カードローンは多くの銀行で提供されているが、中でも楽天銀行カードローン(楽天銀行スーパーローン)は、実店舗を持たない銀行系カードローンとして知られている。
楽天銀行の公式サイトによれば、楽天銀行カードローンはローンの見直しに適した商品であると説明されている。
ローンを見直すことで、金利を下げたり返済管理を楽にできる可能性もある。
実際のところ、楽天銀行カードローンでどのようにローンを見直すべきか、疑問を持っている人もいるだろう。
そこで本記事では、楽天銀行カードローンが本当にローンの見直し向きの商品なのか、焦点を当てて解説する。
また、ローンの見直しをするメリットや審査基準についても紹介するので参考にして欲しい。
楽天銀行カードローンはローンの見直しに最適?
結論から書けば、楽天銀行カードローンはローンの見直しに向いている商品だ。
ローンの見直しとは、現在利用しているカードローンAの残高を別のカードローンBの借入で返済し、新しく契約したBを返済する仕組みだ。
楽天銀行カードローンでは、以下のような人にローンの見直しをすすめている。
- 金利を抑えてローン完済を早めたい人
- 複数社に借入がある人
- 月々の支払利息を減らして、余裕があるときに追加返済したい人
上記の悩みは、返済プランを見直すことで総じて解消される。それに最適なのが楽天銀行カードローンなのだ。
続いての段落では、具体的なローンの見直しのメリットについて説明しよう。
楽天銀行のカードローンについて詳しく知りたい方はこちら。
楽天銀行カードローンでローンの見直しをするメリット
楽天銀行スーパーローンに見直した場合は、以下のようなメリットが得られる。
- 金利が下げられる
- 返済総額が減る
- 月々の返済額が軽減される
どのメリットも返済負担を軽減できる可能性があり、非常に魅力的である。
それぞれのメリットについて詳しく解説するので、参考にして欲しい。
金利が下げられる
カードローン利用時に多くの人が重視するのが金利だ。金利は返済額に直接影響するため、低い方が有利である。
カードローンには銀行系と消費者金融の2種類があり、一般的に金利が低いのは銀行系だ。
楽天銀行カードローンを含めた銀行系消費者金融の金利を比較してみよう。
カードローン名 | 年金利 | |
---|---|---|
銀行系 | 楽天銀行スーパーローン | 1.9~14.5% |
銀行系 | 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 1.8~14.6% |
銀行系 | 三井住友銀行カードローン | 1.5~14.5% |
銀行系 | みずほ銀行カードローン | 2.0~14.0% |
銀行系 | オリックス銀行カードローン | 1.7~14.8% |
消費者金融系 | モビット | 3.0~18.0% |
消費者金融系 | プロミス | 4.5~17.8% |
消費者金融系 | アコム | 3.0~18.0% |
消費者金融系 | アイフル | 3.0~18.0% |
楽天銀行カードローンは銀行系のカードローンであり、年金利が1.9〜14.5%と低水準である。
上記表から、銀行系の中では平均的水準であり、消費者金融と比べて金利が低くなりやすいことが分かるだろう。
例えば、アコムで100万円を年利18.0%で利用していたと仮定しよう。
これを楽天銀行カードローンで見直すと、年金利は最低でも14.5%に引き下げられる。
それぞれ1ヶ月間借入した場合、かかる利息は以下のように変わってくる。
- アコム
- 100万円×18.0%×30日÷365日=約14,794円
- 楽天銀行カードローン
- 100万円×14.5%×30日÷365日=約11,917円
1ヶ月で約3,000円程返済額を抑えることができるのだ。このように、金利が下げられれば返済負担を軽減しやすくなる。
月々の返済額を軽減できる
楽天銀行カードローンでローンを見直すことにより、月々の返済額を軽減できる可能性がある。カードローンの月々の最低返済額は、借入先によって変化するからだ。
楽天銀行カードローンの場合、利用残高に対する月々の最低返済額は以下の通りである。
利用残高 | 返済額(月) |
---|---|
10万円以内 | 2,000円 |
10万円以上30万円以内 | 5,000円 |
30万円以上50万円以内 | 10,000円 |
50万円以上100万円以内 | 15,000円 |
100万円以上150万円以内 | 20,000円 |
150万円以上200万円以内 | 30,000円 |
200万円以上250万円以内 | 35,000円 |
