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新NISAはいくらから始めるべきか

この記事で解決できるお悩み
  • 新NISAでの投資をいくらから始めるべきかわからない
  • 少額投資の具体的な方法とその効果について知りたい
  • 初期投資額を適切な額に決めるためのポイントを理解したい

2024年から新NISAが始まり、日経平均は年初から1989年につけた最高値に迫る上昇を見せている。

これを機に新NISAを始めてみようと考えている方も多いのではないだろうか。

しかし、投資を始めたばかりの方だと新「NISAは非課税の恩恵が受けられて資産形成に役立つ」ということは漠然と知っていても、具体的にいくらから投資できるのか、どのような運用をすれば良いのか等、最初の一歩で悩む人もいるだろう。

また、投資は一部の富裕層やお金に余裕がある人にしか関係のないもので、生活に余裕ができたら始めようと先送りしている方もいるかもしれない。

しかし、新NISAは18歳以上なら誰でも始められる。

やり方次第では、コーヒー一杯を我慢するだけでも始められるほど多くの人に開かれた制度だ。

もちろん、お金に余裕のある人にとっても使いでがある制度設計となっている。

本記事では新NISAをこれから始める人のために、最初に知っておくべきことについて解説する。

目次

新NISAはいくらから始めるべきか

新NISAはいくらから始めるべきなのだろうか。

結論、置かれた環境や立場、年齢、リスク許容度によって異なる。万人向けの正解はない。

家計に支障のない範囲から少しずつ始めていけば良い。

しかし、新NISAでは最小でいくらから投資できるのか、いくらまで投資できるのか、そして何に投資できるのかを知らなければ具体的な運用計画は立てられないだろう。

新NISAを始めるにあたって最初に知っておきたいポイントは以下の通り。

  • 新NISAの基本と最小可能投資額
  • 年間投資可能額と対象商品
  • 目標設定と投資資金の基本

以上、3つについて解説する。

新NISAの最小投資可能額

新NISAの概要は金融庁の公式ページで掲載されている表を確認すれば分かる。

売却益や配当金・分配金が非課税になることがメリットだ。

ただし課税口座との違いとして自由度が制限されている。

例えば年間に投資できる額や投資対象などは課税口座よりも自由度が低い。

また、新NISAは一人一つの口座までしか開けない点や、課税口座と損益を合算して差し引けない独立した存在として扱わなければならない。

「非課税のメリット恩恵がある分、制限もある」これが基本だ。

次に最小投資可能額について確認する。

金融機関によって異なるが大手ネット証券のつみたて投資ならば、なんと100円から始めることができる。

例えば楽天証券では月々100円からでも「投信積立」で投資家デビューができる。

もちろん新NISA口座での運用が可能だ。

個別株に関しても少額から投資が可能な環境が整ってきている。

日本株ならば通常1単元(100株)からの取引で、値がさ株の代表と知られるユニクロやGUで有名なファーストリテイリング(9983)ならば、2024年2月時点で1株あたり約42,000円を1単元(100株)から買おうとすると420万円も必要だ。

しかし、単元未満株で取引すれば1株から売買が可能で42,000円で買える。

楽天証券ならば「かぶミニ®」、SBI証券ならばS株というサービスで1株から単元未満株を新NISA口座で購入可能だ。

人気の米国株に関しては、そもそも1株からの購入が可能となっている。

投資信託も個別株も投資資金が少額でも選択肢は豊富なことがお分かりいただけるのではないだろうか。

  • 新NISAは売却益や配当金、分配金が非課税になる
  • 課税口座に比べて投資できる資金や対象に制限がある
  • 金融機関次第で100円からでも投資できる
  • 個別株でも単元未満株で少額投資する手段はある

