- 東海東京証券のサービスにどのような特徴があるのか知りたい
- 東海東京証券の評判が知りたい
- 運用相談をどこにするべきかわからない
東海地方を地盤とする東海東京証券。
対面やコールセンターでの手厚いサポートに加えて、さまざまな独自のサービスを展開しているという特徴を持つ。
今回の記事では、東海東京証券の利用者からの評判をもとに、メリット・デメリットを詳しく解説する。
東海東京証券はどんな投資家に適しているかや、資産運用の相談先としてどのような選択肢があるかについても紹介するため、これから資産運用を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしていただきたい。
また、東海東京証券のような対面証券の評判とその特徴についてはこちらにまとめてあるのでぜひ見てほしい。
東海東京証券の総合評価

まずは、弊社が東海東京証券で取引をする投資家を対象に実施したアンケートをもとにした東海東京証券の総合評価から確認しよう。
※各項目の指標
口座開設:手続きやキャンペーンの内容など
取引手数料:妥当だと感じるか
取扱商品:種類や充実度
取引のしやすさ:取引ツールや分析ツールの利便性など
提供される情報:情報提供はタイムリーか、情報量は充実しているかなど
サポート体制:担当者のクオリティや問い合わせ窓口の対応など
特典・サービス:ポイント投資・銀行やクレジットカードとの連携など
項目 | 詳細 |
総合評価 | 3.18 |
口座開設 | 3.12 |
取引手数料 | 3.01 |
取扱商品 | 3.16 |
取引のしやすさ | 3.08 |
提供される情報 | 3.22 |
サポート体制 | 3.21 |
特典・サービス | 3.08 |
東海東京証券の良い評判と口コミ

東海東京証券のユーザーを対象としたアンケートを実施した結果、良い評判として集まったのは以下のポイントだ。
- IPOの取り扱いが比較的多い
- 提供される情報が豊富
- 対象の取引でポイントがためられる
- 充実したサポート体制
それぞれ実際の口コミもあわせて見ていこう。
IPOの取り扱いが比較的多い
IPO(Initial Public Offering)とは、未上場会社が証券取引所に上場することで、一般の投資家が売買を行えるようになるものだ。
「新規公開株式」や「新規上場株式」などと呼ばれるケースが多い。
2024年は80以上ものIPOが実施されており、そのうち東海東京証券での取り扱いは32件※、主幹事として取り扱ったものは4件※ある。
東海東京証券は東海地方を主軸とする中堅証券会社であるが、IPOの取り扱いが比較的多いことから、IPO株の取引を目的として口座開設を行う人も多いようだ。
また、IPOは抽選によって行われ、当選した人のみが購入の権利を獲得することとなるが、東海東京証券では個人の取引状況によって「IPO個人優遇ステージ」を設けている。
IPO個人優遇ステージは、判定期間(前年9月〜2月、3月〜8月)に預けている資産残高の平均および総手数料の累計額によって決定され、原則として半年間※ステージが適用される仕組みだ。
具体的には以下の基準によって決定される。
ステージ | 預かり資産残高の平均 | 総手数料の累計額 |
---|---|---|
S | Aステージ相当以上の方 | |
A | 1億円以上 | 50万円以上 |
B | 3,000万円以上 | 30万円以上 |
C | 500万円以上 | 10万円以上 |
それぞれのステージにおけるIPOの配分比率は、ブックビルディングへの申し込み状況によって変動するため、適宜確認するようにしてほしい。
なお、口コミは以下のとおりである。

東海東京証券で最も満足している点は、IPOの当選確率が高いと感じている点です。人気のIPOに比較的安定して申し込めるため、新しい投資機会を多く得られることが魅力です。



IPOの幹事数自体は、そこそこあり、主幹事になる場合もある事が、IPOを始めてわかりました。 そういった知名度の部分もあり競争率としては、比較的、他の大手ネット証券に比べて低いのではないでしょうか。



