投資の重要性が目につくようになった現代で、資産を形成していきたいと考える方は徐々に増えてきている。
資産形成はその名の通り資産を形成していくことで、「稼いで、貯めて、増やす」という3ステップで行うことが基本となる。
ただ「資産形成とは何か?」という問いについて明確に理解している人は、多くはないのではないだろうか?
そこで本記事では資産形成についてわかりやすく解説していく。
資産形成の種類や始め方についても紹介しているので、資産形成を考えている投資初心者の方はぜひご覧いただきたい。
資産形成とは
資産形成とは、資産を貯めていくことを指している。
似たような言葉に資産運用という単語があるが、これは資産を保有している状態で運用していくことを指す。
つまり、0から1を作るのが資産形成、1を100、1,000、10,000と増やしていくのが運用となる。
明確に資産運用へ移行すべき資産額は定義付けられていないが、一般的な基準としては銀行で預金が保障される1,000万円からが多い。
そのため1,000万円から3,000万円の資産があれば、資産形成を行いながら徐々に「運用」へと移行していくような流れが望ましい。
資産形成と資産運用の詳しい違いを知りたい方はこちらの記事で解説している。
自分がそもそも資産形成と資産運用のどちらをすべきなのか、何から始めればいいのかなどを知りたい方は先にこちらを見ておくと良いだろう。
資産形成の種類
資産形成の基本的な考え方として、お金を貯めるなら収入が支出を上回るように意識していかなければならない。
ポイント
「収入>支出」を前提に行っていく
主に資産形成の種類は、大きく以下の3つに分けられる。
- 稼ぎを増やす
- 支出を減らす
- 投資で増やす
それぞれ紹介していく。
稼ぎを増やす
まずお金を貯める際に、懐へ入ったり投資の元になる「種銭」を増やさなければならない。
稼ぎを増やす方法は資格取得、昇進などを行うことで自身の給料をアップさせる方法がメインとして挙げられるだろう。
転職などを行って給料の上がる会社へ転職したり、副業を行ったりして収入額を増やしていくのも手だ。
副業は以下のように様々なものが挙げられる。
- デリバリーサービスなどスキマ時間でアルバイトをする
- フリマアプリで不用品を売る
- せどり
- Webライティング
- プログラミング
- YouTube運用
- 起業
ある程度資金に余裕のある方は、稼ぎを増やすよりも後述する2つへ注力しても良いだろう。
支出を減らす
「収入>支出」を実現するために、支出額を減らすことも大切だ。
支出を減らす際には、まず家計の見直しが1番に挙げられる。
毎月のお金の流れを確認し、何か節約できる箇所はないかを確認していく。
その後、固定費を優先して減らしていくのが良いだろう。
変動費よりも確実に毎月減らすことができるため、支出を抑えるという点では固定費削減の方が威力を発揮する。
以下のように、一度意識して減らせば継続して節約効果を発揮できるので固定費削減はおすすめだ。
- コンセントを抜く、お風呂の追い焚きを使わない(水道光熱費)
- スマートフォンなどを格安スマホへ乗り換える(通信費)
- 保険の見直し(保険費)
他にも、ポイントが貯まるクレジットカードや電子決済サービスを活用しつつお得に商品を購入する節約方法もある。楽天ポイントやTポイントなど同じポイントをまとめて獲得すれば、支出額を抑えることができる。
その年にかかった医療費を所得から差し引ける「医療費控除」や最大5万円控除できる「生命保険料控除」、返礼品がもらえる「ふるさと納税」などの税金対策も有効な1つの手段だ。
ふるさと納税とは元々支払うはずの税金を先払いし、各自治体の特産品や日用品などを受け取ることができるという制度である。
単に税金を支払うのではなく、日用品などを受け取れば支出を下げることにつながるのだ。
詳しくは下記の記事を参考にしてみてほしい。
投資で増やす
「収入>支出」の収入部分を増やす手段として、投資で運用するのも資産形成の一種となる。
最初の「稼ぎを増やす」で貯めたお金を投資信託などへ回しながら、投資を進めていくことになる。
NISA、iDeCoなど運用益を非課税にできる制度を活用して税金額を減らしながら運用してみてはいかがだろうか。
資産形成を目的とした投資の始め方
投資の始め方は主に以下の流れで始めることになる。
- 種類を知る
- 生活防衛費を分ける
- 口座開設などの準備をする
順を追って説明していく。
種類を知る
投資を始める際には、どのような種類の投資があるか確認しておかなければならない。
主な投資例
- 預貯金
- 外貨預金
- 株式
- 投資信託
- 債券
- NISA
- iDeCo
- 不動産
- 保険
- 金
上記のように様々な投資の種類がある。
その中でも資産形成を目的とするのであれば預貯金やNISA、iDeCoを活用した投資信託、国債が始めやすいのではないだろうか。
預貯金なら1,000万円までは銀行に預けていた資金が保証対象となる上に、かなり少ないものの金利を受け取れる。
NISA、iDeCoを活用して投資信託を購入することで、分配金を毎年もらいながら資産を増やす方法も可能だ。
国債なら預貯金よりも利回りが高く、元本保証がついている。
リスクリターンは表裏一体であるので、初心者はリスク低めの商品を選んでいくのが望ましい。
生活防衛費を分ける
気になる商品を選んですぐに投資を始めるのではなく、最低でも1年分の生活が送れる生活防衛費や使い道のあるお金を別に分けておかなければならない。
どれぐらい必要になるかは個々人によって異なる。
総務省統計局が発表した「家計調査(二人以上の世帯)2022年(令和4年)8月分」では28万9,974円となっている。
そのため、平均支出の月30万円、年間360万円が生活防衛費として最低限は分けておくべき金額と計算できる。
生活防衛費を知るためにも家計簿をつけることをおすすめする。
これらに加えて、子供の入学費用など使い道が決まっている教育資金も分けておくと良いだろう。
口座開設などの準備をする
投資に使える資金が分かれば、証券会社の口座開設を行って取引できる環境を整えていこう。
「ネット証券」ならインターネットで申し込んだり、書類を郵送したりして簡単に開設可能だ。
必要事項を記入し、本人確認書類をアップロードして証券会社側の審査を待つだけで良い。
インターネット経由なら最短当日、郵送なら1週間から2週間程度で審査が完了して口座情報が知らされる。
その後は、証券口座へアクセスして入金を行い、取引したい金融商品を購入していくことになる。
ちなみに口座開設には審査が存在する。
海外移住者や未成年者、期限切れ書類の提出者は審査に落ちる可能性があるが、200万円以上余剰資金がある状態で申請すれば問題ないだろう。
各証券口座を開設するにあたって、投資経験を記入する項目があるが正直に書いて問題ない。
虚偽の申告を行わず、正しく記載しよう。
まとめ
資産形成は「稼いで、貯めて、増やす」という3つのサイクルを回していくことになる。
資産形成初心者で増やすサイクルを中心に行いたい方は、NISAなどを活用した投資信託の開始を視野に入れてみるのも良いだろう。
NISAは分配金や運用益などを非課税にしつつ、20年と長めに運用することができる。
生活防衛費がいくらになるか確認した上で低リスク商品から始めることをおすすめする。
NISAについて詳しくは、こちらの記事で紹介している。
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