この4点をまずは理解しておこう。

新NISAの年間投資可能額

新NISAは非課税のメリットを受けられる代わりに投資できる額と対象商品に制限がある。

いくら投資できるのか、何に投資できるのかを確認してみよう。

まず新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠がある。

つみたて投資枠は月々10万円、年間で120万円まで投資できる。

名前の通り積立投資で買付をしていく枠だ。

投資対象は「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」に限られている。

一方、成長投資枠は年240万円まで投資できる。

スポット買いもでき、投資対象は一部制限があるが、つみたて投資枠では投資できない投資信託や個別株も対象となっている。

非課税保有限度額に関しては、最大で1,800万円まで保有可能だが、成長投資枠に関しては1,200万円までに制限されている。

成長投資枠は自由度が高い代わりに非課税で保有できる対象が制限されている点に注意しよう。

見方を変えると新NISAは、つみたて投資枠だけでも非課税保有限度額を全て埋めることが可能だ。

ちなみに非課税保有限度額に関しては再利用が可能で無期限で保有できる。

ただし、再利用できるようになるのは翌年以降だ。

また年間投資枠に関しても一度、買付して売却してもその年の枠は再利用できない。

この制限があるため新NISAは頻繁に売買を繰り返すとすぐに使えなくなってしまうため、長期で持てる株や投資信託を買うのが基本だ。

目標設定と投資資金の基本

資産運用をする際には目標設定をすることが望ましい。

例えば運用の目的は老後の資金を蓄えることなのか、教育資金や住宅資金などの足しにしたいのか等、改めて考えてみると良いだろう。

目標設定を高くするなら投資資金は大きい方が早く達成しやすくなるだろう。

その代わり運用する資金が増えるとリターンも大きくなるが、リスクも大きくなる。

リターンもあるがリスクもある点は新NISAも通常の課税口座で投資をするのも変わらない。

目標設定を高く設定しすぎると投資する額が身の丈を超えてしまうことも考えられる。

投資できる余剰資金と目標設定のバランスを考えて、無理のない範囲で投資に回せる資金を考えることが大切だ。

新NISAをいくらから始めるべきか迷ったら!効果的な戦略を紹介

新NISAは金融機関によっては100円からでも投資信託の積立ができる。

個別株投資でも単元未満株ならば少額からの投資でもかなり選択肢を広げることができる。

しかし、「少額から投資をしたところで焼石に水なのでは?」「まとまった資金ができてから投資をした方が良いのではないか?」と考える方もいるのではないだろうか。

確かに運用資金が大きい方が大きなリターンが期待できる。

しかし、少額投資はメリットも大きい。

  • 少額投資のメリット
  • 分散投資の効用
  • 少額投資のシミュレーション

以上3つを解説する。

少額投資は意味がない、焼石に水なのではと考えている人も、そうでない人も少額投資の良さを知ってほしい。

新NISAにおける少額投資のメリット

少額投資のメリット
  • 少額投資と言っても時間を味方につけることで、将来、大きなリターンにつなげられる
  • 実際に少額から投資をすることで経験がつめる

投資は運用する額も大切だが、時間を味方につけることで将来、大きなリターンにつなげられる。

少額しか投資できるお金がないからといって投資を先延ばしにしてしまうと時間を味方につけることができなくなってしまう。

少額投資は無理なく長く続けやすい。

毎月100円から始められるなら、18歳になったばかりの学生でも無理なく投資を始められるだろう。

少額投資をしたところで焼石に水なのではないかという意見もあるかもしれない。

しかし少額でも投資信託や個別株を自分で選んで投資をした経験は残る。

実際に少額でも自分のお金を運用すれば日々の経済関連のニュースも身近になるし、売買する際の発注の仕方なども経験できる。

将来、余剰資金が大きくなった際には、少額から投資をしていた経験は役に立つだろう。

若い人は金融資産に投資をするよりも、自己投資や経験にお金をかける方が良いという意見もある。

しかし新NISAは100円からでも始められる。

本当に大切だと思うことにお金を使いつつ、新NISAも無理のない範囲で少額から始めていくことで資産形成の考え方や経験、土台ができるのではないだろうか。

まとまった資金がある人でも少額投資から始めるメリットはある。

例えば、退職金を受け取った投資未経験の人がいきなり、まとまった資金を運用してしまうと失敗したときに大損してしまうかもしれない。

例えば個別株ならば誤発注をしたり、投資信託でもリスクが高いものに集中投資をしてしまい思惑通りに行かなかったりすることも考えられる。

しかし、少額から投資を始めれば大切なお金を大きく失うことなく投資経験を積むこともできるだろう。

分散投資の効用

新NISAでは成長投資枠で個別株も買えるが、お気に入りの銘柄を一点買いするよりも分散投資を基本にするのがおすすめだ。

投資にはさまざまなリスクがある。例えば価格が変動するリスク、売りたいときに買い手がつかない流動性リスク、投資資金がかえってこない信用リスク、カントリーリスクなど資産運用はいかにリスクを抑えられるかが大切だ。