IPO投資には欠かすことができない証券会社です。IPOの当選確率が高めなので、IPO投資目的でここを利用しています。
- 出典:東海東京証券「IPO・新規公開株式情報/銘柄/日程のご確認」
- 判定期間が前年9月〜2月の場合:4月〜9月、3月〜8月の場合:10月〜翌3月
提供される情報が豊富
提供されるマーケット情報やニュースが豊富な点も良い評判として多かった。
提供されている情報としては、主に以下のものがある。
内容 | 提供タイミング | |
---|---|---|
モーニング・ニュース | 米国や国内における最新のマーケット情報や個別銘柄を紹介するもの | 平日の毎朝9時 |
米国市況ニュース | 米国株式市場における主要な指数(NYダウやS&P500など)の 動向や個別企業に対するニュース等をまとめたもの | 平日の毎朝10時 |
エマージング市況ニュース | 新興国市場の動向や注目すべき市場、新興国における経済指標等をまとめたもの | 平日の毎朝10時 |
上記のほか、動画にて日本株市場の解説や米国市場の最新動向、レポートをもとにした注目すべき外国株などを紹介している。
専門家による定期的な分析レポート等の提供が良い評判につながっているのだ。
なお、具体的な口コミは以下のとおりである。



提供される情報の量が充実していて満足できますし信頼性も高いので安心して運用できるからです。



東海東京証券が提供する市場レポートや分析情報は、タイムリーかつ詳細で投資判断に役立っています。特に専門的な視点からの解説が多く、信頼性が高いと感じます。



月次レポートの内容が非常に細かく、投資判断はもちろん金融知識をつける上でも参考になるから。
対象の取引でポイントがためられる
対象の取引を実施することで「東海東京ポイント」がためられる点も、メリットの一つとして挙げられる。
東海東京証券では、以下の方法でポイントをためることが可能だ。
付与されるポイント | |
---|---|
取引報告書等電子交付サービスへの申し込み | 500ポイント |
国内株式(現物)での取引 | 委託手数料100円(税抜)につき3ポイント |
外国債券での取引 | 買付約定金額10,000円※につき5ポイント |
投資信託での取引 | 買付約定金額10,000円※につき10ポイント |
そして、たまったポイントは以下4つの商品に交換できる。
- JCBギフトカード
- Amazonギフトカード
- TS CUBIC CARDポイント
- UCSカードポイント(Uポイント)
ただ、東海東京ポイントは3年の有効期限が設けられていることに加え、1,000ポイント以上たまらないと商品に交換できない点には注意しなければならない。
なお、具体的な口コミは以下のとおりだ。



お堅いイメージの会社だと思いますが、取引に応じてポイントが溜まる制度もあるので、楽しみながら投資をすることができます。



東海東京証券は、国内の株式を取引する度にポイントが付き、貯まったポイントでAmazonギフト券などに交換することができるのは、他の証券会社にはないお得なサービスだなと感じています。
充実したサポート体制
サポート体制が充実しているという声も複数寄せられていた。
特に電話での問い合わせ先が充実しており、以下5つの専用ダイヤルが用意されている。
受付内容 | 受付時間 | |
---|---|---|
NISA・iDeCo専用ダイヤル | NISAやiDeCoに関する問い合わせ | 平日9時〜17時 |
資料請求・お問い合わせダイヤル | 資料請求をはじめ、各種事務手続きや取扱商品等に関する問い合わせ | 平日8時〜18時 土曜9時〜15時 |
かんたんダイレクトサービスダイヤル | 注文や取引の照会、投資相談に関する問い合わせ | 平日8時〜18時 |
株価照会ダイヤル(自動音声) | 国内株式の株価に関する問い合わせ | 24時間 |
職域・仲介専用ダイヤル | 東海東京証券と提携している企業を窓口とした方の注文等に関する問い合わせ | 平日8時〜18時 |
全てフリーダイヤルであるため、通話料無料で問い合わせが可能だ。
ただ、上記のうち「株価照会ダイヤル」および「職域・仲介専用ダイヤル」については、携帯電話からの問い合わせの場合ダイヤル先が異なり、通話料も有料となる点には注意しなければならない。
また、店舗に問い合わせたり、メールにて問い合わせを行うこともできるため、自身の都合に合わせて問い合わせ方法を選択できるのは嬉しいポイントといえる。
加えて、投資の仕組みといった初心者を対象としたものから、東海東京証券が取り扱っている商品の内容や国内外のマーケット情報などを動画にて提供している「東海東京TV」に対する評価も高い。
なお、具体的な口コミは以下のとおりだ。



