- 株式の銘柄選びのコツを理解したい
- 株式投資を成功させたい
- 株式投資で損をしないためのポイントが知りたい
2024年1月から新NISAがはじまり各メディアで、投資の話題を聞く機会が増えた。
老後資金や子育て費用を準備するために、株式投資に興味を持っている方も多いだろう。
ただし株式投資で選べる銘柄は数千種類あり、投資初心者には選ぶのが非常に難しい。
投資目的に合わない銘柄を選んでしまうと、長期間含み損を抱えてしまうケースも考えられる。
そこでこの記事では、株式の銘柄選びのコツや成功する投資家の習慣や戦略について解説する。
また株の選び方について、株式市場で避けるべき落とし穴や対策、おすすめの相談先についても説明するため、株式投資に興味のある方は参考にしてほしい。
株式の銘柄選びのコツとは
株式の銘柄選びのコツについて以下の3つを解説する。
- 企業の財務健全性の評価
- 業界分析と市場トレンドの理解
- 株価指数の活用
企業の財務健全性の評価
はじめに企業の健康状態を表す財務健全性を確認しよう。
財務が健全であるほど、倒産する可能性が低く、長期投資に向いている企業といえる。
財務健全性を測る指標の1つとして有名なのが「自己資本比率」だ。
自己資本比率は以下の計算式で求める。
純資産とは自己資本とも呼ばれ、資本金や利益剰余金などの返済義務がない資産だ。
負債とはも呼び、金融機関からの借り入れといった返済義務のあるお金だ。
自己資本比率が高い企業は金融機関からの借り入れが少なく、一時的な業績不振に陥っても返済しなければならないお金が少ないため、資金ショートする可能性は低い。
自己資本比率の目安は業界にもよるが4030%程度だ。
ただし金融機関や不動産会社は、他人資本で事業を行う業界のため他教会に比べて自己資本比率は低くなりやすい。
財務健全性を評価する際は、自己資本比率を求めつつも、同業他社と比較することが重要だ。
同業他社よりも自己資本比率が高ければ、業界内では比較的安全性が高い会社と判断できる。
業界分析と市場トレンドの理解
次に業界分析と市場トレンドの理解を行おう。
業界ごとに抱えている課題や成長の見通しは異なる。
業界分析によって課題や成長の見通しを洗い出すことが、有用な投資先を見つけるための一歩だ。
たとえば自動車業界であれば以下のような分析結果になるだろう。
課題 | EVへの対応 人手、半導体不足 国内の人口減少 |
---|---|
成長機会 | 円安 全世界の人口増 AIへの対応 |
課題と成長機会を勘案した上で、今後成長すると思える業界の中から銘柄を検討するのがおすすめだ。
市場トレンドの理解も重要だ。
市場トレンドがわかると、投資資金が集まっている業界や会社がわかり、利益を得やすくなる。
ただし市場トレンドが一過性のブームで終わる可能性もあるため、投資する前には関連する銘柄の業績確認は必ず行いたい。
過熱感があると考える場合には、投資を控えるという選択肢もありだ。
株価指数の活用
買い時と売り時を判断するために、株価指数を活用しよう。
株価指数とは、株式市場全体の値動きを確認するためのものさしだ。
株式指数の種類には以下のようなものがある。
- 日経平均株価
- TOPIX
- S&P500
- NYダウ
- NASDAQ
これらの株価指数は、現在の市場が過熱しているか否かを見極めるための材料になる。
たとえば株価指数が最高値付近まで上昇しているとすれば、市場は過熱気味と考えても良いかもしれない。
株価指数が変動する要因は主に以下の2つだ。
- 企業業績
- 世界経済の動向
現在の株価指数が割高か割安かを判断するためには、企業業績や世界経済の動向を必ずチェックしよう。
株価指数が上昇すると思えるような要因があるのであれば、たとえ割高に見えるチャートであっても購入するという選択肢は十分に考えられる。
株式の銘柄選びのコツを理解した方が知っておきたい成功する習慣と戦略
成功する投資家の習慣と戦略について以下3つを解説する。
- 投資目標の設定と自身のリスク許容度の理解
- 長期投資へのコミットメント
- リスク管理と資産分散・時間分散の重要性
資産運用で成功するためには、すでに成功している投資家の習慣や戦略を真似するのが手っ取り早い。
成功している投資家には理由があるためだ。
これから資産運用を始める方だけではなく、資産運用を失敗していると感じている方も参考にしてほしい。
投資目標の設定と自身のリスク許容度の理解
はじめに投資の目標設定と自身のリスク許容度の理解を行おう。
投資の目標では以下のことを決める。
- 何のために資産運用を行うのか
- いつまでにお金がいるのか
- いくら必要なのか
たとえば現在30歳の方が資産運用を行う場合、投資目標は以下のようなケースになることが多い。
- 老後資金確保のため
- 35年後の65歳
- 2,000万円
