運用結果となってしまう可能性が高い。
ポートフォリオがあれば、自分のニーズに合った運用ができているかの振り返りができ、運用計画から外れないよう意識できるのだ。
ポートフォリオは完璧に作り上げても、時間の経過とともに資産の価格、運用パフォーマンスが変化していく。
そのため定期的にメンテナンスをすることが大切だ。
資産配分を元の比率に戻すリバランスも心がけよう。
資産運用の始め方を相談するなら誰が良い?
投資について正しく理解できているか心配、自分の判断が正しいのか不安という時は、運用のプロに相談ができる。
ここでは運用の専門家を活用する意義や、有力候補となるIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)について説明する。
資産運用における専門家の重要性
近年はネットや本を開けば、投資のノウハウやテクニックが溢れている。
情報を得やすくなった反面、自分にとってどれが最適かを選び出すのが難しく、知識や判断力が必要だ。
しかし熟練者と同じ見識を持って運用できるようになるまでには、長い期間と資金を要する。
そこで頼れるのが、資産運用の専門家だ。
数々の運用を手掛けてきた運用のプロに頼れば、初心者であっても知識・経験の不足を補い、速やかに最適な運用が叶う。
自己判断だと、つい主観的になりがちなリスク許容度の設定やポートフォリオの作成も、専門家の知見に基づいた客観的な提案があれば、冷静に判断ができるだろう。
運用の相談先として是非検討してほしいのが、IFAというプロの投資アドバイザーだ。
IFAの役割とメリット
IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)は、資産管理のエキスパートだ。
銀行や証券会社出身者が多く、投資・運用に関する知見を豊富に持ち、資産形成の提案やアドバイスを行っている。
商品の紹介だけではなく、相談から買付けの手続きまで一貫したサービスに特化しているため、さまざまな疑問や不安を解消しながら安心して投資を始められる。
運用開始後のアフターフォローも充実しており、成果報告や情報提供を経て、状況に応じた対応を素早く取ることが可能だ。
また、IFAは異動や転勤がないことから、長期に渡って同じ担当者がサポートできる。
ライフプランに合わせた見直しなど信頼関係を築きながら、資産の拡大を目指せるのも強みだ。
資産の垣根を超えた提案を得意としているため、保険や不動産や相続など人生をとりまくお金の相談にも柔軟に対応している。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法
IFAを探すときは、初めての投資を手厚くサポートしてくれる人物を選んでほしい。
さらに、似たような資産背景を持つ顧客の相談実績がある担当者だと、悩みや希望も伝わりやすいだろう。
「資産運用ナビ」は、自分に合ったIFAを探せるプラットフォームだ。
全国の担当者の特徴や、強みを確認しながら比較検討できる。
例えば、プロフィールには経歴・保有資格・得意とする領域・運用方針が掲載されており、自分の相談ニーズに合うかどうか確認できる。
また、担当顧客の属性についても情報提供があり、顧客の年代・性別・資産額などを見ながら自分と同じような顧客を担当しているのか判断可能だ。
信頼できる資産運用のパートナーを探し、投資の第一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。
資産運用の始め方を理解して運用を成功させよう
本記事では、資産運用の始め方について、必要な基礎知識やポートフォリオの基本を解説した。
さらに、運用効果を高める方法として長期・分散・少額投資の重要性についても説明した。
具体的なポートフォリオも紹介したが、あくまで一例であり、最適なものは個人によって異なる。
より最適な運用プランやリスク管理を活かした投資をしたい場合、専門家からアドバイスを受けることを推奨する。
特にIFAは、中立的な立場からあなたに最適なアドバイスを長期にわたって提供してくれる。
資産運用は最初の準備や計画が肝心だ。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用し、安心で納得感のある投資をIFAと共に始めてほしい。