提供されているサービス、投資商品、登録情報などについて疑問点や不明点が生じた際に問い合わせした際に、とても丁寧な対応をしてくれたため。



サポート対応も丁寧かつ迅速で、ストレスなく証券取引をおこなえます 。取り扱い商品も多いので、初心者から上級者にも使いやすく、安心して取引をおこなえます。



無料の投資セミナーがあったり、動画で投資入門講座などが用意されていてサポートが充実しているので、初心者でも勉強しながら取引出来るのでおすすめです。
東海東京証券の悪い評判と口コミ


利用する証券口座を選ぶ際には、良い評判のみならず悪い評判に着目している人もいるのではないだろうか。
悪い評判としては、主に以下3点が挙げられる。
- 取引手数料が高い
- 口座管理料がかかる
- 担当者が頻繁に変わる
それぞれ口コミとあわせて見ていきたい。
取引手数料が高い
東海東京証券においては、オンラインおよびコールセンターにて取引を実施する「かんたんダイレクトサービス」に加え、店舗にて実際に担当者からアドバイスをもらいながら取引を実施する「あんしん総合サービス※」の2種類が用意されている。
買付等の取引にかかる手数料としては、主に以下の6つがある。
- 現物株式等委託手数料
- 転換社債型新株予約権付社債等委託手数料
- 外国株式等手数料
- 為替手数料
- 投資信託手数料
- 有価証券デリバティブ取引手数料(あんしん総合サービスのみ)
例えば、株式やETF、J-REITといった商品の取引を行う場合は、現物株式等委託手数料として取引方法に応じて下表の取引手数料を支払わなければならない。
かんたんダイレクトサービスの場合
約定代金 | 基本委託手数料(税込) | オンラインでの取引(税込) | コールセンターでの取引(税込) |
---|---|---|---|
10万円 | 2,750円 | 1,650円 | 2,475円 |
25万円 | 3,162円 | 1,650円 | 2,475円 |
50万円 | 6,325円 | 1,897円 | 4,427円 |
75万円 | 9,487円 | 2,846円 | 6,640円 |
100万円 | 12,650円 | 3,795円 | 8,855円 |
〜 | (以降500万円までは50万円単位、500万円〜1,000万円までは100万円単位、1,000万円以上は1,000万円単位で設定) | ||
1億円 | 300,025円 | 90,007円 | 210,017円 |
あんしん総合サービスの場合
約定代金 | 基本委託手数料(税込) | 店舗での取引(税込) | オンラインでの取引(税込) |
---|---|---|---|
10万円 | 2,750円 | 2,750円 | 1,650円 |
25万円 | 3,162円 | 2,750円 | 1,897円 |
50万円 | 6,325円 | 5,186円 | 3,795円 |
75万円 | 9,487円 | 7,779円 | 5,692円 |
100万円 | 12,650円 | 10,373円 | 7,590円 |
〜 | (以降500万円までは50万円単位、500万円〜1,000万円までは100万円単位、1,000万円以上は1,000万円単位で設定) | ||
1億円 | 300,025円 | 246,020円 | 180,015円 |
上表を比較すると、店頭にて担当者に相談できる「あんしん総合サービス」の方が手数料が割高に設定されていることがわかるだろう。
取引手数料は運用実績に大きな影響を与えることから、取引手数料を抑えたい人はネット専業の証券会社(SBI証券や楽天証券など)を選択することがおすすめだ。
なお、デメリットとして取引手数料を挙げた方の理由は以下のとおりである。