特に長く運用しようとすればするほど運用している資産はさまざまなリスクに晒されることとなる。

分散投資には様々なリスクを抑える効果がある。

例えば、値動きの相関関係が低い資産クラスや銘柄を組み合わせることで運用している資産全体の増減を緩やかにすることができる。

また投資先を分散させることで投資先の一部が値を下げたり、破綻したりしたとしても損失を最小限に食い止め、他の投資先で損失を補填もできる。

特に新NISAのつみたて投資枠では、国が指定した「長期の分散、積立に適した一定の投資信託」のみを買うことができる。

例えば世界中の株式に分散投資されている投資信託、株だけでなく債券などにも分散投資できる投資信託などが買える。

投資対象が制限されていると聞くと不自由に感じるかもしれないが、国が認めた信頼できる投資信託を買えば100円からでも買えるのが新NISAの良さとも言える。

少額投資のシミュレーション

少額投資でも時間を味方につけることで十分な利益につながる。

具体的なシミュレーションをいくつか紹介しよう。

毎月5,000円を30年、積み立てた場合は以下のようになる。

年間60,000円を30年間、積立するので180万円になる。

資産運用の平均利回りは3%〜5%程度とよく言われているが、控えめに3%で毎月5,000円を同じく30年積み立てた場合をシミュレーションしてみよう。

引用:金融庁 資産運用シミュレーター

ただ貯蓄しただけのときに比べて111.4万円も増えたことが確認できるだろう。

では同じ毎月5,000円の積立でも始めるのが遅く30年の半分、15年同じ条件で積み立てた場合も確認してみよう。

引用:金融庁 資産運用シミュレーター

ただ貯蓄をした場合と、30年間、少額積立投資をした場合を比較すると運用成果は全く異なる。

少額投資でも長期的に運用すれば複利効果も重なり将来的に大きなリターンにつながる可能性がある。

実際の資産運用では市況が好調な年もあれば振るわない年もあるが、長い目で見て右肩上がりに成長している投資信託を買い続けることで将来、大きなリターンが期待できる。

自分はいくらから始めるべき?新NISAの初期投資額はどのように決めるのか

新NISAの初期投資額はどのように決めるべきだろうか。

つみたて投資枠だけでも年間120万円、成長投資枠も含めると年間360万円も投資できる。

しかし年に360万円、月に換算すると30万円も新NISAに回せる人は少数派なのではないだろうか。

投資をする際には、無理なく長く続けられる現実的な計画を考えることが望ましい。

新NISAの初期投資額をどのように決めるべきかを以下の3つの観点から解説する。

  • 家計とリスク許容度
  • 目標と運用期間に基づく投資計画の立案
  • 投資額の段階的な増加とその効果

初期投資額を考える際の参考にしていただければ幸いだ。

家計とリスク許容度

リスク許容度とは、運用したときに受け入れられる損失のことだ。

初期投資額は家計がどこまでリスクを許容できるか次第で決まる。

客観的に判断する際には以下の要素に注目する。

  • 年齢
    • 年を重ねるとリスク許容度は下がるのが一般的
  • 年収
    • 高い方が家計に余裕があるためリスク許容度は高い
  • 出費
    • 低い方が家計に余裕があるためリスク許容度は高い
  • 貯蓄
    • 多い方がリスク許容度は高い