このように目標が定まると、取るべき投資戦略が見えてくる。
また自身のリスク許容度の把握も重要だ。
リスク許容度とは耐えられる損失額のことを指す。
耐えられる損失額は投資家ごとに異なる。
100万円の損失が平気な方もいれば、1円の損失で冷静になれない方もいる。
リスク許容度を把握しておくことで、対応できる投資戦略や見込めるリターンが決まってくる。
リスク許容度が高い方であれば、ハイリスク・ハイリターンの投資手法を採用しても問題ない。
一方でリスク許容度が低い方は、あまり損失が生じないローリスク・ローリターンの投資手法を採用するべきだ。
長期投資へのコミットメント
資産運用は基本的に長期視点で行うべきだ。
投資は長期になるほど、元本割れのリスクが低くなるとのデータがある。
金融庁の調査によると「国内外の株式と債券を50%ずつ投資し、20年以上の長期運用」を行った場合、元本割れしないという結果が出た。
一方で投資期間が5年未満の場合は、元本割れしたケースもあった。
過去のデータではあるが、投資期間が長くなるほど元本割れしにくくなるとはいえるだろう。
リスク管理と資産分散・時間分散の重要性
また資産運用には以下のリスクもあるため、リスク管理が非常に重要だ。
リスクの種類 | 概要 |
---|---|
信用リスク | 投資先の企業や債券の発行体が破産し、投資資金を回収できなくなること |
流動性リスク | 現金化できなくなること |
金利変動リスク | 金利が変動し、金融商品の価値に影響が出ること |
価格変動リスク | 価格が変動し、元本割れするリスクのこと |
為替変動リスク | 為替が変動し、円建ての資産価値に影響が出ること |
これらのリスクに備えるためには長期投資だけでなく、資産分散や時間分散が必要だ。
資産分散とは、1つの資産に投資するのではなく、複数の資産に分散投資することである。
各資産クラスによって抱えるリスクが異なる。
複数の資産を組み合わせることで先ほど挙げたリスクを分散できる。
たとえば株式に集中投資するよりも、債券や不動産にも分散投資している方が、株式が暴落したときのダメージを小さくできる。
また時間分散も重要だ。
時間分散とは投資タイミングを複数回に分けることだ。
現在の株価が、割高か割安かを見極めることは専門家でも難しい。
投資資金で一括購入してしまうと、高値づかみになってしまう可能性がある。
高値づかみをしてしまうと長期間含み損を抱えてしまう可能性が高い。
高値づかみを防ぐためには、投資タイミングを分散させることが重要だ。
投資タイミングを複数回に分けることで、購入単価が平準化され、高値つかみを防止できる。
このように資産分散と時間分散を行うことによって、株式投資のリスク管理が行える。
株式市場で避けるべき落とし穴とは
株式市場で避けるべき落とし穴について以下3つを解説する。
- 知名度やランキング、人からの推薦だけで選ばない
- 高配当銘柄を選ぶ時の注意点
- 頻繁な売買による運用コストの肥大化
銘柄選びにはさまざまな落とし穴がある。
これから紹介する落とし穴を知っているだけで、株式投資の失敗を未然に防ぐことが可能だ。
知名度やランキング、人からの推薦だけで選ばない
知名度やランキング、人からの推薦だけで銘柄を選んではいけない。
投資を始めたばかりの方は、自分の知っている知名度の高い企業やランキングに乗っている銘柄を購入しようとするケースが多い。
仮に知名度があり多くの投資家が購入している銘柄であっても、業績が悪かったり、財務状況が悪かったりと投資に適さない企業もある。
投資に適さない銘柄を購入してしまうと資産形成が難しくなる。
またSNSやYouTubeで推奨されている銘柄を、何も調べずに買うのはやめるべきだ。
話題になっている銘柄は、すでに投資資金が集まっており、割高になっている可能性が高い。
そのような銘柄は高値つかみになってしまう可能性がある。
推奨されている銘柄を購入する場合は、業績や財務状況などを調べよう。
調べた結果、今後も株価が上昇していくと確信が持てる場合にのみ購入するべきだ。
高配当銘柄を選ぶときの注意点
高配当銘柄はインカムゲインを得られるため、足りない年金の補填として人気がある。
しかし、高配当銘柄は配当利回りだけで選ぶべきではない。
配当利回りが高い理由は、増配や株価下落が考えられる。
増配が理由であれば大きな問題はない。
問題があるのは株価が下落し、配当利回りが上昇しているケースだ。
株価が下落する大きな要因は、業績不振や業績にマイナスの影響を与えるニュースが出るなどが考えられる。
そのような理由で株価が下がった銘柄を購入してしまうと、購入時は配当利回りが高くても近い将来に業績が悪化し、減配する可能性が高い。
減配してしまうと受け取れる配当金が減るだけでなく、株価も下落してしまい、二重の意味で損失を被ってしまう。