他社と比較して、手数料が全般的に高く設定されていることから、コスト面での優位性があまり感じられないため。



取引手数料が高く、約定金額が低いほど差益を多く狙わないと、実質的な利益がかなり縮小されてしまう。



他と比べると少額取引には手数料がやや割高になってしまうのが、難点です。
- オンラインでの取引も可能
口座管理料がかかる
口座残高等、利用状況次第で口座管理料を支払わなければならない点も悪い評判として寄せられていた。
口座管理料は、毎年8月1日〜翌7月31日を口座管理期間として3,300円(税込)が毎年8月にMRF(マネー・リザーブ・ファンド)・預り金より徴収される。
ただ、以下の条件のいずれかに当てはまる人は、口座管理料がかからない。
- 預かり資産の評価額※1が200万円以上
- 預かり資産の評価額※1が1,000万円以上の方の家族口座※2
- プレミアクラブ会員、プレミアVIPクラブ会員またはオルクドールメンバー
- 法人口座
- 口座を開設してから1年未満
- 東海東京ファンドラップまたは東海東京SMAでの取引がある
- 東海東京証券を代理店として締結した保険契約がある
- 取引報告書等電子交付サービスに登録している
- 東海東京証券にてNISA、ジュニアNISA口座またはつみたてNISAを開設している
- 「ファンド・ツミタテ(定期買付)」または「るいとうくらぶ(株式累積投資)」において過去1年間に買付実績がある
- 東海東京証券にて東海東京フィナンシャル・ホールディングスの株式を保有している
- 勤務先における人事制度上のサービスである持株制度や投信積立サービス等を享受するための口座を開設している
- 投資一任運用専用口座に資産を預けている
- 1 4月〜翌3月の1年間における預かり資産(月末残高)の平均または毎年3月末の預かり資産のいずれか多い方で判定
- 2 「家族」の範囲は配偶者および2親等以内の血族
上記の中でも、取引報告書等電子サービスへの登録は比較的容易に達成できる項目であるため、少額取引を検討している方はこの項目の達成によって口座管理料を無料にしよう。
しかし、取引報告書等電子サービスは、オンラインでの取引が主となる「かんたんダイレクトサービス」でのみ登録可能となる点には注意が必要だ。
なお、具体的な口コミは以下のとおりである。



手数料が割高に感じます。また口座管理料も発生するため、余計なコストを抑えたい方には向いていないでしょう。



他社と比較して、手数料が全般的に高く設定されていることから、コスト面での優位性があまり感じられないため。



東海東京証券は口座管理費がかかるため、利用するのに割高感があるなと感じています。少額投資なら他の証券会社と比べても取引手数料も高めの設定なので、もう少し取引コストを抑えられたらいいのになと感じています。
担当者が頻繁に変わる
「あんしん総合サービス」を利用することで、担当者にアドバイスをもらいながら資産運用を進めていくことが可能だ。
資産運用は長期にわたるものであると同時に、自身の資産を動かすものであることから、担当者と信頼関係を築くことは必要不可欠である。
しかし「担当者が頻繁に変わる」という口コミが寄せられていたのは気になるポイントだ。
担当者が頻繁に変わってしまうと、新たな担当者と改めて信頼関係を築かなければならないことによって、利用者側からしても不安に感じてしまうだろう。
なお、具体的な口コミは以下のとおりだ。



ともかく担当者の交代が頻繁です。ちょっといいなと思う人は長続きせず、新人のような担当者が交代であてがわれます。
特徴と評判から見た東海東京証券が向いている投資家とは


