- 金投資の方法や魅力が知りたい
- 金投資を始める上での注意点が知りたい
- 金に投資する際のおすすめの証券会社を知りたい
投資を始める人の中には、金(GOLD)への投資に興味を抱く人もいるのではないだろうか。
「有事の金」といわれるように、希少性の高さや価値の安定性から、資産の一部を「金」で保有する人も一定数存在する。
そこで本記事では、金投資の魅力とおすすめの投資手法、投資を始める前に知っておきたいポイントをまとめた。
金投資ができるおすすめの証券会社も紹介しているので、金投資を始めたい方はぜひ最後まで読んでほしい。
なぜ金投資はおすすめなのか
金投資とは、その名の通り「金(GOLD)」に投資して利益を狙う手法である。
ここでは、金投資の魅力について解説しよう。
金の価値が安定しているから
金は実物資産として価値を持っており、希少性の高さも相まって価値が安定している。
世界にある金の埋蔵量(総量)は約19万トンと言われており、50mプールに換算して約4杯程しかない。
そして、発掘されずに地球上に残されているのは約5万トン(プール1杯分)と言われており、今後はますますその希少性が高まることが予想されるのだ。
経済や政治的な問題が起きた場合に株価は変動するものの、金の価値は変動しないことが多いため、投資妙味がある資産の一つとして注目を集めているのである。
インフレ対策として有効だから
金は価値が安定しているがゆえに、インフレ対策として保有する人も多いのが特徴的だ。
物の価値が上昇するインフレ局面は、言い換えると、通貨の価値が相対的に下がっている状況である。
100万円を銀行に預けて一年後に物価が2%上昇すると、一年後には100万円で買えた商品が買えなくなる。
しかし、物価が上昇して金の価値も上昇していれば、100万円相当の金は1年後に102万円相当の価値があるため、インフレ対策になるのだ。
株式は会社が倒産したら紙切れになってしまうが、金がいきなり無価値になることは考えにくい。
そのため、政治的なリスクが高まる有事の際には、リスク回避として金の需要が高まるのである。
リスクヘッジになるから
金投資には、現物投資や金に連動する投資信託・ETFなどがある。
現物投資においては、保管・管理の難しさという点でリスクがあるだろう。
また、配当や利息がつかないという意味で、利益の発生しづらさは考慮しておくべきだ。
ほかにも、投資信託やETF、純金積立、先物取引をする際は手数料が比較的高い傾向にある。
「手数料負け」する可能性もあることから、金投資は資産を増やすためというより、減らさないためのリスクヘッジとして選択肢に入ることが一般的だろう。
金投資におすすめの戦略と投資法
金への投資を始めるにあたって、事前に押さえておきたいポイントを3つ解説する。
自分に合った投資方法を見つける
まず、自分に合った金への投資方法を見つけることが重要である。
先ほども解説したように、金への投資は大きく分けて以下の5つが挙げられる。
- 現物
- 投資信託
- ETF
- 純金積立
- 先物投資
それぞれ特徴についてくわしく解説していこう。
現物
現物投資は、金貨やインゴットを購入する方法だ。
手元に現物があるため、「金に投資している」という実感を得やすいメリットがあり、目に見える形で資産を保有したい人に向いている。
ただしその分、金の保管方法については十分注意する必要がある。
もし盗難や紛失などにあうと、保有資産が大きく減少してしまうことも考えられる。
災害大国の日本では、災害によって傷が入ったり、紛失してしまったりするリスクも軽視できないだろう。
安全に金を保管するためには、銀行の貸金庫や貴金属業者の保管サービスなどを利用して、安全性に配慮するようにしよう。
投資信託
投資信託の中には、金の価格に連動するように運用されているファンドがある。
投資信託を通じて投資することで、現物を保管する必要がないため、「紛失や盗難のリスクが怖い」という人におすすめの投資方法だ。
また、投資信託は少額から購入できるため、「まずは少額から金投資を始めてみたい」という人にもチャレンジしやすい。
ただし、投資信託は、運用中も信託報酬によるコストが発生する点に注意が必要だ。
金に投資する投資信託であっても、ファンドによって信託報酬が異なるため、複数の銘柄を比較することがおすすめだ。
- 三菱UFJ純金ファンド(ファインゴールド)
- ゴールド・ファンド
- ピクテ・ゴールド
- 三井住友DS・ゴールドインデックス・ファンド
ETF
ETFにも、金の価格に連動するものがある。商品の仕組みは一般の投資信託と同じだが、ETFは市場でリアルタイムで売買できることが特徴だ。
投資信託は1日1価格となっているため、「価格動向を見ながら売買したい」という人には、ETFを通じた投資がおすすめである。