250万円以上350万円以内 | 40,000円 |
350万円以上400万円以内 | 45,000円 |
400万円以上500万円以内 | 50,000円 |
500万円以上600万円以内 | 60,000円 |
600万円以上700万円以内 | 80,000円 |
700万円以上800万円以内 | 100,000円 |
もし借入返済中なら、利用残高を確認してみて欲しい。月々の返済額が軽減される場合は、見直しを考えてみると良いだろう。
自分の最低返済額を確認し、月の負担を軽減したい場合は楽天銀行カードローンへの見直しを検討する価値がある。
ただし、毎月の返済額が減るとその分完済までの期間が延びるため、結果的に支払う総額が増える可能性があることも念頭に置いておくべきだ。
借入件数を少なくできる
楽天銀行カードローンの利用限度額は最高で800万円と高額に設定されている。
つまり、複数社の借入をまとめる先として最適な選択肢である。
特に他社でまとまった額の借入がある方にとっては、楽天銀行カードローンで見直しをすることには大きなメリットがある。
例えば100万円を3社から借入していた場合、楽天銀行カードローンで300万円を借り直すこともできる。
こうすることで、支払先が3社→1社に減り、借入先の管理が楽になるのだ。
借入件数を減らせれば、返済先の多さによる支払い忘れを防ぎやすくなる。
なお、これらのメリットが受けられるのは、ローンを見直す前のカードローンよりも楽天銀行カードローンの方が条件が良い場合に限られる。
そのため、慎重に比較検討してから判断することが重要だ。
楽天銀行カードローンの審査基準
楽天銀行カードローンへ申し込みをする際に、審査基準について知りたい人は多いのではないだろうか。
審査に通らなければカードローンは利用できないため、基準を把握して対策を立てることが重要だ。
ただ、残念ながら明確な審査基準について知ることはできない。一体どういうことなのか、解説しよう。
明確な審査基準は公表されていない
楽天銀行カードローンの審査基準は公表されておらず、カードローンを提供する会社は共通して詳細な基準を非公開としている。
ただ、多くの貸金業者が審査の目安としている判断基準は存在する。
具体的には主に以下の3つを重視しているとされる。
- 信用情報
- 他社の借入状況
- 本人の属性
それぞれの内容について後述するので、参考にして欲しい。
信用情報
カードローンの審査に通るためには、信用情報に問題がないことが重要だ。
貸金業者は顧客と貸付契約を結ぶ際に信用調査を行うことが義務付けられている。
信用調査とは、国が指定した機関に信用情報の開示請求を行う調査のことだ。
特に注目されるのは、顧客の信用情報に「傷が有るかどうか」である。
例えばローン返済の大幅な遅延・自己破産などを行った場合、信用情報に傷がついて、いわゆるブラックリストに登録される。
このリストに登録されると、完済しても一定期間は情報が保管され、しばらく借入ができなくなってしまう。
貸金業者は申込者の返済が滞らないかどうかを信用情報から判断する。
仮に度重なる遅延や自己破産をしていれば、今後の貸付も返済されない可能性が高いと見なされ、審査の通過が困難になる。
そのため、普段から返済で問題を起こさないようにするのが、楽天銀行カードローンの審査に通る第一歩だ。
他社の借入状況
カードローンの申し込み時には、他社の借入状況もチェックされる。これは貸金業法によって定められた総量規制に関係するからだ。
総量規制は、借入残高が年収の3分の1を超える場合に追加の貸付を禁じている規則である。
楽天銀行カードローンへ新規申し込みをした際、既に他社から高額借入をしていれば、審査に影響があるだろう。
総量規制は消費者金融に適用され、銀行は対象外となる規定だ。ただ、銀行でも総量規制に準じた規則が定められている。
つまり、楽天銀行でも申込者の借入状況を確認し、年収の3分の1を超えていないかどうかチェックしているのだ。
万が一年収の3分の1以上の借入をまとめようとしている場合は、審査に通るのは難しい。
本人の属性
審査では本人の属性も重要な確認要素だ。貸金業者によって重視する属性は異なるが、主な確認項目は以下の2点だ。
- 年齢制限
- 収入の安定性
カードローンを提供する各社では、年齢制限を設けている。若すぎても年を取りすぎていても、審査には通らない。
また、収入については高さよりも継続性が重視され、同じ職場で長年勤務している人が有利になりやすい。
例えば、日雇いバイトで月の収入が不安定な人よりも、3年間同一の職場でアルバイトをしていて一定の収入がある人の方が審査に通りやすい。