ここでは、以下3点について解説していく。
- アンケート結果から見る東海東京証券に対する見解
- 東海東京証券での取引が向いている人
- 東海東京証券での取引が向いていない人
それぞれ見ていこう。
アンケート結果から見る東海東京証券に対する見解
アンケート結果から見るに、東海東京証券は提供される情報や問い合わせ窓口の対応といったサポート体制が充実している点に対して高い評価を受けている。
一方で、取引手数料はネット証券などと比較すると割高に設定されていることから、取引コストを抑えたい人にとってはマイナスなポイントとなるだろう。
これらのアンケート結果を踏まえ、東海東京証券が向いている人・向いていない人については後述する。
東海東京証券での取引が向いている人
東海東京証券での取引が向いているのは、以下に当てはまる人だ。
- 担当者にアドバイスをもらいながら資産運用を行いたい人
- 高額な資産を有している人
- タイムリーな情報提供を求める人
- IPO取引を行いたい人
それぞれ解説していく。
担当者にアドバイスをもらいながら資産運用を行いたい人
先述したとおり、東海東京証券では店舗にて対面で担当者にアドバイスをもらいながら資産運用を行いたい人を対象とした「あんしん総合サービス」が提供されている。
「自分一人では運用判断に自信が持てない」「専門家の助言を受けながら資産運用を行いたい」といった方は、東海東京証券の「あんしん総合サービス」を活用すると良いだろう。
ただ、オンラインでの取引を主とする「かんたんダイレクトサービス」においても、かんたんダイレクトの利用者限定ダイヤルが用意されており、電話にて投資相談を行うことが可能だ。
対面以外でも投資相談を行えるため、自身の取引スタイルに応じてサービス内容を選ぼう。
高額な資産を有している人
1億円以上など、高額な資産を有している人にも東海東京証券は向いているといえる。
なぜなら、高額資産を保有する富裕層を対象としたサービスが充実しているからだ。
中でも富裕層を対象としたブランドである「オルクドール」の会員になると、資産運用の相談のみならず、事業承継や相続、生前贈与など幅広く高度な金融コンサルティングを受けられる。
それだけでなく、会員専用のプライベートサロン※が用意されており、レストランやバーが併設されていることに加えて、クラシックコンサートや美術展が開催されるなど、金融領域を超えた充実したサービスを受けられるのだ。
タイムリーな情報提供を求める人
資産運用においては、的確に市場動向を把握し投資判断を行う必要がある。
そのためには市場動向に関する情報収集が欠かせないが、東海東京証券では「モーニング・ニュース」「米国市況ニュース」「エマージング市況ニュース」を平日の毎朝9時〜10時頃に提供している。
これらは日本市場や米国市場、新興国市場に関する動向や個別企業のニュース等が記されたレポートであり、いずれも無料で閲覧が可能となる。
また、情報は毎日更新されるので、有益かつタイムリーな情報が得られるのだ。
IPO取引を行いたい人
IPO株は大手証券会社やネット証券会社を中心に取り扱われているが、中堅証券会社であっても一定程度の取り扱いがある。
東海東京証券は野村證券や大和証券といった大手証券会社と比較すると口座開設数は少ない中堅証券会社であるものの、IPO株も一定数取り扱っているため、競争率が低い(抽選に当たる可能性が高い)ことが考えられる。
IPO株は募集時の価格よりも上場初日の取引価格の方が高くなるケースが多いため、購入の権利を手に入れられれば利益を得られる可能性が高い投資方法なのだ。
東海東京証券での取引が向いていない人
反対に、東海東京証券での取引が向いていないのは以下に当てはまる人だ。
- 少額取引を行いたい人
- 手数料を抑えたい人
- 短期売買で利益を得たい人
それぞれ解説していく。
少額取引を行いたい人
東海東京証券では、少額の取引であっても委託手数料を支払わなければならない。
例えば「かんたんダイレクトサービス」を利用している方がオンラインにて株式やETFなどの取引を行った場合、現物株式等委託手数料として、最低でも1,650円(税込)がかかる。
また「あんしん総合サービス」を利用している方が店舗にて担当者にアドバイスをもらいながら株式やETFなどの取引を行った場合は、最低2,750円(税込)の手数料を支払う必要があるのだ。
少額取引を行いたいにもかかわらず、これだけの手数料が取られてしまうとなると、運用成果が圧縮されてしまう。
近年では取引手数料が抑えられたネット証券会社も増えているため、少額での取引を念頭に置いている方は、SBI証券や楽天証券などを活用すると良いだろう。
手数料を抑えたい人
買付等の取引に際して支払いが必要となる手数料の他にも、東海東京証券では以下の手数料が発生する。
- 株式等の移管料
- 帳票発行・再発行手数料
- 口座管理料
特に、口座管理料の支払いを求められることがあるのはマイナスポイントの一つだ。
一定の条件を満たせば年間3,300円(税込)の口座管理料の支払いは免除されるものの、毎年条件を達成しなければならない点には注意してほしい。
短期売買で利益を得たい人
東海東京証券における取引は、短期売買によって利益を目指すというよりも、中長期にわたってじっくりと運用し成果を上げる、といったスタイルが中心となる。
もちろん、チャート画面から発注ができるツール「株価情報売買連携ツール」も提供されているが、短期売買に特化したツールではないため、スキャルピングやデイトレードなどを行いたい人には向いていない。
また、短期売買は取引回数が多くなるが、東海東京証券は先述したとおり少額取引であっても手数料の支払いが発生する。
そのため、短期売買を繰り返すと手数料負担が余計に大きくなってしまうのだ。
資産運用の相談先にはどんな選択肢がある?