高配当銘柄を選ぶ際は配当利回りだけでなく、業績や財務状況を確認し、長期保有できる銘柄かチェックしよう。
頻繁な売買による運用コストの肥大化
頻繁に売買を繰り返すと多大な手数料がかかってしまい、運用リターンを押し下げる原因になる。
1注文あたり100円程度の手数料だったとしても、100回売買を行えば1万円のコストを支払うことになる。
また投資する商品によっては、購入時手数料を求められることもある。
購入時手数料は「購入金額×◯%」で計算し、購入金額が大きくなるほど高額の手数料がかかる。
何回も売買を行えば、購入の度に購入時手数料を支払わなければならない。
基本的に頻繁な売買は手数料面からおすすめできない。
また先述したように、資産運用は長期になるほど、元本割れのリスクが低くなる。
そのため何度も売買が必要な投資は行わず、売買回数が少なくて済む長期投資を行うべきだ。
株式の銘柄選びのコツが知りたいなら誰に相談するべき?
株式投資の相談先として以下3つを解説する。
- 株式投資における専門家の重要性
- IFAの役割とメリット
- IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法と利用推奨
株式投資における専門家の重要性
株式投資の運用について専門家に相談するメリットは、豊富な知識と経験に基づいたアドバイスを受けられることだ。
先述したように株式投資をはじめとした資産運用には、さまざまなリスクが伴う。
投資初心者ではリスクを正確に予測できず、多大な損失を被る可能性がある。
専門家に運用相談することで、事前に投資リスクを把握し、適切なリスク管理を行える。
また投資で成功するためには、投資計画の策定が重要だ。
ただ投資計画は投資家の運用目的やリスク許容度によって異なるため、簡単に作ることはできない。
しかし専門家であれば、これまでの経験からあなたに適した運用計画を策定してくれる。
これにより専門家を活用することで、リスクを抑えた資産運用が行えるようになる。
IFAの役割とメリット
株式投資の専門家には、金融機関の営業担当者やFP(ファイナンシャルプランナー)、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)がいる。
それらの中で最もおすすめするのがIFAだ。
IFAとは金融機関に所属しておらず、中立的な立場から資産運用のアドバイスを行う資産運用の専門家だ。
金融機関とは業務提携しており、紹介できる商品や運用手法に制限はない。
金融機関に所属していると、営業のノルマや商品ノルマがあり、必ずしも投資家にあった商品が提案されるとは限らない。
IFAには組織のしがらみがないため、常に中立的な立場からあなたに適した商品を紹介してくれる。
またIFAには転勤がないため、長期的なフォローアップも期待できる。
資産運用は長期で行うのが前提だ。
長期で頼れるアドバイザーを見つけられると、資産運用の成功確率が高まる。
株式投資に興味があり、どのような銘柄を選べばいいかわからない方は、IFAを活用しよう。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法
自分と相性の良いIFAを見つけるおすすめの方法は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用することだ。
このサービスは、無料で投資家とIFAをマッチングさせるサービスである。
登録は氏名や現在の金融資産など、簡単な情報を入力するだけで完了する。
登録が完了すると入力情報をもとに、あなたと相性の良いIFAが紹介される。
IFAのプロフィールや実績は事前に確認できるため、ミスマッチが発生しにくい仕組みだ。
さらに相談は無料で何度でも行える。
費用が生じるのはIFAからおすすめされた商品を購入するときのみだ。
つまり本当に納得してから株式投資を始められる。
専門家の話を聞いてみたいという方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用して、あなたと相性の良いアドバイザーを見つけてほしい。
銘柄選びのコツを習得してあなたに合った株式を見つけよう
この記事では株式の銘柄選びのコツ、株式投資を成功させる方法、投資初心者が陥りやすい罠とその対策法について解説した。
株式投資を成功させるためには、投資目標の設定とリスク許容度の把握が最も重要だ。
しかし、これらを正しく行うことは、投資初心者には難しい。
そのため株式投資の失敗を避けたい方は、専門家にアドバイスを求めるべきだ。
特にIFAは長期にわたり中立的な立場からアドバイスを提供してくれる。
自分と相性の良いIFAを見つけたい方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用しよう。