なお、楽天銀行カードローンの場合は以下のように審査の申し込み条件を定めている。
- 満年齢20歳以上62歳以下の方
- お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方、または専業主婦の方
- 日本国内に居住している方
ただし、年齢の上限についてはパート・アルバイト・専業主婦の場合は60歳以下とされているので注意してもらいたい。
また、専業主婦の場合は利用限度額も50万円に制限されているため、それ以上借りることはできないことを覚えておこう。
本人の属性については申込条件として公式サイトにて公開されている。新規申込・契約をする場合は必ず確認しよう。
金利 (実質年率) | 年1.9%~年14.5% |
---|---|
審査時間 | 最短当日 |
融資速度 | 最短翌日 |
無利息期間 | ー |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | ・満20歳以上62歳以下の方 ・日本国内に居住している方(外国籍の方は永住権もしくは特別永住権の取得が必要) ・お勤めの方で毎月安定した収入がある方(または専業主婦の方) ・楽天カード株式会社または三井住友カード株式会社の保証を受けることができる方 ※専業主婦やパート・アルバイトの方は60歳以下の方に限定 ※楽天銀行が認めた場合は不要 |
担保・保証人 | 不要 |
楽天銀行スーパーローンの審査に必要な書類
楽天銀行カードローンの審査で必要な書類は、本人確認書類と収入証明書の2種類だ。
中でも、2点提出しなければならないものと1点で良いものがある。
本人確認書類として利用可能なものは以下の通りだ。
2点必要な書類 | 1点で良い書類 |
---|---|
運転免許証の写し(裏面に変更情報がある場合は両面) 健康保険証の写し(名前・生年月日・申込住所が記載されているページ) パスポートの写し(日本国内発行・顔写真及び所持人記入欄) 住民基本台帳の写し(顔写真付き) 個人番号カードの写し(顔写真付き・氏名・生年月日・住所欄) 公共料金の領収書(発行から3か月以内の電気・都市ガス・水道・電話・NHKのいずれか) | 住民票原本(発行から6か月以内・写し不可) 印鑑登録証明書原本(発行から6か月以内・写し不可) |
また、個人番号カードの写しを送る場合、番号が記載された裏面の写しは不要だ。
収入証明書については、利用限度額が50万円以下であれば提出は原則不要である。ただし、審査の状況によっては求められることがあるので覚えておこう。
収入証明書として有効なものは以下の通りだ。
お勤めの方(いずれか写し1点) | 自営業の方(いずれか写し1点) |
---|---|
源泉徴収票課税証明書(所得証明書) 給与明細書収入 所得額の記載のあるもの | 課税証明書(所得証明書) 確定申告書収入 所得額の記載のあるもの |
なお、本人確認書類・収入証明書のどちらも提出したものは返却されないので、誤って原本を出さないように注意しよう。
ローンの見直しにおすすめ!楽天銀行カードローンの特徴を深掘り
ここまで解説してきたように、楽天銀行カードローンはカードローンのローンの見直しを検討している方にとって最適な選択肢だ。
そこでここからは、楽天銀行カードローンの特徴をさらに深掘りしていきたい。
主な特徴としてあげられるのは、以下の3つだ。
- 楽天会員ランクに応じて審査優遇あり※一部例外あり
- キャンペーンが豊富
- 月々の返済額は2,000円からOK
それぞれの特徴について解説するので、カードローン選びの際の参考にして欲しい。
楽天会員ランクに応じて審査優遇あり
楽天銀行カードローンは、楽天グループが運用しているため、楽天会員ランクに応じて審査が優遇される可能性がある。※一部例外あり
楽天会員のランクは、以下の5種類に分かれている。
- レギュラーランク
- シルバーランク
- ゴールドランク
- プラチナランク
- ダイヤモンドランク
より高いランクであれば、審査優遇を受けられる可能性は高まる。
ただし明確な基準は公表されておらず、特に低ランクでは優遇がない可能性もある。
公式サイトでも「必ずしもすべての楽天会員様が審査の優遇を受けられるとは限りません」と記載されているため、過信は禁物だ。
キャンペーンが豊富
楽天銀行カードローンでは、さまざまなキャンペーンを展開している。
例えば常設プログラム特典として、最大31,000円分の楽天ポイントがプレゼントされる特典がある。
また、期間限定で現金プレゼントや金利半額キャンペーンが行われることもある。