資産運用の相談先としてはさまざまな選択肢があるが、ここでは以下3点について解説していく。
- 近年の準大手証券の傾向とそこから考えられる準大手証券で運用相談をするデメリット
- 資産運用を専門家と進めるべき理由
- 「資産運用ナビ」のメリットと活用法
それぞれ見ていこう。
近年の中堅証券の傾向とそこから考えられる中堅証券で運用相談をするデメリット
東海東京証券は、全国的に店舗を設置している野村證券や大和証券といった大手証券会社とは異なり、東海地方に強力な地盤を持つ中堅証券会社である。
店舗にて直接担当者にアドバイスをもらいながら資産運用を行ったり、専用ダイヤルにて投資相談を行ったりできる点は東海東京証券の大きなメリットだ。
ただ、近年ではより富裕層に特化したサービスの提供に重きを置いている傾向にある。
一般的に、担当者にはそれぞれノルマが課せられているケースが多く、そのノルマ達成のために最適とはいえない商品提案を受けてしまう可能性があるのは、デメリットといえるだろう。
また、東海東京証券は東海地方を中心に50以上もの店舗があり、異動によって担当者が変わってしまうリスクがある点もデメリットの一つだ。
このことから、メリットとデメリットを踏まえた上で口座開設を行う証券会社や資産運用の相談先を選択することが重要となる。
資産運用を専門家と進めるべき理由
先述したとおり、中堅証券会社にて運用相談を行うと、自身に適さない商品提案を受けたり、担当者が頻繁に変わったりといったデメリットがあるものの、資産運用は専門家と進めるべきである。
その理由としては、以下の3点が挙げられる。
- 自身にとって最適な運用方法を決める要因にはさまざまなものがあり、全ての人に共通しておすすめな運用方法は存在しないから
- 適切な投資判断においては、数々の要因が複雑に絡み合いながら変動を繰り返す市場動向を把握するために最新の情報をチェックしなければならないから
- 資産運用で継続して利益を得るためには、適切なアフターフォローが必要不可欠であるから
これから資産運用を始めようと考えている人は、どのような運用方法があり、自分にはどのような運用方法が適切であるのかが判断できないことも多いだろう。
それだけでなく、資産運用を行うにあたってどのような情報を収集すれば良いかもわからないケースもあるのではないだろうか。
しかし、専門家に相談することで、自身のライフプランやリスク許容度、運用額をもとに最適な運用方法を見つけてもらえると同時に、目まぐるしく変動する市場動向に関する情報提供も行ってもらえる。
また、資産運用によって継続して利益を得ていくためには、最適な運用方法の選択や正確な情報収集のみならず、アフターフォローも欠かせない。
定期的に運用成果を見直すことで、ポートフォリオの組み替えを行ったり、運用額を変更したりといった対応が可能となる。
このことから、運用成果を最大化するためにも、専門家に相談しながら資産運用を進めてほしい。
「資産運用ナビ」のメリットと活用法
「資産運用ナビ」とは、相談の内容や年齢、自身の金融資産などを入力することで、あなたに最適な資産運用の専門家をピックアップしてくれるサービスだ。
資産運用の相談を行う際に、相談先として候補に挙げられるのは銀行や証券会社などが多い。
しかし、銀行や証券会社の場合は自身で担当者を選択することは不可能だ。
その点「資産運用ナビ」を活用することで、登録されている専門家のプロフィールや得意分野を確認しながら、自分自身で相談先を決定することが可能となる。
また、各専門家につき初回の相談は無料であるため、自分にあった専門家が見つかるまで何度でも相談できるのは大きなメリットだ。
資産運用は長期にわたるものであることから、相談先となる専門家との信頼関係も重要となる。
「誰に相談すれば良いかわからない」「自分にあった専門家を簡単に探したい」という方は、ぜひ「資産運用ナビ」を活用してほしい。
東海東京証券の会社概要