ただし、金のETFは株式のETFと違って、分配金が出ることがほとんどない。
売買によってキャピタルゲインを狙う必要があるため、きちんと市場動向を追う習慣を身につけよう。
- NEXT FUNDS金価格連動型上場投信(1328)
- 純金上場信託(現物国内保管型)(1540)
- スパイダーSPDR ゴールド・シェアETF(GLD)
純金積立
純金積立とは、毎月一定額や一定グラムで金を積み立てていく方法である。
定期的に買付を行うため、投資のタイミングを分散できるメリットがある。
金の価格は日々変動しており、初めて投資する人には「いつが買い時なのか分からない」と感じることも少なくない。
しかし、純金積立であれば自動で買付を行ってくれるので、自分で買い時を判断せずに済む。
また、積み立てた金が一定量になれば金貨やインゴットで引き出すことも可能だ。
「金の現物が欲しいけど、まとまった投資資金がない」という人は、純金積立から始めることを検討してみよう。
ただし、純金積立は手数料が発生することもあるため、事前にどれくらいのコストがかかるのか確認しておくことがおすすめだ。
先物投資
金は、先物取引でも売買することが可能である。先物取引とは、売買を行ったときの価格差で損益が決まる取引だ。
先物取引では現物の売買を伴わないため、金の現物保管にかかる手間が発生しないメリットがある。
また、レバレッジをかけることもできるので、資金効率よく利益を狙える点も魅力だ。
ただし、レバレッジをかけた取引はその分リスクも大きくなる。
先物取引を行う際は、最初からいきなり大きなレバレッジをかけるのではなく、取引に慣れてから徐々にレバレッジ倍率を上げるようにしよう。
売買のタイミングを見極める
金投資において特に重要なのが、売買のタイミングである。
2024年6月時点で、金1グラムあたりの小売価格は12,990円前後であるが、2023年4月は8,500円、2022年4月は約7,900円、2021年4月では約6,000円だった。
このようにタイミング次第で価格は大きく異なる。
金の価格が上昇するタイミングは大きく分けて以下の4つある。
- ドルや円が下落したとき
- 世界経済が不安定なとき
- 株安が続くとき
- 有事の際
通貨の価値が危ぶまれたタイミングや株価の先行きが不透明な場合に、金の価格は上昇しやすい。
その逆パターンもあるため、これらのタイミングを踏まえて、どのタイミングで購入するかを見極めることが重要である。
長期的な視点で投資する
金への投資は長期的な視点が欠かせないことを押さえておこう。
先ほどの小売価格を見てもわかるように、直近1年で金の価格はグラムあたり4,000円以上上昇している。
そもそも埋蔵量が決まっているため、需要がなくなる事態に陥らない限り、長期的に見て今後も金の価格は上昇するだろう。
そのため、短期売買で小さな利益を狙うのではなく、リスク回避用の資産として金を長期保有するのがおすすめだ。
長期ホールドを前提とした運用をしたほうが取引手数料もかからないため、投資収益率も高まるだろう。
金投資ができるおすすめの証券会社3選
ここでは、金投資ができるおすすめの証券会社を3つ紹介する。
金投資を始めたい方は、以下のどれかで口座を開設して投資の準備を進めよう。
楽天証券
楽天証券は、金投資をするのに最もおすすめしたい証券会社だ。
楽天証券では、以下6つの金投資を行える。
- 現物
- 投資信託
- ETF
- 純金積立
- 先物投資
- CFD
証券会社のなかで最も多くの投資手法を選択できるだけでなく、買付手数料は代金の1.65%で業界最低水準なのも魅力的だ。
金投資に興味のある方は、まずは楽天証券を検討してみるとよいだろう。
SBI証券
SBI証券も、金投資をするのにおすすめしたい証券会社の一つである。
SBI証券では、先物投資を除いた5つの方法で金に投資でき、買付手数料は代金の1.65%で、楽天証券同様に業界最低水準だ。
購入・売却価格は5秒ごとに更新されるため、狙ったタイミングで取引できるのも魅力的だろう。
マネックス証券
マネックス証券も、金投資をするのにおすすめしたい証券会社だ。
マネックス証券は、「現物」「投資信託」「ETF」「純金積立」の4つから投資手法を選択できるため、金投資を始めたい人にとっては必要十分だろう。
買付手数料は代金の1.65%で、上記のいずれも業界最低水準で購入可能だ。
なお、これら以外の証券会社では、現物の取引自体を扱っていない場合が大半である。
そのため、証券会社で豊富な投資手法を用意している上記3社であれば、どこを選んでも不自由なく金投資できるだろう。
金投資におすすめの方法や戦略が知りたいなら誰に相談するべき?