期間限定キャンペーンについては、開催期間も含めて公式サイトで公表されるため、新規申込・契約をする場合は、公式サイトをこまめにチェックしよう。
キャンペーン期間中を狙ってローンの見直しを行えば、よりお得に活用できるかもしれない。
月々の返済額は2,000円からOK
楽天銀行カードローンの月々の最低返済額は2,000円からとなっている。ただし、すべての条件で適用されるわけではない。
返済方式としては、残高スライドリボルビング返済と元利込定額返済の2通りが用意されている。
さらに残高スライドリボルビング返済には「残高スライドリボルビング返済額D」と「残高スライドリボルビング返済」の2種類があり、合計で3パターンが存在する。
それぞれの方式の利用残高ごとの最低返済額については、以下のようになる。
利用残高 | 残高スライドリボルビング返済D | 残高スライドリボルビング返済 | 元利込定額返済 |
---|---|---|---|
10万円以内 | 2,000円 | 3,000円 | 10,000円以上 |
10万円超30万円以内 | 5,000円 | 5,000円 | |
30万円超50万円以内 | 10,000円 | 10,000円 | |
50万円超100万円以内 | 15,000円 | 15,000円 | 20,000円以上 |
上記の一覧表から見てもわかるように、月々の返済額が2,000円から可能なのは残高スライドリボルビング返済Dのみである。
月々の返済額をできるだけ低く抑えたい場合は、返済方式にも注目するのが重要だ。
楽天銀行カードローンでローンを見直す時の注意点
楽天銀行カードローンはローンの見直しに適した商品だが、実際に契約する際は以下の2点に注意しよう。
- 希望通りにいかないこともある
- 返済総額を確認しておくことが重要
それぞれの注意点についてみていこう。
利用限度額や金利が希望通りにならないこともある
楽天銀行カードローンは利用限度額が最高800万円、金利1.9〜14.5%の間で設定されるが、ここで注意が必要だ。
カードローンの審査では、貸付の可否だけでなく利用限度額や金利の設定も行われる。
利用限度額は、収入額などを元にした返済能力から判断されるのだ。
利用限度額は金利にも影響を及ぼす。例えば、800万円が借りられれば金利は1.9%で計算されるが、50万円までしか借りられない場合は金利は14.5%と高くなってしまう。
利用限度額や金利については、ローンの見直しする際に重要な点となる。希望通りにいかないこともある点には注意して欲しい。
返済総額を確認しておく
楽天銀行カードローンでは、返済シミュレーションが利用できる。
利用限度額と返済日を選択し、借入希望額を入力してボタンをクリックすると金利・支払回数・最終回支払年月・総支払額などが表示される。
この時、総支払額へ注目すると良い。最終的にどれくらいの金額を返済しなければならないのか把握できるからだ。
最終的な返済総額を把握することで、多重債務で返済困難となるリスクを軽減できる。本当にそれだけの金額を返済できるのか、よく考えて利用して欲しい。
ローンの見直しをするなら楽天銀行カードローンを検討しよう
本記事では、楽天銀行カードローンでローンを見直す方法について詳細に解説した。
ローンの見直しとは、他のカードローンからの借入を楽天銀行カードローンから借入した金額で返済し、返済先を楽天銀行へと切り替えることを指す。
楽天銀行は消費者金融系よりも金利が低いため、場合によってはローンの見直したほうが返済額を削減できる可能性がある。
ただし、ローンの見直しが全ての人に適しているわけではない。ローンの見直しをしても、金利や総返済額が下がらなければメリットは得られない。
ローンの見直しを考えているなら、現在の総返済額を確認してから検討を始めよう。
記事の内容を改めて確認し、自分がローンの見直しをするべきなのか慎重に判断できるようにしてほしい。
金利 (実質年率) | 年1.9%~年14.5% |
---|---|
審査時間 | 最短当日 |
融資速度 | 最短翌日 |
無利息期間 | ー |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | ・満20歳以上62歳以下の方 ・日本国内に居住している方(外国籍の方は永住権もしくは特別永住権の取得が必要) ・お勤めの方で毎月安定した収入がある方(または専業主婦の方) ・楽天カード株式会社または三井住友カード株式会社の保証を受けることができる方 ※専業主婦やパート・アルバイトの方は60歳以下の方に限定 ※楽天銀行が認めた場合は不要 |
担保・保証人 | 不要 |