ここまでアンケート調査に基づく東海東京証券の評判や口コミについて解説してきた。
ここでは改めて、東海東京証券の会社概要やサービス内容、取扱商品の詳細について確認しておこう。
東海東京証券の会社概要
東海東京証券は、平成8年に丸万証券と東海証券、平成12年に東京証券が合併して誕生した証券会社だ。
平成21年には持株会社制となり、東海東京フィナンシャルグループの事業の中核を担う会社となった。
東海東京フィナンシャルグループでは、山口フィナンシャルグループと共同で設立した「ワイエム証券株式会社」や横浜銀行との合弁会社として誕生した「浜銀TT証券株式会社」、池田泉州ホールディングスとの共同出資による「池田泉州TT証券株式会社」など、各地方に密着する形で事業を展開するためのアライアンス戦略を積極的に活用しているという特徴がある。
東海東京証券では、女性の投資をサポートする「乙女のお財布」や資産を売却せずに必要な資金を確保する「証券担保ローン」、アプリ一つでさまざまな金融サービスを利用できる「おかねのコンパス」など独自のサービスを多数展開している。
東海東京証券が提供するサービス
東海東京証券が提供しているサービスは下記の通りだ。
取扱商品 | 株式 債券 投資信託 東海東京ファンドラップ WEB完結型保険年金・保険商品 オプション取引 証券担保ローン |
---|---|
取引コース | かんたんダイレクトサービス あんしん総合サービス |
入金方法 | 銀行振込 東海東京カード 即時入金サービス |
出金方法 | 銀行振込 東海東京カード 即時入金サービス |
東海東京証券では、「かんたんダイレクトサービス」と「あんしん総合サービス」の2種類の取引コースから好きな方を選択して取引を始められる。
かんたんダイレクトサービスは、割安な手数料でオンライントレードを行う方向けのコースで、店舗取引よりも株式手数料が割引されている。
困った時は専門スタッフによる電話サポートを受けられるため、オンライントレードでも安心して取引できるだろう。
かんたんダイレクトサービスの株式委託手数料は下記の通りだ。
オンライントレード | コールセンター取引 |
---|---|
基本委託手数料に対して70%割引(最低手数料:1,650円(税込)) | 基本委託手数料に対して30%割引(最低手数料:2,475円(税込)) |
さらに、かんたんダイレクトサービスの場合は、手数料割引に加えて手数料100円(税抜)につき3ポイントの東海東京ポイントを貯められるというメリットもある。
ネットを中心に取引するかんたんダイレクトサービスに対して、あんしん総合サービスは担当者へ対面での相談が可能なコースだ。
中部エリアを中心に全国に店舗を構えているため、自宅近くに店舗がある方であれば資産運用について相談しながら進めやすいというメリットがある。
あんしん総合サービスの株式委託手数料は下記の通りだ。
営業店取引 | オンライントレード |
---|---|
基本委託手数料に対して最大18%割引(最低手数料:2,750円(税込)) | 基本委託手数料に対して40%割引(最低手数料:1,650円(税込)) |
あんしん総合サービスの場合は、投資家の取引状況によって割引率が優遇される優遇割引制度が適用される。
なお、かんたんダイレクトサービスおよびあんしん総合サービスに共通の基本委託手数料は下記の通りだ。
約定代金 | 基本委託手数料 (税込) |
---|---|
100万円以下 | 約定代金の1.2650%(最低手数料:2,750円) |
100万円超200万円以下 | 約定代金の0.9350%+3,300.0円 |
200万円超300万円以下 | 約定代金の0.9075%+3,850.0円 |
300万円超400万円以下 | 約定代金の0.8580%+5,335.0円 |
400万円超500万円以下 | 約定代金の0.8470%+5,775.0円 |
500万円超1,000万円以下 | 約定代金の0.7260%+11,825.0円 |
1,000万円超3,000万円以下 | 約定代金の0.5830%+26,125.0円 |
3,000万円超5,000万円以下 | 約定代金の0.2750%+118,525.0円 |
5,000万円超 | 約定代金の0.0880%+212,025.0円 |
東海東京証券の特徴
東海東京証券では、以下のような特徴的なサービスを多数提供している。
東海東京ポイントサービス | 取引やサービスの利用によって貯まったポイントを所定の商品等に交換できるサービス |
---|---|
IPO抽選優遇サービス | 取引実績によってIPOの抽選が優遇されるサービス |
士業・相続コールセンターサービス | 相続や労務、法律、税務などの専門家に電話で相談できるサービス |
証券担保ローン | 東海東京証券に預けてある有価証券を担保に融資を行うサービス |
東海東京ポイントサービスは、東海東京証券での取引実績によってポイントを貯められるサービスだ。
例えば、国内株式の取引であれば、手数料100円(税抜)につき3ポイントが付与される。
貯まったポイントは、1,000ポイント以上でAmazonギフトカードや商品券などの商品に交換できる。
また、証券担保ローンは、東海東京証券に預けてある資産を担保に融資を受けられるサービスだ。
資金使途は自由となっており、担保としていても配当や株主優待などの株主の権利は行使できる。
有価証券を売却せずに資金を確保したいという方にとっては、魅力的なサービスと言える。
東海東京証券の口座を開設するには