年齢が高くなるほど一般的に転職がしにくくなったり、そもそも働けなくなったりするためリスク許容度は下がるのが基本だ。

年収・出費・貯蓄に関しては簡単に言えば、お金に余裕がある方がリスク許容度は高くなりやすい。

他にも家族構成や健康、雇用形態などもリスク許容度を考える際に考慮するべきポイントになる。

ただし客観的な条件が同じであってもリスクを回避する性格の人もいれば、多少のリスクがあってもリターンを追い求める人もいる。

つまり、主観的な要素で取れるリスクに幅を持たせることができる。

ただし、主観的なリスク許容度が客観的に本当に適当なのかどうかを判断するには個別具体的な判断が欠かせないだろう。

運用目標と期間を考える

初期投資額を決める前に運用目標と期間を考える必要がある。

初期投資額はリスク許容度だけでなく、運用目標と期間にも左右されるためだ。

運用目標と期間を考える際に参考になるのが、米国の「ゴールベース資産管理」だ。

  • ゴールの設定
  • 実現シナリオ設定
  • 投資手段の選択・実行
  • 継続的なレビュー

この4ステップを順番に繰り返していく過程でポートフォリオを組み、家計に無理のない範囲で運用資金を捻出して仮の期間を設定する。

リスク許容度を考える際の取り巻く環境、主観的な許容度はライフステージによって変化していくものだ。

運用目標や期間を決めたから一生、その計画通りに進めなければいけないということはない。

ただし、個別具体的なライフプランと資産運用を組み合わせて新NISAを実際にはじめるためには専門知識がなければ難しいだろう。

本格的な運用計画を考える際には専門家からのアドバイスを求めるのも有効だ。

投資額の段階的な増加とその効果

初めは少額投資から始めたとしても、年齢を重ねるごとに年収があがり、家計に余裕ができれば投資額を増額することもできる。

投資額を増加すると期待できる効果は以下の2点だ。

  • 目標設定を引き上げることができる
  • 目標設定に達する見込み期間を短くできる

投資額を増額すればリスクも上がるが、期待できるリターンも増える。

また同じ想定運用利回りで投資額を増額すれば目標に到達するための見込み期間の短縮も期待できるだろう。

ライフステージによって家計に余裕ができたら投資に回す額を少しずつ増やしていくのも良いだろう。

新NISAをいくらから始めるべきか迷ったら誰に相談するべき?

新NISAは、あまり難しく考えずに家計に無理の範囲で少額から始めればよい。

しかし家計に無理のない運用額や運用先、ライフプランを考慮した運用計画を考えるのは難しいかもしれない。

新NISA運用で困ったら専門家に相談するのがおすすめだ。

  • 新NISA投資を専門家に相談するべき理由
  • IFAの役割と相談の重要性
  • IFA検索サービス「資産運用ナビ」がおすすめ

新NISA投資を専門家に相談するべき理由

新NISAをする際には、あまり深く考えずに少額投資をしながら慣れていくのも一つの手だ。

しかし、新NISAの限られた年間投資枠や非課税上限額を効率的に使いたい、本格的に取り組みたい場合は相応の専門的な知識と経験が必要だ。

具体的に資産運用のゴールを設定し、家計にふさわしいリスク許容度を踏まえたポートフォリオを組み運用を続けるのは簡単なことではない。

各種メディアでも新NISAに関する情報は多いが取捨選択が難しく、新NISAを始められないという方も少なくないだろう。

専門知識と経験が豊富な専門家ならば、一般論ではなく個別具体的な提案、アドバイスを期待できる。

本記事で紹介した目標から逆算したゴールベース資産管理は投資を始めたばかりの人が取り組むには難しいかもしれない。

しかし、専門家に相談しながらなら取り組めるだろう。

IFAがおすすめの理由

IFAは独立系ファイナンシャル・アドバイザーだ。

証券会社や銀行などの特定の金融機関から独立した立場で顧客に資産運用の提案ができるのが強みだ。

特定の金融機関に所属していると顧客と利益相反の関係になり、顧客のための提案ではなく、アドバイザーが所属する金融機関に有利な提案をされることもある。

しかし、IFAに相談すれば顧客の立場に寄り添った提案を期待できるだろう。

特にIFAは証券会社から顧客ファーストの提案ができる環境を求めて独立した人材も多いため信頼できる人材も多い。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」がおすすめ

IFAを探すのにおすすめなのがIFA検索サービス「資産運用ナビ」だ。

家計の状況や運用目的、リスク許容度などに合わせたIFAを自動診断で提案してもらえる。

そしてプロフィールを確認し気になったIFAがいれば基本的に無料で何度でもオンラインで面談できる。

もし、資産運用を任せられるIFAが見つかれば契約成立だ。

納得できるパートナーが見つかるまで妥協せずにIFAを探せるので専門家を探しているなら活用してみてほしい。

新NISAをいくらから始めるべきかは人によってさまざま

新NISAの年間投資可能額と投資手段を紹介した。

金融機関によっては投資信託の積立投資を100円から始めることもできる。

個別株でも単元未満株を取引できるサービスもあるため少額投資しやすい環境は、かなり整っている。

家計に無理のない範囲で少額からコツコツと長期・分散・積立投資をすることが資産形成につながるだろう。

もし、新NISAを活用した資産運用に関する疑問や不安があれば、専門家からアドバイスを受けることをおすすめする。

特にIFAは、中立的な立場からあなたに最適なアドバイスを長期にわたって提供してくれる。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用し、あなたに合ったIFAをみつけよう。

新NISAはいくらからに関するQ&A

新NISAの最小投資金額はどの金融機関でも同じですか?また、それはいくらですか?

