「ESG投資」は、持続的な経営ができる会社かどうか見極める投資手法だ。
国連がESG投資を推奨しており、今や世界規模で「会社の財務状況以外にも目を向ける」動きが広まってきている。
本記事では、ESG投資について詳しく解説していく。長期投資を選ぶ参考に、ぜひ読んでみてはいかがだろうか?
ESG投資とは
これからの時代のスタンダードとされる「ESG投資」。良い投資先を探している方は、ESG投資についてチェックしてみるといい。
- 非財務面にも着目する投資手法
- 環境・社会・企業統治の取り組みを確認する
- 東京証券取引所の市場再編にも影響している
次の項目で、ESG投資について詳しく解説していくので「世の中の投資の流れ」を知りたい方は、ぜひご覧いただきたい。
企業の非財務面にも目を向ける投資手法
かつては、「営業利益」「売上高成長率」「株価収益率」といった財務情報を頼りに投資先を決めることが主流だった。
しかし、今や財務状況だけで投資先を判断できない時代。「温室効果ガス排出量」「女性管理職の比率」「社外取締役の人数」など、企業の非財務状況にも着目するのがESG投資だ。
環境・社会・企業統治の取り組みを確認する
「環境 Environment」「社会 Social」「企業統治 Governance」のそれぞれの頭文字をつなげ、「ESG」と呼ばれている。
どれも抽象的な単語過ぎて、ピンとこない方も多いだろう。そこで、ESGの具体的な内容をお伝えする。
・再生可能エネルギーの活用
・環境ビジネスの展開
・温室効果ガスの削減
・人材育成
・労働環境の改善
・個人情報の保護
・法令遵守
・社外取締役の設置
・積極的な情報開示
それぞれの企業のホームページで「ESGへの取り組み」をチェックできる。
ESGにどのように取り組んでいるかが、投資家へのアピールになるからだ。
東京証券取引所の再編にも影響している
2022年4月4日に、東京証券取引所の市場区分が再編された。
- 東証1部
- 東証2部
- ジャスダック(スタンダード)
- ジャスダック(グロース)
- マザーズ
- プライム(最上位)
- スタンダード(中堅)
- グロース(新興)
最上位の区分とされるプライム市場に上場する企業には、ESGに考慮した経営が求められている。
- 気候変動リスクの開示
- 温室効果ガス排出量の把握
- 温室効果ガス排出量の効率的な可視化
ESGに考慮した経営ができていないと、東京証券取引所の最上位区分である「プライム」への上場が厳しくなる。
最上位区分への上場は、投資家からの信頼を得やすく株式投資による企業の資金調達が順調に行われやすい。
ESG投資の特徴
ESG投資には、利益を求める投資家にとって大きな利点がある。
- 非財務面も重視するがリターンを追求する
- 長期投資向き
次の項目では、ESG投資の特徴について詳しく解説していく。
非財務面も重視するがリターンを追求する
ESG投資は、これまで主流とされてきた「企業の利益を見て投資判断をする」ものとは異なる。
そのため、一見すると「大きなリターンが望めないのでは?」と思う方もいるかもしれない。
しかし、ESG投資の最大の特徴は、「非財務面も重視しつつ、リターンを追求する」ことだ。
今の時代、非財務面もしっかりしていないと企業が生き残っていくのは難しい。
非財務面に対する取り組みが薄い企業は、「持続的な経営をしていくうえでリスクがある」とみなされる。
長期投資向き
ESG投資は、長期的な目線でリターンを追求していく。
そのため、短期間で利益を得たい投資家には向いていない。投資リスクを低減させる効果が期待できる分散投資には、「投資先の分散」と「時間の分散」がある。
「ESG投資」を分散投資の1つとして、ぜひあなたのポートフォリオに組み入れてみてはいかがだろうか。
国連やGPIFがESG投資を推奨している
ESG投資に世界が注目しているのは、巨額マネーが流入することが期待できるからだ。
- 国連がESG投資を推奨
- 日本の公的年金を運用するGPIFもESG投資を推奨
期待感は株価の上昇へつながりやすい。次の項目では、ESG投資への世界・日本国内の動きを詳しく解説していく。
世界の機関投資家がESG投資に注目している
世界の機関投資家がESG投資に注目しているのは、国連が推奨しているからといっても過言ではない。
2006年に提唱された「国連責任投資原則」では、世界の機関投資家へ向け「ESGを考慮した投資行動をとる」ことを求めている。それを受け、世界の機関投資家がESG投資の推奨に賛同し始めた。
日本の公的年金運用もESG投資に積極的
GPIFは、日本の公的年金を運用している「世界最大級の機関投資家」だ。国連がESG投資を推奨したことをきっかけに、日本の公的年金の運用もESGを重視することが決まった。
2016年からGPIFは、ESG投資にも資金を割り当てている。需要が高まると株価が上がりやすくなるのが、投資の原則だ。
GPIFによる巨額マネーがESG投資に流れていくことが考えられるため、利益を期待する投資家も増えている。
まとめ
世界の巨額マネーが、流入することが期待されているESG投資。「国連」や「日本の公的年金を運用しているGPIF」さえも、ESG投資を推奨している。
持続可能な企業活動には、非財務面への取り組みも重要視されているからだ。
ただし、「ESG投資は長期投資向き」であることを忘れてはならない。
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