東海東京証券では、ホームページもしくは店舗にて口座開設の申し込みが可能だ。
ここでは、ホームページにて口座開設をする際の手順について見ていきたい。
なお、ホームページにて手続きを行う場合は「かんたんダイレクトサービス」での口座開設となる。
- ホームページにアクセスし、画面上部にある「口座開設」をクリック
- 「[かんたんダイレクトサービス]新規口座開設(無料)」をクリック
- 同意事項を確認し「次の画面へ進む」をクリック
- 氏名とメールアドレスを入力し「確認画面へ」をクリック
- 氏名およびメールアドレスが相違ないか確認し「登録」をクリック
- 届いたメールに記載されたURLにアクセスし、生年月日や住所、電話番号等の必要事項を入力
- マイナンバーが確認できる書類および本人確認書類をアップロード
- 申し込み内容に相違がないかを確認し、申し込み完了
これらの手続きは、スムーズに進めば15分程度で完了する。
また、マイナンバーが確認できる書類および本人確認書類として認められているのは以下の書類だ。
- マイナンバーカード
- 通知カード
- マイナンバーが記載された住民票の写し※もしくは住民票記載事項証明書※
- 発行から6ヶ月以内のものに限る
- 運転免許証または運転経歴証明書
- 所持人記入欄のあるパスポート
- 各種健康保険証
- 介護保険証
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 印鑑登録証明書※
- 住民票の写し※もしくは住民票記載事項証明書※
- 発行から6ヶ月以内のものに限る
スムーズに手続きを進めるためにも、あらかじめ手元に必要書類を用意しておくことをおすすめする。
東海東京証券の利用者から寄せられた評判をもとに口座開設を検討しよう


本記事では、東海東京証券の評判や東海東京証券での取引が向いている人、資産運用の選択肢、口座開設手続きの流れ等について具体的な口コミを用いながら解説した。
東海東京証券は、良い評判として「IPOの取り扱いが比較的多い」「提供される情報が豊富」「取引を行うことでポイントがためられる」「サポート体制が充実している」といった声が多かった。
反対に、悪い評判としては「取引手数料が高い」「口座管理料がかかる」「担当者が頻繁に変わる」といった点が挙げられる。
資産運用の相談先としては、銀行や証券会社などを選択する人が多いと考えられるが、東海東京証券をはじめとする中堅証券にて運用相談を行うと、自身に適さない商品提案を受けたり、担当者が頻繁に変わったりといったデメリットがある。
しかし、長期的な資産運用で成果を出していくためには、専門家に運用相談を行うべきだ。
一方で、相談先の選択肢はさまざまなものがあることから、どのように専門家を探せば良いかわからない人も多いだろう。
そのような方は、ぜひ「資産運用ナビ」を活用してほしい。
「資産運用ナビ」は、相談の内容や年齢、自身の金融資産などを入力するだけで、簡単に自分にあった専門家が見つけられる。
資産運用に関する相談先に迷ったら「資産運用ナビ」を活用し、あなたにあった専門家を見つけて資産運用の成功につなげてほしい。
東海東京証券の評判に関するQ&A