金投資の魅力や押さえておきたいポイントなどを解説したが、実際に金投資を始めようと思うと不安に感じることがあるのではないだろうか。
そのような場合は、IFAの活用がおすすめである。ここでは、IFAの魅力について解説しよう。
なぜ金投資を専門家に相談するべきなのか
金投資にはさまざまな方法があり、「どの方法が自分に合っているか分からない」と悩むことも少なくない。
より自分の投資意向やリスク許容度に見合った投資方法を選ぶためには、専門家へ相談することがおすすめだ。
金投資について相談できる先として、次のような選択肢が挙げられる。
- 貴金属業者
- 証券会社
- 銀行
- 信託銀行
- IFA(Independent Financial Advisor)
IFAとは、特定の金融機関に所属しないことが特徴の金融アドバイザーだ。
近年、投資家の新たな相談先として認知度が高まっている。
IFAでは中立的なアドバイスがもらえるため、「一緒に投資戦略を立ててほしい」「プロの意見を聞きたい」という人は、IFAへ相談することを検討してみよう。
IFAの役割とメリット
IFA(Independent Financial Advisor)に相談することで、金投資に関する専門的なアドバイスが受けられる。
投資に関するあらゆる不安も、IFAに相談すればすべて解決できるといっても過言ではないだろう。
金融のプロから客観的にアドバイスを受けることで、投資判断もしやすくなるはずだ。
- そもそも金に投資すべきなのか
- 投資するならどの手法にすべきか
- 資産全体の何%を金に振り分けるべきか
これらに対する判断は、投資家一人ひとりの状況によって千差万別である。
インターネットで収集できる情報にも限界があるため、個別具体的な悩みを解消したい方はIFAを活用したほうがよいだろう。
IFAを利用する際の注意点
IFAを利用する場合は、客観的な立場からアドバイスをもらうに留め、投資判断を全て委ねないようにすべきである。
投資にはリスクがつきもので、IFAに相談すれば必ず投資に成功するものではない。
投資に関する知識を自身で備える努力は当然必要だ。
また、IFAとの相性の良し悪しもあるため、まずは無料相談を活用して、どのようなアドバイスを受けられるのか、高圧的な印象を感じないかなども確認しておこう。
資産運用ナビなら金投資の相談もお任せ
「資産運用ナビ」では、株式や債券、不動産、金など、金融商品別で強みを持つIFAを多数検索できる。
金投資が得意なIFAも在籍しており、豊富な経歴や実績を元に依頼者に合わせて的確なアドバイスを提供してくれるはずだ。
資産運用を始めようと思っている方に限らず、今の資産運用の進め方が合っているか不安な方も、一度相談に乗ってもらい、どのようなサービスを受けられるか確かめてみることをおすすめする。
安定的な運用を目指すなら、おすすめは金投資
この記事では、金投資の魅力や押さえておきたいポイント、おすすめの証券会社を網羅的に解説した。
併せて、IFAに相談することで、金投資に関する専門的なアドバイスが受けられることも紹介した。
IFAを資産運用のパートナーとして活用することで、金投資の成功率を高められるだけでなく、あらゆる資産の最適な投資方法を見つけることができるだろう。
なかでも「資産運用ナビ」では、信頼できるIFAが豊富に揃っており、金投資の成功へ向けたサポートも期待できる。
安心して資産運用を進めたい方や、客観的なアドバイスをもとに正しく投資判断をしたい方は、「資産運用ナビ」をぜひ活用しよう。