 新NISAの最小投資金額は、金融機関ごとに異なる。

例えば、ゆうちょ銀行では1,000円が最小投資金額だ。

金融機関にもよるが、大手ネット証券では100円から積立投資を始めることができる。

少額からでも効果的に投資する方法はありますか?

投資する額が少額でも時間を味方につけることで、将来大きなリターンが期待できる。

迷ったらS&P500やMSCI ACWIのような代表的なインデックスに連動する投資信託を少し買ってみてみるのも良いだろう。

新NISA口座での投資初期額の決定に役立つアドバイスは?

家計から捻出できる無理のない額を考えて、実現可能な運用目標と計画を設定することで、初期投資額が決まるだろう。

より具体的なアドバイスはIFAに相談してみることをおすすめする。

新NISAで始める資産運用に専門家の意見は必要ですか?

投資に対する知識や経験がなく本格的に運用したい、新NISAを効果的に活用したいということなら必要かもしれない。

専門家からアドバイスを受けることで、適切な資産運用計画を立てられるだろう。

100円から始められる積立投資の銘柄とその運用例を教えてください。

「100円で行う積立投資」を、本格的に投資する前の「試験的投資」として考えてもよいだろう。

例えば、米国株の投資信託として代表的なeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、100円でも購入できる。

一定期間100円で投資を行った結果をみて、その投資信託が気に入ったら、本格的な投資を始めよう。

ひとつの銘柄で月々100円しかかからないので、気になる銘柄を複数投資し、そのなかから本格的な投資先を選んでもよいだろう。

新NISAでの少額投資に適した投資信託の選び方を教えてください。

少額投資を、上述した本格的な投資前の「試験的投資」として考えるのであれば、通常の投資信託の選び方と同様だ。

投資先の選び方は、投資の目的によって変わってくる。

若年層が将来のFIREを目指して、積極的な資産形成を投資目的とするのであれば、株式の投資信託が良いだろう。

「資産保全を第一」とする中高年層が、リスクを抑えた投資を考えるのであれば、債権の投資信託をおすすめする。

新NISAで毎月積立投資をする場合、最適な投資額はいくらですか?

投資金額は多ければ多いほどリターンが期待できるが、生活費を削ってまで行う投資は、長続きはしない。

積立投資は継続することが大事であるため、毎月の生活費を差し引いた余剰資金で投資するようにしよう。

ただし余剰資金(投資資金)を確保するために、毎月の支払のなかに無駄なものがあれば、見直すようにしよう。

新NISAの非課税利益を最大化するには、一括投資と積立投資のどちらが効果的ですか?

一括投資と積立投資のどちらを選ぶかは、投資するときの市況による。

価格の変動が激しい状況の場合は、積立投資がよいだろう。

積立投資は毎月一定額しか投資しないため、投資直後に価格が下落しても、損失は限定的になる。

しかし積立投資ではリターンも少ないため、価格が下降トレンドから下げ止まっている状況であれば、一括投資も考えてみよう。

価格が下降トレンドから上昇トレンドに移ると、安値で買った投資商品は利益を生むからだ。

一括投資と積立投資は、前者はボーナスで後者は毎月の余剰資金から投資するように、平行運用してもよいだろう。

ただしボーナスを使った一括投資を行うタイミングが、一括投資に望ましくない市況であれば、買い時になるまで待とう。

新NISAの年間投資上限を超えた場合はどのように取り扱われますか?

NISA枠に空きができるまで、NISA口座での新たな投資はできない。

もし分配金などが支払われる段階で、すでに上限に達していたときは、配当金などの再投資は課税口座で行われる。

なお上述したeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、分配金の再投資はファンド内で行われている。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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